ウシミツ
「やれやれ…やんなっちゃうなぁ、またお給料も増えないのに仕事なんだ」
概要
妖怪の一種、「ウシミツ」の少年。
昔の学生のような学ランを着崩しており、病的に白い肌と七三分けにした黒髪と赤い目の男。
妖怪なので、黒目だけで表情を変える事が出来る。何時も黒目が殆どノの字をしている。のの字ではない。「ノ」である。
ノの字なのは右目だけであり、左目は逆の形。二つの黒目だけを取り出すと、ちょうどハの字みたいになる。
つまるところ水木顔。
基本的に気だるげだが、気分が悪そうにしているのではない。
笑顔を浮かべてあははと笑う事も日常的に存在する。
妖怪界の警察のような役目である「オマイリ」という役目を任されており、妖怪の起こした騒動を取り締まる役目を持つ。
本人は任命された時点で大層嫌がったが、月に30万
ヴェルツの給料が出ると言う事で承諾している。
彼は定住しておらず、諸費が食費と遊興費以外にあまり必要無く、だいたいがその手の事に消えていく。
というか、「おばけなので自然的に発生する病気も無い、食べる事も眠る事さえも娯楽であって必要な事ではない」と本当かどうか本人は語る。
ので、その気になれば食べずに遊ぶ為だけに金を使っている事も可能なのかもしれない。
性格はちょっと冷めたようなカンジで、激情的な怒りや悲しみなどを見せる事が少ない。
普通に困ったり怒ったりはするが、基本は一定のレベルでしか感情を表さない。
現金で、金や食べ物に釣られる俗物的な性格ではあるが、一応人間的な倫理観も持ち合わせているらしく、それによる損得勘定もする。
ただし、人間の気持ちの機微をあまり理解しようとする事が無く、「可愛さ余って憎さ百倍」とか「愛憎入り混じる」とか言った複雑な感情にはピンと来ない。
「人間ってめんどくさいなあ、好きなら好きでいいじゃない。嫌いなら嫌いで」などと、悩んでる人間の前で真剣に言ってしまう事も有るとか。
仕事がら、よく荒事に巻き込まれる為に鍛えられたのか身体能力が高い。
常の人間のそれを超えた速度で動いたり、怪力を発揮したり、呼吸の必要が無かったり、いくら動いても疲れなかったりとスペックはかなりのもの。
人の常識を超えた身体能力を持つものの、音を置き去りにして動いたり、パンチ一発でクレーターを作ったりするなどは不可能な程ではある。
他にも仕事道具として、様々な「おばけアイテム」を所持していたり、特殊能力を持っていたりと痒い所に手の届く戦力が数多い。
現在は妖怪界の長老からの命令で、妖怪でなくとも人間の悪人を懲らしめて捕まえ、然るべき所に引き渡す役目も引き受けている。
それに関して「あーあ、やだなあ。人間の引き起こす面倒にまで巻き込まれるなんてなあ…おばけはつらいぜ」と言うものの、助けた相手に感謝される事に悪い気はしていないらしい。
技や道具
「おばけ無呼吸」
おばけなので、呼吸の必要が無い。
でも匂いを嗅いだり空気を吸い込む事は出来る。
「おばけ風」
なまぬるい風を吹かせて人を驚かす能力。
これをフルパワーで行う事で、竜巻のような暖風を引き起こす事が可能。
「おばけ舌」
夜道で突然人の首筋を舐めて驚かせる為の長い舌。
強靭で切れ難く、ヒヤッとするような冷たい涎を垂らす。
これで相手を捕縛する事も可能。
「おば気配」
自分の居ない所に気配を作り出して、人の背後から怖がらせる。
気配だけを分身したように見せかけて、素人より達人を欺く事の方に向いている。
「おばけおどろかし」
おばけなので、いきなり現れて驚かす事が得意。
気配を消すのが得意と言う事。
「おばけ怪力」
おばけなので、怪力な時も有る。
最大パワーでコンクリート壁を砕き散らす事が出来る。
「おばけ俊足」
おばけなので、俊足な時も有る。
100mを3秒で走る事も出来る。
「おばけ火」
おばけなので、人魂として青白い炎を出現させる事が出来る。
この炎は普通の炎のように熱い時も、氷のように冷たい時も有る。
「おばけ音」
おばけなので、自由に怪しい音を発生させられる。
それは声であったり音であったりさまざま。
「おばけ念力」
おばけなので、
ポルターガイストを引き起こせる。
モノを浮かせて人に飛ばしたり出来る。
「おばけ変化」
おばけなので、何か恐ろしげなものや他のいろいろなものに変化出来る。
「おばけ真実」
実は「ウシミツ」というおばけは、「おばけが出やすい時間」そのもの。
それが人格と体を得て動き出したものである。
様々なおばけの力を持つのは「おばけが出やすい時間そのもの」、つまり「様々なお化けが活躍する時間」であるから、と本人は言う。
要は「運動会の擬人化だから、玉転がしや綱引きのアイテムを使える」ようなものとは本人の談。
「ウシミツパワー」
ウシミツとしての力で、自分とその周囲だけ夜に変える事が出来る。
一定範囲には月明りしかないフィールドとなる。
「おばけ弱点」
おばけなので、お経とかに弱い。
徳の高いお坊さんに唱えられると意識がふわ~っとどこかへ行ってしまいそうになる。
「おばけ致命点」
おばけなので、迷える魂を成仏させたり異常な想念を浄化する効果に弱い。
それらに当たると簡単に体がちぎれたり、砕けたり、色々と大変な事になる。
「おばけ提灯」
おばけなので、明るい提灯を持っている。
ひどく水に濡れても火が消えない。
「おばけリコーダー」
おばけの学生なので、リコーダーを持っている。
異常に硬く、刀でも切れない。
でも吹き口からロープが出たりしてくれない。
「おばけ墓石」
おばけなので、墓石を突然取り出す事が有る。
ハイッ!!!とかそぉい!!!とか言って相手に落とす。
「おばけゲタ」
おばけの昔の学生なので、ゲタを履いている。
おばけ念力によって飛ばす時は「リモコンゲタ!」と叫ぶので、やばい。
「おばけナイフ」
おばけの昔の学生なので、ナイフでイモ皮むきやゴボウのささがき、鉛筆削りとかが出来る。
「おばけ豪遊」
金遣いが荒い。
特に給料日のうちに使い果たしてしまう事がたまにある。
「おばけ無心」
人に金を借りようとしたり、おごってもらおうとする事がよく有る。
「おばけ偽名」
名前が必要な時は、宇志光(うしひかる)と名乗る。
おば警察語録
「やれやれ…やんなっちゃうなぁ、またお給料も増えないのに仕事なんだ」
実は仕事がいくら増えても月30万以上もらえない。
人の世界に疎い妖怪長老が頑張って稼いでくる30万なので、それが既に上限なのである。
「人間ってめんどくさいなあ、好きなら好きでいいのにな。嫌いなら嫌いで怒ればいいし」
そういう事なので、あまり気持ちを隠したりしない。
感情は素直に表す。
「この野郎!!なけなしの30万なんだぞ!!よくも台無しにしやがって!!」
怒るときはきっちり怒る。
両手を挙げて頭から煙を出しながら怒るので、あまり怖くない。
「ピゴー!」とか「プピー!」とか「プンスカ!」とか人の声で擬音がどこからともなく鳴る。
ちなみに彼、「なけなし」の意味を正確に分かっていない。
「よーく考え直せよ。イキモノの命なんて僕らに比べたら短いんだから、すぐに死んじまったらつまんないぜ」
いきり立つ賊徒相手によく言うセリフ。
たいていは相手の怒りを買い、止めの言葉にならない。
「チェッ、またこれだ!ためを思って忠告してやってるのに、なんでこう怒りっぽいヤツが多いんだ?」
言われている相手はバカにしているようにしか聞こえないが、このおばけは本気で困っていたりする。
「タコだ!タコの化け物だ!!」
自分が既に「バケモノ」と呼ばれる存在ではあるが、バケモノを見ると素直にバケモノと驚く。
「う~ん…まだ昼だぜ…もうちょっと寝かしてくれよ……」
夜が基本的な活動時間なので、昼に起こされると眠い。
最近慣れてきた。
「食らえ!!指鉄砲!!!」
言ってみたかった。
実際そんなものは出ない。
余談
オイ!キタロー!
最終更新:2016年10月07日 08:39