第1話 出逢

合コンにて
大高「今日は集まってくれてありがとう。こいつがさあ彼女欲しい欲しいってうるさくて。」
透「そんな、僕だけじゃないじゃない。」
大高「ははは、まあな。」
茜「こっちもよ。もういい年だし、良い人いないかなって、ねえ。」
京子「うんうん。」
大高「それじゃあ早速、自己紹介始めようか。」
茜「そうだね。」
大高「じゃあ男からね、まず俺からいこうかな。」
京子「いよっ!お願いします。」
大高「えー、大高大輔です、学生時代はアメフトやってました。よろしく。次、お前。」
透「あの、その、僕は、その。」
大高「何だよ、ウジウジしてねえで早く言えよ。」
透「清水透です、よろしく。」
大高「それだけ?」
透「うん。」
茜「えー、短ーい。」
大高「相変わらずつまんねえ男だな、じゃあ、お前。」
天童「…。」
大高「おい天童。」
天童「ちっ、天童、天童光。」
大高「愛想ねえなあ、お前、女の子達に失礼じゃねえか。」
天童「俺は大高がどうしてもって言うから来ただけの数合わせ。こういう飲み会苦手いなんだ。」
大高「お前…。」
茜「いいのいいの、この子もね、実は彼氏持ち、天童くんと同じ数合わせなの。」
沙織「ちょっと茜。」
大高「えー彼氏持ちなの?俺狙ってたのになー。」
茜「いや、早いから!」

後日、カフェにて
茜「ねえ沙織、あれからどうだった?」
沙織「どうって何が?」
茜「この前の合コン、誰か連絡来た?」
沙織「それがさ…。」
茜「まあでも、はっきり彼氏いますって言ってたし、連絡なんて来ないか。」
沙織「それがさ、実は、連絡が来たの、お食事でもどうですかって。」
茜「えー誰から?あ、わかった大高さんでしょう、あの人沙織のこと狙ってたし。」
沙織「うーん…。」
茜「何よー…あーわかった、清水さんだ。」
沙織「…。」
茜「えーもしかして…まさか天童さん?」
沙織「それがね…。」
茜「誰なのよ?」
沙織「全員なの。」
茜「えー、全員?三人とも?」
沙織「うん…。」
茜「モテモテじゃない、それでどうしたの?」
沙織「全部断ったの。」
茜「えー何で!?」
沙織「そしたらね、無言電話が架かって来るようになって…。」
茜「誰から?」
沙織「わからないの。」
茜「振られた腹いせか、誰か聞いてあげよっか。」
沙織「やめて、本当に誰かわからないから…。」
茜「そっか、三人全員が犯人の可能性があるわけだもんね、聞いた本人が犯人ってことになるとヤバいか。」

カフェを出て
茜「それじゃあ、仕事に戻るから。」
沙織「またね。」
大高「あれ、奇遇ですね!」
茜「あ…」
三人組とばったり会う沙織。
大高、清水、天童が並んで沙織を見ている。
この中に犯人が…。

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最終更新:2022年09月14日 23:28