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翌朝、そろそろ起きないとなと思っていると例の不審な物音と共に玄関のドアが開いて、
「おはようございます、京介さん」
「…ああ、おはよう、あやせ。朝からご苦労様だな」
昨日に続いて、マイラブリーエンゼルと朝から会えるなんて俺は幸せ者だなと思いながら、
布団から起き上がり、窓を開けて、布団をたたんで押し入れに仕舞った。
キッチンの方を見るとてきぱきと
あやせがパックに詰めてきた朝食を皿に盛りつけている
ところだった。
輝いてるなあ、いい光景だと思いながら、席に着いた。
TVを点けて朝のニュースを見ながら、あやせと朝食だ。昨日のことが微塵も無く、
はつらつとしていて、時折、顔を赤らめたりしているのが初々しいな。
朝食が終わり洗い物は俺がやった。それくらいは出来るしさ。歯磨きも済ませた。
昼用の弁当をもらい、あやせはもう、出かけるようだった。
「では、これでおいとまします」
「ああ、朝食や弁当、ありがとな!」
「あの…。」
あやせはもじもじしている。む?これは、あれか。
チュッとキスをすると正解だったようで、あやせは輝くような微笑みだ。
「行ってきます!」
「気をつけてな!」
さて、俺も遅刻しないようにしないとな。弁当を鞄に入れて戸締まりして登校した。
学校から帰る途中、合い鍵を人数分作った。あやせは要らないと言うかもしれないが、
そのうち、絶対通報されるって。
帰宅して、今日の課題と受験勉強をしているとチャイムが鳴ったのでドアスコープを覗くとあやせだ。
用意しておいた合い鍵を渡すと特別な物をもらったように喜んでいた。
他愛も無いことを話しながら俺は勉強を続けて、あやせが作った夕飯が出来たので、
一緒に食べた。後片付けして、弁当箱も洗ってあやせに返した。
「では、お勉強の邪魔にならないうちに帰ります」
「ホント、ありがとな。おやすみ、あやせ」
当然のように可憐な唇にキスをし、
「おやすみなさい、京介さん」
と部屋にいい匂いと暖かな雰囲気を残してあやせは去って行った。
いい子だなあと思いつつ勉強を再開した。かなり眠くなってきたので風呂を点けて、PCを立ち上げて
メールや沙織たちの掲示板を覗いているうちに風呂が沸いたので入った。
明日は、誰が来るんだろうと思いながら、風呂から出て、寝た。
目覚まし時計を止めて、ぼんやりと起きたら、ピンポーンとチャイムが鳴った。
ほいほいと玄関に向かって、ドアを開けると瑠璃が居た。
「おはよう、京介」
「ふぁー、おはよう、瑠璃。今日はお前なんだな」
「そうよ。上がらせてもらうわ」
部屋に上がった瑠璃に何となく違和感があると思ったら、制服が違うんだな。
「セーラー服なんだな、新しい学校の制服は」
「ど、どうかしら? 前のブレザーの方が…好き?」
後ろ手に鞄を持って、瑠璃がふりふりとしてる。
「いや、これはこれで素晴らしい」
「…っふ…そうかしら、ふふふ」
さて、瑠璃の朝食は、和風だな。用意が出来たところで"いただきます"、だ。
静かな朝にもぐもぐと朝食を食べつつ、
「…こうして、あなたと静かに暮らしてみたいわ」
「そうだな…、俺は和食が好きだし。この味噌汁もいい出汁出てるよ」
母親の味とは違う、淡いが心を満たすような味わいは、瑠璃が俺を思う気持ちが入ってるからだろうか。
「どうしたの? 急に見つめたりして」
「特別においしく思えてさ」
「あなたのために作ったんだもの…。 当然だわ」
瑠璃はまじめな顔でそう言った。こういう感じもいいな。
朝なのであまり和んでも居られない。朝食を食べ終えたので片付けて、弁当を受け取った。
そうそう、合い鍵も渡さねば。
「ほい、これ。必要だろ?」
瑠璃は、渡された手のひらの上の鍵をじっと見つめている。
「…いいの? あなたの部屋に自由に出入りできてしまうのよ?」
「信頼の証さ」
得意げな俺に、瑠璃は俺の胸に顔を埋めて…ふるふるしている。喜んでるのか?
「…っふ…ありがたくいただいておくわ。さて、もう行かなくちゃ」
「ああ、うちから遠いんだものな」とチュッとキスを。
昨日のあやせと同じ感覚でしてしまったら、瑠璃はぽぅっと赤くなった。
「…もぅ、いきなりなんだから。行ってきます。」
「気をつけてな~。」
さてさて、今日も遅刻しないようにしないとな、と登校した。
昼休み、麻奈実と弁当を食う事になった。
「いい天気だね~、きょうちゃん。 あ、そのお弁当、瑠璃ちゃんのでしょ?」
「ああ、そうだよ。 俺に合わせて肉とか増やしてくれたんだぜ」
「ちょっと味見させてね。 むむ、これは?…なかなかの物」
「そうか? 麻奈実の料理とはちょっと違うよな。お前のもよこせ」
「どれでもどうぞ。 アパートの生活は、どう?」
「何の不自由もないぜ。 桐乃も居ないから落ち着いて勉強できてるよ」
「桐乃ちゃん、来てないんだ。 そうか~、ふうん」
何に納得してるんだか。 いつものようにほんわかとした雰囲気で昼休みを終えた。
授業を終えて、まじめに勉強するべくまっすぐアパートへ帰った。
ドアの鍵を開けると、すでに靴がある。
「おかえりなさい、京介」
「ただいま~、瑠璃。 来るの早いね」
「あなたと二人で過ごせる時間は、出来るだけ長くしたいから」
そうか、そうだよな。鞄から弁当箱を出して瑠璃に渡す。
「弁当、ありがとな。おいしかったよ」
「当然よ。 きれいに食べたようね…。」
空になった弁当箱を見て、満足げだ。俺は着替えて、机に向かう。
瑠璃は、夕飯の準備しながら、洗濯機を回している。そういえば、朝は忙しいし、昼間は誰も居ないから、
洗濯も干したりも出来ないんだよな。
脱水が終わり、洗濯物を干し終えた頃、
「夕飯が出来たわ」
「ああ、そろそろ飯にするか。」
いい匂いのするおかずが載っているテーブルに着く。
高坂家だと食事中は会話がないが、瑠璃のところもそうなのかな。
しずしずと食事が進み、お茶を飲んで一息だ。食べ終えた食器を片付け始めたので、
「洗い物は、俺がするから」
「…判ったわ」
おとなしくテーブルに座ってる瑠璃も、あやせ同様、話があるんだろうな。
二人分だから洗い物もすぐ終わってしまったので、テーブルに戻り座った。
「それで、あやせから話を聞いたんだけど、瑠璃はどうなんだ?」
「…っふ…私はあなただけを愛しているし、あなたにも私だけを愛して欲しいの。
でも、あなたは好意によって揺れ動くだけで誰のものでもない状態よ。」
「確かに、ぐうの音も出ないくらいそういう感じだよ」
「あなたが誰かを選ぶと他の4人は、その資格を失い闇に飲まれるようなもの。
でも、選ばれた人は光り輝き、何の引け目もないわ」
「俺は、ハーレムやれるほど度量も甲斐性がないから、そう言う感じかな」
「あなたの歓心を得るにはどうしたらいいのかしら。血の契約でも必要なの?」
「厨二やオカルトは、止めていただきたい」
「今日のお弁当や夕飯は、どうだったかしら…。あなたの心に何か残った?」
「そうだな…味付けとかじゃなく、よく判らないが…大事なものがあった気がする」
瑠璃は俺をじっと見つめ、そして、意を決したようにこっちに来て、
「それは……。」
瑠璃は俺の首に手を回し、キスをしてきた。
唇が吸い合って舌が絡み合い、流し込まれた瑠璃の唾液と俺の唾液が混じり合う。
その味というか変化には、何か、神秘的なものを感じてしまう。
乳児が母乳を求めるような、大事なもののように。
「…っふ…いい表情だわ。ねぇ、もっと濃い何かを感じた?」
誇るような、すがるような顔の瑠璃。甘い香りが濃くなってきた。
「ああ…。何だろう、もっと欲しくなる気がする」
確かめるようにもう一度、ディープキスをした。
「それは、甘美な毒よ。あなたの魂を侵し、生涯にわたって効果が消えないの。
定期的に摂取しないと死に至るのよ。それでもあなたは求めるの?」
「毒でも微量なら薬と言うしさ、今は、もう、その何かをもっと知りたいんだ!」
「いいわ、出し惜しみなんてしない。あなたの手で私の大事なものを受け取り
なさい」
艶然と瑠璃は微笑み、するすると服を脱いで全裸になった。
瑠璃の妖気にかどわかされたような気がするが、いや、俺は大丈夫さ。
布団を敷いて瑠璃の身体が痛くならないようにして、コンドームを用意する位の心遣いが出来るほどには、な。
俺も裸になった。
瑠璃は、膝立ちになり、俺の半立ちのペニスを握り、そして、フェラチオを始めた。
「あなたのここにも私の毒を染みこませてあげるわ」
さっきのキスをした唇が俺のを咥えている。先から生暖かいものが蠢き、俺のペニスにじわじわと
甘美な快楽を送り込んでくる。
ゆるやかに舌でねぶられ、口に出し入れされていくうちに熱い物がこみ上げて来て思わず、
膝がガクガクするほど出してしまった。
「けふっ…熱いものが私の喉を降りていくわ。さあ、どうするの?京介」
淫らなことを言う瑠璃に我を忘れ、布団に押し倒した。
あの感じがどこからくるのかどこで味わえるのかあちこちをなめ回し、キスをして確かめてみた。
はぁはぁとかすれるように喘ぐ瑠璃の小ぶりな乳房を手の平でぐにぐにとこね回し、左右の乳首に吸い付いた。
指先で乳首を弄りつつ、あの唇に舌を入れ、ぬめぬめと吸い合った。
胸の間からずーっとへそ、そして、淡い茂みの奥まで舐め下ろし、そして愛液のこぼれる膣口を吸うと、
んっんっと呻く瑠璃にもっと濃い何かを感じた。
クリトリスをやさしく弄りながら、舌を使い、指を中に入れながら、しっとりとした太ももに舌を這わせて
いたら、瑠璃の顔は赤らみ、唸り始める。
「ねえ、そろそろ…あなたの物を私に…。」
「出来れば、生で入れてみたいんだ」
「それは、私だけを選ぶ覚悟が出来てからよ」
「仕方ないな」
俺はコンドームを装着して瑠璃の膝を立て、熱い膣口に当てて、挿入した。
小柄な裸身が俺の下で喘ぎ、逃れるように身をよじる。抱きしめるようにしながら、瑠璃と一体になって
この特別な感覚を逃さないように味わった。
やさしく首筋を撫で、キスをして甘い唾液を味わい、乳房をこねて、ぴんと立ち上がった乳首を柔く噛んだり
すると背筋がはねるように反応する瑠璃が愛おしい。
浅く深く瑠璃の中を動いている俺の胸の中に、温かい水のような潤いが生まれてくる。
これが瑠璃と俺との愛情なのだろうか。
瑠璃は、どう感じているのだろう。
ふぅふぅと喘いでいる瑠璃は薄目を開けて陶然としているようだから、同じような気持ちなのかなあ、
とか思っている間にまた、どうにもならない衝動が抑えきれなくなってきたので、腰のスピードを速めて、
瑠璃の喘ぎのリズムに合わせ、一番奥にどくどくと射精した。
「…温かで、瑠璃に包まれているような気持ちだ。これは毒じゃ無いだろう」
「…っふ…毒が効き始めてる証拠よ。私を選べば、もっと甘美な世界に行けるのよ?」
「この毒がいい物かどうか判らないが、強烈な誘惑に負けてしまいそうだぜ」
「ふふふ。さあ、シャワーを浴びたら、ちゃんと勉強するのよ」
「そうだな。色香に負けて成績が落ちたなんて恥さらしもいいとこだぜ!」
「…っふ…その意気よ」
瑠璃を抱き上げて、風呂場に入って、ボディーソープで洗いっこしてシャワーですっきりと気持ちを切り替えた。
「今日はこれで帰るわ。しっかり勉強してちょうだい、京介」
「ああ、いろいろ感謝だぜ。おやすみ、瑠璃」とキス。
「おやすみなさい」と、闇に飲まれるように瑠璃は帰って行った。
こんな魅力的な子ばかりを俺は本当に選べるのか不安になってきたが、
まあ、一通りみんなの気持ちを受けてみないと判らないからな。
とか思いつつ、俺は遅くまでちゃんと勉強したさ。
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つづく。
最終更新:2012年04月20日 20:12