クラミツハ



概要

暗黒国家クラミツハ。ヒノモト字で書くと「闇罔象神」と書くらしい。
闇属性をその体に有する魔術師や戦士が多いのが特徴。
そしてみんな性格が後ろ向きだったり邪悪だったりするとかいう噂。
クラオカミ、クラヤマツミと名乗る二人の男女によって統治されている。

皆そこそこ協力しているが、目的がバラバラだったり微妙に違ったりしている。
所属人員は黒光りする装備ばかり纏っている為、「ゴキブリ集団」と言われる事も有るらしい。

日々他の自称国家とシノギを削ってわりと楽しくやっている。


クラオカミ


「暗かろう。怖かろう。恐怖を恥じる事は無い。生有る者は光を恵みとする。だからこそ恐怖せよ!!」

クラミツハの頂点で指導の鞭を取る男。
長身で体格も良く、2m近く有り、特徴的な金縁濃紫の派手なローブに身を包み、牙の付いた鳥と鬼を組み合わせたような仮面を被っている。
仮面の目部分の奥は暗くて見えないが、たまに白く光る。
鴉を模した装飾が頂点に着いた黒い杖を力の触媒にしているが、詠唱などせず闇の力を行使する為、彼が魔術師であるかは不明。
闇の性質の一つ、「暗闇の恐怖」を取り出した術を使い、その力で敵を恐慌状態に追い込む。
一方、頑丈な杖や頑健な肉体による格闘術にも秀でており、動き少なくカウンターに重きを置いた独自の拳法を用いる。
ローブの下には甲虫類のような黒い鎧を纏っている。
強い光を浴びせられている間は、光を浴びせられた物から発生する「強い影」、「フカフチ」を利用して、恐慌効果により優れた影を操り、敵により強い恐怖を与える。

クラヤマツミ


「光無き闇には温もりも無い。温もり無くして生有る者に安寧も無い…だからこそ光を求めて足掻きなさい」

クラオカミの隣に立つ褐色肌の女。
彼より背丈は小さいが、彼女も180㎝周辺なので女性としては十分に高身長。
こちらはローブではなく最初から金縁の黒い甲冑を身に纏っており、露出度は少ない。
口元の露出した二つの角のある兜を被っており、クラオカミと同じく兜の奥の目が光る事が有る。
クラオカミとは仲が良く、男女の関係であると察せるほどに人の眼前でよくいちゃつく。
闇の性質の一つ、「暗闇の寒冷」を取り出した術法を使い、暗闇と共に標的の温度を奪って凍てつかせる。
暗闇の中で地面を凍てつかせて高速で滑るスピードを生かした戦闘スタイルを取る。
甲冑の尖った爪を凍らせ、鋭い近接戦闘用の武器として扱う事も。
この暗闇によって生み出される零下は自然の氷結と違い、光によって溶け、炎や高熱によっては溶けない。
目が眩むような強い光を浴びせる事で一瞬にして解消される。
クラオカミと同様の能力、「フカフチ」を操る事によって範囲は狭いがより強烈な凍傷を負わせる闇を操る。
凍結は通常通り強い光によって一瞬で解除されるが、凍傷によっての細胞の壊死や物体の罅割れはその短い時間以下で発生する為、ほぼ免れない。
一瞬で失明に追い込むような超光度の明かりで照らす事で凍傷を免れる事が出来るかもしれない。

実は、本名が「倉屋 茉美(くらや まつみ)」であるという噂が有る。

アポフィス

「眩しく熱いだけの陽光など要らぬ!全てを闇によって閉ざしてしまえ!」

三つの大きな角の付いた黒い甲冑を着込んだ亜人。クラオカミとクラヤマツミの側近、そして切り込み隊長を務める幹部。
露出度が少ないので一見亜人とは分かりづらいが、目が爬虫類のような様相であり、茶黒い鱗肌、大きな牙の並んだ口が兜の下から出現する。
兜自体は目の部分が四角い覗き口しか無いので、中身は殆ど見えない。
光を忌避し、各地から光を奪い、封印して暗闇に閉ざす事を目的とする。
その出自には謎が多く、自ら過去を語ろうとはしない。
かつてはとある軍属の兵士であったらしいが、勢力の滅亡によってクラミツハに流れ着いた。
身体から光を奪う以外は無毒の瘴気を振り撒きながら、闇の性質の一つ「熱無き衰滅」を凝縮した巨大なモーニングスターを武器にする。
モーニングスターには物理破壊力は命無き物質にしか効果を発揮せず、生命に対しては強烈な衰弱効果を発揮する。
力を籠めて振るえば命無き物質に速度と質量を以て相応の破壊を齎すが、生命にはそのような物理法則関係なく、振れるだけで同じ効果を発生させる。

邪魅(ジャミ)

「人の心の闇はわしにとっては美味い食事そのものなのよ…ごめんよぉ、ごめんよぉ…へへへっ」

茶色の蓑と傘を体に被り、先端の部分が渦を巻いた黒檀の杖を持っている。
深く被った傘の切れ目からは白目の部分が黄色く、瞳の部分が深い青をした不気味な目玉が一つ覗いている。
その他に耳まで割けている、小さな子供や猫程度なら簡単に飲みこんでしまえそうな大きな口が付いている。
身体はずんぐりむっくりしており、達磨のよう。
その胴体に比べて手足は以上に細く、釣り合わない身体がかなり特徴的。
邪魅は物理的な暗闇ではなく、「人の心の闇」、つまり悪心の部分を増幅する技に長けている。
この人間でないものは、そうした増幅された心の闇を見る事で、人の食事と同じ事をするのである。
自らの行動を食事であり、悪意は無いと嘯くが、実際はそれを楽しんでもいる。
それを見抜かれて指摘されれば、「食事は楽しくなくちゃ美味くないし、美味くなけりゃ楽しくない」と謳う。
ただし邪魅の技は、心の清い人間には通用せず、悪心の大きな者でなければ通用しない。
これは邪魅の力が足りぬからとかそういう事ではなく、彼の性質そのものであり、元々普通から清いまでの心を持つ者の心を闇に染めるような力ではない。
スピードに優れた物理的戦法を取り、技で悪心を増幅させた者は怒りや憎しみ、享楽に支配され単純化する為にその隙を突いて戦う。
装備した黒檀の杖は克ち合った刃物を刃毀れさせる程に硬い。

余談

じゃミ?
最終更新:2016年10月03日 18:12