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(ゴーォン…ゴーォン)はっ!いけない!もうこんな時間! |
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ど、どこへ行くんだい? パーティーはこれからなのに… |
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ごめんなさい…王子様… これ以上は無理なんですぅ… |
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待って!せめて…せめて名前だけでも…! |
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ご、ごめんなさいぃ~。 |
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ま、待ってくれ! ………行ってしまったか… ん?これは…あの子が履いていたガラスの靴… |
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………… ………… ………… |
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………… ………… ………… |
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あ、キミ!ちょっと聞いてもいいかな? |
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……ッ!! |
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この辺りで美しいお嬢さんを見なかったかい? このガラスの靴と同じものを履いていたはずなんだが… |
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…い、いえ、知りませんわぁ。 |
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そうか…ありがとう。 仕事に戻ってくれ。 |
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………… |
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さようなら…王子様。 |
ご主人様 | 次で最後かな? もう少しだね。 |
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そっかぁ…なんだかんだ言って、案外楽しめたかも♪ 魔女様には感謝しないとね~。 |
ご主人様 | そうなんだ?(色々グチってたけど…) じゃぁ、これからもヨロシクね。 |
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しょーがないな~。わたしがいないと何も出来ないんだから~♪ わたしが、ばっちりサポートしてあげるわ! |
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お、お嬢様!おやめください!!く、靴が壊れてしまいます! |
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なんで!?なんで!?なんでぇぇぇぇぇぇ~!! なんで靴が入らないのよぉ~!! |
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……… |
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家人はこれで全てか? |
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ええ、あとは召し使いだけです。 |
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お母さま!!! |
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………… ………… ………… |
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ん?キミは…あの日、王宮にいた…? |
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…はい。 |
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こちらの靴をどうぞ。 |
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…… |
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……!! ピ、ピッタリでございます! |
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おぉ……!! ……やっと逢えたね。 ずいぶん探したんだよ?さぁ、一緒に行こう。 |
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え、、、え? い、いえ、わたしは違いますぅ~! その靴に合う人なんて山ほどいますしぃ~! わたしには仕事が…仕事がありますので! |
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ん~…だったら、王宮の掃除はどうだい? 仕事のしがいもあると思うよ。 |
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イ、イヤですぅ~!なんだかお母さんの言ってた王子様と違いますぅ~! |
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……やはりあの時の… 母親想いの心…間違いない… |
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………… |
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亡き母に代わり、僕が君を守りぬくことを誓おう。この剣、この命に替えても! …僕と結婚してくれないか? |
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…………………はい。 王子様…よろしくお願いしますぅ~! |
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シンデレラは王子のプロポーズを受け入れました。 心優しいシンデレラは、継母と姉の行いを咎めず、父と共に王宮へと迎え入れました。 そして、本当の親子のように仲良く暮らしました。 …王子とはどうなったかですって? もちろん、いつまでもいつまでも仲良く幸せに暮らしましたとさ。 |