.
「――ということがあったのです」
手錠を填められた俺は、三つ年下の女の子に絶賛懺悔中。
「……変態」
かつてない程、冷たく、短い言葉があやせたんから発せられましたよ?
絶対零度ハンパじゃねぇ!?
「つまりお兄さんは、ついに桐乃との一線を越えてしまったと」
「越えたといいますか、ギリギリで踏み留まってるといいますか。
アウトとセーフの間、ちょうとセウトみたいな……」
「アウトです」
ですよねー。むしろ初体験がアナルセックスって道踏み外してますよねー
「お兄さん、埋められる場所ぐらいは選ばせてあげますよ?」
埋められるのは確定かよ!?
「……はぁ。桐乃の様子がおかしいから、何かあったとは思ってましたけど
まさか、お兄さんがここまで節操の無い変態だとは思いませんでした。犬畜生以下ですね」
「面目ない……つーか、アイツそんなに様子がおかしかったの?」
「常時、頭に花が咲いてます。そんな状態が1週間も続けば私じゃなくてもおかしいと感じませんか?
それで桐乃を呼び出して、問い詰めたら……揉み合いになって……それで……桐乃の、下着の中に……」
ゴトン、と全身を真っ赤にした
あやせが、床にあるモノを落とした。
「こんなモノを入れているなんて!!」
「……だって、広げないと挿れるの大変なんだぜ」
と、あやせから目を逸らしつつ、床を転がるピンク色のアナルバイブと再会。
俺と桐乃がアキバのムフフなお店で購入したものである。
「こ、こんなモノを桐乃に入れさせるなんて……お兄さんが、変態なのは分かっていましたけど
それでも桐乃の事は一番大事にしてくれる人だと……そう思っていたのにっ!!」
「あ、アイツのこと大事にしてるから挿れてんだぞ!? これのお陰で最近じゃ俺のリヴァイアサンも
軽々飲み込むようになってだなぁ、アイツはもうケツでなきゃ感じられないぐらいに……い、いや、ナンデモアリマセン」
「……お、お兄さんの性欲から桐乃を守る為には……桐乃を守る為なら……」
ひえー…なんかブツブツ言ってるよ!? ああ、終わった。完全に埋められた、俺。
あやせに埋められて生きていく事ができようか? いやできまい(反語)
そんなのホリ・タイゾウかホリ・ススム君でもなければ無理だわホイ!
「お兄さん!」
「は、はい!」
「……私が、お兄さんの性欲を受けとめます。お兄さんが私で満足してくれれば、桐乃にはもう手を出せないでしょう?」
「え? あやせの尻に突っ込んじゃっていいの?」
「そんな変態みたいなことできるわけじゃないじゃないですか!!」
そんな変態みたいなことを貴方の親友がしているんですが。実の兄によって。
「じゃ、じゃあまさか、あやせのオマ…」
「死ねぇええぇぇぇえぇぇぇぇ!!」
あ、今日は白か……グフッ
「それ以上破廉恥な事を言ったら、殺しますよ?」
「ごめんないさい、調子に乗りすぎました」
あやせに蹴り飛ばされて、着地しながら土下座に入るこの俺の動き!
世界選手権があったら金メダルは確実だと思うぜ!
「だ、だがな、あやせ……俺はもう桐乃のケツ穴っていう快楽をすでに知ってしまったんだ。
お前が何を考えているかわからねえが、ハンパなもんじゃ俺の性欲はおさまらないぜ!(キラッ」
まあ桐乃にも内緒のラブリーマイエンジェルコレクションには週一でお世話になってるんだけどね!
「う…そ、そうですか、お兄さんはもう変態という枠では収まらないHENTAIですね。
で、でも、あ、アソコはダメです。そんなお兄さんに捧げたら、どんな風に壊されちゃうか想像もつきません!」
お前の中で俺はどんな鬼畜調教師になってるんだよ……
「じゃあドコの穴に突っ込めばいいんだよ?」
「あ、穴っ!? げ、下品なこと言わないでください!!」
「マン●もア●ルも言っちゃ駄目って言ったのはあやせじゃないか。
ん~……そうだな、でも人間にはもう一個あったな、穴」
「ひっ…」
……そうガチで怯えられると凹むんですけど。
いや、俺も相当アレなセリフを言ったのは分かってるよ?
分かってるけど、ここ一週間で俺も随分性癖を開発されたといいますかね、不可抗力、不可抗力。
「口で抜いてくれ、あやせ!」
「死んでください」