桐乃のツンからデレへの移行時期


 ・・・・・・ぼーっとした頭で仰ぎ見る。
ん・・・・・・周りが薄暗い、それとベットの感触。
「いつのまにか寝ちまったのか・・・・・・」
ともあれ特に眠いわけでもない、起き上がろうと身を起こすと
――ギィ・・・・・・手足が動かない?
「なんだ、なんだ!?」
手のほうに目を向けるとベットの脚に手足が縄で縛り付けてある。
力を入れるも音をきしませるだけで、ほどける気配がしない。
「気がついた?」
「!!」
声をしたほうを向くと、薄暗い中にベットに腰掛ける桐乃の姿があった。
暗さに少し慣れてきた目で、周りを見ると桐乃の部屋のようだ。
そしてフワフワしたベットの感触、
そう、あろうことか桐乃のベットに縛り付けられているようだ。
「え・・・・・・なんだこれ?」
呆然とつぶやく。
俺は今日、学校から帰ってきて、いつも通りに部屋で時間をつぶしてて・・・・・・
そうだ、お袋と親父は旅行に行くから出前を頼んどけって言われて、
ピザ頼んで、それを桐乃と別の部屋で食って、エロゲの残りやってて、
 ・・・・・・それで人生相談があるとか呼び出されてこの部屋に来てから記憶がない。
「なにって・・・・・・あんたが・・・・・・」
「へ?」
「あんたが・・・あんたがっ!」
おいおい、どうしたわが妹、いきなり俯き泣きそうな声で怒鳴りやがって、
この状況といい、いったいどうなってんだ!?

「ま、まぁ落ち着け桐乃」
「うっさい、バカ!」
「バカじゃなくてこれどういうことだよっ!?」
またも俯き黙り込む。
困った。全然わからん、よし冷静に整理して考えてみよう。
桐野の部屋→薄暗い→ベットに縛り付けられた兄とその前にいる桐野→???
――つまり・・・・・・よくわからん。
あ、そうだ、とりあえず話をもどしてみよう。
「えっと・・・・・・人生相談があるんじゃないのか?」
一瞬の沈黙.。
「そうよ・・・・・・」
「それがどうしてこうなったんだ?」
すると桐の葉何かを決心したような瞳をこちらに向けて、
「抱いて」
は?
今一瞬思考停止した。
抱いて?ダイテ?マダ○テ?
この状況だとひとつしかないが・・・・・・
「もう一回言ってもらえます?」
「だから・・・・・・抱いてって言ってんの!」
「誰が誰を?」
「あんたが・・・・・・」
俺が?誰をって・・・・・・
「お前をか?」
「そうよ!」
ええええええええええええええっ!?
まじでいってんのかこいつ、てか目が真剣だな・・・・・・
「あんたがっ・・・・・・気づかないんじゃないの!」
握った手で胸をポコスカ殴ってくる・・・・・・
「ちょっ、いてぇ!、やめろって!」
「いっつも、いっつも、ほんとバカ!」
「なんで、俺が殴られなきゃいけないんだよっ!?」
「なんでだよっ!」「うっさい!」
気が付けば目と鼻の先にに桐野の顔があった。
「もういい、鈍いあんたに教えてあげる」
するといきなり俺のズボンのチャックをおろし始めた。
「ちょっ、なにすんだ!」
もがくも、圧倒的強度を誇る縄、てかこれ抵抗できねぇじゃねぇか?!
「私」「へっ?」
「あんたがあやせとか黒いのとかにデレる顔大っ嫌い!!」
「は?」
「だからわからせてあげる」
こんな展開予想だにしてなかった・・・・・・
いや、妹に、桐乃にこんなことをされるとは・・・・・・
「私がどんだけ想ってきたのかを」
二度目の思考停止、しかし桐乃は一世一代の告白を終えたような顔で
再び手を動かす、たどたどかしくも確実にチャックは下ろされていった。





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最終更新:2010年11月15日 00:04
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