「あかん。あかんで…」
大好きなドーナツに目もくれず、一人…一匹…、やっぱり一人の妖精が頬杖をついて悩みかしげる。
「わいの出番よりも重要なこっちゃ」
卓上にはノートパソコン。壁紙はもちろんアズキーナ。そんな妻思い…、彼女思いの彼の悩みとは。
「パインはんとどっこいどっこいやんか・・・」
何気なしに開いた告知のページ。あぁ、今年で一区切りなのか。そうおセンチに考えていた彼に飛び込んできた映像。
「世も末…ちゃうわ、世の中広いっちゅーことやな」
画面に映るは黄色い戦士。勿論、桃色・青色・赤色も連なる。
が―――
一際大人びた戦士がタルトの目には映っていた。
・・・否!
飛び込んできた。
(紫て。しかもまぁ・・・)
そんな言葉がピッタリ当てはまる光景。ワイかて男や!それが素直な表現にも値する。
「なるほどね」
「大きいだけじゃモデルにはなれないケド」
「やっぱブッキーが一番だと思うよあたし」
「比べなくていいよお…」
「こりゃもう財産、いや宝石でっせ」
・・・
・・・・・
・・・・・・・
〝ぎゃああああああああああああああああああ〟
伝説の戦士降臨。ではなくて。いつものクローバーの皆さん登場。
「いっ!いつの間におったんや!!!」
「今来たトコ」
「タルトちゃんどうしてるかなと思って」
「ちょっとラブってば!」
「やっぱブッキーだね、うん」
「そやろ?やっぱピーチはんはお目が高いわ」
「むはー」
あれから成長してるのよ、特にブッキーは(キュア○リー談)
「せつなちゃん?」
「もっとラブに―――はっ!」
「あたしがどうかしたー???」
(ほんま仲ええわ、この人たち)
パソコンの電源をこっそり落とし、一息ついて。
「シフォンにおーてくやろ?大きくなったで!」
「へっ?もうおっぱい膨らんだの?」
「ラブっ!」
「シフォンちゃんてそう言えば…」
「レディだったっけ?」
てな感じで、久しぶりに会った余韻を残しつつ、シフォンが居る部屋へと向かうのであった。
(わたし、そんな大きくないです。。。)
お粗末!
最終更新:2011年01月03日 22:56