極東に浮かぶ島国、日ノ本……。 理から外れしもの「妖物」の異常増殖からはじまった混乱は、 さかのぼること二十余年前、黒船の来航により大きく膨れ上がった。 「妖物」があたりまえのように跋扈する世は人々の不安をあおり、 三百年に渡る太平の世を謳歌してきた幕府は急速に求心力を失い この地と、そこに住まう人々の心は荒廃していった。 そして、ついに幕府による統治は事実上崩壊し 権力は分断され、二つの新たな勢力が誕生した……。 武士による幕威回復を図る「新政府」 帝を再びまつりあげ新しき国づくりを目指す「皇国」 人と人とが争い、人と妖物が争い合うこの地で あなたは何を見、聞き、そして行動してゆくのか。 その物語はあなた自身の手で紡ぎ出される……。