ふたば系ゆっくりいじめ 503 売れるゆっくりを開発せよ!! プロローグ

売れるゆっくりを開発せよ!! プロローグ 11KB


加工場 現代 愛護人間 独自設定 続けてSS5作目 虐待ほぼ無し


『売れるゆっくりを開発せよ!! プロローグ』





ゆっくり…。ゆっくりとはいったい何なんだろう?

『言葉喋るし動いてるから動物なんじゃね?』

『いや、あいつら頭に茎生えてそこから生まれるぞ。何かの実みたいに。だから植物なんじゃね?』

『えー。食べ物だろ。だって美味いぜ。饅頭そのものだし』

ゆっくりが出現した当初こんな議論がよくあった。今でも学者のお偉方は議論しているらしいが一般人とってはどうでもいいことだ。

大半の人は動物だと思っている。だがゆっくりの構造は饅頭そのものなのだ。脳や心臓などの器官は無い。中身は餡子だけなのだ。

中枢餡、と呼ばれるゆっくりの核があるといわれているがそれも結局は餡子なのだ。他の餡子とどう違うのやら。

動物と断定できない理由はそこにあるのだ。まぁ動物と分類したところでゆっくりの地位が上がるわけではないが。

最初ゆっくりはまりさ種とれいむ種の2種類だけだった。共に中身は餡子。その後色々な種が生まれてきた。

ありす種、ぱちゅりー種。共に中身はクリームだ。ちぇん種、みょん種、らん種………etc

最近また新しいゆっくりが出現したとか言う噂もある。

ゆっくりは赤ゆっくり、子ゆっくりを経て成体ゆっくりとなる。赤ゆっくりで大体4~5cm。子ゆっくりは大体9~10cm。

成体ゆっくりは大体20~22cmといわれている。まりさ種に限っては奇跡に近い確率で一夜にして2m以上に進化することがある。

これがドスまりさ、通称ドスである。ドスになると一気に知能、体力が向上する。通常のゆっくりでは平仮名が読めれば優秀な部類だ。

ドスともなれば小学校低学年ぐらいの言語能力が備わるという。

ゆっくりは生意気にも恋愛をし結婚をする。そして交尾をして子を産むのだ。これがまた摩訶不思議なのだ。

ゆっくりは植物型妊娠か胎生型妊娠をするといわれている。前者は額から茎が伸び果物みたいに赤ゆっくりが実るのだ。

後者は一般的な動物と同じだ。母体となるゆっくりの腹の中で育ちある程度の大きさまで育つと産まれるのだ。

しかも短期間で何匹もの赤ゆっくりを産む。簡単に増えてしまうのだ。

ちなみにドスは妊娠をしない。妊娠するほどの精を伴侶が出せないとかそもそもドスは妊娠できないとか色々言われている。

一般的にゆっくりは群れを形成し生活をすることとなる。ちゃんとリーダーなるゆっくりが存在するのだ。

ドスがいてそこにゆっくりが集まって群れを形成するというイメージが先行しがちだが意外とドスの数は少ない。

ドスが誕生する確率は奇跡に近い。殆どは通常よりも少しばかり大きくて強いゆっくりがリーダーとなる。

近年は都会でもゆっくりを見かけるようになった。本来の生息地は山や森なのだが近年のペットブームで都会でも生息している。

大抵は飼いゆっくりなのだが飽きて捨てられるというケースも多く少しそれが問題となっている。

さて、ゆっくりを語る上で無くてはならないものがある。それは加工所と呼ばれる企業だ。

少し加工所の話をしよう。

「……………」

ある男が机に座り新聞を読んでいた。ここは加工所本社の一室。結構立派だ。

「……………」

この男こそ加工所を一躍巨大企業に成長させた立役者である。



加工所は当初ゆっくりから取れる餡子やクリームを使ってお菓子を製造していた会社だった。文字通り加工会社だったのだ。

次第にゆっくりによる畑や住居荒らしが増加するようになった。そこでゆっくりの駆除も請け負うようになったのだ。

その後虐待道具や愛で道具を製造する事業を興した。次々と新事業を興し業績も順調に伸ばしていた。

いつしかこの世界ではゆっくりをペットにする人が増えてきた。勿論加工所はいち早くペット産業にも進出した。

この頃だった。ゆっくりを愛護する団体が登場し始めたのだ。ゆっくりんピースだかゆー愛党だか色んな団体が出しゃばるようになった。

『ゆっくりを虐めるなぁ!!!』

『ゆっくりにも権利を与えろ!!!』

『れいむにあまあまちょうだいね!!』

『まりちゃをゆっくちさちぇてね!!』

そのうち加工所の前で抗議活動をするようになった。団体とゆっくりが一緒になって騒ぐのだ。

『兵隊を集めろ。集め次第派遣しとけ。あと記録映像も用意しておけ』

男は部下にそれだけ指示した。彼は予見していたのだ。いつかこんな事が起こるだろうと。

そもそも加工所の業務自体アウトローな内容なのだ。加工所が成長していくためには幾つもの関門がある。

ゆっくりの知名度が上がれば必ず愛護団体が登場し妨害するだろう。加工所を興したとき真っ先に予見できたことだった。

暫くして愛護団体は政治家にトチ狂った要望を突き出した。ゆっくり愛護の法制化である。馬鹿馬鹿しいにも程がある。

出鱈目な生態であるゆっくりの登場により生き物とは何なのか、ということが議論されていた最中の出来事だった。

この国の人々はそのことに興味が無くどうでもいい、という空気が流れていた。一方加工所は大いに反発した。

そんなものが法案化されれば真っ先に潰されるのが加工所だからだ。

肝心の政治家だが愛護という言葉に惑わされて推進しようとする者がかなりいた。

いつの時代にも怪しげな団体は存在するものである。こうした暴走は真に愛護精神のある方や団体にはマイナスでしかない。

大抵権利や保護だけを要求してギャアギャア騒ぐ団体は売名や金銭にしか興味が無いものだ。ある程度形になった後はどうでもいいのだ。

加工所の対応は迅速だった。まず政治家やマスコミに数枚のDVDと書類を郵送した。

DVDの映像の内容は酷いものだった。ゆっくりに荒らされた畑や住宅、庭、学校、公園の映像。農村を襲いにくるドス一行。

生まれたての赤ゆっくりから成体ゆっくりが汚い言葉使いで文句を垂れ流すシーン。所構わず交尾をするゆっくり。

そして書類にはゆっくりによる被害を詳細に纏めたデータが記されていた。

日時、場所、件数、被害総額、負傷者…他にも被害にあった人の証言や当時の新聞記事まで纏められていた。

同封の手紙にはこう書かれていた。

"これが愛護すべきモノのすることでしょうか?こうしたモノまで愛護するのですか?"

迅速な対応と完璧なデータの裏には実は理由があった。

加工所の業務に正当性を付与させるためにゆっくりが現れた当初からこうした映像を記録していたのだ。

ぽっと出の愛護団体とは訳が違う。さらに様々な方面から加工所を援護する声明が発表された。

まずは農業の団体、そして農村だ。ゆっくりによる畑荒らしは農家を悩ませていた。そんなものを愛護するなど言語道断だ。

さらにはPTA団体からも支援を受けた。学校は前々から野良ゆっくりによる花壇や菜園荒らしが問題となっていた。

しかも何故か最近小学生の登校時に通学路で交尾をするゆっくりが増えているのだという。不思議なことがあるもんだ。

教育上好ましくないため連日保護者が駆除しているらしい。ゆっくりを嫌うのも無理は無い。

マスコミは面白がってこの件を取り上げるようになった。記事になればどちらに軍配が上がろうが知ったことではないのだ。

それから暫くしてマスコミにまたDVDが届けられた。今度は無記名だった。

『んん………。こ、これは記事になるぞ!!!』

DVDの内容に題名をつけるなら"愛護派の真実"といったところだろう。

まず映像に映ったのは立派な住宅の門だ。そして門の前にゆっくりの家族が佇んでいた。

『こんなおおきなおうちはまりささまがいただくのぜ!!』

『おちょうしゃんかっきょいい!!』

『まりさ!ここからなかにはいれるよ!!』

『ゆ~ん。ここでゆっくりしたいよ!!』

勝手なことを口にし住宅の中へ侵入した。それから暫くして……

『ゆぎゃああああ!!!いじゃいよおお!!!』

『ごべんなざいいいい!!!!ゆるじでええ!!!』

『どぼじでゆっぐぢさせでぐれないのおお!!!!』

ボロボロにされた家族が門から放り投げだされた。先程より数匹少ない。きっと潰されたのだろう。

『殺されなかっただけでもありがたく思うんだな!!この饅頭がっ!!!』

怒号とともに映像に映ったのはこの住宅の主。ただの人ではない。ゆっくり愛護団体のお偉いさんだ。

他にも映像があった。立派な住宅の前に佇むゆっくり家族。中に入れろ入れろと騒いでいた。

その後家からホースを持った人が現れて放水でゆっくりを駆除もしくは水圧で子ゆっくりや赤ゆっくりを殺していた。

もしくは帰宅してきた人がそのゆっくりを踏みつけていた。許してくれと足元にすがりつく親であろうゆっくりを蹴飛ばしていた。

共通しているのは全て愛護団体の幹部の家なのだ。

"この対応は決して間違っておりません。普通の対応です。正しい対処です。しかし、ゆっくりを愛護する者がすることでしょうか?

ゆっくり愛護の法制化を要求する者がやっていいことでしょうか?"

同封された手紙にそう書かれていた。ここまで叩く材料が送られたのだ。マスコミが食いつかない筈は無い。

一気に劣勢に立たされた愛護団体。これまで彼らを支援していた団体はさっさと手を引いてしまった。

金の匂いに敏感な者は優勢か劣勢を敏感に感じ取ることが出来る。劣勢であればさっさと手を引いてしまうものだ。

『不思議なことがあるもんですね』

愛護団体は映像は加工所が仕組んだものだと抗議した。だが加工所はそれを否定した。

『侵入したゆっくりに聞いてみたらいかがですか?誰に連れてこられたんだい?と。ゆっくりって頭が良いんですよね?そうですよね』

そんなこととっくにやっている。だがどのゆっくりも口々にこう言った。

『まりさにつれてきてもらったんだよ!』

『れいむにおしえてもらったんだよ!ここならゆっくりさせてくれるって!』

『どすにつれてきてもらったんだぜ!』

『うーぱっくにはこんでもらったんだよ!』

『ありすにおしえてもらったんだよ!ここのにんげんさんはゆっくりのみかただって!』

『おおきなれいむにつれてきてもらったんだよ!』

誰も人間に連れてきてもらったとは言わなかった。中には愛護派の家と知って侵入したゆっくりもいた。

どう考えても加工所の仕組んだことだ。だが侵入したゆっくりがこう証言している以上何も出来ない。

その後も不思議なことにゲスなゆっくりが現れて各地で多くの人間を不愉快にさせた。次第にゆっくりを嫌う者が多くなった。

胡散臭い愛護団体は一気に消滅した。ある者は侵入したゆっくりに家を荒らされてゆっくりを見るのも嫌いになった。

住宅に侵入しようとするゆっくりは勿論ゲスだった。ゲスゆっくりは見分けやすい。多くのゆっくりからゲスだけを抽出することも出来る。

ある者はゆっくりの知能の低さに愕然として愛護愛護と叫ぶ自分が馬鹿馬鹿しくなった。

ゆっくりの飾りを付けていれば人間だろうとぬいぐるみだろうとゆっくりだと勘違いするのだ。

大きなれいむ?どす?リボンつけたり帽子被ってる人間だろう。そんなことも分からないとは…。

大半の者は最早愛護愛護と叫んでも金にはならないと手を引いた。役者が違いすぎたのだ。軍配は加工所に上がった。

この件で一気に加工所の知名度が上がった。だが加工所の政治工作はこれだけに留まらなかった。

ゆっくり愛護法制化を潰して暫くして今度は加工所がゆっくりの保護を求めたのだ。といっても保護対象は優秀なゆっくりだけだ。

『ほんの僅かですが優秀なゆっくりは存在します。そのレベルに到達するまで彼らは努力したのです。それには応えてあげましょう』

真にゆっくりを愛護しようとする団体や活動家は喜んで加工所と手を結んだ。彼らには分かっているのだ。

権利や地位だけを与えてもゆっくりのためにはならない。彼らはゆっくりの良いところも悪いところも理解しているのだ。

欲望を具現化した存在であるゆっくりを甘やかせたらどうなるか。いつか必ず人類の敵となり粛清されるだろう。

人間とゆっくりが共存していくには良い個体は保護し悪い個体はそれを正すしかない。ゆっくりに必要なのは教育とそれに応えることだ。

結果まず飼いゆっくりを3つのグレードに分けることにした。優秀な順に金バッジ、銀バッジ、銅バッジである。

そして金バッジゆっくりのみ保護されることとなった。ある程度の権利を与える以上それなりの義務も果たさなければならない。

金バッジを維持したければ定期的に試験を受けることが義務付けられた。ゲス化がみられれば即ランクが下がるようになった。

だが保護といっても金バッジのゆっくりがゲス化して人様に迷惑をかけたら殺されても文句は言えない。

本当に善良な金バッジゆっくりを殺した場合は弁償しなければならない。その程度の保護なのだ。しかも曖昧である。

加工所には別の思惑があった。ゆっくりを商売道具として利用している以上ある程度の保護が必要である。

それ以上に狙っていたのはペットショップ収益だ。正式に保護されるというならば市場は大きくなるだろう。

また金バッジを維持するためや金バッジ取得のために躾け教室の需要が高まるだろう。グッズの売り上げも伸びるだろう。

それに保護対象が金バッジのみと法制化されればその他のゆっくりを虐待することに何ら問題が無くなるのだ。

"ゆっくりはとりあえず自我を持った物体であるからそれを愛護したいという人がいてもそれは構わない。勝手にやればいい。

だがたいした理由や必要性も無いのにその独りよがりを周りの人間に押し付けないでほしい"

最後に加工所はそうコメントした。



「長かったなぁ…。ついにここまできたか」

そう彼が呟いた。様々なアイデアを生み出し政治工作を行ってきた。今現在彼の頭の中ではどんなアイデアが浮かんでいるのだろうか。

「社長、そろそろ会議です」

秘書が部屋にやってきた。

「ああ、今行くよ。今日の議題は何だっけ?」

「新しいゆっくりの開発についてです」

彼は新聞紙を机に置き部屋を出た。

"加工所グループ総売上1000億突破!!"

新聞紙の見出しにはこう書かれていた。今後も加工所の動向から目が離せない。
















by エルダーあき


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感想

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  • 凄腕の社長だな。愛護団体の真実を暴くところなんか、すっきりしたぜ -- 2010-10-13 13:56:06
  • 社長△ -- 2010-09-22 01:57:54
最終更新:2010年05月15日 13:39
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