サンダーブレーダー 最終章

紹介文

 放電能力を持ったスーパーボーイのお話。最終回。

本編


この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません


アスクはついにキレた!そしてサンダーブレーダーと化した!
アスクは鋭く主人をにらんだ。主人は腰が抜けて震えていた。
アスクはそっと窓をのぞいた。さっきまでは朱色だった草原が、空とともに全て夜の闇に消えてしまっている。そんな中、月の光だけがサンダーブレーダーアスクだけをスポットライトのように照らしている。
アスクは自分の足元に転がっているジェリーを見ると、拳にグッと力をいれた。そしてジェリーから授かったサンダーブレードに自分の体内にある全ての電気を込めた。
そして「うおぉぉー!」とおたけびをあげると、サンダーブレードを手に走り出した。主人は動けない。
近くで見ていた男も数人かいたが、もはや誰にも止められなかった。
ズバァァン!
ドゴォォーン!
凄まじい音とともに主人は窓から夜の闇に転がり落ちて消えていった。
この悪夢の戦いはついに終わった。数人の男たちもいつの間にか姿がなかった。
窓から見える月は真っ赤な満月で少し不気味だったが、アスクははっ!と我に返り、ジェリーのもとへ走る。
「ジェリーさん・・・。」ジェリーの手を握りしめる。
もう死んでしまったかのように眠るジェリーはすでに冷たい感じがしたが、次の瞬間、ジェリーはアスクの手を握り返した。生きていたのだ。
「良かった・・・。急所ははずれてる・・・!」
アスクはジェリーの傷口を見て言うと、屋敷を一目散に出て行った。

次の日、近くの町の病院でジェリーは治療を受けた後、ピ一と口笛で鳥のベルを呼び寄せて、アスクを故郷ニーズの村へと送ってくれた。
ベルからの景色は絶品だった。
そして自分の住んでいる村ニーズを空から見るのは産まれて初めてだった。
自分の家の上に来ると、お父さんとお母さんが庭で、アスクが行きそうな場所がどうたらこうたら話している。数日の間急にアスクがいなくなったため、家出でもしたのかと思っているのか。
ベルは庭にある大きな杉の木の葉の陰に隠れて着地してくれた。
「どうやって説明したらいいかな?ジェリー。」
後ろを振り向いたがそこにはもうジェリー・ベルはいなかった。
ジェリーは別れの時ですらこうなのか?と思いながら
「よし。」とため息をついて、
「お父さん!」




あとがき
どうも~。ドラクエキングです。
なんか中途半端なところで終わってしまいましたねー。
でも僕はこの終わり方でいいと思います。というかこれが一応BESTです(ってオイ・・)。

なぜこの本を書いたか?気にならない人もまぁ聞いてください。
それは、ある日突然頭の中でサンダーブレーダーという言葉が生まれまして、今現在にいたるわけです。
まぁ早く言えばなんとなくってやつですか?

このお話に出てくるアスクのような能力が手に入ったらどうする?
僕は嬉しいけど、アスクのように誘拐されるからやだ(どっちだよ・・)。
もうあとがきって書き方じゃないですけどこれでバイバイです。もし「サンダーブレーダー2」や「サンダーブレーダー番外」が出たらまたよろしくお願いします。
最後に、サンダーブレーダーを最後まで楽しんで読んでくれた方々、誠にありがとうございました!




このお話の登場人物

アスク・ノルベン
この物語の主人公。あるきっかけで不思議な力を手に入れたのだ。

ジェリー・フランクル
その昔、勇者のパーティで、魔法使いを勤めていた。電撃の術を得とくしている事は、言うまでもない。




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レビュー

  投稿者:黒熊 投稿日:2003/05/23  
   実は最終巻しか読んでない(笑)
   それだけの印象では、結構良く出来ているかも?登場人物の性格もなんとなく分かるし、機会が有れば最初から読もうと思う。

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最終更新:2022年08月28日 00:55