妹物のエロゲーをやっていたら、あまりにもあたしと兄貴に似たシチュエーションだったんで、いつもみたいにストーリーに没頭するだけじゃなくって、思わず…しちゃった。
だって凌辱ものなのに、めちゃめちゃ愛し合ってるんだもん
やばっ。
だいたい、アメリカまであのシスコンがあたしを迎えに来たりなんかするからいけないんだ。
今までずっとあたしの事なんかほっといてあの地味子とイチャイチャしてたくせに、あたしがホントにピンチになるといつもいつも余計なお節介を焼いて…
あたしは、もしあのとき、兄貴がもっと違った、スッゴい鬼畜な兄貴だったら、って妄想しながらもう一回してしまった。
「ん…んー!」
思わず声が漏れる。
その部分から波が流れるように快楽があたしの全身を駆け巡り、あたしの身体は歓喜の声をあげる。
「っはぁ…」
頬が紅潮してるのが自分でもわかる。
ぽかっ
何かがあたしの頭を叩いた。
振り向くと、兄貴が居た。
ヤバい、犯される。
どうしよう…嬉しい!
「桐乃…」
兄貴が迫ってくる。
違う、違うの。今のは一時の気の迷いなの。
あたしは努めて何時もの自分らしく精一杯強がった。
「アンタ…いつから居たの」
「さっきからコレ返そうと思って」
手に持ってるのはエロゲーのパッケージだ。
こないだから「しすしすやっておくように」と口煩く言っておいたのを返しに来たらしい。
純愛物でよかった。無理矢理はないもん。でも実妹ルートもあるじゃん。ヤバイかな、あたしたち、今夜結ばれちゃうのかな。
「まあ、なんだ、妹が好きなのはいいが、大概にしといた方がいいぞ。ドア開けっ放しだったし。親父に見つかんなよ。お袋なら卒倒するぞ。」
兄貴は溜め息をついて、しすしすをあたしに渡して
「やっぱしゲームばかりやってるとバカになるって本当なんだな…お前もほどほどにな」
そう言って兄貴はあたしの部屋を出ていった。
最終更新:2010年02月12日 08:21