終わりへと誘う悪魔達

第1章 開戦

『(いかにして相手の先を行くか……)』

 一人の男が考え事をしていた。“いかにして相手の先を行くか”…と

『………戦略を立て、敵を欺いた者が勝つ』

 鋭い眼差しはまさに鷹のような荒々しい眼をしている…その眼は見つめられたら竦み上がってしまうくらい凶悪だった

『さて、そろそろだな。“ゲーム”が始まるのは…』

 不適な笑みと共に発せられた“ゲーム”という言葉…それは何を意味するのだろう。男は街へと歩き出した。歩きながら男はこう言った

『どんな手段であろうが…躊躇う事はない』

 街に入った男はそこそこ大きな建物の中に入っていった…そこには二人のガードマンのような者がそびえ立っている。ガードマンらしき者の一人がこう尋ねた

『世界には』

 そして、男が答える

『表があれば裏がある』

『…どうぞお入り下さい』

 “裏”の世界への入口が今、開いた
『(俺にはこれしかないんだ。もう、これしか!)』

 その顔立ちから見るにまだ、二十歳になってないだろう。そんな青年がなぜ、こんな場所にいるのか…全ては運命の悪戯だった

『ここは、悪魔達の住家…よくこんな場所に踏み入れたものだな』

『……あんたは?』

 青年は荒んだ目をしながら言う。そして、男は少し笑いながらいった

『そんな目をしなくてもいいだろに…私は“ヴァン・フォーレ”君は?』

『………アスク、アスク・ソレイド』

『いい名前じゃないか…アスク…』

『で、俺になんか用か』

『無愛想だな。次の“ゲーム”に出るだろ?』

『あんたに関係あるのかよ!?』

 アスクはヴァンを睨み付けている…。余程気に入らないのだろう

『ふふ、私は君の“経歴”を買いたいんだよ』

『経歴?なんの事だよ』

『とぼけるなよ…“蒼銃のスナイパー”…“人殺し君”』

『貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 アスクは血相を変えてヴァンに飛び掛かった

『私の胸ぐらを掴んでも君の汚名は消せない…』

『くっ……』

『それに君は表では二度とハンターとして生きれない…。でも、金が欲しいんだよな?』

『おまえなんかに何がわかる!俺には家族がいるんだ!』

『知ってるさ。だからこそここにいるんだろう?いや来るしかなかった、と言う可きかな?』

『……俺は殺したくて殺したいんじゃない!』

モンスターに撃った弾が仲間に直撃。運悪く頭に当たり即死…』

『くっ…』

『確かその時は“四人グループ”だったんだよな?いつもは二人で狩りに出ていたらしいが』

『なんで知っている!そんな事まで…』

『いいから答えろ』

 ヴァンは凄まじい形相でアスクを睨みつける。睨まれたアスクは多少、額に汗をかきながら答える…

『その日は見知らぬハンター達とチームを組んだ…俺と相棒は多額の報酬が条件でな。そしたらこの様さ……相棒を撃ってしまったんだよ…』

 胸ぐらを掴んでいた手が次第に力が抜けていった。掴みかかっても意味がない事を悟ったのだろう

『……相棒を殺した日より前に変な奴らが来なかったか?』

『変な奴ら…!!』

『思い当たる節があるんだな。そいつらはこう言ったんじゃないか?』

 “あるゲームに参加してくれませんか?”

『まさか!!!そんな…そんな事があってたまるかぁぁぁぁ!』

『やはり聞き覚えがあるんだな…。ふ、決まったな。“仕組まれて”いたんだよ君を“こちら側”にするためにな』

『どうして…俺だったんだよ。なんで俺だったんだ!!どうしてなんだよ!!』

『大体は予想がつく。それは君が優秀なガンナーであり、“モンスターハンター”だからさ』

『な!?どういう事だ!!何故“モンスターハンター”という事が理由なんだ!』

『……それは自分で答えを見つけるんだな。だが、確実に言える事は一つ。君は“ハメられた”んだよ』

『…ッ!』

『さあ、選んで貰おうかな?』

『何?』

『君は、俺と手を組むか?それとも…』

『…手を組まなかったらどうなる?』

『それならそれでいいさ。だが、君は“ゲーム”には出れない』

『何故だ!』

『君はここに来たばかりで何も見てないのだな?』

『……あぁ』

『まだ時間はある。あそこの掲示板にはルールが書いてある…よく見て来るんだな』

『……わかった』

 渋々と行った顔をしながらアスクは掲示板を見る。そこにはこの場所についての事や、ゲームに関するルールが書いてあった
 アスクはこの場所についてなどの項目など関係ない欄を飛ばし、“ゲームについて”と書かれた欄を見る

 エントリーについて

ゲームに参加する場合、最低でも100000ゼニーの契約金が必要になります。払えない場合はゲームに参加する事は出来ません

 だが、それは最低金額でありリスクの高いゲームは最低金額が跳ね上がる事があるので注意

 最低金額以上の契約金額払うという事について

プレイヤーの中には契約金額を最低金額以上の金額を出してくる事がある。これはゲーム勝利後の報酬が増えるからです。つまり契約金額が高いほど報酬が増えます。契約金額が高い者がいる場合でも、他の参加者は契約金額をその金額まで上げる必要はありません。が、契約金額が高い者が勝利した場合、自分がその勝利した者の金額と同じ値までお金を支払って貰います。“どんな事になっても支払って貰います”

 そして、契約金額が高い者は負けた場合はその契約金額を支払う。例え勝利者が最低契約金額だったとしてもその差額分が戻る事はありません

 契約金額が用意出来ない場合について

 どうしてもゲームに出たい場合、第三者に契約金額を負担してもらう事を薦めていてます。ただし、後々揉めないように気をつけて下さい…最悪の場合、第三者側からの報告があり次第、“それなりの対処”をさせていただきますのでくれぐれも逃亡は控えて下さい

 ゲームの内容について

詳しい内容は契約金額を支払い、エントリー手続きが済みしだい説明します

 ゲームをリタイアする場合

ゲームリタイアをする場合は契約金額とは別にそのゲームの最低契約金額をお支払いしていただく事になりますのでご注意下さい

『っ、金か…』

『ただで参加出来るほど甘くはないんだよ。ペナルティーは重いし、リスクも高い…それでもやるのか?』

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年02月21日 03:04
|新しいページ |検索 |ページ一覧 |RSS |@ウィキご利用ガイド |管理者にお問合せ
|ログイン|