「美希ちゃん」
「何?」
「…」
「どうしたの?」
何でもない事。
呼べば必ず返って来る返事。
聞き慣れた声。
わたしはいつも側に寄り添う。
いつからか美希ちゃんを想う様になって。
想われる喜びをわたしは知ってしまったの。
「しあわせだよ?わたしは」
「いきなりどうしたの」
「だってしあわせなんだもん」
「変なブッキー」
甘える。
心の底から。
大好きだから。
ずっと側に居たいから。
「くすぐったいってばブッキー!ちょ、ちょっと…」
「だーめ、動いちゃ」
じゃれあう子猫のように。
感じたいの、あなたを。
感じて欲しい。わたしの――――すべてを
「しょうがない子。もう…」
「怒っちゃったの?美希ちゃん」
「そんな訳ないでしょ。わかってるくせに」
「えへっ」
毎日が充実している。
大好きな人と居れるから。
ずっと側に居れるから。
これからも―――いつまでも
~END~
最終更新:2010年04月20日 23:45