天界

人間の伝承にある世界であり、空の上にあるという。 かつて度重なる魔物と人間との戦争によって、人間達は追い詰められ、植物は枯れ、は疲弊し、大地は血で真っ赤に染め上がっていた。

人類が最期を覚悟した時、夜が朝のように眩しく照らされ、何ものかがあらわれた。 その何ものかが息吹きを吹くと大地は元通りの輝きを取り戻し、夥しい数の魔物達は 煙のように消えてしまったという。

人類はその何ものかを、闇夜を裂いて顕現したその姿から「太陽神(神)」とし、崇拝した。

この伝承に尾ひれがつき、神はそのまわりに天使と呼ばれる見目麗しく、豪奢な衣装に身を包み、背中に白銀の翼を生やした者を数多くつけており、時には下界へ天使を向かわせ、掲示を告げるという。 伝承の真偽を確認することなどできないものの、実際に魔物の中に天使に似た外見を有する者もいる。 彼等は「偽天使」と呼ばれている。

最終更新:2012年03月27日 20:11