⑧
「かわいいわねー犬。ブッキーが羨ましい」
「せつな犬欲しいの?確かに癒されるけど」
「美希ちゃんも犬飼ってるよね」
「うん、家に帰ると不法侵入でしっぽ振って待ってるし、勝手に膝の上に乗ってくるし、寝る時布団に入って擦り寄ってくるし……」
「ええ、私の美希なのに!そんな羨ましい犬がいるの?」
「自覚症状がないんだけどね……せつな、お手」
「美希とならずっと手を握ってたいわ」
「私今度首輪プレゼントしてあげようかな」
⑨
「せつなー、ご飯できたって」
「わかった。ねぇ、ラブ」
「何?」
「私にこんなに優しくしてくれるのはどして?」
「嫌だった?」
「ううん、嬉しいの。私にはもったいないくらいで……」
「だってあたしにとってせつなはお姫様だから」
「そうなの?」
「うん」
「ありがとう。私にとってラブはお殿様よ」
「いや、位の話じゃなくて……」
⑩
「美希ちゃん、風邪大丈夫?ゼリーとか買ってきたよ」
「こほっ、熱がなかなか下がんなくて。ありがとうブッキー」
「せつなちゃん呼ばないの?」
「騒がしくなるからいい。あ、新発売のプリンもある。やった」
「薬も入ってるから」
「ありがとうー……え、これネギ?」
「知ってる?風邪の時ネギをお尻に刺すと効果あるんだよ」
「へ、へぇ~……ブッキー物知りぃ」
「私ね試してみ――
「せつなああぁぁぁ、アカルンで今すぐ来てえぇぇ」
⑪
「面白いねこの番組」
「この滑舌問題勝負しようよ」
「ラブノリノリね。まぁいいけど」
「楽しそう」
「じゃああたしから。有料道路料金!よっしゃー。次美希たん」
「有料道路料金。余裕ね。じゃあ次せつな」
「有料道っりろ料金!……駄目?」
「ぎりぎりセーフかな」
「んじゃあブッキー」
「ゆうろうどうっりょろうきん!」
「アーーウト!ブッキー意外とこういうの苦手なんだぁ。あはは……はっ!殺気?」
(小声)「ラブ、ブッキー唇噛み締めてる……」
(小声)「よっぽど屈辱だったのかしら……」
「だ、誰よ!こんなことしようって言い出したの!!!」
「「お前だよ!」」
⑫
「そろそろ眠くなっちゃった」
「お客様用の布団持ってきたよー。皆何処に寝る?」
「ラブの部屋だしラブはベッドね。あたしは下でいいわ」
「じゃあ私も下で寝ようかな」
「えー、だぁめ!せつなはあたしの隣」
「あたしはどうでもいい」
「じゃあさこうしよ―――」
「うぅ、あたしの隣が美希たんなんて。しかもベッドじゃないし……」
「しょうがないでしょ!あたしとラブだとベッド狭いんだから」
「私はブッキーとなのね。よろしくねブッキー」
「やっぱりベッドはふかふかだね」
「ベッド組楽しそう……」
「こっちは結構寒いわよね……」
「なんか言った?」
「「ノープロブレ厶です長官!」」
⑬
「美希何やってるの?」
「ストレッチ。体の線とか大事だからね」
「私が手伝うことある?」
「ない」
「じゃあ雑誌でも読もうかしら」
「一緒にやる気はないんだ。確かにせつなは羨ましいぐらいバランスのとれた体型よね。よっと……」
「美希柔らかーい。あ!……………」
「何?」
「つ、続けて!な、何でもないから」
「何で慌ててるのよ」
「慌ててないわ。美希が前屈した時シャツの間からブラなんて見えてないし!」
「馬鹿?」
⑭
「ブッキー、せつなが振り向いてくれない……」
(棒読み)「ラブちゃんは可愛いから大丈夫だよー」
「感情なし!?はあぁ、だってせつなってば口を開けば美希美希って」
「だから大丈夫だって。せつなちゃんヘタレだから」
「ちょっ、あたしのせつなを!そ、そうだよね。大丈夫だよね」
「当分はね」
「はうぅ」
「ラブちゃんもヘタレだから」
「むー、ブッキーってば優しくなーい」
「諦めないの?」
「諦めないよ!あたしはせつなが大好きだからね」
「あ……そう」
「ん?なんか元気なくない?あたしはブッキーも美希たんも大好きだから」
「うん、私もラブちゃんが好き」
「へへー、じゃあそろそろ帰るね。まったねー」
「うん。バイバイ。……………………………私のヘタレ」
最終更新:2011年02月23日 01:09