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死神を追う堕天使

~PROLOGUE~

「死神さん…あなたはどこにいるの?私はあなたが欲しい。その全てを圧倒する鋭い眼光、そして非情な殺し方…私はあなた姿を見ながら死んで行きたい…死ぬまでずっとそんなあなたを見つめたい…だから、私はあなたを追い掛け、そして私の物のにするの…だから待っていてね…私だけの死神さん。あなたを捕まえるのは…このワ・タ・シ」
黒いドレスをその身に纏い…銀色の長髪を靡かせるその姿はまさに堕天使そのものだ。闇夜に浮かぶ月を後ろに微笑む姿は…生きる者の力をすいとるような雰囲気を醸し出している…右手に持った黒い傘を握り締め、彼女は闇に消えて行く…全ては彼を我が物にするために……
MONSTER HUNTER 死神を追う堕天使
第一章 追跡者

第一章 追跡者

「ここがヴェルト…城塞なんて物騒ねぇ~」
どうやら彼女はヴェルトにいるようだ…死神を追って来たのだろう…黒い傘をくるくると回しながらつまらないといった顔をしている
「なんだか、聖騎士も二人いたしぃ…死神さんが近いって事かしらね~…でも、そうだとしたら聖騎士には先を越させないわよ」
組織は確かに死神を追う事をやめた…それは彼が組織にたいして無害だからである事と捕まえる事は無理だと感じたからだ…しかし実力試しとでも言えばよいのだろうか、単身で死神を追う者もいる…その一人が彼女だ。彼女の口ぶりからすると聖騎士も死神を追っているという事になる。どのような理由かは知らないが…
「“秘剣”と“白衣”…白衣だけならともかく、秘剣は相手にしたくないわね…」
秘剣と白衣…だれの事かはまだわからないがかなり実力者である事は確かだ
彼女はふと、星が煌めく夜空を見上げた…そして笑みを浮かべた
「夜……それは私の時間、堕天使の舞う姿…この街で見せてあげましょうかね」
そんな事を言っていると彼女がいる場所から差ほど離れてないところで何やら騒ぎが起きてるようだ。よくみるとそこは酒場で男達が中で暴れている…
「あらあら、ちょうどいいおもちゃ発見かしら!フフフ…楽しみになって来たわ~」
そう言った彼女は無邪気な少女のような笑顔を見せる…それが恐怖の始まりの合図である事は誰も知らない…
騒ぎが始まってから少したったその時、事件は起こった…
「ひ、人殺しだ~!!誰か奴らを捕まえてくれ!」
「一体、何があったのかしら?」
彼女は微笑みながら叫んでいる男性に話しを聞いた。まるで楽しんでいるかのように…
笑顔の中に隠し切れない悪意のオーラは男性の心を威圧する…それを知ってか知らずか男性は彼女に落ち着きながら話す
「実はあの男達が喧嘩をしてな、それで相手の客を殴って逃走したんだ!」
「そう、ありがと!」
「ありがとって…あれ?」
話しをしていた女性はもう目の前にはいなかった…男性は夢を見ていたのか?と言わんばかりの表情をしていた
「…クソ!バンシー!!お前のせいで俺まで巻き添いだ!」
騒ぎの犯人らしき男が悪態をつく…
「大丈夫!この裏路地に逃げ込めば追われる心配はない!俺を信じろ!」
先陣を切って走っている俺が自信を表わにしている…どうやら逃げ切る自信があるらしい…が、現実はそう甘くはない…彼らは堕天使に狙わてしまったのだから…
「おい、この道を右に曲がるぞ!…おい、デル…デル!返事しろよ!!どうなってんだよ!さっきまで…」
続きを喋ろうとした時、周りから悪魔の囁きのような声が聞こえてきた
「フフ、あなたが呼んでいる男はもう死んでいるわよ後ろから一撃で仕留めてあげたわ…でも、あなたはもぉぉっと残忍な殺し方で仕留めてア・ゲ・ル」
声の主はバンシーと呼ばれる男を精神的に追い詰める…じわり、じわりと…
「嘘だ!!デルは…おいデル!返事し」
バンシーの胸に弾が食い込んだ…バンシーの顔が一瞬で青ざめ、そして痛みのあまり声を上げようとするが……もう遅い
「拡散弾~~でぇ砕け散りなさいな」
彼女は笑いながら言い放った…そして、爆発と共に彼の身体は粉々に吹き飛んだ。身体の肉辺はあたりに散乱、臓物だったものらしき物体たちも粉々に吹き飛び、あたりに散らばった……悲惨にも程がある。彼女は尋常ではない…もはや、悪魔だ
「アハハ、最高ぉ~人を殺すのってなんて気持ちがいいのかしら!!」
無邪気な顔をしながら嘲笑する彼女…だが、何かに気付いたのか、急に後ろを振り返る
振り返った時の目付きはさっきの目付きとは打って変わり、狂ったような目付きになっていた
「あなた……いつからいたの…?」
「さっきからよ、あなた相変わらずこんな事してるの?」
この声の主は暗闇の中からで姿は確認出来ない…
「うるさい!!!お前なんかに関係ないわ!!今すぐ出て来なさい!!その顔を引き裂いてやる!!」
彼女は殺意を表わにしながら叫ぶ…怒り任せにとにかく叫んだ
「どこかの馬鹿が吠えてるみたいね…愚かよ」
「なんだとォ!!!!」
「愚かだと言ったのよ!聞こえなかったのかしらね?頭ならまだしも耳まで悪いなんて…」
声の主は彼女を手玉に取るように話すその口ぶりに彼女はさらに怒る
「ふざけるなよ!!このクソ女!!!」
この発言にはさすがに声の主も引っ掛かったらしい…声の主は闇の中からついにその姿を表した

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最終更新:2013年02月19日 02:59
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