ふたば系ゆっくりいじめ 84 頭屋敷2

頭屋敷2 2KB


饅頭屋敷-2

 夜。
 外の雨は土砂降りになり、家の中の音は一切外に聞こえない。
 まりさは、老夫婦が寝静まったところを見計らって行動に移すことにした。
 「にげたらめんどうだよ…まずはばばあをあるけなくしてひとじちにとるんだぜ…」
 まりさが家を散策した際、布団のある部屋を把握していた。
 そこが寝室に違いないことは、いくら餡子の脳味噌でもわかる。
 「あんがいああいうのもやくにたつものだぜ…」
 ボソボソと呟きながら、寝室へ近づく。
 「そろーり…そろーり…」
 一歩、また一歩 ―と言っていいのかわからないが― 老夫婦の部屋へ。
 「そろーり…そろー……ゆゆ?」
 ふと、まりさの帽子が何かにひっかかった。
 そのまま前に進もうとしてみるが、それは硬く、進むことは出来ない。
 帽子が脱げるとゆっくりできないよ、と呟き、
 「まったくこんなときに…まりささまのじゃまをするばかはどこのどいつなんだぜ…?」
 まりさは面倒くさそうに振り向いた。
 瞬間。
 「ゆべぇっ!?」
 顔面に硬い何かがぶつかり後ろに吹き飛ばされた。
 壁にぶつかり、板張りの廊下をバウンドする。
 「なにをするんだぜ…ゆぎぃっ!!?」
 顔を上げようとするとまた何かに殴り飛ばされ、バウンドし、また殴り飛ばされる。
 続けざまに与えられる、顔が弾けて餡子が飛び出るかと思えるくらいの衝撃に、まりさは意識を手放したのだった。

 「ゆーん…?」
 まりさが目を覚ましたとき、そこは籠の中だった。
 籠、というよりは、大人ゆっくりの体がギリギリ収まるサイズである。
 拘束具に近い。
 「おじいさん!おじいさん!ゆっくりちゃんが目を覚ましましたよ!」
 「おおー…そうかそうか、よかったねぇ。大丈夫かい?」
 「ゆ…?」
 まりさの記憶は混乱していた。
 「あなたはね、うちの前で倒れていたのよ。どこからか迷い込んだのねぇ…」
 「もう君は大人だね。野良ゆっくりでも飼いゆっくりでも、しらない人間の側は危ないと教えられなかったのかい?」
 「ゆ…まりさはおやにすてられていままでひとりでいきてきたのぜ…
  そんなことおしえてくれるひとなんていなかったのぜ…」
 以前目にした飼いゆっくりの生活。
 三食を与えられ、適度に遊んでもらい、我侭を人間に聞かせる。
 それに憧れを抱いていたまりさは、老夫婦を奴隷にしようとしたことも綺麗さっぱり忘れ、優しげな物腰の老夫婦に媚を売りはじめた。
 「ゆゆーん…。まりさはかわいそうなゆっくりなのぜ…」
 「そうねぇ…おじいさん、この子少し置いてあげてはどうかしら」
 「またかい?お世話はばあさんがするんだろうね」
 「もちろんですとも」
 「ゆ!まりさはとってもゆっくりしてるんだぜ!めいわくはぜったいにかけないのぜ!」
 「ほら、こう言っていますし」
 「仕方がないなぁ。いつもばあさんには適わんよ。好きにするがいい」
 「ゆゆー!ありがとう!おじいちゃんおばあちゃん!」
 「あらあら」
 まりさは棚ボタ的に夢の生活を手に入れた。
 老夫婦は優しげに微笑んでいる。
 幸福の絶頂にいるまりさは、大切なことをすべて忘れていた。

【続く…と思うんです。感想ありがとうございます。一気に書き上げる根気がなくてすみません】


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感想

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  • 続きに超期待! -- 2012-02-13 01:41:17
  • もう飽きた -- 2011-12-23 10:11:49
  • どうでもいい -- 2010-11-22 19:39:58
  • ↓なんてことを言うんだ!俺は期待しているぞ!
    -- 2010-11-11 19:46:21
  • やっぱ続かないでいいや -- 2010-09-06 03:01:46
最終更新:2009年10月17日 21:22
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