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「こうさかせんぱい~!」
今日は成人の日。
勉強もする気にならず、俺は近くの公園で散歩していた。
そして瀬菜にあった。
「よ、よう瀬菜」
「高坂せんぱい、今日が何の日だか知ってますか?」
「ああ…成人の日だろ?」
「そうですよ、聖人の日、つまりホーリーの日ですよ…」
「は?」
「京介はどうした?」
「さっき赤城さん家から電話があって、泊まってくって」
(せなちーの家!?まさか…)
「仲の良い男友達は大切だからな」
(ああお兄さんのほうか……)
桐乃「もう!どうしてあたしの気持ちに気づいてくれないのよ!」と京介を押し倒す。
黒猫「先輩のおかげで更正できました。もう先輩なしの人生は考えられません」と京介を押し倒す。
沙織「政略結婚させられそうです。その前に既成事実を作ればお父様もあきらめてくれます」と京介を押し倒す。
真奈実「きょうちゃん。他の女の子に目移りしちゃいやだよ」と京介を押し倒す。
あやせ「桐乃がお兄さんの毒牙の犠牲になるくらいなら、わたしが犠牲になります」と京介を押し倒す。
加奈子「おめー、童貞なんだろ?加奈子が筆おろしをしてやんよ」と京介を押し倒す。
ブリジット「あ、あのっ、お兄さん。祖国を離れて知っている人も少なくて不安なんです」と京介を押し倒す。
フェイト「人間はね、自分を見るのが不愉快なのよ。
でもね、どんなに貧しくても、どんなにワナビーでも、
自分自身を殺すことも、自分をやめることもできないのよ!」
フェイト「な、何を言っているの……?
私はこれから、妹都市の打ち合わせがあるのよ
誰だか知らないけれど、貴方に関わってる暇なんてないわ!」
フェイト「私はあなたよ!あなたは私なのよ!
アナタは私が就職した可能性だけを持った人でしょ!!
私はフェイトよ!」
フェイト「私はフェイト!伊織・フェイト・刹那よ!」
フェイト「私よ、ここと交換しろーーーー!!」
「……という同人誌を考えたのでござるが」
なんにも言えねぇ……
そこで「ホントに平行世界の自分が就職していたら、殺してでも奪い取る」って顔している
フェイトさんをみると、ホントに何にも言えねぇよ……
フェイト「私気づいたのよ。
頑張れば頑張るだけ失敗する自分が居るって。
だから頑張らないことにしたの」
京介「お尻ペンペンしていいか、フェイトさん」
黒猫「呪いが効き過ぎたようね。少し罪悪感を感じるわ」
京介「いや、フェイトさんの自業自得だろ」
それは文化祭での出来事であった。発端は昇降口での桐乃と黒猫の口論である。
「ちょっと、あなたが何でここにいるのか答えて頂戴。モデルの仕事じゃなかったの?」
「うるさいなぁ。バカ兄貴が卒業するまでに、高校の文化祭とやらを見ておきたかったの。
兄貴はどこ?屋台をおごってもらおうっと。」
「莫迦ね。先輩は今、クラスのお化け屋敷の最中よ。あと30分したら交代だから、
私と一緒に見学に回る予定なの。邪魔をしないで頂戴。」
「なんでアンタと。せっかく妹が来ているのだから、そっちが優先でしょ?」
だんだん大きくなる声を聞きつけたゲー研部員が連絡したのか、越前幸介は
3階にある3年生の教室から、ぬりかべの格好のまま飛び出すと、
「上から来るぞう!気をつけろ!」
と叫びながら、階段を駆け下りて昇降口へとやってきた。
「あ、兄貴、良いところへ来た。あたしと校内を回るよね。」
「先輩。約束通り、私と回るわよね。」
「どうせなら、一緒に回ろうぜい。」
「「却下。」」
越前の思いつきは瞬時に拒絶された。
「兄貴…」
「先輩…」
「「どっちを選ぶの!!」」
究極の選択を迫られた越前の目前を、クラスの友人が通り過ぎた。
彼の姿を見た越前の脳裏に稲妻が走った。
「せっかくだから、俺はこの赤城浩平を選ぶぜ!」
越前は独特の甲高い声で叫んだ。
「越前…俺でいいのか?」
突然の越前の告白に、浩平は戸惑いながらも、頬を染めてもじもじし始めた。
「そんな…兄貴…」
「まさか、先輩が…」
桐乃と黒猫の呆然とした声を瀬菜が上書きする。
「やっぱり先輩とお兄ちゃんは、お似合いだよ!」
こうして越前康介は赤城浩平との真実の愛を手に入れた。
しかし今、桐乃と黒猫の嫉妬が越前に襲いかかる…