【0】 死は停滞である。 【1】 「こういうのに巻き込まれるのは『人類最後のマスター』だって相場が決まってるんだけどなあ……」 深夜。暗い闇の中、ぽつんと鎮座した街灯1つの前。 大都会であり不夜京でもある東京であっても、なお光薄き世界の片隅で。 鈴を鳴らすかのような、涼やかなぼやきが夜に溶ける。 奇妙な光景であった。 そこは、ただの田舎の端である。 そこは、ただの寂れた町外れである。 そんな場所に、芸術品が展示されている錯覚を受ける。 有名な美術館の中、ガラスケースの向こうにあって当然というような。 高名な美術家の作品として飾られていて当然というような。 場違いというよりも、まるで有るべき場所から切り取られてきたかのように。 その場にあるのは美しく、麗しく、そしてとても可愛らしい、少女等身大の人形である。 白き陶器と見間違えるようなシミ一つない肌。 黄金比を思わせる完璧なバランスで形作られた造形。 天使のような顔立ちは不満げな下がり眉を見せてなお魅惑的だ。 「このレオナルド・ダ・ヴィンチ、血沸き肉躍る冒険(よたいべんと)は好きだけれど、血生臭い殺し合いはまっぴらごめんだよ」 美を散りばめた人形が口を開く。いや、人形と見紛う美少女が。 彼女こそは人類史を救う旅人の1人。ノウム・カルデアの頭脳。ちっちゃなマスコット。 あるいは「本物のレオナルド・ダ・ヴィンチ」が未来のために残した英霊の代替品。小さい方のダ・ヴィンチ。 サーヴァントによって造られた自動人形にして万能の天才の遺作。 真名・[[グラン・カヴァッロ]]。 この冥界に誘われた「葬者(マスター)」の1人である。 「聖杯戦争ねえ……そういう特異点は今までもあったけどさ」 召喚時、脳内に装填(インストール)された情報を吟味する。 聖杯戦争。冥界。東京。令呪。サーヴァント。NPC。参加者の減少と共に進む冥界化。運命力とその喪失。 多量な情報量ではあるが、天才の頭脳をもってすれば理解に要する時間はほんの僅か。 「なるほど……どうやらこの特異点の創造主は、とんでもなく真面目で、公平で、平等で」 だからこそ残酷だ。 ダ・ヴィンチは、そう結論付ける。 今まで発生したことのある「聖杯戦争を模した特異点」では、これほどまでに詳細な[[ルール]]説明を受けることなどなかった。 それどころか何の説明もなく争いに巻き込まれ、現地の人間や野良サーヴァントに事の次第を聞くことばかりと記録に残っている。 だが、今回は違う。 まるで幼子に一つ一つものを教えるように。 参加者に教え込む。詰め込む。この世界の理を。 赤子であってさえこの戦争を理解しろ、と。だから戦え、と。そして死ね、と。 そこに反論の余地は無い。残酷としか言いようがなかった。 「そしてこの役割(ロール)は……それこそ、公平を期すためのハンデというやつかな?」 ダ・ヴィンチに、この東京での居場所はない。 仮初の家族も、知り合いも、家も、職もない。身の着のままで放り込まれた形になる。 異世界転生ならぬ異世界転移。彼女はこれから、この世界の一員となるべく何もかもを一から構築する必要がある。 流浪の旅人として、または浮浪者として振舞うには、ダ・ヴィンチはあまりにも美麗にすぎた。 もしも何の背景(バックボーン)も持たぬ美少女があちこちを当てもなく彷徨っていれば、それはどうしたって目立つ。悪目立ちする。 この東京においてさえ、ダ・ヴィンチの輝きは翳ることがない。 しかしその輝きは、この世界に馴染んだ役割(ロール)を持つ他参加者、特に乗り気な連中にとっては、良い的になってしまうだろう。 今回のような場合において美少女は罪なのである。ぐすん。 例えるなら、群衆に潜む暗殺者(アサシン)たちの只中で、たった一人だけピッカピカの神輿(ライダー)を担ぐがごとし、だ。 相性不利にもほどがある。先手を取られ放題だ。スキルを使いまくってから殴られる敵(エネミー)の気持ちになるですよ。 なるほど、このハンデはこれまでに数多もの特異点を解決してきたカルデアの一員に対する足枷としては中々に上等と言える。 「しかしそうなると……もしも藤丸君が巻き込まれていた場合、合流がめんどくさそうだなあ……」 冒頭でもぼやいた通り、元来こういったモノに巻き込まれるのは「人類最後のマスター」たる藤丸立香の専売特許である。 いつもは管制室で指示を出しているポジションのダ・ヴィンチでさえ巻き込まれているのならば彼/彼女は当然のように……と考えるのは、それこそ当然だ。 で、あるならば、ダ・ヴィンチの舵取る方向は自然と決まってくる。 他参加者におおっぴらに気付かれない程度に、もしくは気付かれても問題のない方法で東京の街に繰り出し。 出来るならば多くの参加者と接触し、情報を集めながらこの世界の調査も進め。 最優先の生還対象である藤丸立香がいるならば合流し、守る。この身体に代えても。 思わず溜息が出る。最近かなりガタが来ている少女型自動人形に対し、ハードワーク、オーバーワークにも程があるだろう。 「おまけにチュートリアルも完備と来た。こういうのもサービス精神旺盛って言って良いのかな?」 ここは東京の中にあっても田舎の端。殺し合い会場のはじっこ。 つまり、冥界領域の淵にある。一歩踏み出せば、そこは偽物の東京から死霊が闊歩する死地に様変わりする。 その一歩は、生者のみが踏み出すにあらず。死者の側から踏み出されることもまた然り。 「AHH……」 冷気が周囲を包む。ブンブンと爪を振る音がする。こちら側に踏み出された足音は無音。つまり彼らに足はない。窪んだ眼窩をぎょろりと向けて、迷うことなく生者に飛翔する。 お前もこちら側に来い、と。 「AHHHHHHHHHHHHHHHH!!!」 幽霊(ゴースト)の襲撃であった。 とんだサービスの押し売りであるが、ノーサンキューの言葉も悪霊には届くまい。 その数たったの3匹(1WAVE分)なれど、何の準備もなく武装も剝ぎ取られたか弱き美少女サーヴァントにとっては少しばかり暴力的に過ぎた。 少女態であるダ・ヴィンチの筋力はD、耐久もD。敏捷Bを司る彼女ご自慢のローラースケートも今はなく、道具を作成する当てもない。 「さてと、それじゃあ」 しかし、ダ・ヴィンチの顔に焦りはない。 むしろ、待ち望んだ展開だと言わんばかりにワクワクの表情を見せる。 クリスマスの朝、真っ赤な包装紙をビリビリ破いてプレゼント箱を開ける子供のように回路(パス)に魔力を流して。 愛くるしい天使の笑顔を向けた先には、一つの影法師。 「君がどういうサーヴァントなのか、教えて欲しいな!」 ダ・ヴィンチ――真名[[グラン・カヴァッロ]]は本物のレオナルド・ダ・ヴィンチによって生み出された人工サーヴァントである。 だが、彼女は同時にこの聖杯戦争における葬者、つまりはマスターでもある。 マスターにはサーヴァントがつきものだ。憑き物だ。 彼らはマスターを守護し、敵対存在を打ち滅ぼすために在る。 そのうちの一体が、マスターの声援を以て冥界にて覚醒した。 クラスはキャスター。魔術師の冠を得た英雄。杖を持ち唱(うた)を極めた才覚者が一人。 彼は幼き少女の3倍はある身の丈をゆるりと起こし、襲い来る死霊たちに腕を伸ばし。 「【エクシルよりメステルへ。潜る破音。群れの終端。回る円錐。穿て】 “JM61A1”」 おおよそ魔術とはかけ離れた『兵器』を生み出した。 彼(キャスター)の振る杖は魔にあらず。人理世界の魔を駆逐した科学文明の産物である。 長い鉄の筒を複数束ねた砲身。樽のように大きなマガジン。幾つもの歯車が複雑な機構で両者を繋ぎ、毎分6000発もの発射速度を保証する。 そんな鉄の杖が火を噴いた。轟音。薬莢が勢いよく吐き出され、それ以上の騒がしさで火薬の波濤が霊を焼く。 バケモンには現代兵器をぶつけんだよと言わんばかりの物理的質量(マジレス)が、サーヴァントの込めた魔力で実現される。 ダ・ヴィンチには見覚えがあった。修練所、シミュレーター、数あるカルデアの訓練施設でとある狂乱の騎士が振り回しまくったその武器の名は。 JM61A1。F-2戦闘機に搭載された20mm機関砲。 分かりやすく言うと、ガトリングガンである。 「は、は、ははははは! かった、ぞ! や、やっぱり、ぼくは、さいきょう、だ!」 3匹(1WAVE分)どころか9匹(1クエスト分)は殲滅し得る圧倒的火力を吐き出し尽くして。 哀れなる霊たちの断末魔さえ搔き消しながら、キャスターは勝鬨を上げる。 それは祝砲であり、産声であり、この世界へ告げる宣戦布告の狼煙でもあった。 ところで。 「さて……色々聞きたいことはあるけれど」 当たり前の話ではあるが。 「とりあえず、ここから離れよっか!」 ガトリングガンは、めちゃくちゃうるさい。 【2】 「なるほどねぇ~!これは困ったなあ!」 オカルト殲滅地帯から少し離れた林の中。 キャスターが作り出したカンテラに灯されながら、ダ・ヴィンチは破顔していた。 言葉とは裏腹に、少女の表情は非常に明るい。 それは、目の前のサーヴァント――「[[窮知の箱のメステルエクシル]]」があまりにも彼女の興味をそそる存在だったからだ。 まずはじめに。 汎人類史に「[[窮知の箱のメステルエクシル]]」という英雄は存在していない。 メステルエクシルの拙い説明をなんとかかんとか天才的頭脳で読み解いて、嚙み砕いて。 そもそも彼の存在していた世界はいわゆる「異世界」と呼ばれるものだ、というのがダ・ヴィンチの下した結論である。 「特異点(もしもの過去)としてもあり得ないし、異聞帯(もしもの現代)としても破綻が過ぎるってね」 メステルエクシルのいた世界では彼のような機魔(ゴーレム)以外にも当然のように竜(ドラゴン)や巨人(ギガント)や他にも色々な種が存在していたらしい。 この時点でファンタジーが過ぎるが、これだけならまだ汎人類史の過去の話とすることも出来る。 だが、ついさっきキャスターがカンテラを作り出した方法こそが決定的な「ズレ」となる。 「詞術……土からカンテラを、コンクリからガトリングガンを作り出す技術……一番近いのは錬金術になるんだろうけど……」 しかしそれならば「錬金術」という名称で世に広がってしかるべきだし、ダ・ヴィンチの知る錬金術とは力の働き方が違いすぎる。 かつて表の世界で錬金術師と称されたこともある彼女だからこそ、メステルエクシルの力が「そうではない」と分かる。 またメステルエクシルが武勇伝のように語る彼の過去の断片的にも、現実の歴史と符合する出来事は全くない。 本物の魔王とか勇者を決めるためのトーナメントとか、歴史が違うでは流石に片づけられないだろう。 であるならば、ここに解くべき問題が発生する。 「なぜ、異世界の存在がサーヴァントとして呼ばれているのか?」だ。 今まで特例は色々あったが、本当に特例は色々あったが……それでもダ・ヴィンチの旅路の中で召喚されるサーヴァントは彼女の世界で歴史に名を残した偉人たちだった。 一番怪しいのはサーヴァントユニバースと呼ばれる世界からの来訪者たちだが、それでも彼女たちにも「原型」はあった。 メステルエクシルにはそれすらない。現代兵器を生み出すゴーレムなど、過去の歴史の中には刻まれていない。 逆に未来の世界のサーヴァントである可能性もあるが、その場合は汎人類史にて過去に滅んだ竜や巨人が存在している事実と矛盾する。 「と、なると……カルデアとの通信途絶も含めて、今までの前提をひっくり返す一大推論を立てなきゃかもだ」 詳細すぎる[[ルール]]説明という異常。 メステルエクシルという異世界存在という異常。 それに加えて、ノウム・カルデアとの通信が一切繋がらないこと。 いや、シャドウボーダーとリンクしているダ・ヴィンチをして「ノウム・カルデアの存在そのもの」を感じ取れないこと。 1つ1つは点であるが、2つあれば線になる。3つもあれば図形にさえなる。 ならば「少し不思議だね~」で済ませるわけにもいかぬ。 今までの特異点とは決定的に違う「何か」を突き止めなければ、解決への道は開かない。そう直感する。 「『この世界は複数世界の冥界が重なって成立したモノである』……とりあえず仮の答えとしてはこんなところかな?」 つまるところ、この世界は特異点ですらない。 そもそも特異点とは地球上に発生し、人類史を変えてしまうような分岐点のことだ。 地球上に存在しなければ、いや本来の冥界が存在する地球の下にさえ存在しないとすれば、それは特異点と呼ぶことはできない。 「うーん、あえて区別するとしたら……『領域』とでも名付けようか?」 その『領域』を攻略することがダ・ヴィンチの第一目標となる。 「分かりやすいアプローチとしてはこの『領域』の主を倒す、というのがいつもの手法ではあるけど……。 あとは、重なって絡まってぐちゃぐちゃになってる複数世界の冥界を『ほどく』ことが出来ればカルデアの救援、この世界からの脱出も期待できるかな!」 恐らく、カルデアとの繋がりを感じることが出来ないのは重なった世界によるフィルター、膜のようなものが原因だろうとダ・ヴィンチは推測する。 電波を遮断するように、繋がりという糸が複数の世界という壁に断ち切られている。 ならば、幾重にも上に貼られているそれらの分厚いオブラートを一つ一つ取り除いていけば、最終的にこの冥界は一つの世界の上に顕れるはずだ。 その世界がダ・ヴィンチのよく知る人理世界である保証はどこにもないが……このあたりは楽観的に動くしかない。動かないよりよほどマシである。 「と、言うわけで!」 ここまで必要な考察を行い、行動指針をある程度固めた上で。 ダ・ヴィンチはキラキラした笑顔を己がサーヴァントに向けた。 「君のこと、君のいた世界のこと、もっと教えて!」 自分たち以外の世界がどれだけ存在しているのか? 他世界の冥界とはどういう場所なのか? そもそもこの推論がどこまで当たっているのか? 他にも、異世界の存在であるメステルエクシルがなんでこちら側の現代兵器を使っているのか? 彼の言う詞術の詳しい仕組み、成り立ちとは? などなど。 確認、調査すべきことは沢山ある。 いや、そんなお題目はさておいても。 小さなダ・ヴィンチ――『[[グラン・カヴァッロ]]』は「未知なる道を進み、険しい試練を乗り越えて、浪漫の果てにお宝を見つけ出すこと」(ぼうけん)が大好きなのである。 そして、新しい仲間と夜通しお喋りするのも、楽しい冒険の一ページだ。 俯いて、嘆いて、泣きながらの戦争なんて、してやるつもりはないんだからね! 「ち、ちっちゃいおねーさん、おはなし、すき?」 「うん!大好きさ!」 「わ、わあ!じゃ、じゃあ、まずは、ぼ、ぼくの、かあさん、のこと! かあ、さんは、すごいんだ!」 こうして、二人の幼子は歩き始める。 サーヴァントなれど、探求と向上を常に追い求めながら。 二輪の鉄華は、冥界にてなおも凛凛と咲き誇る。 耐用年数が過ぎ、製品寿命が尽き、いつか手折れるその日まで。 さあ。 行けるとこまで、行ってみよう! 【3】 死は停滞である。 で、あるならば。 死なず、止まらず、諦めず、前に進み続ける彼こそは。 発明し、開発し、発展し、文明の灯を絶やすことなき彼こそは。 生き続け、造り続け、進化をも続ける生者の象徴。 死(停滞)を是とする特異点に対する抑止の御遣い(カウンター)と言える。 それは、絶死の暗剣さえも貫けぬ不死(しなず)の理を持つ。 それは、天を見通す眼さえも避け切れぬ滅びの武器群を持つ。 それは、全能の術者さえも殺し得る無限の選択肢を持つ。 影法師であってなお「生」の極致。絶対法則なる「死」に相対する反証存在である。 生術士(クリエイター)/工術士(アーキテクト) 機魔(ゴーレム)/造人(ホムンクルス) [[窮知の箱のメステルエクシル]]。 【CLASS】 キャスター 【真名】 [[窮知の箱のメステルエクシル]]@異修羅 【ステータス】 筋力C 耐久B 敏捷C 魔力A+ 幸運D 宝具B 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 道具作成:A+ 生術士(クリエイター)にして工術士(アーキテクト)であるメステルエクシルは客人(まろうど)だった時の知識を基にありとあらゆる現代兵器を作成する。 また、後述の宝具発動にあたり自分自身さえも作成することが出来る。 メステルエクシルにとってはメステル(自分)もエクシル(自分)も己を構成する道具の一部でしかない。 陣地作成:C 工房を作成する能力。 彼の親(創造主)に当たる軸のキヤズナやその弟子である円卓のケイテが担当する領分であったためメステルエクシルが好き放題に創る工房は拙い。 十全の工房を作成するためにはマスターであるレオナルド・ダ・ヴィンチのフォローが必要だろう。 【保有スキル】 共有の呪い(双):B メステルエクシルは機魔(ゴーレム)の中に造人(ホムンクルス)を保有することで二つの命を持っている。 彼らは呪いによって「片方の損傷をもう片方が全て引き受ける」ことにより必ず片方が生き残るように設計されている。 全知の人:A 生まれながらに全ての知識を持つと言われる造人(ホムンクルス)の異能。 メステルエクシルは一度死ぬたびに機能を追加し、ありとあらゆる死因を克服する。 この能力の本質はメステルエクシル自身の持つ類い稀なる学習能力によるものであり、分析できない能力に対しては効果が薄い。 詞術:A+ [[窮知の箱のメステルエクシル]]がかつて存在していた世界における言語であり魔法のようなもの。 彼はこの術を用いて現代兵器や己自身を作成する。 高速詠唱(詞):A [[窮知の箱のメステルエクシル]]が用いる詞術は通常のものとは違い、奇怪かつ複雑、そして長大である。 これは彼の生み出す現代兵器が現代の発展した技術でなければ鋳造できぬ複雑な構造をしているため。 特級の機魔(ゴーレム)/造人(ホムンクルス)であるからこそのプログラミングされた機械的な詠唱により、彼は驚異的な早さでそれらを生成することが出来る。 つまり、もっと簡単なものならば更に詠唱速度は早くなる。 そろばんが電卓に勝てないように、通常の術師ではメステルエクシルの詠唱速度に追いつくことはできない。 【宝具】 『不滅の双魂(エクシルよりメステルへ/メステルよりエクシルへ)』 ランク:B 種別:対己宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 [[窮知の箱のメステルエクシル]]が持つ不死の原理が宝具化したもの。 双方向の共有の呪いにより必ず生き残った機魔(ゴーレム)/造人(ホムンクルス)のいずれかがもう片方を完璧な状態で即時再生する。 この原理を以て、メステルエクシルを殺し切ることは誰も出来ないという式が完成する。 また、この能力を応用してメステルがエクシルを、エクシルがメステルを作成することを繰り返すことにより閉鎖空間からの脱出も可能。 【人物背景】 詞術世界における修羅の1人。不死&成長チート担当。 大人の身の丈を倍にした機械仕掛けの身体は見る者に威圧感を与えるが、本人はいたって無邪気。小さな子供の心持ち。 ただし、敵対するモノの排除においては酷く冷たく論理的に客観的に行動する。 【サーヴァントとしての願い】 最強証明。でも、とりあえずはマスターであるダ・ヴィンチに従うつもり。 【マスターへの態度】 「ち、ちっちゃなおねーさん! ぼ、ぼくが、ぜったい、まもってあげる! メステル、エクシルは、さいきょうだから! は、は、はははははは!」 【マスター】 レオナルド・ダ・ヴィンチ([[グラン・カヴァッロ]])@Fate/Grand Order 【マスターとしての願い】 この『領域』の解決。いつもどおり、ね。 【能力・技能】 『人工サーヴァント』 かの大天才レオナルド・ダ・ヴィンチの作り出した己の分身体……にしては少し小さめだが。 その本業はシャドウ・ボーダー用の制御端末であり、彼女自身の戦闘能力はほとんどない。 しかし、メステルエクシルの能力によってかつて使用していた道具などを再現できれば少しは戦力の足しになるだろう。 ……聖杯戦争でマスターが前線に出るとかおかしいなんて言ってはいけない。 【人物背景】 故レオナルド・ダ・ヴィンチの代替品。 少女のカラダを元気いっぱいに動かして人理のために働いている。 この身体の稼働限界が来るその日まで。 【方針】 探求心の塊であるため、この聖杯戦争も攻略、脱出と同時に解析する気満々。 同時に『人類最後のマスター』がこの領域に取り込まれていないかも調査する。いた場合は彼/彼女の生還を最優先とする。 また、[[窮知の箱のメステルエクシル]]の能力や出自に関しても調査したい。上手くいけばノウム・カルデアに取り込めるかもしれないし。 でも、まずはメステルエクシルと一緒にこの世界での基盤を築く。地固め、大事なことだよ。 やらなきゃいけないこと、やりたいことが山積みだー! 【サーヴァントへの態度】 私がおねーさん、おねーさんかあ……ふふ、少し照れくさいなあ。