独り占め 22KB
虐待 制裁 理不尽 自業自得 ドスまりさ 駄作かも
※俺設定
※お野菜系
※多分、ベタ
独り占め
まただ・・・またいつもの・・・アレだ。
「おやさいさんをひとりじめしないでね!!!」
と、人間の畑にやってきたゆっくりの群れ。
おそらく300匹くらいやって来ている。
かなり大きい群れだ。
いくら、この野菜は人間が育てたと言い聞かせても、
「おやさいさんはかってにはえてくるんだよ!!!」
と、独自の考えを譲らず、ひたすら人間が悪いと主張するゆっくりたち。
とにかく勝手に野菜を食べようとして、そんなことをされたら困るから、
今まで通り、文句を言ってくるゆっくりたちを潰すと、
「どぼぢでぞんなごどずるのぉお!!!」
「わるいのはにんげんさんでしょぉおぉ!!!」
「ゆっくりさせないにんげんさんはゆっくりしね!!!」
と、人間がいつの間にか悪者になってる。
ついには、群れの長であるドスまでやってきて、
「いままでころしたゆっくりたちのばいしょうをおやさいさんでゆっくりかえしてね!!!」
「おやさいさんはみんなのものなんだよ!!!ゆっくりわけようね!!!」
「じゃないと、おやさいさんをひとりじめするにんげんさんはどすすぱーくでせいさいするよ!!!」
とか、トンでもないことを言って来る。
しかし・・・
私は・・・ここであることを思いついた。
『悪かったよ・・・今まで独り占めして・・・』
私はゆっくりたちに深々と頭を下げて、謝った。
当然、演技だ。そんなことを死んで思ってなどいない。
「ゆふん!!!わかればいいんだよ!!!」
何か得意げな顔をしているドスを見ると、ブチ殺したくなってくるが、
殺意の衝動を必死に抑える。
『だから・・・ここにある野菜を全部みんなで分け合おう・・・』
「ゆゆん!!!おやさいさんはゆっくりできるよぉお!!!」
「ゆ~☆これでいっぱいむ~しゃむ~しゃできるねぇ~!!!」
「ゆっくりおやさいさんをたべれるよ!!!」
それぞれ、声に出して喜んでいるゆっくりたち。
「ゆん!!!じゃあここにあるおやさいさんはぜんぶもらっていくね!!!」
と、言い放つドス。
『ああ・・・いいよ・・・だけど・・・』
「なに?まだもんくでもあるの!?」
今までの笑顔が嘘のように、私を睨みつけてくるドスまりさ。
『さっき・・・言ったよね・・・ドスは・・・
お野菜さんはみんなのモノなんだよ!!!ゆっくり分けようね!!!って・・・』
「いったよ!!!どすはびょうどうにみんなにわけるよ!!!
にんげんさんみたいにひとりじめしないよ!!!」
『じゃあ・・・当然・・・私にも分けてくれるんだよね・・・』
「ゆっ!?」
ドスまりさは何を言っているのかわからないという顔をした。
「にんげんさん!!!いままでひとりじめしてたくさんたべたんでしょ!!!
いままでたべすぎてたんだから!!!ゆっくりがまんしてね!!!」
『いや・・・私はまだ・・・ひとつも食べていないよ・・・」
「ゆん!!!そんなうそをついてもだめだよ!!!
そんなしょうこはどこにもないよ!!!
それにいままでゆっくりをころしたにんげんさんには!!!
そのばいしょうをゆっくりかえしてね!!!っていったよ!!!
それをりかいしてね!!!」
まるで私をバカにするような目で見てくるドスまりさ。
『じゃあ・・・賠償とやらをしたら・・・
私にも・・・野菜を分けてくれるのかね・・・』
「ゆっ!?」
再び、わけがわからないという顔をするドスまりさ。
「にんげんさん!!!どぼぢでそんなにおやさいさんにこだわるの!!!
しつこいよ!!!ゆっくりりかいしてね!!!」
ドスまりさも、何かを感づいたみたいで、ウザそうな目で私を見てくる。
『私は今までゆっくりたちをこれだけ殺してきたよ・・・』
籠の中に入っているゆっくりの飾りをドスたちの前に見せた。
これらは全部私が潰したゆっくりの飾りだ。
「ゆ~!!!くちゃいぃいい!!!!」
「ゆんやぁぁああ!!!!ゆっくりできないぃいい!!!」
「じねぇえええ!!!ゆっくりごろしのにんげんばじねぇえええ!!!」
ゆっくりの飾りは死後、死臭がつくと言われている。
だから、ゆっくりたちは、飾りから匂ってくる死臭に怖がっていた。
「にんげんさん!!!ゆっくりごろしはいけないことなんだよ!!!
ゆっくりごろしをしたらゆっくりしけいになるしかないんだよ!!!」
ドスは私に対して、殺意を込めた視線を向けた。
さっきは、ゆっくりを殺した賠償を野菜でしろと言ったくせに、
今、私を殺そうとするのは、恐らく、死臭を嗅いだことで、
私を危険だと認知して、この場で殺そうと思ったのか、
あるいは、なんとなく勢いで言ったか・・・。
まあ、どちらでもいい・・・。
『ああ・・・悪いと思ってるよ・・・』
再び、心にも思ってないことを言う。
当たり前だ。こいつらはみんな私が作った野菜を盗んだ盗人共だ。
殺されて当然だ。
「じゃあ!!!どすがせーさいするよ!!!」
と、ドスがドススパークを撃つ構えを取った。
『待て!!!』
私は、大きな声で叫んだ。
『ドスはさっき言ったよね・・・賠償をしろと・・・
野菜を返すことがドスが求めてきた賠償だよね・・・』
「ゆぅ~ん!!!にんげんさん!!!どすにわいろはつうじないよ!!!!」
と、私を嘲笑うかのように見下してきた。
意味が分からない。
さっきは、ゆっくりを殺した賠償を野菜で返せと言ったのに、
その通りにしたら、賄賂とか・・・。
『でも・・・さっき・・・ゆっくりを殺した賠償をしろと言ったよね・・・』
「ゆぅ!!!じゃあ!!!おやさいさんをかえしたらゆっくりしんでね!!!
それがばいしょうだよ!!!」
『断る。』
「ゆぅううぅううぅううう!!!なにをいってるのぉお!!!
にんげんさんはゆっくりごろしなんだよ!!!しなないといけないんだよぉお!!!
ゆっくりりかいしてね!!!」
顔を真っ赤にして怒るドスまりさ。
そんな都合のいい話があるか。
調子の乗らせると、とことん要求がでかくなるというか・・・
こいつら、私に理解しろとか言うくせに、
自分で何を言ってるのか理解していないんだよ。
『ドス・・・私に提案があるのだが・・・』
「にんげんさんのいうことなんかきかないよ!!!
ゆっくりしないではやくしんでね!!!』
『そういうなよ・・・決して・・・ゆっくり出来ない話じゃない・・・
むしろ・・・すごくゆっくり出来る話だから・・・』
「ゆん!!!そんなうまいはなしにはうらがあるにきま」
「ゆっ!?ゆっくりできるはなしってなに!!!」
他のゆっくりたちが、目をキラキラと光らせて、喜び始めた。
こいつらにとって、ゆっくり出来るというフレーズは、
魔法の言葉みたいなモンだな・・・。
ドスは何かヤバイ匂いを嗅ぎつけているみたいだが、
他のゆっくりはドスほど警戒心がない。
ひたすらゆ~ゆ~と騒ぎ立てる。
「みんな!!!ゆっくりしずかにしてね!!!だまされてはいけな」
『ここにある飾りの数だけ、お野菜さんをあげるよ。』
おそらく、100個くらいあるだろうと飾りを指差す。
「ゆ~!!!まだまだおやさいさんがふえるよ!!!」
「やった!!!もっとおやさいさんがふえるよ!!!」
「いっぱいむ~しゃむ~しゃできるよ!!!」
ゆっくりたちの歓喜の声は止まらない。
ドスは一匹だけ汗をかきながら、他のゆっくりたちを静止しようとする。
「みんな!!!にんげんさんはゆっくりをころし」
「うるさいよ!!!どす!!!もっとおやさいさんがほしいよ!!!」
「おやさいさんをいっぱいたべたいよ!!!」
ドスの静止なんてひたすら無視するゆっくりたち。
『なあ・・・みんな・・・とってもゆっくり出来る話だろ・・・』
「「「「「ゆ~!!!!!!」」」」」
ゆっくりたちは一斉に声高々に叫んだ。
『でも・・・ドスが私を殺すんだって・・・
死んだら・・・野菜をみんなに上げられないよ・・・
これ以上野菜を上げられないよ・・・』
「「「「「ゆぅ!!!!!!!」」」」」
信じられないという表情をするゆっくりたち。
「どすぅうぅ!!!そんなことはやめてぇえええ!!!!」
「おやさいさんがへっちゃうよぉお!!!!」
「そんなこともわからないどすはゆっくりしね!!!!!」
さっきまで、私に対して、死ねと言ってきたゆっくりたちも、
今では、ドスに死ねという有様。
ゆっくりなんて、欲だけで生きているから、
ちょっと上手い話をちらつかせたら、こんなに簡単に釣れる。
「ゆぅ・・・」
ドスが戸惑った表情で、私を見つめる。
私がすごく信用できない顔をしている。
それもそのはずだ。私はこいつらを貶めるためにこんなことを
言っているのだ。
賠償?バカかてめぇらは。
賠償してほしいのはこっちの方なんだよ。
『それで賠償を終わりということにしてくれないかなぁ・・・』
そんな気持ちを抑えながら、
私は群れのゆっくりたちに話しかけた。
「「「「「おやさいさん!!!おやさいさん!!!」」」」」
すでに、群れのゆっくりたちの頭の中には野菜が増えること以外、頭にないようだ。
ドスは通常種よりは少しは頭が回るみたいだ。
だからこそ、私を疑っているが・・・
「みんなが・・・そこまでいうのなら・・・」
渋い顔をして、ついに折れたのだ。
ドスは自身がリーダーであるというプライドが高く、
群れをまとめているという自負がある。
今のこの状態では、群れがバラバラになると思い、
何かあるということを知りつつも、
私の要求を受けなければならない状況だった。
『じゃあ・・・ここにあるお飾りの数だけ野菜は持ってくるね・・・』
「ゆぅ・・・はやくもってきてね・・・そして・・・
ゆっくりしないではやくどこかへいってね!!!」
ドスは私に口で勝てないと悟ったのか、
とにかく、関わりたくないという表情をしていた。
数十分後・・・
『さあ、持ってきたよ。』
家の倉庫にあった収穫済みの野菜を持ってきた。
これらはゆっくりに齧られて、出荷できなくなったクズ野菜だ。
「ゆ~!!!ゆっくりしたおやさいさんだよ!!!」
「こんなにおやさいさんがたくさんあるなんて!!!」
「にんげんさん!!!ほんとにひとりじめしすぎだよ!!!」
それぞれの思いを口にするゆっくりたち。
「それじゃあにんげんさん!!!
ゆっくりしないではやくかえってね!!!
ばいしょうはおわりだよ!!!!」
ドスは苦虫を潰すような顔をして私を見ている。
何かを起こされる前に追い出したいという本音が顔に書いている。
『ドス・・・賠償は・・・これで終わりなんだね?』
私はそんなドスに問いかけた。
「ゆっ!!!にんげんさんはばかなの?
どすがばいしょうはおわりといったのがわからないの?
そんなこともりかいできないなんてゆっくりできないよ!!!
だから!!!ゆっくりしないではやくかえってね!!!」
とにかく、早く帰らせたいようだ。
『賠償は終わりなんだね・・・。
じゃあ・・・ドス・・・私にも野菜を分けてくれるよね?』
「ゆっ!?」
ドスはしまったという顔をしていた。
どうやら、早く追い返したい一身でこちらの策略にまんまと、
釣られてしまったことに、気づいてしまった。
「に、に、にんげんさん!!!!」
ドスは焦った表情で私を見つめる。
『ドスは言ったよね・・・
賠償は終わりだよ!!!!・・・
そして・・・
ドスは平等にみんなに分けるよ!!!
人間さんみたいに独り占めしないよ!!!
って・・・言ったよね・・・』
私は口を三日月上にして、ドスを見つめた。
「ぞ・・ぞ・・・・ぞれば・・・」
どうやら、返す言葉を探しているが、
見つからないという状況のようだ。
よし。ここからが一気に畳み掛ける。
『みんな~!!!このドスは嘘つきだよ~!!!』
群れのゆっくりたちに向かって、叫んだ。
「にんげんざんんん!!!なにをいっでる」
『ドスは野菜を独り占めせずに分け合うって言っておいて、
私には野菜を分けてくれないんだよ~。』
ドスは驚いた表情で私を見つめた。
「ゆっ!?にんげんさん・・・なにをいってるの?」
ある一匹のれいむが、私を不思議そうな顔で見ている。
こいつも、どうして人間に野菜を分けないといけないのかという顔で。
まあ、今すぐ叩き潰したいくらいムカつくが・・・
丁度いいタイミングで話しかけてきたな。コイツ。
『れいむも野菜を私に分けることに反対なんだ・・・』
わざと寂しそうな顔をして、れいむを見つめる。
「だってにんげんさんはいままでやさいをひとりじめし」
『その賠償はさっきの野菜で終わったはずだよ・・・』
「そうだよ!!!おやさいさんをもってく」
『ドスは言ったんだよ。みんなで野菜を分け合うって・・・
賠償は終わったんだよ・・・私も野菜をもらう権利があるよ・・・』
「ゆっ!?」
れいむは不思議そうな顔をしている。
私が何を言っているのか本気で分からないようだ。
「どうしてにんげんさんにおやさいさんをわけないといけないの?」
こいつ・・・
ホームラン級のバカだな。
多分、こいつらの思想なんだろうな。
権利は施行し、義務は無視するっていう・・・
それがゆっくりがいう「ゆっくり」とやららしいな。
人間でもそういう輩がいるけど、
ゆっくりだと何でここまでムカつくんだろうな。
『だって・・・ドスは言ったんだよ・・・
ドスは平等にみんなに分けるよ!!!
人間さんみたいに独り占めしないよ!!!
って・・・
だから・・・私にも野菜を分けてね。』
「どす・・・にんげんさんにそんなこといったの?」
他のゆっくりたちは、ゆ~ゆ~と騒ぎ出した。
ドスがそんなことを言ったのかと、
信じられない表情だった。
おいおい、お前ら、この場に一緒にいただろう。
どうやら、野菜を分けろってことは、
野菜をよこせっていうことらしい。
私の認識が違っていたのか、まさにゲス。
こいつらはゲスだ。
「ゆ゛っ・・・」
どすは眉間に皺を寄せて、
瞼をずっと閉じていたままであった。
『みんな・・・これを自分のことだと考えてごらん。』
「ゆっ?」
群れのゆっくりたちは、みな一様にして私を見つめだした。
『ドスはれいむやまりさ、ありす、ちぇんたちのみんなに、
野菜を分けると言いました。
野菜はみんなのものであると言って、ドスは平等に分け与えると言いました。
なのに・・・私には野菜を分けてくれません。
これは・・・ドスが嘘つきだという証拠です・・・!!!
嘘つきはゆっくり出来ないよね!!!!』
ゆっくり出来ないというフレーズを聞いて、
「ゆぅ~!!!どすはゆっくりできないんだね!!!」
「ゆっくりできないどすはゆっくりしね!!!」
「ゆっくりできないのはいやだよ!!!」
と、不満を述べ始めるゆっくりたち。
こいつら、本当に単純だな。
「にんげんさん・・・うそつきはゆっくりできないよ・・・
だけど・・・にんげんさんは・・・・」
一匹のまりさが、私に何か言いたそうに見つめてくる。
『まりさが言いたいことはわかるよ。
まりさは・・・人間とゆっくりは違うと言いたいんだね!!!』
私は笑顔で返す。
「そうだよ!!!にんげんさんとゆっくりはちが」
『私をゆっくりの仲間に入れてくれないか?』
「ゆっ!?」
その場にいたゆっくりたちは、みな固まった。
どうやら私の言いたいことがよくわからないらしい。
ホントこいつら・・・。
面倒くさい。
『私が群れに入れば・・・あまあまをたくさん持ってくるよ。
だから群れにいれてくれないかな?』
「にんげんざんんんん!!!どぼぢでぞ」
ドスは私が群れのゆっくりを懐柔しようとすることに気がつき、
止めようとしたが・・・
「ゆ~☆あまあまさんはゆっくりできるよぉおぉ!!!」
「にんげんさん!!!ゆっくりしていってね!!!」
すでに時遅し。
群れのゆっくりたちは、私を群れの一員として認識していた。
『じゃあ、みんな・・・私にも野菜を分けてくれるよね・・・
もしかして・・・群れに入っている私にも野菜をくれないなんて・・・
みんな・・・やっぱり・・・ゆっくり出来ないゆっくりなんだね・・・
あのドスのように・・・嘘つきで・・・』
何か不振そうな目で見つめる私。
こいつらにとって、ゆっくり出来ないといわれることが、
一番不名誉であるから、ゆっくり出来ないゆっくりとは思われたくない。
それに、群れに私を加えることで、あまあまが手に入ると考えると・・・。
「ゆっ!にんげんさんはなかまだよ!!!ともだちだよ!!!」
「「「「「にんげんさん!!!!ゆっくりしていってね!!!!」」」」」
こんなに簡単に迎え入れてくれた。
普通は群れに入れるか入れないかは、いつもドスに判断を促すゆっくりたちだが、
あまあまの誘惑には勝てなかったようだ。
「みんなぁぁぁぁぁああ!!!!どぼぢでぞんな」
「うるさいよ!!!どす!!!ゆっくりりかいしてね!!!」
群れのゆっくりたちは、不審そうな目でドスを見つめる。
『ドスはまだ私に野菜を分けたくないんだね・・・
みんな!!!やっぱりドスはゆっくり出来ないんだよ!!!
嘘つきなんだよ!!!みんなに野菜を平等に分けるといっておいて!!!
もしかして・・・野菜を独り占めする気なんだね!!!』
「ぞんなご」
「しね!!!!」
ドスの言葉を遮るかのように・・・
「ゆっくりしね!!!」
「うそつきなどすはゆっくりしね!!!」
「おやさいさんをひとりじめするどすはゆっくりしね!!!」
群れのゆっくりたちは、ドスに向かって、死ね死ねコールを始めた。
「ゆぐぐぅ・・・みんな・・・」
ドスはみなをまとめようと必死だった。
この人間は必ず何かを仕掛けてくる。
それは明白であった。
ドスは自身の直感を信じて疑わなかった。
もちろん、その直感は現実になるのであった・・・。
『では、あまあまを持ってくるね・・・』
「ゆ~☆あまあまさんをゆっくりしないではやくもってきてね!!!」
「ゆふん!!!にんげんさんはさっさとあまあまさんをもってこい!!!」
「くしょどりぇい!!!きゃわいいれいみゅのためにあみゃあみゃさんをたくちゃんもっちぇこい!!!」
それから数十分後・・・。
群れのゆっくりたちのムカつく発言に耐えながら、
大量の餡子やカスタードやチョコレート・生クリームの塊を持ってきた。
もちろん、そんなものを用意していたわけではない。
これは、今まで殺してきたゆっくりたちの残骸だ。
たまたま、ゴミ捨て場に溜めていたクソ袋たちの中身を群れのゆっくりに差し出した。
「ゆ~☆あまあまさん!!!」
「これはれいむのあまあまさんだよ!!!」
「なにをいってるのぉぉぉ!!!これはまりさのあまあまさんだよぉぉぉおお!!」
「このいなかもの!!!!これはぜんぶありすのあまあまさんよっぉぉおぉ!!!」
「うるしゃいよ!!!こりぇはぜんびゅきゃわいいれいみゅのあみゃあみゃさんだにょ!!!」
「むきゅううぅうう!!!これはぱちゅりーのあまあまさんよぉぉおおぉお!!!」
「ちがうんだねー!!!これはぜんぶちぇんのあまあまさんなんだねー!!!わかるよー!!!!」
野菜はみんなのモノという主張をしてた割には、
目の前にある甘味はすべて自分のモノだと主張して、一目散に食べ始める。
「み、み、みんなあぁぁぁぁあああ!!!あまあまさんをたべちゃだめだよぉぉおぉぉ!!!」
ドスは知っていた。
ゆっくりはあまあま、つまり、甘味の味を覚えると、
それ以外の食事には手が出せなくなる。
あまあまとは、ゆっくりにとって、禁断の果実である。
一度でもそれを食べたら、二度と平凡な味覚には戻れぬ悪魔の囁き。
人間で言うところの、麻薬の禁断症状のようなモノに近い、いや、
依存性はそれ以上であろう。
まず、甘味の味を覚えてしまったゆっくりの味覚を更正したという事例は、ほとんどない。
更正した場合も、人間の献身的な教育を徹底的に行なった結果、運よく1万匹に1匹・・・と言ったレベル。
人間からの寵愛を受け、毎日、甘味を食していた飼いゆっくりたちが、
野良化した場合、彼らの死因の4割くらいは餓死という報告も上がっている。
彼らはみな、道端に落ちている草や虫を食すことが出来なかったのだ。
味や見かけが生理的に抵抗があり、極限状態に追い込まれてもなお、食べることを拒否した結果だ。
まず、普通のゆっくりがあまあまの味を覚えてしまったら・・・もう死が確定された・・・
と言っても過言ではないだろう。
そんなドスの叫びなど、誰もが無視していた。
「はっふ!!!はっふ!!!」
「むじゃむじゃむじゃ!!!」
「ぶっぐ!!!ぶぐぶぐ!!!」
普通、ゆっくりは、食事の際、「む~しゃむ~しゃ、しあわせー」と口走るのだが、
この群れのゆっくりたちは、その習性を無視して、目の前にある甘味を本能の赴くまま、
貪り続けるのであった。
その姿はまさに醜悪である。
ゆっくりの普段の姿を百歩譲って、可愛いという認識だとすると・・・
今の姿は・・・どう見てもそれの逆。
とにかく浅ましい。
恐らく、「む~しゃむ~しゃ、しあわせー」と口走らないのは、
少しでも気を抜くと、他のゆっくりに自分の食べる分まで食べられるという卑しさから、
必死に食べ続けたのだろう。
「ゆぶぶぶぶぶ!!!」
「ゆぶぅ・・・」
「ばぶぅうう」
すべてのゆっくりたちが、自分たちの食べた甘味が、
私に殺された同胞や親族の残骸だということを知らずに、
限界を超えてまで食べ続け、自分の体の3倍近く膨らんでいる。
俗に言うでいぶ状態のゆっくりたちである。
食いすぎたために、喉(があるのか不明だが)が潰れて、声がダミ声になっている。
『みんな・・・・どぼぢでごんなごどずるのぉぉおぉおおおぉおお!!!』
ドスは私の方を向いて、滝のような涙を流している。
ドスは終わったという顔をしている。
恐らく、すべてを察したのだろう。
自分たちが嵌められたということを。
群れのゆっくりたちは、二度と普通の食事に満足できない体になってしまった。
そうなってしまっては、この大自然で生きていくのは・・・無理。
『私を仲間に入れてほしかったからだよ・・・ドス。』
私は淡々と答える。
そろそろ、頃合だな。
目的の作業に入るか。
『ということだ。では、野菜を分けてもらおうか・・・オイ、みんな出ておいで!!!』
合図をすると、木々の陰から、人間たちがぞろぞろとやってきた。
『ヒャッハー!!!配給だ!!!』
『お野菜さんはみんなのモノなんだよ!!!』
『みんなでお野菜さんを分けるんだね!!!わかるよー』
「ゆぅううぅううぅう!!!!」
ドスは、目を点にして驚いていた。
「にんげんさんんん!!!はなしがちがうよぉぉぉおお!!!おやさいさんはなかまになったにんげんさんだけで・・・」
『ドスは言ったよね。
ドスは平等にみんなに分けるよ!!!
って・・・』
「だからぁぁぁぁああ!!!なかまになったにんげ」
『独り占めするゲスは制裁するよ!!!』
『ゆ虐神拳奥義!!!ゆ虐無情破顔拳!!!』
ドボォ!!!!
「ゆびいぃいいっぃいい!!!いじゃいぃいぃいいぃいいいぃいいい!!!」
一人の人間が業を煮やしたのか、ドスの顔面に右ストレートをブチかまし、
ドスの頬に大きな穴が開き、そこから餡子が漏れ始めた。
恐らく、このドス、もうドススパークを撃てないだろうな。
「ゆぶぶぶ!?ゆぶぶぶうぶぶ!!!」
「ゆぶぅううぅう!!ゆっぶうぶうぶううぶううう!!!」
「ゆぶゆぶゆんぶぶうっぶうううううう!!!!」
群れのゆっくりたちは、
ドスの叫び声に気づき、それぞれ、声を荒げたが、
すでに声が潰れて、まともな声が出せなくなっていた。
『と、いうことで、お野菜さんをもらっていくね。』
と、痛がっているドスに吐き捨てるように言った。
「どぼぢで・・・・ごんなごど・・・」
体中から体液を分泌させて、痛がっているドス。
『ドスの言ったとおりだよ。
お野菜さんはみんなのモノなんだから、仲良く分けようね。
ということで、ここに入る人数分だけもらっていくね!!』
と、笑顔で答える私。
『ヒャッハー!!!配給だ!!!』
『鬼意三には、おじいさんとおばあさんと奥さんと子供3人いるからたくさんもらうよ!!!』
『鬼威山は、デブだからたくさん食べるんで、たくさんもらうよ!!!』
『鬼異惨は、なんとなくたくさんもらうよ!!!』
と、いろいろな理由をつけて、結局、すべての野菜を奪い取ってしまった。
「にんげんざんんん!!!!どぼぢでぜんぶどるのぉぉおおぉおおおお!!!
ながよぐわげるっでいっだじゃないいいいぃいいぃいい!!!
ぜんぶどるなんでっぇっぇぇぇええ!!!どぼぢでびどりじめずるのぉぉおぉお!!!
ずごじばぁぁぁぁあ!!!ずごじばぁぁぁ!!!ずごじばのごじでよぉぉおぉお!!!
おねがいだがらぁっぁぁああ!!!みんなぁっぁあ!!!じんじゃうよぉぉ!!!
ごれじゃぁぁあ!!!むれのみんながじんじゃうよぉぉぉおぉお!!!」
ドスが涙を流しながら、懇願してくる。
『知らないよ。仲良く分けた結果がこれだよ!!!
ゆっくり理解してね!!!!!』
と、言い終わると、私たちはこの場を立ち去った。
「ゆぶぅうぅう!!!ゆっぶうぶううぶううゆぶうう!!!」
「ゆぶぅう!!ゆっぶぶゆぶううぅうう!!」
「ゆぶぶぶぶぶう!!ゆぶうぶぶぶbっぶうう!!」
群れのゆっくりたちが、野菜が奪われたことに気づき、
私たちを追いかけようとするが、体が重すぎて、飛び跳ねることが出来ず、
這い蹲って動くにも、体が重すぎて、全く動かなくなっていた。
「ゆぶうぅう!!ゆうぶぶぶびゅぶぶうびゅう!!!」
恐らく、ここにいるゆっくりたちは、腹が減って、元の体にならなければ、
動くことは出来ないだろう。
しかし、ここまで太ると、1時間2時間で元の体型に戻るのは無理だ。
となると、夜になれば、野生動物や捕食種の餌食になること間違いなし。
すでに死が確定している。
「みんなぁぁぁあ!!!ゆっぐりぃいい!!!ゆっぐりじでっぇぇぇええ!!!」
ドスは、穴の開いた頬から餡子を大量に漏らしながら、
群れのゆっくりたちの安否を気遣い、この場を離れようとせず、
ひたすら大声で泣き続ける。
恐らく、ドスも怪我をしてドススパークを撃てないとなると・・・
今夜助かったとしても・・・
ドススパークが撃てないドスなど、ただの大きなクソ袋だ。
ドスは後悔した。
人間から野菜を奪い取るつもりが、群れを奪われ、力を奪われ、野菜を奪われ、
命まで奪われることになったことを・・・
終わり
あとがき
書いていて、ありきたりすぎて、
つまんねと思った。
他の作品
ユグルイとかね。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- サイコーwww. -- 2018-01-12 17:45:49
- ドスをスルーするときドス「ハァッ☆」 -- 2016-09-19 08:56:50
- 甘味って肥料にはならないのかな?ゆっくりなんて韓国人と大して変わらないからな
-- 2012-12-17 21:55:31
- wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ドスのセリフをかれいにスルー
-- 2012-07-13 14:31:04
- おお愚か愚か -- 2011-08-23 06:35:37
- これはおもしろい -- 2011-05-23 00:29:33
- >「だからぁぁぁぁああ!!!なかまになったにんげ」
『独り占めするゲスは制裁するよ!!!』
結局最後は暴力で鎮圧してるのがややマイナスか -- 2011-04-12 21:20:52
- ↓気がみじかいな〜
あれは後でゆっくりがしてくるであろう反論をあらかじめきっちり潰しておく下拵えだよ。 -- 2011-01-30 20:21:53
- まわりくどいような気がしないでもないかもしれないこともない
ってくらいにはまわりくどかったかもね
「平等にみんなに分ける」を軸にしたやりとりだけど
お兄さんのテンションが低くボソボソした感じの為
「平等にみんなに分ける」を何度もしつこく言われると
チッ!ウゼエ!!ドススパークに焼かれちまいな!!!
って感じでお兄さんをふっとばしたくなったよ
仲間の鬼威山達はとってもゆっくりしてたけどね
-- 2010-11-17 06:55:51
- 『鬼異惨は、なんとなくたくさんもらうよ!!!』 が好き -- 2010-11-15 00:15:01
- 逆にゆっくり相手ならどんな喋り方でもいいんじゃね
低かろうが高かろうが気にならない -- 2010-11-05 05:42:23
- このお兄さん演技してるのは分かるが
こんな無駄にテンション低い喋り方する必要性はあったのか? -- 2010-10-14 00:48:57
- 回りくどいなぁ。
個人的には、仲良く野菜を分けた後で、野菜を見ながら甘味に慣れた舌のせいで餓死していくゆっくりが見たかったw
-- 2010-10-12 20:32:24
- 確かにそうでもないな
-- 2010-09-09 23:05:17
- 破滅するところまで見てみたかったです -- 2010-07-20 01:37:26
- ちょっとまわりくどいかな… -- 2010-07-16 12:01:22
- >つまんね
そうでもねーですよ。 -- 2010-07-14 16:07:22
最終更新:2009年11月17日 17:24