第三話 クールになった誕生日
お父さんお母さんがいる家族、いない家族。
世の中にはいろんな家族がいる。
この家族も他とは少し変わった特殊な家族です。
----------------------------------------------
レオン ♂ 27歳 レオナルド・ハッカース
ティム ♂ 27歳 ティモン ・ダグラス
マット ♂ 27歳 マーティー・クラウドット
マイク ♂ 10歳 マイケル
レイダー ♀ 6歳 レイダー
ソアラ ♀ 3歳 ソアラ
----------------------------------------------
リビングのソファーに座ってレオンは本(クールであるために)を読んでいた。
そこへ二階から駆け下りてくるのは最近言葉を覚えたソアラだ。
ソアラ「おじさんおじさん。」
レオンは本からソアラに視線を帰る。「なんだ?どうした?」
ソアラ「今日あたち誕生日なの。」
レオン「おぉ。去年もここでパーティーしたっけなぁ。おめでとうソアラ。」
ソアラ「コラ。ソアラさんって呼びなさい。」人差し指を出し、口を尖らせて真顔で言う。
レオン「なんでだよ。」
ソアラ「もうあたち3歳だよ。レディーだよ。」
3歳の少女からレディーという言葉が出たため、レオンは笑ってしまう。
レオン「レディーなんて言葉・・・レイダーに教わったんだろ?」
ガチャ
レイダー「ただいまー。」レイダーが帰って来た。
「ただいまソアラ。誕生日おめでとう。」
ソアラ「コラ。ソアラさんって呼びなさい。」人差し指を出し、口を尖らせて真顔で言う。
レイダーはそれを無視して、「プレゼント買ってこなくちゃ。」と言ってレオンを見る。
レオン「なんだよ。俺に連れてけってか?」
レイダーは頷いた。
レオン「ははっ。OK。」本を閉じ、立ち上がると、2人は出かけてしまった。
ソアラ「あたちおいてっちゃった・・・。」
「あんな人たち知らない。」ソアラは二階へ上がっていってしまう。
おもちゃ屋さんにて。
ブルルルン!クールなバイクからレオンとレイダーは降りた。
レイダー「バイクって・・・・排気ガス臭いよね・・・。」
レオン「うるせ~やい。」2人は入り口へ向かった。
レオンは入り口のドアでずっと立っている。動かない・・・。
レイダー「おじさんどうしたの?それ自動ドアじゃないよ。」
レオン「なんだよ。」ドアを開けると。誰かと肩と肩がぶつかった。ティムだった。
レオン「おぉティム。」
ティム「レオンたちもプレゼント買いに?ソアラさんの。」
レオンとレイダーが顔を見合わせた。
レオン「そうだよ。」
ティム「だったら赤ちゃん用エリアには行かない方がいいと思うよ。なんたって今年からはレディーだからね。」
ティムは去っていった。
レオンはレイダーに「いらん事教えんなよな。」
レオン「俺女のおもちゃ知らねぇからよ。お前選んでくれよ。」
レイダー「これなんかどう???」ローラーブレードを見せた。
レオン「ソアラにはまだ危ねぇよ。それにそのサイズ・・・お前のじゃねぇか?」
「言っとくが、、ソアラの誕生日プレゼントを買うために来たんだからな。」
レイダー「ふぅ~~~~。」ローラーブレードを帰しに行く。
レオン「おぉ。これなんかどうよ。」なにか手にとる。
レイダー「見せて。」
レオン「クールなブルーのウクレレ。」
「今ならアイアン・ロック(バンドチーム)のポスター付き。」
レイダー「おじさん。アイアン・ロックのポスターがほしいだけじゃない???」
レオン「そんな事ぁねぇよ。」
レイダー「おじさん。見て!」
レオンの視線は一気にレイダーの持っている物に集中した。
レオン「これってもしかして・・・。」
レイダー「ソアラが前々からほしいって言ってたやつ。前々っていうか喋れるようになったのは最近だけどね。」
それは[豪華!シルヴァミア一家の大掃除!]というシルヴァミアファミリーシリーズだった。
リビングはケーキに刺された3本のろうそくの明かりだけだった。
レオン「ソアラ。俺がクールなろうそくの消し方教えてやる。」
ソアラ「うん。おちえて。」
レオン「まずは体全体の力を抜くんだ。そして・・・。
ピュ~ゥ。。。ピュ~ゥ。。。」
レオンは口笛を吹いて、ろうそくを消すふりをした。
ソアラ「わぁ!ちょークールだね。」手でグットポーズした。
レオン「やってみろ。」
ソアラ「すぅ~~~~~~~~~~~~~~~(空気を吸う音)。」頬はパンパンに膨れ上がった。
「ふぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」さすがに口笛は吹けない。
結局ふつうに消しました。
マット「さぁソアラのお楽しみのプレゼントだ。」
ソアラ「イエイ!」
マット「まずはパパからだよ。」と言ってソアラに渡した物は[豪華!シルヴァミア一家の大掃除!]だった。
レオン&ティム&レイダー「あっっっ!!!」
マット「どうしたの3人とも。大声なんか出して・・・。」
レオン&ティム&レイダー「いや。」ハモったので3人ともそれぞれ顔を見合わせた。
レオン&ティム&レイダー「別に・・・。」
マット「さぁ。次はレオンおじさんの番だぁ。」言い終えるとマットはレオンを見る。
レオン「あ・・ああ・・・。」マットからレイダーに視線を変える。
レオン(後でお前にやる。)
レイダー(いいよ。ありがたくもらいます。)
レオン「ちょっと舞っててくれ・・・。」
マット「レオン。字が違うよ。それじゃ僕等に踊れって言うようなもんだよ。」
レオンは振り向いた。
レオン「踊ってろって言ったの!」
二階のレオンの部屋
レオン「どうしよう。マットまで同じ物買ってるなんて・・・。」
下から声が聞こえる。
マット「レオン。早くぅー!」
レオン「だいたいお前のせいなんだぞ!」と愚痴りながら大切な3本のギターの中から一番小さい赤いエレキギターを取った。
レオン「お待たせ。ちゃんと舞ってた?」階段を走って下りながら言った。
マットはレオンの赤いギターを見た。「プレゼントは歌か?」
レオン「違うよ世界一クールな三歳児にやるんだよ。」
マット「大事なギターだろ??いいのかい???」
レオン「いいもくそもねぇよ。一つ屋根の下の家族にあげるんだ。もう見れねぇわけじゃねぇし・・・。」
「ソアラにあげたいんだ。」
マイク「おぉ!いいなぁ!」
ソアラ「わぁ!ありがとおじさん。」笑顔でギターを受け取った。
レオン「どういたしまして・・・。」
マット「さぁて次ぎはティムおじさんだぞ。」
ティム「ちょっと。待って・・・。」マイクに近寄った。
ティム「ねぇ。[豪華!シルヴァミア一家の大掃除!]いらない?」
答えは早かった。「いらない。」
ティム「ちょっと待っててよね。」階段を駆け上って行く。
第三回 END
レビュー
投稿者:麒麟丸 投稿日:2003/07/31
会話の前に、登場人物の名前があるのは、少々、読み辛い感がありました。
また、名前があるので、台本形式かというわけでもなく、会話のすぐ後に、描写やら、心の言葉やらが入り乱れて、文体がごちゃまぜになってい
るような気がしました。
台本なら台本のように、名前とセリフを一定間隔に置いたり、そうでないなら、登場人物名を当てるのではなく、描写で誰が言っている言葉なの
かを表現できると、読みやすくなるのではないかと思いました。
投稿者:神官ムサシ 投稿日:2003/06/9
今回は特に笑える要素が充実していて面白かったです。ただ・・マーティーの名前が・・マットになっていたのが気になりました。。
投稿者:黒熊 投稿日:2003/05/21
だんだんキャラがはっきり分かるようになってきて、その分面白さも増してきた。
1,2巻を買った人なら迷わず買い。そうで無い人は1,2巻から買って読むべし。
欲を言えば、「ちょっとどこかで見た事有るな~」(パクリという意味でなく、ストーリーの類似)という感じがする。
投稿者:syou 投稿日:2003/04/1
受けました。不覚です(ぇ)この勢いで4巻も買いますw
投稿者:お歳暮 投稿日:2003/03/30
キャラの個性がどんどん出てきて、話がどんどん楽しくなってきました。
まだ、買ってない人は、一巻、二巻、三巻と、3冊買っても、とっても安いので買って損はしないと思います。
最終更新:2022年08月28日 00:29