コラム:NHK【クローズアップ現代+】


【クローズアップ現代+】への反駁

何人かの糖質制限実践者の方もWeb上に投稿されてますが,私も怒りを抑えられなくなったので,以下に論点ごとに反駁させて頂きます。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3841/index.html(NHK公式サイト)

■目次


■1.高橋久仁子女史について

番組に出演した高橋久仁子群馬大学名誉教授は『砂糖を科学する会』のメンバーであり,すなわち,製糖業界の回し者に他ならない。
http://bit.ly/2a2HhR3(Wikipedia)
http://www.sugar.or.jp/morning/03.shtml(高橋名誉教授の論理破綻した寄稿文)
http://www.sugar.or.jp/sugar/05.shtml(上記サイトにおける“砂糖礼賛”)

また,『フードファディズム』の概念を我が国に流布させた提唱者の一人であるが,彼女こそ『バランス食』以外を認めず目の仇にしている『フードファディスト』“そのもの”である。
http://bit.ly/2a2GcZp(Wikipedia)
http://yuwakai.org/ikiikijinsei/doctsukamoto85.htm

■2.『エネルギー不足』のレトリック

番組中,何度も『エネルギー不足』という文言が繰り返されたが,これは取りも直さず『カロリー不足』の言い換えに過ぎず,その目的は『カロリー制限』を想起させない意図によるレトリックである。

番組内で“体験者”と称する男女各1名の失敗例が紹介されたが,2例とも極端なカロリー制限以外の何物でもなく,糖質制限に濡れ衣を着せる謀略によるミスリードであって,厳重に抗議する。
(※女性の体験者は『糖質ゼロ』を実践していたとの事であるが,釜池式か,あるいは荒木 or 弟子の西脇式“断糖”信者であったのだろうか…)

■3.“隠れメタボ”の欺罔行為

名古屋学芸大学の『健康・栄養研究所』所長である下方浩史氏による「(極端な)糖質制限食を長期間行っていると,メタボになってしまう。『隠れメタボ』になってしまう危険が非常に高いと私は思います。(以下,略)」との主張も紹介されたが,これも『カロリー制限』に起因するものであって,糖質制限とは無関係である。

ここで,同じく『カロリー制限』を原因とする,人体への悪影響に関する研究があるので紹介したい。
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc2/doc2-01-2.html(図31-6,図31-7の箇所)

この研究において,カロリー制限群は運動群に比べて,体重の減少と血糖値の低下は顕著であったものの,筋肉量の低下によって耐糖能が落ち,AGEが増加するという結果となった。
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc2/img/fig31-6.gif(図31-6)
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc2/img/fig31-7.gif(図31-7)

すなわち,下方浩史氏の主張は上記の研究と同様『カロリー制限』が原因であるのは明白であって,失当である。

■4.糖質制限で筋肉は落ちるか?

糖質制限否定論者の中には『糖質制限で筋肉が落ちる』などと妄言を吐く輩が少なからず存在するが,以下の理由により虚偽であると断じられる。
ア)たんぱく質摂取量の増加
糖質制限を実践すると,按分比例でたんぱく質摂取量が増加し,筋肉の元となる栄養素が増える。

イ)血中アミノ酸の優先利用
糖新生では血中の糖原性アミノ酸が優先的に利用され,たんぱく質を適切に摂取している限り,わざわざ筋肉を異化させてまで糖新生に回す必要性など存在し得ない。

ウ)ケトン代謝亢進による糖新生の減退
ケトン代謝が亢進すると,糖新生は抑制される。
http://bit.ly/2axGcPC(※スマホからは直リンク不能)
http://bit.ly/2a32p9X
(※【2.絶食が続いた飢餓状態の時】の【b.糖原性アミノ酸の筋肉などからの放出が抑制され、尿中窒素排泄量が減少する】の項目)

なお,50g/日のグルコース投与により,体蛋白異化抑制効果が惹起されると言われており(http://bit.ly/2abtp6q →※注2 http://bit.ly/2ajqBGD のすぐ上),さらに尿中ケトン値が上昇する条件は,1日50gの糖質量が上限とされている(http://imgur.com/nev4LNg)ことから,私はケトン代謝維持と筋肉異化抑制のため,50g/日の糖質量をターゲットに設定。

■5.オルニチン摂取のススメ

FBで有名な魔人☆氏が実証しているように,糖質制限下でも筋量の増加は十分可能。

それでもインスリンの作用がないと不安な方は,是非代替としてオルニチンの摂取をおススメします。

以下,関連論文を紹介↓
ア)オルニチンとアルギニンの同時摂取により,成長ホルモン並びにインスリン様成長因子の増加が見られたとの研究
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20300016

イ)トレーニングに加え,オルニチンとアルギニンを摂取させたところ,筋力と除脂肪体重が増加し,尿中ヒドロキシプロリン値が低下した研究
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2770269

以前からオルニチンが肝臓に良い事は広く知られていましたが,上記の研究結果からも筋肉にも良い影響があり,また血糖値の低下や脂肪燃焼,そして美肌にも効果があるので,シジミなどの魚介類も食べてみてはいかがでしょうか(◉◞౪◟◉`)キリッ



今日: -
昨日: -
このページの合計: -
最終更新:2016年10月24日 19:13