2chは規制で書き込めそうもないので
まとめ@ウィキでいうと[7スレ目103]です
うまく書きこめてるのか不安
京介x桐乃 桐乃√END
「天気予報じゃ、午後には雨止むって言ってたのにな」
俺は桐乃と二人で雨の秋葉原の町を歩いている
沙織たちが俺の20歳の誕生日を祝ってくれるそうで、こうして桐乃と
いつぞやのレンタルルームに向かっている途中。
俺の誕生日は先週だったが、みんなの都合がつかず今日となった訳だが。
沙織も黒猫も高校三年、桐乃も二年に進級し忙しい日々を送っているようだ。
「レンタルルームか、懐かしいな。おまえらがメイド服で迎えてくれたんだよな」
「そんな恥ずかしい事、もう忘れた」
拗ねたように桐乃はぷいっとそっぽを向いちまう。
「おいおい、離れると濡れちまうぞ」
それでも、桐乃はそっぽを向いたままだ、まったく今日はおまえが俺のエスコート役だろうが
「あの時のおまえ 茶髪にピアスでメイド服、明らかにミスマッチだけど すげぇ可愛かったぞ」
俺の言葉に気を良くしたのか、桐乃はまた俺に身を寄せてくる
「ココだな」
雨が降っていたので少し早めに出たが、予定より早く着いたな。
中に入り、傘をビニールの傘袋に入れていると 先に行った桐乃が
「なによコレ!こんなこと書いて、あんのぐるぐる眼鏡ー ちゃんと修正させないと」
そして受付の人に何やら文句を言っている。
案内の看板を見ると『高坂京介専属ハーレムご一行さま』と書かれていた
「沙織のやつ、相変わらずだな」
受付を済まして部屋へ向かう。
ドアを開けると沙織が出迎えてくれた、メイド服では無く いつものオタファッションなのは残念だが
「おおー、お早いお着きですな京介氏、きりりん氏。」
そして俺の顔を見て、驚き
「京介氏、その顔はいったいどうされたでござる?」
沙織が言うのも無理はない、俺の顔にはデカデカと湿布薬が貼られている
「まあ男の勲章ってところかな」
とカッコつけてみる。隣の桐乃をみると恥ずかしそうに
「……ばかじゃん」
可愛らしい罵倒。
そんな会話をしていると奥で準備をしていたらしい、黒猫も来て
「何やら訳ありのようね、仲良く腕まで組んで」
こちらもメイド服ではなくいつものゴスロリファッションだ
「まあな」
「その話はおいおい聞くとして、準備もできているでござる。さあ席へどうぞ」
席に着こうとすると桐乃が
「兄貴の上着も貸して、掛けておくから 」
「ああ、さんきゅ」
皆が席に着き、ケーキの蝋燭に火がともされた
「歳の数だけ蝋燭立てるとは言うけど、やっぱり20本は多くないか」
ケーキも四人では食べきれそうもない大きさだが、なんといっても本数が本数だ
こういうのって子供が小さい時だけ やるもんじゃないのかよ。
「ルール通りにやるのが楽しいんじゃない」
「……まるで黒魔術の儀式のようね。フフフ」
「大きい蝋燭二本にすると『八つ墓村の祟りじゃ』になってしまいますぞ」
三人とも好き勝手な事言いやがって、最後のは意味もわからん
「じゃあ、いくぞ」
大きく息を吸い込んで、端の蝋燭から息をあびせる、何とか一息ですべての蝋燭の火を消す。
クラッカーの音が鳴り響き
「京介氏 遅ればせながら誕生日おめでとうでござる」
「誕生日おめでとう、先輩」
「兄貴、誕生日おめでとう」
二人だけの誕生日もいいけど、こうやって みんなに集まって祝ってもらえるっていいよな。
「沙織、黒猫、桐乃 ありがとう」
吹き消した蝋燭を取るとケーキは、やっぱり穴だらけだった。
桐乃がケーキを切り分け、受け皿にのせ
「はい 兄貴」
「さんきゅ」
そんな様子を見た黒猫が
「あなた、今日はやけに しおらしいのね。何があったの?」
「え、え、そんな事ないよぉ、いつもこうだよ」
取りつくろうように桐乃が応える。黒猫はいつもと違う反応に戸惑うように
「調子が狂うわね。」
桐乃が沙織と黒猫の分のケーキを受け皿に取っていると、様子を見ていた黒猫が
「あなた その左手の……。いえ、何でもないわ」
みんなでケーキを食べはじめ
「京介氏は二十歳になったわけですが何か変わったでござるか?」
「うーん。そうだな、たばこは吸いたいと思わないし、職場で誘われて酒も飲んでみたけど
俺には合わなかったな」
「そう言えば、職場の方はどうでござる? 眉毛がつながったサンダル履きでいつもプラモを
作ってる先輩とかモデルの様なスタイルの金髪の婦警さんとかいるでござるか?」
「あなたは漫画の影響を受けすぎよ。そんな人がいるわけないでしょ」
こいつの口からこんな言葉が出るとはな、最初に会ったときからもう3年近くか経つのか
「では拙者が婦警さんになれば、良いでござるな」
といって席を起ち、腰のあたりに手をやり、しなを作る。
こいつはこいつで全く変わっていない、演技だろうけど一貫してるよな。
おっと、ここは突っ込むべきところだよな。
「その格好だとまったくグッと来るものが無いな。」
こいつの中身がすっごい美人だと知っていても、この格好ではな
「では婦警さんのコスプレをすれば、どうですかな?」
お嬢様の婦警コスプレ・・・と考えていると桐乃が
「あ、あたしが婦警さんのコスプレした方が可愛くない?」
…やっべ、ミニスカポリス風、こっちの方が似合うかも。などと妄想していると
「?」「?」
沙織と黒猫が二人してキョトンとしているのに気がついた
「いつもなら、沙織のコスプレを想像した先輩が妹に暴力を振るわれるシーンのはずなのに」
ちょっと前までなら、そうだったけどな。俺と桐乃は…
「桐乃も成長したんだよ。」
桐乃は顔を赤らめて黙ってしまった。
俺は話題を変えるように、いや戻すように
「そうそう俺の職場の事だったな」
職場の先輩や、上司・・・普通すぎる。比較対象がこいつらってのが問題ありすぎなんだろうな
「職業柄 厳しい人が多いけど良い人ばかりだ、行動や言動も常識的だな。」
「仕事の方は年明けに配属されて、まだ覚える事いっぱいあって大変だけど、俺の性に合ってるかな」
「そうでござるか。しかし、京介氏が大学へは行かず就職したのは、ほんとに意外でしたな」
「そうね 先輩の事だから普通に進学すると思っていたのだけれど」
「早く社会に出たかったからな。お袋は反対したけ、親父は就職先が警察官ってのもあって納得してくれた。」
その後 いくつか仕事の失敗談などを語ると、三人に大笑いされてしまった。いや、そこは笑う所じゃなくて
励ますところだろ。
俺の話がひと段落したころ
「京介氏ばかりに語ってもらうのも悪いですな。そろそろ恒例の最近あった思いがけない話でも
いたしましょうぞ」
いつの間にか恒例になっていたのかよ、まあ俺達の話もきりだしやすくなった訳だが。
もしかして気を使わせちまったかな。
「では拙者から」
「先週姉夫婦が帰国したのですが義兄が見事にオタク化していたでござるの巻」
「沙織のお姉さんって、確かガンプラとサバゲーが趣味だったよね。お義兄さんもそうなったって事?」
「はい、おもにガンプラにハマっていたでござる。姉夫婦を迎えに行く際、拙者は気を利かして
お嬢様のコスプレをして行ったのに、その足でそのまま静岡に行くはめになったでござる」
「静岡に何かあるの?」
桐乃が何で静岡?という感じで聞く
「東静岡広場、1/1スケール RX-78-2ガンダムでござる」
「ああっ それって以前お台場にあったやつだよね。撮影で近くに行った時 見たけど、すごい迫力だった」
「今はビームサーベルも装備していて、夜はライトアップもされているそうね」
相変わらず、黒猫はこういう事にも詳しいな。
「義兄がガンダムを見てあんなにはしゃぐとは思いませんでしたぞ。姉上は義兄も巻き込んで外国でも
コミュニティを作っていて、結婚しても外国に行っても、以前と変わらなかったでござる。」
沙織はとてもうれしそうに話す、趣味を捨てて去ったのではなく外国でも広めていたとはなぁ
「姉上が一般人だった義兄を変えたように、拙者も京介氏をガンオタに変えるべくこのプレゼントを送りますぞ」
ばかでっかい箱がテーブルの上に出された
『1/24 ギガサイズモデル ガンダム RG1/1ガンダムプロジェクトVer.』
「こ、これプラモデルか? プラモデルの箱でこんなでかいの見たことないけど」
「見た目は大きいですが、作り方は簡単になっておりますぞ。初めての京介氏でも大丈夫でござる」
「これ組み立てると大きさどれくらいなんだ?」
「大した事無いでござる、ざっと75cmほどですぞ」
「でかすぎるだろ、どこに置けばいいんだよ?」
「拙者としては、玄関に飾ってほしいでござる。京介氏のお宅を訪れた方、全員に見ていただけるように」
「ちょ、ちょっと何 勝手に決めようとしてんのよ」
桐乃が俺と沙織の会話に割って入ると、怪訝な顔をした黒猫が
「先輩はアパートで独り暮らしなのでしょ、なぜ あなたが口出しをするの?」
「え、えーと」
口ごもりながら桐乃は俺を見る。
「飾る場所については、ちょっと考えさせてくれ。でっかいプレゼントありがとな 沙織」
「いえいえ。では次、黒猫氏どうぞ」
「では、わたしの番ね。この前応募した小説が入選したわ」
「す、すごいじゃないか」「あ、あんたの中二病小説が入選?おかしくない。」
兄妹 二人して驚きの言葉が出る。桐乃 相変わらず黒猫には容赦ないな
「今度 出版される事になって、表紙イラストも自分で描いたわ、これよ」
と言って黒猫は紙袋から額縁を出した。そこには
「まんまベルフェゴールじゃねえか」「まんまベルフェゴールじゃない」
またもや兄妹 二人して突っ込みを入れた。
以前より、さらにうまくなって描きなおしてあるが、構図は依然とまったく一緒だ
「タイトルは『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』に変更したわ。私からのプレゼントは
これ サイン付き特製原画よ。これから価値が出るから大切に取っておきなさい。」
「あ、ありがとうな。と、ところで内容は変更してあ・」
「あんた、まさかあのシーン書いてないでしょうね?」
俺が言い終わる前に桐乃が割り込んだ
「あのシーン? 」
黒猫は一瞬考えるような顔をして、その後 意地の悪い笑顔を浮かべながら
「ああ、兄のパンツを『くんか、くんか』するシーンの事?」
「そうよ、それ」
「残念なことに、女子中学生がする行為じゃないと編集さんにカットされてしまったわ」
黒猫は心から残念そうな顔して、答える。おい、今の話だと内容は変わってねぇってことか
「あんたねぇ」
「何を怒っているの? まさか 本当にあんな変態行為をしていたとでも」
「グググ」
桐乃は怒りが収まらないようだが
「桐乃 落ち着けって」
「だって あの黒いのがあんなこと言うんだよ」
桐乃は俺のシャツを引っ張りながら泣きついてくる。可愛らしいけど演技なのバレバレだぞ
「よしよし」
とりあえず桐乃の演技に付き合って、桐乃の頭をなでてやる。
「あなた達、いったいどうしたというのよ?」
「じゃあ次 あたしの番ね」
桐乃は嘘泣きから一転し、目で合図を送るように俺の顔を見た後
「先週 兄貴にプロポーズされた」
一瞬の沈黙の後、沙織と黒猫は
「それはいったいどういう事でござる」「何を言っているのこの女は」
一斉に、二人が俺を問い詰める
「ああ、本当だ先週 桐乃にプロポーズした」
今日、こいつらには話す予定だったし正直に答えた
「プレゼントはもうあげたから」
桐乃が言葉を続ける。それってまさか?
「あたしの初めて」
おいおい、そこまで言う事はないだろ。桐乃も言った後 顔を真っ赤にして
顔を隠すように両頬に手を当て後ろを向いてしまった。
「そ、それはなんというエロゲーでござるか」
「き、き、兄妹でそんな・・・ま、まさか、さっきから気になっていた左手の指輪は」
桐乃は左手を見せるように半分だけ、振り返り
「うん、兄貴から」
「いったい何を考えてるのよ、この兄妹は」
今までの聞いたことないような黒猫の怒号が飛びだした。
「ちょっと待て、落ち着いて聞いてくれ」
「思いがけない話の俺の番な。二十歳の誕生日に親父から実の息子じゃない事を告げられた。
血縁的には桐乃とは兄妹じゃなくて、従兄妹だった」
そう 二十歳の誕生日 寮から引っ越したばかりの俺のアパートで桐乃がお祝いしてくるというので
仕事を終え帰ろうとした所、親父から大事な話があると連絡があった。
断るわけにもいかず、桐乃には電話して少し遅くなる事を伝えた。
実家近くの小料理屋に着くと奥の座敷に案内された。
親父は先に来ていて
「まあ座れ、一杯飲むか」
「いや この後 用事あるから」
「そうか、では話を始めるか」
そして、刑事だった親父の兄貴とお袋の双子の姉との間の子が俺で、実父は俺が生まれる直前に殉職
実母は俺を生んですぐに亡くなった事を告げられた。墓参りの度に聞かされていた叔父夫婦が
俺の実の両親だった。
「お前ももう二十歳だ。しっかりこの現実を受け止められるな」
俺は頭の中で状況を整理してから
「ああ、大丈夫だ」
「そうか。おまえが大丈夫なら問題は無い、何も変わりはしない。」
先に店を出て、俺は一人 アパートへ向かった。
本当なら死別した両親の事を考えるべきなんだろうが、俺は桐乃の事しか考えられなかった。
親父は『何も変わりはしない』と言ったが、違う。大きく変わったんだぜ。
俺は今まで背負っていた荷が一気に軽くなったのを感じていた。
アパートに着き
「ただいま」
「おかえり。思ったより早かったね、お父さんの話 何だったの?」
桐乃が出迎えてくれた。
そんな桐乃を抱きよせ、唇を重ねた。
「…ン」
長い口づけの後
「ちょっとぉ、兄貴 いきなりすぎ」
照れながら桐乃は言った。
そう俺達はこんな関係になっていた。まだキスまでだけどな
俺が大学に行かなかったのも、早く一人前になってせめて親父たちには認めてもらいたかったからだ
「準備できてるから」
先ほどのキスで上気した桐乃にせかされ部屋に入り、テーブルの上の料理を見る
「おおー うまそう」
以前のバレンタインデーの一件で料理の腕はイマイチかと思っていたんだが
「へへ、実は兄貴が寮に入ってから料理の練習してたんだ」
それって俺の為なんだよな、うれしくて涙出そうだ。
「さあ、座って」
「ああ」
「兄貴 誕生日おめでとう」
「ありがとう、桐乃」
料理は見た目通りうまく、俺は幸せを実感していた。
こんな愛しい妹に手料理で誕生日を祝ってもらえるなんてな
そして桐乃のうれしそうな顔を見ながら、俺は決意を固めた。
かたずけを終えた後
「じゃあ、そろそろ帰るね」
いつもなら『送って行くよ』と言う所だが、今日は違う。
「大事な話がある」
「今? さすがにこれ以上遅くなるのは兄貴のとこでもまずいかな」
「泊まっていけばいい」
「えっ!」
桐乃は驚いて、真意を探るように俺の顔を見つめる。
「親父の話な、…俺が実の息子じゃないと告げられた」
「……」
俺の言葉を聞いた後、桐乃はうつむいたまま黙ってしまった。やっぱりそうか
「もしかして、知ってた?」
俺は出来るだけ柔らかく言葉をつないだ
「…うん。偶然 お父さんたちが話してるの聞いちゃって」
「……そうか、それで『彼氏になってよ』なんだな」
「あの時は、あたしもテンパっちゃてて兄貴の気持ち考えてる余裕無くて・・・。あたしには
義理の兄でも兄貴には実の妹だったんだよね。それでもその後 あたしを選んでくれて本当に
うれしかった」
真実を桐乃から俺に伝えてくれとも考えたが
もし俺が逆の立場でも絶対に言えないよな
実の両親が既に亡くなっていて、おまえは『養子』なんだよなんて
例えそれで相手に好きな奴が出来て、離れることになっても、それは仕方がない事だろうと
桐乃もそう思っていたのか? 辛い思いさせちまったな。
だけど俺は桐乃を選び、その選択を間違いじゃなかった。
「今度は俺からな」
「?」
「俺と結婚してくれ」
桐乃は一瞬ポカンとなり
「えっ、えっ、えっ?」
何を言われたか理解できないといった仕草だった
「もる一度言うぞ、桐乃。俺と結婚してくれ」
今度は俺の顔をまっすぐに見つめ
「はい」
桐乃がシャワー浴びている最中に、俺は実家に電話をした
「京介だけど」
「ああ京介。桐乃帰ってないんだけど、まだそっちに居るの?」
「ああ、今日 桐乃 うちに泊まっていくから」
「ちょっと 何 勝手な事 言ってるの、お父さんが許す訳ないでしょ」
「親父は?」
「まだ帰ってきて無いわよ。あれ、あんたと飲んでたんじゃないの?」
「親父には明日 俺が話に行くと伝えておいてくれ」
そう言って、電話を切った。あとは明日だ。
桐乃がシャワーを終え出てきた。
「今日 泊まるって伝えておいた」
「お父さん怒ってた?」
「親父はまだ帰ってなかった。俺が明日 話に行くとお袋に伝言を頼んだ」
「大丈夫?」
「フッ、問題ない。俺もシャワー浴びてくるか」
親父との対決など、実妹と思っていた桐乃を選んだ時の覚悟に比べたら、大した問題じゃないぜ。
彼女の親への挨拶など男なら誰でも一度は通る道だ、ただ相手がちょっと強面なだけ
しかしこの直後、俺は親父よりもっと恐ろしい敵を知るわけだが
シャワーを終えて出ると
「さっき お母さんから電話があった。なんか全部ばれてるみたい」
やっぱり、こういう事は女の方が鋭いんだな
「他になんか言ってたか?」
恥ずかしそうに
「ちゃんと避妊はしなさいって」
どひゅあー、滅茶苦茶はずかしい。エロ本見つかるなんてのの比じゃない
明日 親父に会うよりお袋に会う方が恐ろしい。
あのいつもの含みありげな笑顔で『昨日、どうだったぁ?』とか聞かれたら
二階の窓から飛び降りて自殺しちまいそうだ。ラスボスはお袋だったのかよ
「あ、兄貴?」
桐乃が不安そうに見つめてくる。あ、そうだ こいつだって不安なんだよな
「ああ、大丈夫だ」
取りつくろうように答えた。ああ情けない俺。恐るべしお袋
寝室に行くと既に布団が敷いてあった。
「確認するけど、俺でいいんだよな」
「うん、兄貴がいい。ずっとこうなりたいと思ってた。でも 初めてなんだから優しくしてよね」
「ス、ストップ。ここからは省略よ。兄貴も何 まじめに語ってんのよ」
桐乃が顔を真っ赤にしながら大声で止めに入った。
「す、すまん」
いやぁ、こいつらが聞き上手なせいか、危なく俺と桐乃の初体験を暴露してしまう所だったぜ。
「なんと、これからがいい所でござらぬか、黒猫氏も聞きたいと言っておりますぞ」
「な、な、何を言っているの。ひ、人をだしに使うのはやめて頂戴」
顔を真っ赤にしながら黒猫は否定するが、目は興味津々と言っている
よし、ここはびしっと
「お前達まだ誕生日前だから17歳だろ、18歳未満にはこういう話しちゃいけないの。俺 警察官だし」
「私達より年下の義理の妹に手を出しておいてよく言うわね」
こいつ鋭い所を突いてくるな、やっぱり、お前すごく聞きたいんだろ。
「問題は無い。ボコボコに殴られたけど親父も説得したし、籍も入れた」
「それでその顔なのねって、あなた今さらりとすごい事言ったわね」
「お二人はすでに入籍済みという事でござるか?」
「テヘ、あたしで『奥さまは16歳』なんだ」
「まさにエロゲーを地で行く女ね」
そんな、こんなで楽しいパーティーはお開きとなった。
帰り際に先ほどのハーレム御一行の看板をみると
高坂夫妻と愛人2名に変更されていた。
雨上がりの道を、二人 腕を組んで歩きながら
「あやせにも話さないとな」
「麻奈美さんもね」
「それと墓参りに」
「うん、叔父さんと叔母さん じゃなくてお義父さんとお義母さんに報告にいかないとね」
「そういえば、俺の呼び方 いつまで『兄貴』なんだ」
「もう少し、今のままじゃダメかな?」
「ダメって事はないけど」
「急だったからさ、徐々に変えていきたいかな、で次は『お兄ちゃん』ね」
いたずらっぽく笑う。
名前で呼ばれるのは、まだ少し先みたいだな
END
最終更新:2010年12月16日 23:16