アルフレート・バッセンハイム
「我が名はバッセンハイム!アルフレート・バッセンハイム!騎士である!多分!」
概要
鉄の甲冑を纏ったずんぐりむっくり体系の巨漢騎士。
フェイスガードを上げると焦げ茶色の口髭顎鬚を蓄えた40代男性が出て来る。
力強く見開かれた大きな瞳は紺碧で、ヒゲや筋肉、鎧から想像するにはちょっと合わないキレイな目をしている。
鎧のデザインは曲面を多用した、刃は滑り衝撃にも強い設計のモノになっているが、動き難い。
身長は180㎝後半、体重は鎧を含めずに108㎏とは本人の談。
鎧を含めると30㎏強増えるので、130代になるらしい。
ちなみに、鎧を着てなくても小太り体系に見えるが、全身これ筋肉の塊であり固太りなので、筋力は凄い。
その特徴的な風貌から、じゃがいも騎士等と呼ばれる事もある。
全体的に装備が古く、時代遅れ。
性格はテンションが高く、前のめりの勢いを持つ男。
失った自分の記憶を探し求めて何時も全力で生きているかのようであり、周囲から頑張り過ぎをよく心配される。
自分に厳しく、他人に厳しいわけではないが、やたら頑張れ頑張れと背中を押してくるので、人によっては鬱陶しい。
何処で記憶を失ったのかは分からないが、本人の言う所によると「森の中で鎧姿のまま気絶から目覚めた」との事で、剣や杖などの装備もその時から持っていた。
しかし所持品には「アルフレート・バッセンハイム」という名前以外の手掛かりは出現せず、周辺の街に尋ねて見ても自分を知る者は居なかった。
とりあえず手掛かりを求め色んな場所を回って見る事にした。
それから3年、本当に手掛かりが全然出ないので、そのうち「実は自分は別世界から来たのでは」とか「この姿で産み落とされた生物兵器か何かで、本当は過去の記憶など無いのでは」とか
色んな事を考えて不安になったりもしたが、「そもそも過去の記憶なんて必要ないのでは?記憶喪失だからってどうして過去を探さねばならんのか?」と考えたりもして
でも結局は「自分に家族が居て、心配していたらどうしよう。親兄弟、もしかしたら伴侶や子供なども居るやも」と思ってやはり旅を続けている。
一度、人から「それで家族が既に死んでたりしたらどうする」と聞かれた事もあったが、「それはそれで寂しいかもしれないし衝撃を受けるかもしれないが、その時は自分一人の気落ちで済むので大丈夫」と答えたという。
基本戦法は鉄のカイトシールドに頼った防御と、ブロードソードに頼った攻撃。
スピードは無いが高い筋力を生かした剣による両断や弾き飛ばし、シールドバッシュなどを多用する。
魔法の杖も持ち合わせており、遠距離攻撃用の攻撃魔法をよく使う。
能力上昇や下降、状態異常などの魔法は不得手。
身体スペック:
体力:B+(フル装備での活動。普通の洋服を着て、何の重みも無く活動すると、A相当)
魔力:E(その為、魔法の杖の先端の魔力媒介である石に頼っている)
腕力:A(さすがにコンクリート壁を素手のパンチで割れたりはしない。鎧を装着してるとヘコんでヒビが入る)
知力:C(いたって普通の人)
素早さ:C(重そうな鎧を着ているが、慣れているのか結構(見た目よりは)機敏に動く。鎧を脱ぐとC+相当)
命中:C+(そこそこ的確な攻撃をする。魔法の予測偏差射撃もほんの少しだけなら出来る)
武器やアイテム
「騎士の鎧」
曲面を多用した、斬撃にも打撃にも強い鎧。
しかしその分、丸みが色んな所にあるので、可動範囲が狭く、そして単純に重い。
「ブロードソード」
幅広肉厚の刃を持つ重い剣。
鉄製で、よく壊れるがその度にその辺で買い求める。
なので、ブロードソードを買い求められなかった時はメイスやロングソードなど、別のものを持っている時も多い。
「ショートソード」
ブロードソードが壊れた時の予備武器。
右腰にブロードソードと一緒に鞘に入れて提げており、ブロードソードより刃の幅が狭く、軽い。
ブロードソードより速い攻撃が出来るが、その分威力は低いしリーチも短い。
上記したようにブロードソードが壊れた時の緊急用装備である。
これは使用頻度がブロードソードより低い事もあり、ブロードソードほど頻繁に買い替えられはしない。
「カイトシールド」
鉄製の盾。
シールドバッシュに多用されるので、よく表面が傷付く。
ブロードソードと同じく、よく壊れるのでよく買い替えられる。
下の先が尖っているので、刺突にも使える。
単なる鉄製品なので、魔法や熱光線兵器などをくらうとすぐ壊れる。
侵徹性能の高いライフル弾などにも弱いし、当然大砲の弾など食らうと持ち主ごと吹き飛ぶ。
「青宝石の杖」
青くて丸い宝石を先端にあしらった杖。
かなり短く、30㎝くらいしか無い。
魔法の杖とは言うが、実際は「魔法の棒」である。
先端の宝石が魔力の媒介で、更に使い捨てらしく魔力が切れると砕けて魔法が使えなくなってしまう。
この事から、バッセンハイムは自分が魔力を備えていない、道具を借りねば魔法を使えない人種であると知った。
魔力はこの杖に頼るが、魔法の知識自体は、バッセンハイムの記憶に残っていたものと活動し始めてから新たに学んだものを使っている。
使っている木材は樫らしい。
けっこう重くて硬い為、ある程度の仕事でトンカチ代わりが出来たり、肩叩きに使われたりもする。
砕けた先端の魔力の石は、頻繁に買い直される為、先端の石がいつも青色で、丸い形とは限らない。
技・魔法
「騎士両断剣(きしりょうだんけん)」
大上段に振り上げた剣を一気に振り下ろす力技。
ブロードソードの肉厚幅広の刃の重みで、鉄薄板鎧程度なら叩き割って相手の肉体を傷付けてしまう。
「騎士激突盾(きしげきとつだて)」
勢いを付けたシールドバッシュ。
鎧や装備と合わせたバッセンハイムの重みと筋力によって、自分より小柄軽量な相手なら当たれば確実に吹き飛ばせる。
「騎士ローリング」
無敵時間の付かないローリング。
鎧でも受けられない攻撃への咄嗟の回避に役立つが、これを多用する傾向にあるので、背中に矢立を背負ったりしない。
「魔力の光矢」
魔法の杖の先から放つ、破壊光弾。
高速で飛翔し、着弾地点にそこそこの魔力的破壊を引き起こす。
衝撃力を持ち、青白い煙を伴った小爆発を起こす。
バッセンハイムの主な遠距離攻撃手段。
「青の光よ!我が目の射る敵を穿て!」との詠唱と共に放たれる。
騎士かもしれない人の語録
「我が名はバッセンハイム!アルフレート・バッセンハイム!騎士である!多分!」
敵だろうと味方だろうと、名乗る時はこう。
騎士っぽい恰好をしていたから、多分騎士。確証は無いのだ。
「吾輩は騎士である!騎士であるから、悪逆非道の賊徒を討つ事を生業とするのだ!」
そう言う事なので、戦いながら各地を巡っているらしい。
正義感が有るワケではない…のではなく、ちゃんと正義感もある。
困っている人は人並み以上に放っておけない。
「ハハハ、なあに!騎士とて人間、食えれば死なぬよ!」
困っている人からのお礼は基本的に食料を要求し、金銭は求めない。
武器や鎧の補給、修繕などで金銭が必要な時は傭兵依頼を受け、そこから取る。
「吾輩の過去に不安が無いかと言われると、当然有る!いくら吾輩が騎士とて、人間である事にはおそらく変わりは無い事であると思うし、人が未知の事に気後れしたり恐怖するのは、当然の事であろう!」
との事。
恐怖そのものを無いと隠したり否定したりするのではなく、それは誰にでも、すなわち自分にも有るものだと認めてなお立ち向かうのがポリシーらしい。
「恐怖は恥ではない!それから逃げ隠れしても恥ではない!逃げ隠れたまま、何もせぬ事が恥なのだ!」
上記のポリシーを語った言葉。
自分の個人情報はすっかり抜け落ちているが、人生観などはあまり失っていないようだ。
「しかし恥など有ったからとて、それでも良いのだ、きっと。恥が10や20有ったとて、生きてさえいれば、後は気の持ちようである!…と、そんな気がしてならぬのだ、無性にな」
自分の記憶が確かではない、というか全く森で目覚める前のものが無いので、自分の人生観にも確証は無いが、気持ちはそう訴えかけてくる、との事。
そしてバッセンハイムは、何も分からない今、とりあえず気持ちに従って動いてみればいい、と思っているのである。
余談
地味キャラ。
魔法もちょっと使える戦士。
最終更新:2016年12月21日 05:55