桐乃のもんもんとした夜。
(あー・・・眠れない)
嘘だ。時計はまだ20時半を指している。
嘘でもないけど。最近、昔みたいに・・・は無い。
健康的な睡眠っていうの?それがちょっと減ったかもしれないけど。
・・・兄貴に全部押し付けたくはない。傲慢だって判っているから。
兄貴もスーパーマンじゃないんだから。。。。
まあ、ただのちょっとお人よしで、優しいし。顔もよくみると二枚目で、不器用なとことが可愛くって
結構まわりきょろきょろ見てるんだ。世話焼きなんだよねきっと。。。
でも鈍感バカ。奥手の、ホントウに。気が無い奴と一緒にホテルになんか入らないって...。
地味子とかよく...くっ...地味子のことはどうでもいい。ライバルだから。私的認定だけど、あやせなんて目じゃない要注意人物。
兄貴、部屋結構綺麗なんだよね。普通もうちょっとちらかってない?
私の掃除スキルはともかく(大工スキルは高いかも知れない)
兄貴の部屋が綺麗ってのは、定番のあれ。ほらあれ。たまには、散らかしていて欲しいなー。
だいたい、兄貴はさ・・・・...はぁっ。
22:00:
・・・何で好きな人が兄貴なのか。...(兄貴でよかった)...はぁっ,はぁぁ。
考えるまでも無いよね。。。
私の知ってる、一番最高の男だからだ。
私が好きな人の異性の中で、一番。
私のことを見てくれて、考えてくれて、誰にも誇れるからだ。
異性と意識した瞬間にホントウは「この人しかいない!」という託宣めいた感情があったのかも知れない。
でも、私も芸能にふれる仕事に関わる以上、そういった方面は、標準以上で接していた筈なのに。
現れて欲しかった。兄貴への恋心は、幼少期からの想いの延差の結晶だという感情が。
現れて欲しかった。兄貴への恋心が、ただ知らなかった故の、懐かしい純粋な想いでなのだと。
現れて欲しかった。兄貴への恋心。 禁忌なのだから、ただ諦めればいい止められた瞬間があった筈。
現れて欲しかった。兄貴への恋心しか、私を
うぅ。ぁぁぁ、。はぁ、あ!
気がつけば、指が。
触らない。
今日は違うと思うから。
「ぅぅぅぅうう。。。はーはーはー。。。」体ふるえてた。みんな震えるの?怖いから震えるのとは違う。
「はーはーはー」はぁ、「兄貴ぃ」「会いたいよ」
?誰。
兄貴の着信音じゃない。
あやせかな。今の余韻。誰とも兄貴以外とは話したくない。
この電話は・・・・
A:兄貴
B;あやせ
C:ちちぱぱ
D:おかあさん
E:OTHER
最終更新:2009年12月13日 23:18