エリュシオン大陸における魔術とは、自らの魔力を何らかのエネルギーに『変換』し、何らかの『動作』をさせる行為を指す。 魔術の行使…即ち魔力のコントロールには強いイメージと精神集中が不可欠であり、誰でも気軽に扱えるものではない。 その魔術の行使を補助するための、呪式(コード)と呼ばれるものがある。 呪式とは、魔力への変換命令と動作命令を言葉として暗号化したものであり、それを詠唱することで魔術の行使を補助するもの。 呪式を用いた場合、詠唱のために発動まで多少の時間を食うことになるが、魔術を安定して行使することができるようになる。 呪式を用いずに魔術を行使することももちろん可能だが、その場合は難度が急激に上がり、熟練の魔術師でも安定して発動させることは難しくなる。 魔術とは広い意味での呼称で、個別のものは魔法と呼ぶ。
例として、掌から火球を放つ魔法「ファイアボール」がある。 この「ファイアボール」は、体内の魔力を火炎に『変換』し、掌から放つという『動作』をさせる魔法。 「ファイアボール」の呪式には、これらの命令が暗号化されている。
現在、エリュシオン大陸には4つの魔術体系が存在する。 さらにそれぞれの魔術体系は、分野別の魔術領域に枝分かれする。
魔力を火、水、風、土のいずれかの元素に変換し行使する魔術体系。 それぞれの元素により、特徴が大きく異なる。
魔力を火の元素に変換し行使する魔術領域。 攻撃的な魔法が多く、攻撃能力の高さにおいては全魔術領域の中でも随一である。 火球を放つ魔法や、闘争心を刺激する魔法などがある。
魔力を水の元素に変換し行使する魔術領域。 攻撃、防御、回復、補助とバランス良く揃っている。 水から毒素を抽出する魔法や、生命力を高める魔法などがある。
魔力を風の元素に変換し行使する魔術領域。 攻撃能力は火の魔術領域に次いで高く、補助能力もそれなり。 電撃を放つ魔法や、風の力を使って移動速度を高める魔法などがある。
魔力を土の元素に変換し行使する魔術領域。 防御能力と補助能力が高く、物理的に干渉するような魔法が多い。 土を壁状にして盾にする魔法や、丈夫な蔓で相手の足を絡め捕る魔法などがある。
魔力を光の元素や生命力に変換する魔術体系。 回復能力や退魔能力に優れる。
主に魔力を生命力に変換し行使する魔術領域。 回復能力は全魔術領域中随一であり、他にも生命体感知などの特殊な補助魔法もある。 傷を癒す魔法や、逆に傷のみを与える魔法などがある。
主に魔力を光の元素に変換し行使する魔術領域。 邪悪なる存在への攻撃能力に優れ、特に不死を誇るアンデッドの浄化に非常に有効である。 光の矢を放つ魔法や、武器に聖なる力を宿らせる魔法などがある。
魔力を闇の元素に変換する魔術体系。 生命に対する冒涜的な能力に優れる。
闇の元素を使った攻撃的な魔法を主とする魔術領域。 生命への攻撃能力に優れ、死と破壊に精通している。 暗黒エネルギーを放つ魔法や、生命力を吸い取る魔法などがある。
闇の元素を使い、アンデッドを生み出す魔法を主とする魔術領域。 生命への冒涜という意味では最高の魔術領域で、他にも補助的な能力が高い。 死体をアンデッドとして蘇らせる魔法や、死体からエネルギーを吸収する魔法などがある。
魔力そのものを使って何らかの現象を起こす魔術体系。 召喚や魔力による錠など、他の分類に当てはまらない系統の魔術を指す。
魔力そのものを使って何らかの現象を起こす魔術領域。 魔力による錠や、テレポートや念動力、魔力そのものを発射するマジックミサイルなどがこれに含まれる。 属性的資質に左右されないので、補助的に習得している魔術師も多い。
魔力を用いて有機物・無機物を変質させる魔術領域。 いわゆる錬金術と呼ばれる部類の魔術で、分解と結合を元にした金属の精製や特殊な薬品の製造などが主。 ホムンクルスやゴーレムなどの人工生命体・魔法生物を造り出す魔術も含まれる。
魔力を他次元へのアクセスに用い、精霊や魔獣などを召喚する魔術領域。 習得には術者の属性的資質に強く左右される。 この領域はさらに3つに分けられる。