み-17

「美希ちゃん」

「何?」

「…」
「どうしたの?」



何でもない事。
呼べば必ず返って来る返事。

聞き慣れた声。
わたしはいつも側に寄り添う。



いつからか美希ちゃんを想う様になって。


想われる喜びをわたしは知ってしまったの。



「しあわせだよ?わたしは」
「いきなりどうしたの」

「だってしあわせなんだもん」
「変なブッキー」


甘える。
心の底から。


大好きだから。



ずっと側に居たいから。



「くすぐったいってばブッキー!ちょ、ちょっと…」
「だーめ、動いちゃ」

じゃれあう子猫のように。


感じたいの、あなたを。



感じて欲しい。わたしの――――すべてを





「しょうがない子。もう…」

「怒っちゃったの?美希ちゃん」

「そんな訳ないでしょ。わかってるくせに」

「えへっ」



毎日が充実している。

大好きな人と居れるから。

ずっと側に居れるから。



これからも―――いつまでも


~END~
最終更新:2010年04月20日 23:45