ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー

かりすま☆ふぁいたー 19KB


制裁 自業自得 同族殺し ゲス 捕食種 現代 人間なし 独自設定 初SS

「かりすま☆ふぁいたー」

・独自設定のれみりゃが出てきます
・れみりゃのみです
・中の餡以外の設定(髪、歯等)はゆっくりと同一という事にして補完おります


冬ももうすぐと言う秋の終わり。街のゆっくり達はこぞって越冬用の食料の貯め込みに精を出し、それも終わりを迎えようとしていた時期の事だった。

晴れたのどかな昼下がり、少し遠くでガシャン!と音がした。

暫くすると中から3つのシルエットがヌッと現れる。

「う~☆なかなかいいところなんだど~!ここをおぜうさまのこーまかんにするんだど~☆」

「う~☆う~☆」

「まんまぁ~おなかがすいたど~☆ぷっでぃ~んがたべたいど~☆」

とてとてと走ってくる体つきのれみりゃが二匹とパタパタと羽根をせわしく動かして飛ぶ通常のゆっくりれみりゃが一匹づつ、笑顔のままで家屋に入ってくきた。

体つきれみりゃの片方は体がふた回りほど小さい、恐らく二匹とも一番大きいれみりゃの子れみりゃなのだろう。

親れみりゃの両手にはこぶし大の石があった。これで侵入したのだ。

そう、これは世にも珍しい「れみりゃのおうち宣言」である。

このれみりゃ達は周辺のゆっくりを襲っていた中で、ゆっくり達が「おうち」と称して大きな建物の中に入っていく様を何度も目撃した。越冬場所どころか明日の寝床すらもふらんに奪われて見つからない状況であるれみりゃ達は、ゆっくりに習ってここを自らの根城にして越冬するという腹積もりなのだ。

早速中に入ったれみりゃ一家は辺りを見回して何か食べ物はないか探す。そして遥か上のテーブルの上に果物が置かれているのを見つけると、羽をパタパタと動かして飛び始めた。

「ぷっでぃ~んじゃないけどなかなかおいしそうなんだど~☆」

「う~☆おなかすいたどぉ~!もうがまんできないど~!」

「う~!」

テーブルの上に置いてあった他の物をなぎ倒してバナナとみかんが置いてある皿の上に飛び乗ると、皮を口で噛みちぎりながら顔を直接つけて果物を食べ始めた。

「おいじいど~☆ぷっでぃ~んじゃないけどかりすまなおぜうさまにぴったりのでなーなんだど~☆」

「あまあまなんだど~☆おいじいど~☆」

「う~う~!」

テーブルの上に置いてあるバナナやみかんなどの果物類をグッチャグッチャと咀嚼しながら貪り食い、あたりに食べかすや皮等の生ゴミをばらまき、挙句の果てには

「れみりゃにふさわしいような「こーでねーと」するんだど~☆」

と言いながら辺りの丁度類をなぎ倒し、座布団をひっくり返しては部屋を荒らしていった。

時間にして約3分、ある意味凄まじい速さである。

そして全ての事をやり終えたのか、雑多に色々な物が積み上げられた場所に陣取ってゴロゴロと転がり始める。野良生活のお陰で服はススが付いた様に汚く、帽子もくにゃくにゃで変な汁の様な物がついて非常に汚い。

足の裏など黒いどころかぬるぬるとした何かに覆われて、歩く度に見事な足跡が付く始末だ。

「う~☆おなかいっぱいなんだど~☆おちびちゃんたち、しょくごのだんすをおどるど~☆」

「わかったんだど~☆」

「う~☆」

れみりゃ特有のコミュニケーション「だんす」は食後の運動と言う側面もある。様は体を動かしてさっさとうんうんとしーしーを出して身を軽くし、いつでも飛べるようにすると言う習性だ。

「「れみ☆りゃ☆う~☆」」

「う~☆」

体をくねくねと動かしながら踊りと称した奇妙な動きを始めるれみりゃ一家。家主が帰ってくれば即刻加工所行きだろう。

しかし家主がタイミングよく戻ってくるはずもなく、辺りはまるで台風が過ぎ去ったあとの様に散らかっており、れみりゃたちの足跡や汚れ、泥やほこりなどが部屋中にベタベタとくっついて部屋が非常に汚れてしまっていた。

まさに暴挙としか言いようのない行為だ。だが、れみりゃ達のおうち宣言はここで止まる事となる。

ドンっと音がしてれみりゃ達の目の前に一匹のれみりゃが降ってきた。

帽子には金に輝くバッジが付いており、見た目も小奇麗にしている。いわゆる飼いゆっくりと言う奴だ。

れみりゃは少々珍しいが飼いゆっくりとしても確固たる地位を確立しており、まりさ種やありす種の様に言う事を聞かずに暴れ回ったり、勝手にすっきりをしたりしないのでなかなか人気がある。しかしこのれみりゃはそんじょそこらのれみりゃとはわけが違う事は、この後明らかとなる。

「う~?なかなかいいれみりゃなんだど~☆おぜうさまのけらいにしてやるんだど~☆」

「わかったらさっさとぷっでぃ~ん☆をもってくるんだど~☆」

「う~!」

全くたじろがずに口々に勝手な事をのたまうれみりゃ達、ゆっくりれみりゃの方は脅しの様にパタパタと羽根を動かし脅すかのように周りを飛び始める。ある意味勇気があるのかもしれない。

ゆっくりと片膝をついた状態かられみりゃが立ちあがった。今、目の前で勝手な事を言っている大れみりゃと大きさは変わらないが、一味違うオーラを醸し出している。

れみりゃはじろっとれみりゃ一家を一瞥するとその重い口を開きはじめる。

「うるさいど、かってにれみりゃのかいぬしのこーまかんにはいってきておいてなまいきなくちきくんじゃないど」

何とも素っ気のない言い草だ。おぜうさまを自称するれみりゃ一家が穏便に済ますはずもなく。辺りは一触即発のムードとなった。

「そのたいどなんだど~!けらいのくせになまいきだど~!」

「が~お~!た~べ~ちゃ~う~ぞ~!」

いつ家来になったのかは全く持って不明だが、自分より格下が無礼な物言いをするのが許せないのだろうか。大れみりゃが声を荒げて怒り出した。それと同時に子れみりゃの方は手を大きく広げてとてとてと走りだす。

両手をあげるポーズは脅しと捕食の意味があると言われている。どちらが上かを知らしめようとしているのだろう。

しかし野生のれみりゃや街ゆっくりには通用しても、このれみりゃには通用しない。ゆっくりと歩き出し、子れみりゃと距離が近くなったと思うと大きく手を上げて構え、足をすっと前に出した。

「くちでいってもわからないれみりゃはこうだど!」

「た~べ~ぶぎゃああああああ!!」

れみりゃから繰り出された鋭いローキックが子れみりゃの右足に突き刺さる。

子れみりゃの右足はあり得ない方向へくの字に曲がって、同時に子れみりゃもそのまま崩れ落ちた。ホカホカとしたジューシーな肉マンの中身が少量飛び出しており完全に足が折れたようだ。

「いだいどおおおおおおおお!!れびりゃのぶりじーなあじがああああああ!!」

大げさに泣き喚いているが実はさほど深い傷ではない。れみりゃは中枢餡が破壊されない限りは例え腕や足が無くなっても時間がたてば物とに戻るほどの再生能力を有しているためだ。

「れびりゃのおぢびぢゃんがあああああ!?なにずるんだどおおおおおお!?」

「うるさいど!こぎたないてでれみりゃにさわるんじゃないど!」

大れみりゃの方がれみりゃに飛びかかって体をがっちりと掴んだ。ちょうど四つ組みの様な形になる。

カリスマあふれるおぜうさまのおちびちゃんに手を出しておいて許せるはずがない。このまま噛みついてどちらが強いかを思い知らしめさせてやる。と考えていた大れみりゃだがその行動は起こす前に頓挫してしまう。

大れみりゃは突如体が浮遊感に包まれるのを感じた。

視界が上を向いていると思った途端に叩き連れられたような衝撃が大れみりゃを襲う。

「ぶぐっ!」と声を出した。衝撃の後に襲ってくるのは凄まじい激痛。

「い、い、いだいどおおおおおお!!」

親子そろって仲良くゴロゴロとのたうち回る大れみりゃと子れみりゃ。傍から見れば実にシュールな光景だ。

何をされたのか大れみりゃの思考では全く理解できなかった。

何のことはない。れみりゃがしたのは簡単な投げ技で、がっちり組んだ状態から足をすくって投げた、ただそれだけのことだ。

頭を押さえて転がる大れみりゃに対し、間髪入れずにれみりゃは大きく足を上げてそのまま大れみりゃの顔に足を踏み降ろす。

「ぶぎゅっうぼらぁっ!?」

れみりゃの凄まじいストンピングを食らい、大れみりゃの肉まんの皮でできた顔がまるでトランポリンのように一瞬潰れた。

足をどけると顔が少しへこんだ大れみりゃが口から肉汁と少量の餡を吐き出して苦しんでいる。れみりゃはゆっくりと大れみりゃの上に馬乗りになると、腕を交互に振り下ろした、一回、二回、三回と

「ぶぎゃあ!ぶぎゅっ!いだ、いだいどおおおおおおお!ざぐやああああ…あぶ!?」

一回目で砂糖細工の歯が数本へし折れ、二回目、三回目で中の餡が不規則に移動したのか痣の様に腫れだした。

れみりゃが四回目に腕を振り上げた時、右手に鋭い痛みが走った。思わず右腕の方へ視界を向ける。

「う~!?なんだど!?」

「う~っ!う~っ!」

胴なしのれみりゃ、ゆっくりれみりゃがれみりゃの腕に噛みついたのだ。

ゆっくりを主食にするだけの事はあってれみりゃと言うのはかなり噛む力が強い。まずゆっくりを捕まえてから引っ掻いたり、地面に落としたりして弱らせてから噛みつくために人間に対して噛みつくことは殆どないのでゆっくりと同じぐらいの力だとよく勘違いされている。そもそも掴んだ瞬間に叩き潰されるので結局脅威というわけでもなんでもないわけだが

結構丈夫なゆっくりの小麦粉の皮すらも一撃で噛み千切るれみりゃの噛みつきを、まだ生まれたてのゆっくりれみりゃとはいえ食らったのだ。痛くないはずがないがれみりゃはすぐに大れみりゃの上からいったん離れると空いた手でゆっくりれみりゃの片翼を掴んで引っ張り始めた。

「う~っ!う”!?」

「さっきからぱたぱたうるさいのはおまえかど~!みみざわりなおとをたてるんじゃないど~!」

ミチミチと音を立てて肉まんの皮でできた翼が破れていく。三分の一ほどになった時に一気に力をこめてひっぱるとバリっと音がして翼が完全にもぎ取られた。

「そのきたないくちをはなすんだど!うー!」

「う”う”う”~~~~ッッッ!!」

翼をもぎ取られたショックから苦悶の表情を浮かべ手を口から離すゆっくりれみりゃ。その機会を逃さずれみりゃはゆっくりれみりゃの頭に手を添えると一気に片膝を立てて叩き降ろした。

「う”ぼ!?」

グシャっと言う音が鳴り響く。片羽のゆっくりれみりゃは地面に底部を叩きつけられ潰れたトマトの様に底部がグシャグシャに潰れた。底部にはかなり大きい亀裂が入った様で、ジューシーな肉マンの餡が湯気を立てて飛び出ている。

ゆっくりは中の餡子やクリーム、具入りの肉餡が三分の一以上流れ出るとゆっくりとしての活動を終えると言われている。つまりどれほどの裂傷を負っても動かない限りは中の餡が抜ける事はないので大事には至らないと言う事だ。

怪我の功名と言う奴だろうか、底部も潰れて羽も片方無くなったゆっくりれみりゃはその場で肉汁の脂汗をかきながら残った羽をパタパタと動かしてクネクネと体を揺らしているだけでその場にとどまっている。

「おぢびぢゃん!うごいぢゃだめだどおおお!じっどじでるんだどおおおおお!」

大れみりゃの方が這いつくばりながら叫ぶ。聞いていたのか聞こえていないのかはたまた動けないのかは知らないが、ゆっくりれみりゃはただ羽を動かして苦しそうに体をくねらせるばかりでその場から張り付いたように動かない。

大れみりゃの声を遮る様にれみりゃが宙を舞った。

「うーっ!れみりゃすたんぷだどー!」

「う”~!う”う”う”べぇ!!」

れみりゃが渾身のフットスタンプでゆっくりれみりゃの上に飛び降りた。

一瞬にしてゆっくりれみりゃは肉マンの餡を辺りにまき散らして肉マンの皮と肉マンの餡がグズグズに混ざった何かになり果ててしまった。いかに再生能力の高いれみりゃ種でもここまでされれば再生不可能だ。

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”!?おぢびぢゃんんんんんん!!??」

「さっきからぎゃーぎゃーうるさいんだど!しずかにするんだど!」

「ぶぎぇえええ!!」

更にれみりゃは返す刀で穴と言う穴からジューシーな肉汁を撒き散らして喚く大れみりゃを蹴りあげた。下膨れの顔にめり込み、もんどり打って後ろに倒れて叫びながらドタドタと手足を投げだして苦しんでいる。

大れみりゃが転がりまわっているのを見て一息つこうとするれみりゃ。しかしまだ一匹残っていると言う事を失念していた様だ。後ろから足音がするのを察知して一気に身を翻す。

「う~!!ざっきはよぐもやってくれたんだど~!もうゆるさないど~!」

そこには先ほどの子れみりゃが立ち上がって声をあげていた。まだ実力差を理解していないのか、完全に治った体で両手をあげてやる気があるのかと言いたいぐらいの速度で走りかかってくる子れみりゃ

子れみりゃにとっては全速力なのだろうがそんな物はれみりゃにとってはスローモーションだ。れみりゃは懐に一気に飛び込むと目にもとまらぬ三連コンビネーションを子れみりゃに叩き込む。

「う~!しゅっしゅしゅ!だど!」

「が~お~!た~ぶべ!ばばばぁ!?」

右ストレート、左ボディ、右ストレートと叩きこまれた子れみりゃは膝から崩れ落ちて顔を抑えて足をドタドタと動かして転がりまわった。あまりに強い打撃を一気に食らったのでそのショックもあってか立ち上がる事が出来ないのだ

「いだいどおおおおおお!!ざぐやああああ!!」

倒れて転がる子れみりゃに近づき、れみりゃは子れみりゃの帽子をはぎ取った。所々泥の様な汚れが付いており、変な臭いがして持っていて気持ちのいいものではない。

「う~…へんなにおいがするんだど~…それにヌラヌラすててきもちわるいんだど~…」

気づいた子れみりゃは再び立ち上がり手を伸ばしてれみりゃに飛びつく。れみりゃにとって帽子とは「おぜうさま」の象徴、それを奪われると言う事はゆっくりの飾りが奪われるのと同じで、同じ捕食種からの苛烈な暴力にさらされると言う事だ。

その為痛む体に鞭打って必死に立ち上がって前のめりに突っ込んでくる。

「れびりゃのぶりじーなおぼうじがああああああ!!がえずどおおおおお!!」

「うるさいんだど!」

れみりゃはバックステップで距離を取ると子れみりゃの頭に手を添えてヒザを突き上げて当てた。強烈なヒザ蹴りが子れみりゃの下膨れの顔に突き刺さる。

「がえずんだどばぁああああ!!ぶぎゅうう!!ぶごぶ!ぶぶううう!?いだいどおおお!!ま”ん”ま”ぼぉお!?」

ヒザ蹴りの嵐を受けて子れみりゃが力なく前のめりに崩れ落ちた。れみりゃは帽子を両手に握ると力をこめて破り出す。

バリバリと音を立てて破れていく子れみりゃの帽子。

全身が小汚いれみりゃ達だが、帽子だけは比較的手入れしておいたのだろうか、それでも前述したように汚い事には変わりいが、ボサボサの砂糖細工の髪や異臭を放つ体に比べればよっぽど綺麗だ。

当然子れみりゃも見上げてれみりゃに向かって叫び始める。

「やべるんだどおおおお!!れびりゃのおぼうじやぶらないでぼじんだどおおおお!!」

「かってにおうちをあらしておいてかってなこというなどー!おうちをうばうときはうばわれるかくごでむかうのはゆっくりでもれみりゃでもじょうしきだど!」

子れみりゃの叫びも空しく一気にバリっと音がした後真っ二つに破れてしまう帽子、れみりゃは帽子だった布きれを子れみりゃの目の前に放り投げた。

「あ”あ”あ”あ”あ”…!!れびりゃのおぼうじがあああ…!もとにもどるんだどおおお!う~!うううう~!」

這いつくばって二つに分かれた帽子をグイグイとくっつけ頭に載せてはまた別れて落ちるを繰り返して穴と言う穴から涙とも涎ともつかないような肉汁を垂れ流す子れみりゃ。

それはれみりゃ達の良く口にする「かりすま」など微塵も感じられない光景だった。

れみりゃは一気に倒れている子れみりゃの足がわに回り込んで両手で子れみりゃの両足を掴むとグルグルと体を回し始める。

「うー!れみりゃすいんぐだどおおおおお!!」

最初は地面にゴンゴンと当たっていたが、しだいに勢いがついて凄まじい速度で振り回される子れみりゃ。

ただのジャイアントスイングではない。辺りにはれみりゃ一家が「こーでねーと」と称した丁度類が大量に置かれているのだ。

障害物がある場所で振り回されればどうなるかはおのずと分かるだろう。子れみりゃもそれを悟ってかかなり狼狽していた。

「ごわいどおおおおお!!ざぐやあああああがっ!ぶぎょ!まわざないでぼじいいどぼぇ!ぶぎ!ぶぶ!?ぶぼぶ!ぶぎゅああああ!!」

「うううううううう~~~~~!!」

観葉植物の鉢植えや倒した壺、陶器の置物などに容赦なくブチ当たり、その度に餡を吐き出す子れみりゃ。既に両腕がおかしな方向に曲がっている。最初にぶつかった時点で折れたのだ。

どんどん餡を吐き出す子れみりゃ。このままではいかにれみりゃと言えども餡を吐き出して死んでしまうだろう。

しかしれみりゃは手を止めない。止めとばかりに手を離してブン投げる。

「ぽ~い!だどーッ!」

「ま”ん”ま”あ”あ”あ”ばぎゅ!」

勢いよく頭から突っ込んだ子れみりゃは壁にブチ当たり壁前面に肉まんの餡が広がる。そのままずるずると落ちると手足をピクピクとさせていたが、やがて動かなくなった。

「つぎはおまえだど~!」

手をポキポキと鳴らして大れみりゃに近付くれみりゃ。

大れみりゃは青ざめた顔でずるずると後ずさりをする。

先ほどまでの威勢はどうしたのかしーしーを垂れ流しながらガタガタと震えて後ずさりを続けている。

「ぐるなどおおおお!!おでがいだどおおおお!!ざぐやあああああ!ざぐやあああああ!!」

「わかってないんだど~「さくや」はほんとうのかり☆すまじゃなきゃあらわれないんだど~、おまえのようなかってにおうちをあらすようなやつはかりすまでもおぜうさまでもないただのこぎたないれみりゃなんだど~」

「ぢがうどおおおおおお!!れびりゃはがりずまあぶれるおぜうざまだどおおおおおおお!!こぎだなぐなんがないどおおおおおおおお!!」

自らの根幹にかかわる部分を突かれて反乱狂になって叫ぶ大れみりゃ

れみりゃは左アッパーを大れみりゃに打ち込む。肉まんの皮でできた下膨れの下顎がメリっとへこんで拳がめり込む。

「ぶぎゃ!いだいどおおおお!!」

「さいごにいってやるど、おまえは「おぜうさま」でもなければ「かりすま」でもないんだど~、じぶんのからだをみるんだど!ふくはぼろぼろ、ぼうしもくたくた、かみもぼさぼさ、それになんかくさいど!ばっじもついてないしおぜうさまとなるべききひんもれいぎもないど!」

そう言いきった後にさらに右フックを大れみりゃに叩きこむ。

「ぶぎぇ!ぢがうどおおおおおおお!!ぢがうどぢがうどぢがうどおおおおおお!!れびりゃはかりずまでおぜうざまなんだどおおおおおおお!!ぎだなぐなんがないどおおおお!!ばっじだってぞのぎになればどれるんだどおおおおおおおお!」

「だまるど!だったらいますぐ「さくや」とやらをつれてくるんだど!かいゆっくりになってばっじをとってくるんだど!」

れみりゃの右フックを貰いふらふらとよろめきながらも声をあげて辺りを見渡す。

「ざぐやあああああああ!!ざぐやあああああああ!!ぐるんだどおおおおおお!!おぜうざまにばっじをもっでぐるんだどおおおお!!」

必死に声を上げる大れみりゃ。荒唐無稽な話だが当の大れみりゃは真剣だ。当然の如く響くのは風の音と大れみりゃの声だけであった。

「どうじでごないんだどおおおおおおおお!!ざぐやあああああぶんぎゃっ!」

れみりゃは身を翻して大れみりゃを一本背負いで投げ倒す。背中から地面に叩きつけられ、腕を取られて抑えられている子れみりゃにれみりゃはこう言い放った

「いくらよんでもこないど!うそつきはおぜうさまでもかりすまでもないど!さいしょからおまえみたいなきひんもなければぷらいどもないれみりゃにおぜうさまたるしかくなんてないんだど!」

そう言いきると腕を離して距離を取るれみりゃ。

れみりゃの言葉を聞いて、遂に観念したのか大れみりゃは地面を額にヘコヘコと擦りつけて肉汁の涎と涙を流しながら許しを請い始めた。

「あ”あ”あ”あ”!ごべんなざいどおおおおおおおお!!ゆるじでぼじいんだどおおおおおおお!!れびりゃがわるがっだんだどおおおおおおお!!」

さっきまでしーしーで辺りを汚し、挙句の果てに耳をつんざくような騒音を出していた大れみりゃを許すはずもなく、れみりゃは大れみりゃの頭を踏みつけるとグリグリと踏みにじってこう言った。

「かってなこというのもたいがいにするどー!かってにおうちせんげんしたあげくにおうちをあらしてゆるしてくださいなんて、そんなつごうのいいことがとおるとおもってるのかど!」

「ぞんなあああああああ!!おでがいだどおおおおお!!だずげでぐだざいどおおおおおおお!!」

「だまるど!だれがかたづけるとおもってるんだど!」

れみりゃは帽子をはぎ取ると細かくビリビリと破き始めた。それを見た大れみりゃは足にすがりつき、ゆっくりで言う所の「すーりすーり」をしながら叫ぶ。

「おでがいでずだどおおおおおお!!おぼうじざんがないどれびりゃはいぎでいげないどおおおおおおお!!」

「うるさいど!おぜうさまとしてのきひんをすててなさけなくどげざをしてたすけをこうなんてもうおまえにこんなのはひつようないど!」

子れみりゃの時より細かく裂かれた帽子はそのままひらひらと風に吹かれて飛散する。

大れみりゃは立ち上がって両手をあげて四方八方に飛んでいく帽子のきれを拾い集めようとしていた。

しかしあっちにいけば別の所に切れがとび、こっちにいけばまたどこかで切れが飛ぶというまさに暖簾に腕押しという状況で集まる筈もなく。バタバタとあっちへ行ったりこっちへ行ったりを繰り返しているだけだった。

「ごっぢにもどっでぐるんだどおおおおお!!あ”あ”あ”あ”!ぞっぢにいっぢゃだめなんだどおおおお!!」

這いつくばって切れを集める大れみりゃに突如すさまじい衝撃が襲った。きりもみ状に吹っ飛んで頭から地面に落下する。れみりゃが大れみりゃの肉まんの頭を蹴りあげたのだ。

「ぶぎゃああああ!!いだいどおおおお!!」

餡を吐き出しながら歪に曲がった腕で頭を押さえて転がりまわる大れみりゃ、れみりゃ特有の凄まじい回復能力は厄介だ。ゆっくりに言える事だが、ドスだろうとれみりゃだろうと頭の中枢餡を潰すのが手っ取り早い方法である。

それを悟ったれみりゃは大れみりゃの足に肩をかけて持ち上げて、腰辺りをがっちりと掴んで捕まえる、丁度大れみりゃの頭が地面に着くような格好となると、れみりゃは羽を動かしてフワフワと飛びあった。成体のゆっくりを抱えて巣まで飛ぶことが出来るほどに強靭な体を持つれみりゃだからこそできる芸当だ。

「ごわいどおおおおおお!!ばなずんだどおおおおおお!!」

「う~!れみりゃどらいばーだどおおおおおお!!」

れみりゃがそう叫ぶと一気に頭から大れみりゃを落とす。一匹が落ちれば餡が飛び出すぐらいで済むが、同じ重さのれみりゃが上に乗っかっているとなると別だ。

「あ”あ”あ”あ”!!!ざぐやあああああああ…ぶぎゅっ!!」

頭から一気に落とされて肉マンの皮がはじけて餡が飛び散る。

いかにれみりゃであろうと完全に中枢餡を潰されては再生する事は出来ない。あっという間に物言わぬ饅頭となってしまった。

「さっさとかたずけないとおこられるんだど~…こまったど~…」

先ほどの勇猛な振る舞いはどうしたのか困ったように頭を抱えて散らかった物をかたし始めるれみりゃ、金バッジらしい行動だ。

そう、このれみりゃこそ加工所の新商品となるべく対ゆっくり格闘術を叩き込まれたれみりゃ。

人呼んで「ファイターれみりゃ」である。

因みにコストが高いと理由で採用されないと売り出しに出かけていた飼い主が言いつけられたのはついさっきの出来事であった。


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感想

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  • どれもう〜う〜鳴くから紛らわしいわ! -- 2023-03-02 15:34:48
  • ローリング・サンダーにJ・アッパーで
    さらにキンニクドライバーってwwwww
    加工所の職員もう趣味で教えてるだろwwww -- 2012-08-11 17:07:32
  • なるほど 金の肉マン なのか -- 2011-10-26 20:38:45
  • できあいでろ -- 2011-06-24 22:01:24
  • ↓↓溺愛でろってどう読むんだよ…。つーか何故命令口調?
    自己中で思考力に乏しい愛で厨は日本語力もまともに備わってないようだな。 -- 2011-02-13 00:34:17
  • 「ぷっでぃ~んだど~☆」とか行ってるれみりゃはれいむやまりさよりもむかつく -- 2010-11-22 16:51:54
  • れみりゃ虐めはゆっくり出来ないよ!!
    加害するのもれみりゃだからいいってもんじゃねえぞ!!
    れみりゃは愛でろ!!れみりゃは溺愛でろ!!れみりゃは激愛でろ!!
    あんなに可愛くカリスマダンスを踊ってたれみりゃによくもこんなに酷い事ができたもんだ!! -- 2010-11-21 17:56:32
  • れみりゃ、強い!おうち宣言してくるゆっくり相手には最高のお留守番になりそうだ。 -- 2010-10-13 14:05:40
  • わりとわかりやすかったと思うんだけど・・・
    面白くてスカッとしました。 -- 2010-09-16 07:09:38
  • れみりゃしか登場しないのでわかりにくい。
    せめて飼いれみりゃには「金れみりゃ」とか「飼れみりゃ」とか記号をつけてほしかった。
    ただ、話はとても面白く、かり☆すま溢れるカッコイイ「ファイターれみりゃ」がとくに良かった。
    次は、ファイターれみりゃが「ふらん」や「ドスまりさ」を倒す話が読みたいです。 -- 2010-06-24 11:52:22
最終更新:2009年11月21日 08:26
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