石川NHK解説委員
航空モニタリングについてなんですけども,航空モニタリングは私の経験でも非常に有効な手段ですので,次こんなことが起きないように思いますけども,文科省なり,しっかり準備を整えてほしいということ。
結果を見てちょっと驚いたんですけれども,文科省に確認なんですが,これ土壌の蓄積量って,これ単位は間違えてないですか。たとえば赤いところは本当に300万ベクレル以上なんですか。セシウム137とかですね。
文科省
立方[メートル=㎥]あたりという単位なんですが,間違ってないと思います(薄笑い)。
石川
立方ですか。平方じゃなくて立方ですか?
文科省
平方です,平方メートルです。表面線量。
石川
いや,そうしたらですね,間違ってないということ前提に質問なんですけども,文科省と安全委員会に。この値を見てですね,当然チェルノブイリの汚染地域の値等を御存じだと思いますが,それを踏まえて,この値,赤色のところ,黄土色のところ,萌黄色のところ,それぞれどのようにご評価なさるのか。
それから30万ベクレルのところが一番低い値と。それ以下測ってないんですけれども,次解析するときにぜひとも30万ベクレル以下のところをもうちょっと細かくですね,30万~10万とか,10万~3万とか,いうかたちで出していただきたいということ。これが第二点。
東電と安全委員会に,今現在の大気中への放射性物質の流出というのは,4月5日のときと変わらないのかどうか。流出しているのはどういう形で大気中に流出しているのか。流出した放射性物質はどこに流れているのか,というのをお聞きしたいです。
まず航空モニタリングについて。
原子力安全委員会
セシウムの地上の密度についてご質問があったわけでありますけども,安全委員会でもこの資料は今日いただいた状態でして,さきほど申し上げたように空間線量については極めてまだおおざっぱな段階で何点かについてみたわけでありまして,この沈着量についてはきちっと委員の先生,また関係の専門家にもよく見た上で評価をして,固めてまいりたいと思いますが,チェルノブイリの場合ですと半径30km圏ですと,約1500~3700キロベクレルパー平方メートル,ここでの言い方だと148万~370万というような一番高いレンジとして示されているわけなんですけども,そういったものとの比較も含めてですね,よく委員の先生方にはご検討いただいて,次回評価をお伝えしたいと思います。
石川
ということであると,もしもこの値,単位が間違ってなければ,チェルノブイリをはるかに上回る,赤いところは,そういうことになりますよね。これパー平方メートルということであれば。ちょっとその辺ですね,その辺の比較をしっかりして,出していただきたい。この数字見るだけだと,本当に驚くべき数字なんで,僕は本当に驚いているんですけども。
安全委員会
実際のモニタリングのサンプルに比べても非常に桁が多くなってますので,文科省にもまずご確認いただきたいと思います。
石川
文科省は?
文科省
この作業,技術専門家が入って安全委員会の方も入って,作ってきたものですが,確認いたします。評価のところは安全委員会と相談します。
(未了)
最終更新:2011年06月05日 01:37