音を電気信号に変換するもの。
種類
ダイナミック系
・ムービング・コイル型
音を受け振動板(ダイヤフラム)とボイスコイルが一体化したものが振動する、これが磁石によって作られた磁界内にあり、電磁誘導によってコイルに電圧が発生する。
- 衝撃、湿気に強く丈夫
- 電源不要
- 大音量でも歪みにくい
- 振動系の質量が大きいため、高音域には応答しにくい
- 機械的振動(握る音やこする音など)を拾いやすい
・リボン型
コンデンサ系
コンデンサーは面積と電極間の距離で容量が変化する。この特性を用いマイクとしたもの。振動板に薄い金属膜をつけたプラスチックを用い背極と振動板の間に電圧を印加しコンデンサーとし、振動板が音圧により振動すると電極間の距離が変化しコンデンサーの容量が変化する、この変化をプリアンプにより電圧の変化として取り出す。
- ダイナミック・レンジが広い
- 音の立ち上がりが良い
- 平坦な周波数特性が得られる
- 電源が必要
- 増幅回路を含む為、大音量で歪むことがある
- 高域に共振周波数を持つ
- 温度や湿度の影響で雑音が発生しやすい
- 衝撃に弱い
特性
入力感度
ある音圧の入力に対し、どれだけの出力が得られるかを示す。単位はdBV/Pa等。
ダイナミックレンジ
小さい音から大きい音まで歪みなく拾うことが出来る最小値と最大値の比率をあらわしたもの。単位はdB。
SN比(S/N)
信号(Signal)とノイズ(Noise)の比率。単位はdB。この値が大きいほど、ノイズが少ない。
最大入力許容音圧
過大な入力があると音が歪むが、どの程度の入力まで歪まずに耐えるかを示す。140dB S.P.L. at 1kHz,1%THD(音圧レベル140dBで高調波歪率が1%)等。
周波数特性
すべての周波数ごとに一定音圧の音を入力した時の出力を示したもの。20Hz ~ 20kHz ±3dB等。
指向性
前後左右から入る音に対してどのような感度を示すかを示したもの。
正面から入る音に最も感度が高く、後方左右からの音に対してほとんど感度を示さない。PAではハウリングを防ぐために単一指向性が多く使われる。
前後の音に対して感度が高く左右の音に対して感度が低い
どの方向からの音に対しても同じような感度をもつ
出力インピーダンス
600Ωが標準とされているが、近年では様々のものがある。インピーダンスの切り替えが可能なものもある。
最も使うマイクの特性
型番 |
形式 |
入力感度(1k) |
指向性 |
周波数特性 |
出力インピーダンス |
極性 |
出力コネクタ |
SM58 |
ムービングコイル型 |
-54,5 dBV/Pa / 1.85 mV/Pa 1Pa=94dB SPL |
カーディオイド
 |
50Hz~15KHz
 |
150Ω(実効値300Ω) |
2HOT |
XLR3ピン(オンス) |
SM57 |
ムービングコイル型 |
-54,5 dBV/Pa / 1.9 mV/Pa 1Pa=94dB SPL |
カーディオイド
 |
40Hz~15KHz
 |
310Ω |
2HOT |
XLR3ピン(オンス) |
最終更新:2011年11月07日 00:50