図書館の休日
本棚に沢山の本が並んでいるとても沢山の本…多分、図書館なのだろう?とても静かだ…いや確かに図書館は静かな所なのだか、とても静か過ぎる…
しかし、耳を澄ましてみるとペラペラと本がめくれる音が聞こえる
音が聞こえる方を見ると
そこは本の貸し借りをするカウンターだろか?そこに男?が座っていた…
性別がハッキリしないのは男?は頭にハロウィンで使うカボチャのような被り物をかぶっていたからだ…
体系からみると多分、男?なのだろう…
男?は本を読みながらロッキングチェアーを揺らしていた。カウンターに本が何冊か積まれていて湯気が立っているコーヒーカップも置かれていた
「ん?」
男?はこちらを見た
「どうしたんだい?今日はこの図書館はお休みなんだけどな?間違って来ちゃったのかな…?」
男?はカボチャの被り物の頭をポリポリと掻いている…
「そうだ!!」
男?は急に立ち上がり本をポフと閉じた
「話を聞かしてあげよう!!うん!!それが良い!!」
男?は目をキラキラさせながら本棚に向かった。被り物を被っているから目は見えないんだがそんな気がした…
「あった♪あった♪」
男?は一冊の本を持って来た…
「これはね~おいちゃんのお勧めの本なんだよ♪…………あっ!!自己紹介がまだだったねおいちゃんの名前はパンプキンだよ、好きな物はコーヒーとチーズケーキだよ」
パンプキンはニコニコしているような気がする
パンプキンはどっこいしょと椅子に座った
とある狩猟笛使いの話
♪~♪♪~~♪
どこからだろう?とても美しい音色が響いてくる…
音がする方を見るとそこには一人の男がとても大きな笛見たいなものを吹いている…
横には巨大な飛竜が死んでいた。
そして、曲が鳴り止み男は大きな笛見たいなものを背中にしょった
「ごめんね…」
男は死んでいる飛竜にナイフを突き立て皮などを剥いだ。
「よし!!帰るか!!」
男はそう言うと走って行った
男は山を走って下っている
彼の名前はファム
ファム・ミケル
20才の男だ
髪の色は白く髪型はテオストレートだ
彼の職業はモンスターハンターだが彼は自分の武器を自分で作っている変わったハンターなのだ
また使って居る武器も少し変わっている
武器の名前は
狩猟笛
ハンマーのように敵を叩くのだが笛の用に吹く事が出来その音色は自分や他の仲間に力を与える能力が在るのだ
そうこう言っている間に彼は自分の村に着いたみたいだ
「よっと♪村長さん只今!」
「ファムよ戻ったか…」
俺はよぼよぼの村長にクエストを終えたことを告げた。すると後ろから
「ファムどこ行ってたの!?」
俺は後ろを振り向く茶髪の髪型はケルビテールにしている女の子が腰にてをあて立って居た。
彼女はサキ・エルム20才俺の幼なじみだ
「よ!!サキ」
「よ!!じゃないわよ!!」
「全く…あんたにまた手紙来てたわよ」
「マジか!?てか何で、怒ってるの?」
「あんた忘れたの!?山菜採りに行くの手伝うって約束してたでしょ!!」
「あちゃ~忘れてた…」
俺はでこにペシと手を当てた
「はぁ~全く…本当にあんたがハンター達の間で『奇跡の演奏者』何て呼ばれているのが不思議だよ」
「ん?あんなのは勝手に言ってるだけだよ」
俺は笑いながら言った
そして、自分の家えと向かった手紙を読む為に
「そうだはいりなよ」
「うん」
俺はサキを家に入れた
「ファム…また笛、増えてない?」
「あぁまた作ったんだよ!!」
「あんたも好きねこんなの作るなんて…」
「まぁね自分の武器ぐらい自分でつくらないと」
「燃えてる奴に凍ってる奴…あっ!これ大剣だね」
「それも笛だよ」
「うそ!?」
「本当」
俺は笑いながらサキが見ていた笛の事を言った
「そうだ、手紙なんだったの?」
「見てみるよ」
俺は手紙を見たそこには今、街に老山龍が迫って居るとの内容だった
「サキ…行ってくるよ」
「え!?もういちゃうの…」
「ごめんね」
俺は支度をし街に向かった
ズスン…ズスン…
大きく鈍い音が響く
その音を出している者は老山龍…そいつの体はデカく強靭…
行く先の物を全て破壊して行く………
「第一ガンナー部隊!!拡散弾を装填!!撃て!!」
「「「「「ウォォォォ!!!!」」」」
沢山のハンター達が老山龍を倒そうと奮闘しているが老山龍は歩みを止めない…
「クソ……こんな奴倒せるわけねぇよ……街が潰される…」
ハンター達は体力が尽き諦めていた……
「鳴り響け!!!俺のビート!!!!!」
しかし、1人の男が現れ狩猟笛を吹いたすると
諦めていたハンター達がもう一度武器をつかんだ
「なんだ…?力が湧いてくる…まだ!!やれる!!!みんな!!奴をくい止めるんだ!!!」
「「「「「おぉ!!!!!」」」」」
ハンター達は再び武器を持ち老山龍に挑んだ
そして老山龍を討伐する事が出来た
「「「「ガハハハハハ!!!」」」」」
ハンター達が酒を飲み騒いでいる
いや…
老山龍を討伐した宴だ
俺も楽しく笑っていた
すると、若い女ハンターが俺の隣に座った
「いや~奇跡の演奏者さんが来てくれ勝てました!」
女ハンターは目をキラキラとし俺を見ていた
「イヤイヤ、俺は関係ないよ」
「そんなことはありません!!」
「だって、君も有名なハンターだろ?【龍をも魅了する舞姫】」
「すいません、私呼ばれてるみたいなので行きます」
「あぁ…」
彼女はそう言うと走って居た
それと、同時にサキの事を思い出した…
「そう言えばあいつ…誕生日だな…よし!!」
俺は立ち上がった
ザクザク…
私は畑を耕していた…
私は人を待って居る
その人は半年前に老山龍を討伐に行ったさい帰って来なくなった…
村の人達は死んだと言うが私はそんなの信じてない…
「ふぅ……」
私は畑を耕す手を止め額の汗を拭った
すると、村の人が走って来た
「サキちゃん!!ファムがファムが帰ってきたんだよ!!」
「えっ…?」
私は桑を放しファムが居る場所に走っていった
そこには半年前と変わらない笑い顔のファムが立って居た…
「よっ!! サキ」
「よっ!!じゃないわよ!!何処に居ってたのよ……半年間も心配したじゃない……」
涙が自然と出てきた……
「サキ泣くなよ」
ファムは慌てている
「何よその荷物は?」
私はファムが持っている大きな荷物が気になった…
「あぁ!!これ?これはね」
ファムはニコニコした顔で荷物にかかっていた布を取った
そこには綺麗なピンク色をした狩猟笛があった…
「誕生日プレゼント」
「バカ…半年前に過ぎちゃったよ……」
「あっ……!」
ギャォォオ!!
リオレイアが頭の甲殻を砕かれ悶えている
俺はすかさず前転をし奴のまたの下に潜り込み
足に狩猟笛を叩き落とした
ボキュ!!
と鈍い音がしレイアは倒れ苦しんでいる
俺はレイアの頭に狩猟笛を落とすため振り上げた
「ごめんね…」
俺は振り落とした
そして、レイアは動きを止めた……
俺はレイアの体を剥ぎ
村に向かった
しかし……村の方角から煙が上っていた………
俺はいやな予感がし
急いで村に戻った
だが…そこには俺がレイアを狩りに行く前に見た村はなく………
燃え盛る地獄だった…………
俺は地獄を突き抜け走った
人間が焼ける臭いが鼻をつく…
さっきまで笑ってた人達が苦しみに顔を歪めている…
俺は吐き気を抑えひたすら走った
俺は足を止めた……
俺は探していた人を見つけた…
しかし、探していた人は俺があげた 狩猟笛を握り倒れている……
「サキ!!!!」
俺はサキを抱き上げた
「サキ!!!サキ!!!目を覚ませ!!サキ!!!」
俺はサキの体を揺すった
「ん……あっ…ファム…?」
「あぁ!!俺だよ!!」
「飛竜が来てね……私………ファム見たく…狩猟笛で……闘ったんだ……………でも負けて………折れちゃった………ごめんね……ごめんなさい…………」
サキは折れた狩猟笛を強く握りしめ涙をこぼしながら俺に謝った………
「いいんだよ!サキそんなもんなら!!また俺が幾らでも作ってやるからさ!!」
「ねぇ……?ファム…………」
「何だ!?」
俺はサキの手を握った
「私ね……………ファムの……………事………………大す……………」
サキの手から力が抜けた………
「俺も大好きだよ………」
「何故だ…?何故なんだ…?何故なんだ……………?何故!?何故!?何故!?何故!?何故だ!!!!!何故!?村の人が死に!!サキが死なないといけない!?貴様等、龍は神ではないのか!?神は人々を幸せにしなければいけないのではないか!?貴様等は悲劇が好きか!?貴様等が悲劇を産むならば!!俺は神を殺してやる!!!咎人にもなってやる!!!!我が名は!!!ファム・ミケル!!!貴様等!神を殺すものだ!!!待って居ろ!!!必ず!!!貴様等を根絶やしにしてやる!!!全ての龍に死を………」
「えい!!やぁとう!!」
密林で1人の女性が毒怪鳥と戦って居る
女性は変わった双剣を装備していた
女性は軽やかに毒怪鳥の攻撃を避けている…まるで踊って居るかのように
しかし、毒怪鳥がカチカチと顎を噛み頭を上に上げた
すると鶏冠のような部分が強烈な光を放った
「しまった!!」
女性は目を一瞬、瞑った
毒怪鳥はその隙を突き攻撃しようとした
女性は駄目だと思ったろう…
しかし、ゴキ!!!
と鈍い音が密林に響いた
女性は目をあけると…そこには
首が有り得ない方向に曲がった毒怪鳥と
鉄の塊のような狩猟笛を持った
男が立っていた…
「大丈夫か…?君は……」
「また助けられましたね」
彼女は少し苦笑いをしていた…
俺達は近くにあった丸太に座った
「何だか… 雰囲気が変わりましたね……」
彼女は俺の顔見て言った
「老山龍の時アナタは老山龍の死体を見てごめんねって謝ったのに今は謝らないんですね?」
「こんな奴らに謝る必要はない…」
「えっ…?」
「コイツ等はウジ虫以下だ…俺にウジ虫以下の奴に謝るほど優しさわない………コイツ等は俺の全てを奪った」
「無いですよ…」
「ん…?」
彼女は何かを呟いた
「あなたに何があったかわ知りませんが…………復讐の先には何もないんです………空っぽ何です………」
彼女は涙を流していた
一瞬…サキの姿とかぶった
しかし、俺は立ち上がった
「俺のいく先の道が空っぽだろうと関係ない……屑は叩き潰すだけだ……」
俺は森と丘を歩いていた……
すると、大きな音が聞こえ俺はそこに向かった
そこにはリオレウスとボロボロになった荷馬車が横倒しになっていた……
俺はニーズホックを構えた
「屑が!!」
レウスがこちらに気づいた
そのレウスは体が傷だらけで右目には桜色の固まりが刺さっていた…
俺はその桜色の固まりを知っていた……
「ふはははははは!!!!!そうか!!貴様も俺と一緒か!?貴様は俺の大切な物を奪い!!俺は貴様の大切な物を奪った!!」
レウスは低いうめきをあげた
「来いよ!!貴様も叩き潰してやる!!!」
「うおぉぉぉお!!!!」
俺はレウスに向かって走った
レウスも突撃してきたが
俺はそれを避け翼に攻撃した
しかし当たる場所が悪かったのかニーズホックは弾かれた
その隙をつきレウスは体を横に振り尻尾で攻撃してきた
「屑が!!」
俺はニーズホックを持ち直しニーズホックで尻尾を防いだ
しかし、尻尾は重く衝撃が強く俺は吹き飛ばされた
「グァゥァ!!」
俺はゴロゴロと地面に転がった
体が痛む…
口の中も切れてる……
俺は立ち上がろうとした……
しかし、レウスはこちらに向かって走ってきている……
「うおぉぉぉ!!」
俺はとっさに閃光玉を投げた
眩しい光を放ちレウスは突進を止めた
俺は急いで立ち上がり
走った
「屑が…見せてやる……俺の恨みを」
俺はニーズホックを吹いた…
殺意が溢れ出てくる…
憎しみが沸きだしてくる
俺はレウスの尻尾にニーズホックを叩きつけた
尻尾はグシャと音が鳴り千切れた
レウスは痛みに耐え
俺に噛みつこうとしたが俺はそれを避け
横に回り翼をへし折り…足も折ってやった
レウスは倒れ
もがき苦しんでいる
俺はレウスの頭にニーズホックを叩きつけ殺した
「ふはははははは!!サキ!!村のみんな!!仇は取ったぞ…!!取ったんだ………なのに…?何でだ…?どうしてだ…?」
俺の心は空っぽだった……
何もなかった
レウスの死体を見て…
急に虚しさが溢れてきた……
「何故だ…?嬉しい筈なのに…?まだ…飛竜達が憎いはずなのに…?何故…俺の心は空っぽなんだ…?」
俺は虚しさに訳が分からずレウスの死体にニーズホックを何度も叩き付けた
「教えろ!!教えやがれ!!!何故なんだ!?何故!?俺は虚しいんだ!?貴様は俺の村と大切な人たち!!そして!!最愛の人を奪った!!なら意味を教えやがれ!?俺は!?俺はこれから…何の為に生きるんだ……?」
俺はグチャグチャになったレウスの死体の上にニーズホックを落とし…
そして、膝をついた
あれから何時間たったのだろうか…?
俺はずっと無気力になった…
生きる気力を無くした…
しかし、何故だか…?俺は荷馬車が気になり向かった
横倒しになっている荷馬車の中に入った
そこには荷物が散乱しひどい有様だった
しかし、前には穴のあいた壁…今は天井から光が差しそこにはモゾモゾと動く何かを布でくるん出居る物があった
俺はその固まりを持った…
意外と重く落としそうになった
布をどけると中に入っていたのは赤ん坊だった…
赤ん坊は自力で手を出し何かを探している
俺が手を差し伸べると赤ん坊は俺の指を力強く握りしめ
笑った…
俺の目から涙が溢れ出てきた…
その懸命に生きる命に美しさ見た……
「ははは…お前…力が強いな…親がどこかに行ったのに笑えるんだな…必死で生きようとしてるんだな……大丈夫だよ…俺がお前を守ってやるから…安心しろ」
俺がそう言うと赤ん坊は心地良さそうに眠った…
俺の心はいつの間にか空っぽではなくなった
♪~♪♪~♪
どこからだろうとても美しいメロディーが聞こえる…?
音がする方には男が虹色の狩猟笛を吹いている
すると…
「お父さん!探したんだよ!!」
「ははは、ゴメン、ゴメン…」
男は頬少し掻いた
「うわぁ!!綺麗な狩猟笛だね」
「あぁ…これの最後の音の調整をしててな…」
「もう…せっかく私がhunter schoolに入学するのにまた狩猟笛のこと」
女の子は頬を膨らました
「エルス…ごめよ、これをお前にプレゼントしようと思ってね」
「えっ…?」
「入学おめでとうエルス」
「お父さん大好き!!」
女の子は男に抱きついた
「ねぇ?お父さんここに書いてる文字なんて読むの…?」
「あぁ…それはね」
『この儚くも美しい世界に』
雨
「儚くも美しい世界に……か…」
パンプキンは本を閉じた
「ん?ありゃ!?雨が降ってるよ」
パンプキンは天窓を見た
確かに雨が降っている
しかも、大雨だ…
雷も鳴っている……
「ん~こんな雨の中は帰せないね…よし!!雨が止むまでここに居な!」
パンプキンはまた勝手に頷いた
「おいちゃんがまたお話も聞かせてあげるよ」
「これはね…ある新米ハンターがベテランハンターに狩りの極意を聞くお話し」
狩りの極意
クラシック調の曲が店内に静かに響く…
ここはハンター達が集まる酒場じゃない…
路地裏にひっそりと経営しているカフェ【宿リ木】
そのバーテン席に座るハンターが2人居た
1人はハンター達から【冷酷のウェブ】と呼ばれる熟練ハンターだ
もう1人はつい最近、ハンターになったばっかりの新米ハンター エクスト
「ウェブさん!!話があります」
「どうしたんだ…?」
「ウェブさんに狩りの極意を聞きたいのですが?」
「狩りの極意ね…」
「狩りの極意か・・・・」
ウェブさんは顎に手を添え考えて居る
「これをどうぞ」
すると、マスターがコーヒーをくれた
「あっ!!すいません」
僕はコーヒーを二つ受け取り、ウェブさんと僕の前に置いた
僕はコーヒーに角砂糖を二つ入れた
「ウェブさんは?何個ですか」
「いや・・・俺はいらない・・・」
ウェブさんはコーヒーを一口、飲んだ
「ふぅ…極意とまではいかんが俺の場合は冷静さを無くさないようにしている」
「冷静さですか?」
「あぁ…どんな状況に陥っても冷静になる。たとえ、仲間が死んでも腕がもげてもだ。何故なら冷静になれば次の手が思い付く。他の仲間も助けれるからな」
「なるほど…」
僕はこの時、何故?ウェブさんの二つ名が『冷酷』なのかを分かる気がした
「でも飛竜を殺す時、躊躇とかもしないんですか?僕はどうしても躊躇してしまうんです」
「簡単な事だ砂糖の味を忘れれば良いんだよ」
「まぁ甘ちゃんのお前では無理だろうけどな…お前はお前なりに頑張れ」
彼女は僕の頭をクシャクシャと撫でて微笑んだ
最終更新:2013年02月19日 21:00