「せつな、ゴメンね。一緒におでかけできなくて」
「風邪だったら仕方ないわよ」
本当は今日、ラブとお買い物の予定だったのだが、ラブは風邪でお留守番。
「じゃあ今日誰かに、Trick or treatと言われたら、コレ渡して」
と、ラブが飴やチョコなど大量のお菓子を私に渡す。
これは一体、何?
あ、もしかして、前にサウラーが言っていた「さんたさん」がいなくなったら、この世界の人間はFUKOになるってことかしら。
確かプレゼントをもらえなくて、FUKOになるのだったわよね。
ということは、私がみんなにお菓子を配れば、みんなの幸せは守れるのね。精一杯、頑張るわ。
公園ではタケシ君とラッキーにお菓子を渡す。
「せつなお姉ちゃん、ありがとう」
カオルちゃんや、ドーナツを食べに来ていたミユキさん、公園で遊ぶ人達にお菓子を配る。
みんなの楽しそうな顔。私の心の中に幸せの嵐が吹き荒れる。
あ、でも、もうお菓子なくなっちゃった。私が途方に暮れていると、
秋風とともにブッキーが現れた!!
「せつなちゃん、ラブちゃんから・・いえ、何でもないの。これを」
と、ブッキーが飴やチョコなど大量のお菓子を私に渡す。
秋風とともにブッキーが去っていく。ありがとう、さすがブッキー、準備万端ね。
帰る途中も、魚屋のおじさん、駄菓子屋のおばさま、パン屋さんのおじさん達にもお菓子を渡す。
みんなの嬉しそうな顔。私の心の中に幸せの嵐が吹き荒れる。
あ、でも、もうお菓子なくなっちゃった。私が途方に暮れていると、
木枯らしとともに美希が現れた!!
「せ、せつな、ラブから命じ・・、いいえ、コレをあげるわ」
と、美希が飴やチョコなど大量のお菓子を私に渡す。
いつもアタシ完璧な美希が、何か疲れてない?木枯らしとともに去っていく美希。なんだか背中に哀愁が漂う。
商店街の人たちにお菓子を配り終え、桃園家に帰宅する。
「せつな、お帰り。何もなかった?」
「ええ、みんな喜んでいたわ」「喜んで??」
「せつな、Trick or treat!」
でも、私はもうお菓子を持っていない。
「ラブ、ごめんなさい。お菓子はみんなにあげてしまって」
「じゃあ、悪戯だね」
「ラブ、風邪がうつっちゃう」
「大丈夫。もう治ったから」
了
最終更新:2010年10月31日 18:47