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 加奈子の悪戯が原因で、運悪く手錠で腕と腕がつながれてしまい、一時的な共同生活を余儀なくされた俺とあやせ。
 この場合の共同生活というのは、常に一緒に行動するという意味だ。
 そして人には、どんなに我慢しても限界って奴がある。
 例えば……尿意。

「いいですかお兄さん。もし目隠しをこっそり取ったりしようものなら、わかってますね?」
「わかってる。さすがにそんなことはしねえよ」
 見えなくてもあやせの瞳から光彩が消えていることが確信できる。
 視界は完全に暗闇になっているとはいえ、これからあやせが自分のそばで、その……用を足すと考えると妙にドキドキする。
 手錠であやせとつながれた腕が震えそうで怖いくらいだ。
「んしょっ……」
 たぶんスカートか下着を下ろそうとしたのだろう――あやせが手を動かしたのが振動で伝わってきた。
 げっ……! 目隠しがずれ始めやがった。
 あやせがスカートをたくし上げ、純白のショーツが目に飛び込んでくる。
「お兄さん、どうかしました?」
「い、いや、なんでもない。気にするな」
「? そうですか」
 下着が丸見えだとか言ったら絶対殺される!
 っていうか目をつぶれよ俺!
 3つ数えたら目を閉じろ。
 いいな、3,2,1!
 ……………………………。
 スルスルスルッ。
 あやせの、女の子の一番大切なところを見てしまった。
 女性器って、モザイクがかかってないと、こんなに綺麗なのか。
 いや、天使の裸だからこそ、神々しく感じているだけなのかもしれない。
「んっ……」
 俺の感動をよそにあやせが下腹部に力をいれると、黄金色の水が大事なところから放たれ始める。
 チョロロロ……。
 …………ごくり。
「やだ……まだ出ちゃう……」
 そのまましばらくの時間が過ぎ。
 放尿が止まると、少しだけ残った小水の雫が、あやせの割れ目から滴り落ちる。
「はぁ……はぁ……」
 だがそれよりも、尿意から解放されたあやせの表情の方が俺には扇情的に感じたんだ。
 相当我慢していたのだろう、その表情は、まるで絶頂を迎えたかのように開放されていた。
 タナトスだ、タナトスが降臨した。
「……ところでお兄さん」
「な、なななんだ!?」
「…………今更なんですけど、さすがのお兄さんでも、女の子の……その……花摘みの音で、興奮したりしてませんよね?」
「…………」
「な、なんですかその沈黙は!」
「いや、俺もさすがに女の子のそんな音で興奮したりはしないんだが」
「ほっ……よかっ」
「あやせの音はすごく興奮した」
「死ねぇ!」

おちないまま終わり

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最終更新:2010年11月03日 02:42
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