ゆんごく 18KB
虐待 制裁 愛護 飾り 野良ゆ 都会 現代 作者迷走中
※オレ設定
ゆんごく
とある街角、一人の人間が道を歩いていた。
「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」
と、泣き声が聞こえてきた。
人間は、鳴き声の方を向いた。
そこには、ピンポン玉サイズの赤れいむがいた。
この赤れいむ、どうやら飾りとなっているリボンがないようだ。
「おきゃあしゃん・・・どきょなにょ・・・・」
「おとうしゃん・・・れいみゅはきょきょにいりゅよ・・・」
「おねえしゃんたち・・・きゃくれちぇないででちぇきちぇね・・・」
どうやら、家族とはぐれた野良ゆっくりの子供のようだ。
『おい、どうしたんだ?』
人間は、飾りのない赤れいむに話しかけた。
「にんげんしゃん!!!れいみゅのかじょきゅがいにゃくにゃっちゃにょ!!!」
「いっしょにさがちてにぇ!!!」
と、人間に馴れ馴れしく返すれいむ。
『う~ん、どこにも家族はいないようだぞ・・・どうやら・・・探すのはムリかもな。』
野良ゆっくりは、駆除対象になるため、
害虫扱いしている人間が多数いるこの世界で、
野良ゆっくりに、自ら話しかけるところを見ると、奇特な性格であるだろう。
人間は、辺りを見回した。
この街には、数え切れないほどの野良ゆっくりがいる。
その中で、この赤れいむの家族を探すなんて、まず不可能である。
『おい、お前、家はどこだ?もしかすると、お前の家族は家に帰っているかもしれないぞ?』
人間は、優しく赤れいむに話しかける。
「おうちにゃんちぇ・・・にゃいよ・・・れいみゅたちはゆっくちぷれいしゅをさがちてちゃんだきゃら・・・」
どうやら、住む場所を探しに移動していた野良ゆっくりらしく、
その間に、はぐれたようだ。
『とりあえず、あれだ。もう見つからないだろうな。お前の家族は。』
「しょんにゃあぁっぁぁぁああああ!!!!ゆんやぁっぁぁあぁぁあ!!!!」
赤れいむは、激しく泣き続けた。
人間は困った顔をした後、赤れいむに話しかけた。
『仕方がない、俺のウチに来るか?』
「ゆっ!?」
どうやら、人間の話すことを理解できないようだ。
しばらくして、人間に連れられて、飾りのない赤れいむは、
人間の家にやってきた。
「ひりょいよ~!!!ゆっくちできりゅよ!!!」
先ほどまで家族とはぐれ、ゆんゆんと泣いていたれいむであったが、
家に入ると、ピョンピョンと飛び跳ねて、喜んでいた。
『なんか食うか?』
「ゆぅ・・・あみゃあみゃしゃんがたべちゃいよ・・・」
人間は、赤れいむの前に板チョコを置いた。
「あみゃあみゃしゃん!!!!」
目をキラキラとさせて、涎を垂らす赤れいむ。
『食べていいぞ。』
「む~ちゃむ~ちゃ、しあわちぇ!!!!!!」
張り裂けんばかりの声で叫ぶ赤れいむ。
『そうか、それはよかった。』
人間は、ニッコリと笑い、赤れいむを見つめた。
「にんげんしゃん!!!ありがちょう!!!!」
赤れいむは、腰(があるのかわからないが)をくの字に曲げ、
丁寧にお辞儀をした。
それから一週間、人間と飾りのない赤れいむは、
とてもゆっくりした日々を過ごした。
毎日、板チョコを人間からもらう赤れいむ。
赤れいむは、人間にお礼をするため、とてもゆっくりした歌を歌った。
『れいむ、お前、歌が上手いな。』
「にんげんしゃん!!!ゆっくちちちぇいっちぇね!!!!」
れいむもまた、満面の笑みで、人間を見つめる。
れいむは、すごくゆっくりした日々を過ごし、
野良生活をしていたあの頃のことは、忘れたかのように見えた。
事実、れいむは、忘れていた。
人間と暮らすうちに、自分がとてもゆっくりできる天国、
ゆんごくにいるのだと、錯覚していた。
そんなある日・・・
「おちびちゃん!!!さがしたんだぜ!!!」
泥にまみれた汚いまりさがベランダにいた。
何か腐ったような匂いがする。
さらに、見れば見るほど、悪人面のニヤケ顔。
醜悪すぎる。
「れいむのかわいいおちびちゃんんん!!!ゆっくりしていってね!!!」
同じく薄汚れたれいむが、涙と涎を撒き散らして、ゆひぃゆひぃと叫んでいる。
その様は、糞が小便をブチ撒いている。そんな表現が最も似合うといっても過言ではない。
「ゆー!!!きょきょがまりちゃのゆっくちぷれいしゅになるんだじぇ!!!」
「れいみゅもあみゃあみゃしゃんがたべちゃいよ!!!」
「おい!!!くしょどりぇい!!!きゃわいいまりしゃにあみゃあみゃしゃんをもっちぇこい!!!」
「れいみゅにももっちぇこい!!!くじゅはきりゃいだよ!!!」
赤れいむ2匹に赤まりさ2匹。
どうやら、人間のことを奴隷か何かと勘違いしている子供たち。
こいつらは、まさにゲスだろう。
「みんにゃぁぁぁあ!!!ゆっくちちちぇいっちぇね!!!!」
飾りのない赤れいむは、涙を流しながら、家族と思われるゆっくりたちに挨拶をした。
「「ゆっくりしていってね!!!」」
親と思われるれいむとまりさは、歯茎を露出し、意地汚なそうな笑顔で、挨拶し返した。
「ゆゆっ!!!きょきょにゆっくちできにゃいゆっくちがいるんだじぇ!!!」
「ゆひゅん!!!れいみゅがしぇーしゃいしゅるよ!!!」
「ゆゆゆっ!!!きょのゆっくちできにゃゆっくちはきょのみゃえまでまりしゃたちといっしょにいちゃよ?」
「ゆぅぅうう!!!ちねぇぇぇええ!!!ゆっくちできにゃいゆっくちはちねぇえええ!!!」
子供たちは、飾りのない赤れいむに威嚇している。
「ゆぅ・・・みんにゃ・・・どぼちで・・・じょんにゃごちょ・・・いうにょ・・・」
赤れいむは、涙を浮かべて、哀しそうな表情を浮かべた。
『何か用か?』
人間は、ベランダにいる汚い異臭を放つ野良ゆっくりたちに話しかけた。
「にんげんさん!!!そのおちびちゃんはれいむとまりさのおちびちゃんなんだぜ!!!」
「たすけてくれてありがとう!!!にんげんさん!!!」
れいむとまりさは、出来の悪い営業スマイルで、相も変わらず、歯茎を露出して、
体をクネクネとさせて、気持ちが悪い。
「ちゃまちゃまとおりきゃきゃっちゃらみちゅけちゃのじぇ!!!」
「ゆっくちできにゃいゆっくちのくちぇにゆっくちちてるのをみちゃときにはれいみゅはおこっちゃよ!!!」
「でも!!!まりしゃたちがゆっくちできにゃいゆっくちのかじょくだっちぇいえばゆっくちさせちぇくれるよ!!!」
「おきゃあしゃんとおとうしゃんはてんしゃいだね!!!こんにゃあいでぃあをおもいちゅくにゃんちぇ!!!」
ピョンピョンと飛び跳ねる子供たち。
口々に、心で思っていることを暴露する。
『で?』
呆れた顔をした人間。
「おれいにれいむとまりさとここにいるおちびちゃんたちをかうぎむをあたえるんだぜ!!!」
「にんげんさん!!!ゆっくりしないではやくれいむたちをゆっくりぷれいすにいれてね!!!」
してやったり、という表情の二匹。
もはや、醜悪を通り越して、ある意味、美しすぎるほどの愚かさと汚さ。
「あにょゆっくちできにゃいゆっくちははやきゅでていくのじぇ!!!」
「きょきょはれいみゅのゆっくちぷれいしゅだよ!!!」
「ゆっくちできにゃいゆっくちはゆっくちちね!!!」
「♪ゆゆゆ~ゆっくちちね~」
この親あれば、この子ありか。
1000回は殺しておかないと気がすまないほどのゲス加減。
『断る。』
人間は無表情で言った。
「どぼぢでことわるんだぜぇぇぇえええ!!!まりさたちをゆっくりさせろ!!!」
「じねぇぇぇぇええ!!!ぐずはじねぇぇぇええ!!!いまずぐじねぇぇぇえ!!!」
れいむとまりさは、さきほどの営業スマイルから、一転、怒声を喚き散らした。
『お前らは、この飾りのないれいむがゆっくりできないからと言って、
捨てたが、たまたま通りかかったオレの家を見た時、ゆっくりしている姿を見て、
一瞬、ムカついたが、よく考えると、家族と名乗りだして、お礼に自分たちも、
飼ってもらおうとした意地汚いクソ袋だ。
そんなヤツらは、加工所に送ってやる。』
人間は、野良ゆっくりたちをにらみ付けた。
「どぼぢでばでぃざのがんがえがばれでるのぉぉおぉおぉ!!」
「ゆんやぁぁぁぁぁぁああ!!!!にんげんざんばでいぶだじのげいがぐをどうじでじっでるのぉぉぉお!!!」
さも、驚いたかのような顔をするれいむとまりさ。
「ゆんやぁぁぁぁあ!!!かきょうじょいやぁぁぁぁああ!!!」
「ゆっくちできにゃいぃいいぃい!!!きょきょはゆっくちできにゃいいぃいい!!」
「もうやじゃぁぁぁぁぁああ!!!ぉうちきゃえるぅううぅうう!!!」
「ゆぴぃいぃいいぃいい!!!ゆっくぃいぃい!!!!」
子供たちは、加工所という言葉に反応したのか、
体中から、体液を分泌させて、ブルンブルンと体を震わせて、
喚きだした。
『そこのちび共が勝手に話した。』
人間は、4匹の汚い赤ゆっくりを指差した。
「どぼぢでぞんなごどいうのぉぉぉおっぉぉお!!!!」
「うまぐいぐまでだまっでるっでいうやぐぞぐだっだでじょぉぉぉぉお!!!」
れいむとまりさは、赤ゆっくりたちを睨み付けた。
横で、ずっと、話しているのに、全然気づかないなんて、
ある意味、素晴らしい。
「うるしゃいのじぇ!!!はやきゅあみゃあみゃしゃんをもっちぇこい!!」
「しょうだよ!!!れいみゅはおにゃかがすいちゃんだよ!!!」
「きゃわいいまりしゃにがみゃんしゃせるくしょおやはゆっくちちね!!!」
「げしゅなくじゅおやはれいみゅがちぇーしゃいしゅるよ!!!!」
親と子が、罵り合いを始めた。
人間は、何事もなかったかのように、携帯電話を取り出し、加工所の番号をかけようとした。
「にんげんしゃん・・・」
飾りのない赤れいむが人間に話しかける。
「みんにゃをかっちぇね・・・・」
赤れいむは、涙を溜め、ウルウルとしている。
『おい、あのクズどもを助けるつもりはない。』
冷たく言い放つ人間。
「にんげんしゃん!!!れいみゅのかじょくをたしゅけちぇね!!!ゆっくちたしゅけちぇね!!!」
大きな声を上げて、叫ぶれいむ。
『家族か・・・お前、まだあいつらを家族だと思うのか?』
溜息をつきながら、人間は問う。
「しょうだよ!!!れいみゅのかじょくなんだよ!!!ゆっくちりきゃいしちぇね!!!」
赤れいむは人間を睨み付けた。
『そうか・・・じゃあ・・・どうしても、あいつらと一緒に暮らしたいか?』
人間はれいむに再び、問う。
「しょうだよ!!!れいみゅのかじょくとゆっくちくりゃしちゃいよ!!!」
れいむが満面の笑みで答えた。
今まで苛められてきただろう家族との絆というのは、簡単に切れると思っていたが、
ゆっくりにとって、餡子の絆というのは、情よりも深いモノだと、人間は悟った。
『そうか、じゃあ、この家から出て行け。』
人間は冷たく言い放った。
「どぼぢでじょんな」
『うるさいクソ饅頭』
飾りのない赤れいむを人間は野良ゆっくりたちの方へ蹴った。
「ゆびぃ!!!」
地面に叩きつけられて、餡子を吐き出す。
「おい!!!くそどれい!!!はやくまりささまをいえにいれるんだぜ!!!」
まりさが、頬をプクーと膨らましていた。
横で餡子を吐き、苦しんでいる赤れいむのことなど、一切気にしていなかった。
「ゆっくりさせろ!!!れいむをはやくゆっくりさせろ!!!」
目が血走っているれいむ。もうその表情はゆっくりとはかけ離れた形相になっていた。
「ちねっぇえええ!!!ゆっくちでしゃせにゃいくしょどりぇいはちねぇぇえ!!!」
「しぇーしゃいしゅるよ!!!れいみゅはちゅよいんだよ!!!」
「まりしゃがころちちぇやるんだじぇ!!!ちねぇええ!!!」
「ぷくー!!!れいみゅのうんうんしゃんでもたべりょ!!!」
子供たちもまた、親同様、威嚇していた。
「ゆっくりざぜないにんげんばじねぇぇぇっぇえ!!!!」
まりさが、ポヨンポヨンと体を弾ませて、人間に襲いかかっていった。
と、同時に、人間は、右手の人差し指と中指を突き出し、まりさの右目を突いた。
ザシュ!!!
「ゆびぃいいぃいい!!!いじゃいぃいいぃいいぃい!!!!」
まりさの悲鳴が響き渡る。
それを聞いて、顔面蒼白になるれいむと子供たち。
ブチン!!!
そのまま、右目を抉り取る人間。
まりさは、人間に背を向けて、家族の方へ逃げようとする。
「いじゃいいいいぃいぃい!!!いじゃいいぃいいいよぉおぉおぉ!!!」
残された左目から、涙を滝のように流し、
抉られた右目辺りからは、餡子が漏れていた。
ずりずりと、体を引きずり、顔をクシャクシャにして、苦悶しているまりさ。
さきほどまでの強気な態度は一切見る影がなかった。
「ゆわわわわ・・・」
目の前にあるまりさの惨状を見て、目を点にして何か口走るれいむ。
ガチィ!!!
人間は、まりさの頭をつかみ、ねりわさびのチューブを取り出して、
抉り取った右目あたりに、わさびを念入りに塗りだした。
「ゆびびびびびびびびびびびびびっぃいいいいいぃいいいいいぃい!!!」
口をへの字に曲げ、痛がるまりさ。
さらに、人間は、ライターを取り出し、まりさの髪の毛に火をつけた。
「あじゅぃいいぃいぃいぃい!!!ばでぃざのがみがぁぁぁぁ!!!あじゅぃいいいぃいい!!!」
ひたすら叫び続けるまりさ。
炎に包まれても、なお、最期の瞬間まで、叫び続けていた。
残されていたれいむと子供たちは、呆然としていた。
目の前に起きたことを理解するのに時間がかかったのだ。
「ば、ば、ばばでぃ」
『うるさい』
れいむが泣き叫ぼうと思った矢先、人間が割って入った。
『お前らは助けてやる。そこのれいむに今までゆっくりしてもらった例だ。』
「うるざいぃいい!!!ばでぃざをごろじだにんげんばゆっぐり」
『それ以上言うと・・・お前もこうするから。』
人間は、炭と化したまりさの体を持ち上げて、その苦悶の表情を見せた。
それを見て、顔面蒼白のれいむ。
「にんげんしゃん・・・」
飾りのない赤れいむが、力なく、弱った声で、人間に話しかけた。
『れいむ。今までゆっくりさせてもらった最後のお礼だ。』
と、言うと、人間は・・・
「ゆぶぅ!!!」
飾りのついた赤れいむを踏み潰した。
「おちびじゃんんんんんん!!!!!」
れいむの悲鳴が辺りを木霊した。
『これで苛められはしなくなるだろう。』
人間は、潰した赤れいむの飾りを、飾りのないれいむに着けた。
「ゆぅ!?くちゃいのじぇぇぇぇええ!!!」
「ゆっくちできにゃいいいい!!!ゆっくちでにゃいよぉ!!!」
「おりぼんしゃんきゃらくちゃいにおいがぁぁぁぁあ!!!」
ゆっくりの死臭が付いたリボンである。
ゆっくりたちが臭がって当然である。
『おい、くそ饅頭。』
と、人間はれいむに話しかけた。
「れいむはくそまん、ゆぶっ!」
パン!!!
人間はれいむに平手打ちをした。
れいむの頬は真っ赤に腫上がった。
人間は何度も何度も平手打ちを繰り返した。
数分後、顔が2倍くらいにパンパンに張ったれいむがいた。
『このれいむを苛めたら、次はもっと叩くからな。
絶対に苛めるなよ?』
人間は、れいむに問いかけた。
「ばばびばじだ・・・」
歯がボロボロになり、もはや見る影もないれいむであった。
『そして・・・ちびたち。お前らも苛めたらこうするからな。』
と、れいむの腫上がった顔を見せる人間。
「ゆ、ゆくちりきゃいしちゃのじぇぇぇぇええ!!!」
「もういじめまちぇんんんん!!!」
「ゆりゅちちぇぇぇぇぇええ!!!」
あまりの恐怖に、しーしーを漏らしながら、泣き喚く子供たち。
額をこすり付けて、擦り切れて、餡子が薄く見えるくらい、
腰(なのか?)を曲げ、土下座をし続ける。
「にんげんしゃん・・・」
死臭の付いた飾りのれいむは、人間を哀しそうな目で見つめた。
さっきまで、ゆんごくにいたのに・・・。
どうしてこんなことに・・・。
そんな風に思い出したれいむ。
『二度とオレの前に顔を出すな。次、見たら、こうするからな。』
クシャ!!
まりさの炭となった死体を地面に叩きつける人間。
「ゆぶじびばいじばじばぁぁぁぁあ!!!」
腫上がっているため、どこに眼があるのかわからないれいむが、
涙を流しながら、謝ると、子供たちを連れて、どこかへ消えていった。
数日後・・・とある街角。
人通りの激しい大通りの道の傍らで、れいむとその子供たちは、
座り込んでいた。
れいむの顔の腫れは、まだ治ってなく、まともにしゃべることはできなかった。
子供たちも、ここ数日、何も食べていなかったため、
ゲッソリとやせ細っていた。
死臭のついたリボンのれいむも同じだった。
れいむは、思い出した。
人間から、歌が上手いと言われたことを。
「ゆゆゆ~ゆっくちちちぇいっちぇね~・・・」
か細い声で、歌い始めた。
すると、他の子供たちも・・・
「ゆっくちちちぇるのじぇぇ~」
「ゆゆゆっくちにゃんだよぉぉお~」
「ゆゆゆん!!!ゆゆっくち!!!」
と、力ない声で歌いだした。
それを聞いたれいむもまた、
「ぶぶぶぼぬ~ぶぶぶりぶりりでべぇっぇええ!!!」
と、ブタの声の方が100億倍綺麗な声で歌い始めた。
彼らはゆっくりしたかった。
このゆっくりできない状況から抜け出したかった。
だから、ゆっくりできる歌を歌ってゆっくりしようと、
いつしか、それは大合唱になっていた。
だが、それは通りかかる人間からすれば、雑音、騒音の類。
みな、顔をしかめて、通り過ぎていく。
「ゆゆっくちち、ゆぶっ!!!」
赤まりさが通りかかった人間に踏み潰された。
「ゆんあやぁぁぁああ!!!れいみゅのいもうちょがぁぁぁああ!!!」
死臭が付いていないれいむは、泣き叫んだ。
次の瞬間、
「ゆぶぅ!!!」
赤れいむが、通りかかった人間に蹴られた。
「ゆぅ・・・おしょらを・・・ゆべぇぇ!!!」
宙を舞い、地面に叩き付けられるれいむ。
「ゆべぇ!!」
再び、他の人間に蹴られた。
「ゆびぃ!!」
「ゆぶぅ!!!」
「ゆげぇぇぇえ!!!」
いろんな人間に蹴られ続けて、いつの間にか、人ごみの中に消えていった。
残されたれいむと、子供たちは、歌うのをやめ、
死んだ魚のような、覇気のない目をして、その光景をずっと見ていた。
「きょんにゃゆっくちできにゃいゆっくちとはいっちょにいりゃれにゃいんだじぇ!!!」
赤まりさは、叫んだ。
「まりしゃはひちょりでゆっくちしゅるよ!!!
ゆっくちしゃせないくしょおやとくしゃいれいみゅはゆっくちちね!!!」
赤まりさは、そう言った後、ピョンピョンと飛び跳ねて、その場から離れていった。
「ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!」
顔の腫上がったれいむは、体をブルンブルンを揺さぶりながら、涙を流していた。
「おきゃあしゃん・・・」
赤れいむは母の名を呼んだ。
「ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!」
れいむは、ただ、それしか言わなくなった。何を話しかけても、
体を揺らしながら、叫び続けるだけだった。
赤れいむもまた、その場を無言で離れていった。
「ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!ぱぴぺぽぉぉおぉ!!!」
遠くから聞こえてくるのは、母親だったモノの音。
母親の声が聞こえなくなった辺りに、丁度、さきほど出て行った赤まりさがいた。
よく見ると、目がなくなっていた。
「くりゃいよぉおぉおぉ!!!どぼぢでよるしゃんにゃんだじぇぇぇぇえ!!!」
「にんげんしゃん!!!まりしゃのおめめしゃんをかえちちぇねぇぇぇえ!!!」
「ゆっくちしゃせにゃいにんげんしゃんはしぇーしゃいするのじぇぇぇええ!!!」
パッチリと目のあった部分には、空洞ができた赤まりさが、そこにはいた。
「ゆぅ!?くちゃいいぃいぃい!!しょこにいるのはくしゃいれいみゅなのじぇ!!!」
赤まりさは、赤れいむを呼んだ。
「れいみゅぅうぅう!!いままでいじめちぇことをあやみゃるきゃらおめめしゃんをさがしゅのじぇええ!!」
「きゃわいいまりしゃがゆっくちできにゃいのじぇぇええ!!!」
「はやきゅさがしゅのじぇえええ!!!じゃないとまちゃいじめりゅのじぇええ!!!」
大きな声で叫び続けるまりさ。
赤れいむは、赤まりさを何か汚いモノを見るかのような目で、見つめた後、
その場から無言で立ち去った。
赤れいむは、かつて、住んでいた人間の家に辿り着いた。
「にんげんしゃん・・・」
れいむは人間を呼んだ。
『お前か。』
人間はれいむの呼びかけに応じた。
「れいみゅ、まちがえちぇたよ・・・・にんげんしゃん・・・れいみゅをたしゅけちぇね・・・」
れいむは、どんなに嫌われていても家族との絆を選んだ。
本能なのか?宿命なのか?それとも情けなのか?
それは人間には理解できない何かなのだろう。
その結果、とてもゆっくりした天国、ゆんごくだった生活と引き換えに、
とてもゆっくりできないつらさを味わった。
今、その過ちに気づき、再び、かつて暮らしていた人間の前に姿を現した。
ビュ!!!
れいむの左目に、人間のデコピンが炸裂する。
れいむは耐え切れず、大きな声で叫んだ。
それから、人間は、わさびチューブを取り出し、れいむの左目に塗りだした。
激しい痛みがれいむを襲う。
その後・・・れいむは・・・真っ赤な炎に包まれて・・・
死の間際、れいむは思った。
ここは、ゆっくりできない地獄、ゆんごく
終わり
飾りのないれいむが野良ゆっくりだったら・・・
ゆっくり道に出会わなければ・・・
ユグルイの平行世界
いともたやすく行われる えげつない行為
ってか、ユグルイ、かなり長くなる。
最低、30話くらいになりそう。
てか、いる?ユグルイ?
他の作品
ユグルイとか
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 「、」が多すぎ -- 2016-10-08 16:26:15
- 普通につまんなかった -- 2015-10-20 19:42:46
- 赤まりさが一番うざかった
親と一緒に精神崩壊して死ね -- 2014-01-04 00:05:39
- やっぱ落とす話はいいねぇ -- 2012-02-22 18:09:05
- あぁ、ゴミを拾っていくあたりこの人間もゴミなのかと思ったが、変わり者なだけで普通の人間だったね。 -- 2011-11-09 22:53:52
- とてもすっきりー!な結末で大変ゆっくりできました!!
ただお兄さんが両親ゆっくりを痛めつけ過ぎで
既に詰んでる状態の親子に飾り無しれいむを戻したのが少しアンフェアな感じがしました
普通の野良生活に戻し、そのうえで飼いゆ生活を捨てた事を後悔させた方が
もっとゆっくりできたかも
-- 2010-12-19 07:52:32
- お兄さんにお礼が言えた辺り割と善良かなとも思ったが
結局、自分がゆっくりする事しか考えて無いただの馬鹿だったな>赤れいむ -- 2010-10-15 04:13:29
- 赤れいむ、せっかくの幸運を溝に捨てるとはなw
助けてくれた青年にあんな酷い事を言う饅頭どもを養えとか、恩を仇で返しすぎだろ… -- 2010-10-14 21:12:55
- 私ユグルイ大好きですよ -- 2010-09-13 14:41:49
- つか赤まりさ死亡フラグ建てすぎだろww
-- 2010-09-09 22:54:53
- ゆんごく?煉獄のことかな?と思ったら天国で、天国かと思ったら地獄とか、、
まあ、饅頭はつぶれたら汚いだけですけどねww -- 2010-08-12 04:14:56
- 通常種の「不幸になる才能」は都城王土もびっくりな異常性 -- 2010-07-01 23:35:47
- なるほど -- 2010-06-29 17:45:20
- もちろんいります!!
是非書いてください
ユグルイ -- 2010-05-20 15:47:37
最終更新:2009年11月30日 18:02