少女に潜む影

1話「少女」

ある日ココット村に緊急の依頼が来た…………

東方衣装の少女「ある日やってきた黒い怪鳥に私達の村はメチャクチャにされたの……。
…………私の両親も…この村へ来れば腕利きの狩人がいるとお聞きしました…お願いです!仇をとって!お願い!」
少女は泣きじゃくりながらハンターに依頼する。

一人の若いハンターが依頼を受けた。が……ハンターが戻って来ることはなかった。
その意味がどういうことか少女やココット村の村長はわかっていた。

ハンターの消息が絶ってから三ヶ月後――
村長「今、捜索に向かったアイルー達が着いたようじゃ。」

村長及び少女は到着したアイルー達に走り寄る

少女「ハンターさんは!?黒い怪鳥は!?」
アイルーは申し訳なさそうに言う―
「そのハンターらしき遺体を見付けたんだニャ…
でも食い千切られてて……
頭と胴と片腕しかなかったニャ……黒い怪鳥の姿は見れなかったニャ…」

少女「!?―ハンターさっ……うぅ…うぐっ……」
村長「そうか…長旅ご苦労じゃった……………くぅっ…すまぬ、若き狩人よ……」

少女は泣き崩れ、村長はアイルー達に礼言い自分の家に入った途端―
膝から崩れ落ち声にならない声で叫んだ――

2話「変化」

次の日―

村長から想像を絶する一言を少女達に言った。
村長「すまぬが…この依頼はワシの村じゃもう受けられん……」

少女「えっ?何を言ったのですか…?――それは…その…つまり…」
少女は理解できなかった、いや…理解したくなかった。
それは事実上の「クエスト放棄」

少女達はその出来事から何日間か粘っていたがいつの間にか少女達はいなくなっていた。
…ただ一人の少女を除いて…
―この出来事から約2年の月日が経った―

村長「………ふむぅ~…どうやらハンターの基礎は身に付いとるようじゃな。」
娘「当たり前だ、あんたはまだ私を子供扱いする気か……?」
村長「ほっほぉ~まだ19の娘が大型のモンスターを狩猟するにはちと危ないと思うてのぉ~」
娘「なら何を狩れば一人前のハンターとし認める?いい加減ランポスは飽きたぞ……!!」
村長は少し困りながら言った。
村長「そうじゃのぉ~…ではランポスのリーダー格『ドスランポス』なんてのはどうしゃ?」
娘「ふんっ…リーダーだろうがなんだろうが所詮ランポスだろ…やってやるさ」
娘は半笑いで答えた。
村長の内心はというと―
(アイシャよ…お前は焦りすぎている…やはり2年前の決断は間違っていたのか…)

3話「アイシャ」

娘の名はアイシャ
アサシンカリンガを愛用するハンター。そして…2年前ココット村に残った少女であった。
アイシャ「そういやドスランポスってのは何処にいる?」
村長「おぉ、言い忘れておった。『森と丘』じゃ」
アイシャ「森と丘?なるほど…今まで私をランポスしか狩猟させなかったんじゃ無く、ランポスを狩猟させるしか無かった。そうだろ?」
村長は思う。
村長(相変わらず勘が鋭いのぉ)
村長「ぅむそうじゃ、他のハンターに頼むことも出来たがアイシャに頼んだほうがオヌシの為になると思ってのぉ」
アイシャ「ふぅ~ん。で、ドスランポスが群れのリーダー…何かしら特徴はあるのか?」
村長「うむ!赤いトサカが目印じゃ」
アイシャ「りょーかい…」
アイシャは足早に自分の部屋に戻り準備をしようとする。
村長「ちょっと待つのじゃ!」
村長は呼び止める。
アイシャ「なんだ?私は急いでる!」
村長「まぁ待つのじゃ、今までランポスを狩って相当な数の素材があるじゃろ?それで防具でも作ってみたら…」
それを聞いてアイシャは笑う。
アイシャ「くっくっ…もう既に作ってある、いつまでも私を子供扱いするなよ。」
アイシャはそう村長に言い自分の部屋に戻る。

4話 「出発」

部屋に戻ったアイシャは、まず腰にさげたポーチにアイテムを入れる。
アイシャ「ランポスと言っても一応はボス級…少し多めに持って行くか」
そうアイシャは言い、ポーチに薬草、ペイントボール、回復薬、砥石を入れた。
そのあとに武器屋に行きランポス防具を受け取り自分の部屋で装着する、奥のキッチンに行き二匹のアイルーが作った料理を食べると森と丘へ出発した。
天候は快晴、雲一つ無いすがすがしい空。
森と丘に着く頃には昼過ぎになっていた、いつも通りに支給ボックスを見る。
そこにはいつもは入ってない『閃光玉』が支給されていた、支給品をポーチに入れると少しながら緊張する。

五話「異変」

アイシャ「さてと…とりあえず森を探索するか」
アイシャはエリア1で地図を見ながら小声で言いエリア8に向かった。
エリア8に着く―と、いつもとは何か違うのを感じた、そして異変は起きた―

ランポスが居ない
今までランポスは必ずここにいた、他のエリアにもかなりの数のランポスが居たはずだった…だが―
今回は普段は居ないブルファンゴ…それも1匹や2匹などではなく大量に居る
アイシャ「なんだ…?ブルファンゴ?しかもなんて数だ…」
アイシャはブルファンゴを面倒くさく1匹、2匹と殺して行く。
最後の1匹を殺したあとに刃こぼれをおこしたカリンガを砥石で研ぐ
エリア10に行くとやはりランポスは居なく、そのかわりといっていいほどのブルファンゴ。
ファンゴ、ファンゴ、ファンゴファンゴファンゴ
異常だ。その数10を越えている―「ヤバい」アイシャは半笑いで言うとゆっくりとバレない様にエリア3に行く。
しかしきがつかれないはずが無く、1匹がアイシャに気が付いた―
ファンゴ「フゴッフゴッ!ブフィィィ」
1匹がアイシャに突進してきた、アイシャはとっさにガードした。
そのガードした金属音に周りのブルファンゴもアイシャの存在に気付く。

森と丘

アイシャ「ちぃっ………(仕方がない、殺るか…)」
アイシャは最初に気付いたファンゴを追いかけ斬りかかる。5秒もせずに1匹を狩る。
アイシャ「しかし数が多い…」
とぼやきながら1匹ずつ狩ってゆく、最後の1匹を狩る頃にはさすがに疲れてきた。
アイシャ「ハッ…ハッ……フゥ~…疲れた…携帯食料残ってたかな?」
アイシャは残っていた携帯食料を食べ、エリア3へ向かって行く。

………………なっ

アイシャは目の前から歩いて来るファンゴを見て驚いた。ファンゴは通常よりも体格が大きいのもいると聞いていたが、目の前にいるファンゴはそれよりも大きい……というよりは牙がひときわ大きい。
アイシャ「何これ………こいつもファンゴなの…?………もしかして…こいつがファンゴの長??」
―『ドスファンゴ』はまだアイシャに気付いていない―
ドスファンゴはアイシャに気付いた。
アイシャ「くそ…!こうなったらやるしかない…」
アイシャは剣を抜く、その瞬間ドスファンゴはアイシャめがけて突進する。
アイシャはファンゴの突進を回避する!
アイシャ「くぅこいつっ速い」
間一髪避けきれた、ドスファンゴはすぐさま振り向き突進を仕掛けてくる。
アイシャ「このっ!隙を与えないつもりか……」
アイシャはまた回避する、と同時にドスファンゴに斬りかかる。
せぇい!」
アイシャはファンゴの脇腹に跳びかかる。
カリンガはファンゴの厚い皮を切り裂き血しぶきをあげる。
しかしファンゴはアイシャの攻撃に怯まず、振り向きアイシャに突進し攻撃の手を止めようとする。
アイシャは紙一重で避けファンゴに近づく。
先ほど傷付けた脇腹を狙い斬りかかる、カリンガが脇腹に当たる直前――
「ブギュイィィィ!ブフィィ!」
「ぐうっ!(しまった…こいつ動きは単調だが……一撃がデカイ!」
ファンゴがいきなり暴れアイシャは不意の一撃をくらう。
「はぁ…はぁ……防具がこれで無ければ骨はイッテた…」
改めてランポス防具の堅さを知る。
アイシャはフラフラと立ち上がり、すぐにカリンガが手元に無いことに気付く。
辺りを見回すアイシャ。
「くそっ……あんなとこにィ!」
カリンガはアイシャから数mの位置に落ちていた。
アイシャはファンゴの様子を見ながらカリンガに駆け寄り、吹っ飛んだカリンガを掴む。
「刃こぼれは……よしっ大丈夫!」
アイシャはカリンガの状態を確認し先ほどから軽く無視していたファンゴに近寄る。

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最終更新:2013年02月19日 21:06
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