美しきゆっくりプレイス 23KB
虐待-凄惨 悲劇 理不尽 ツガイ 飼いゆ 赤子・子供 ゲス 現代 虐待人間 ぺにまむ すっきりー描写注意
作・もっちもちあき
「はぁ…」
俺は、今日何度目かも分からないため息をつく。
職場に長期の有給届を出したところだ。
この不況下、クビも覚悟の決断だった。
俺が勤務しているのは、ゆっくり加工所。
もともと、ゆっくりに興味なんてなかったが、大学の先輩のコネもあって、就活がめんどかったので、さっさと決めた。
しかし、どうやら向いてなかったらしい。
2年ほど頑張ってはみたものの、ゆっくりの悲鳴が耳にこびりついて離れない。
ゆっくりなんて、ただの饅頭だと自分に言い聞かせる。しかし、うまくいかない。
先輩は、「お前は優しすぎるんだ」と言う。
とりあえず、辞める前に、有給をとってしばらく考えてみたらどうだというので、そうすることにした。
(とはいったものの、どうしよう…)
考えると気が滅入るが、とにかくどうにかしなければ。
俺は、夜の国道をドライブする。これが俺の気分転換方法だ。
この国道は田舎で、周りに店も無く、平日の夜なんて誰も通らない。
「ん?」
そんなとき、前の方にやや明かりが見える。
(あそこは潰れたラブホのはず?)
まあ、あの廃ラブホはガラの悪いガキどもが、たむろってるって良く聞くしなあ。
すると、明るさが大きくなったと思ったら、急に消えたでは無いか。
(なんだ?)
すると、廃ラブホのあたりからバイクが2台、けたたましいエンジン音を立てて出てくると、そのまま去っていった。
いつもなら、きっと素通りしてただろう。
だが、なんとなく明かりの正体が知りたくて、廃ラブホに来てしまった。
さっきの不良が、明かりを灯していただけ。そう思うのだが、純粋に好奇心と、自分の現状が不安定なことによる変な勇気。
「ゆんやあああああああ」
声がする。
不良、ではなさそうだ。俺の冒険心はもう止められない。
俺は声のする方へ向かう。ガソリン臭い…。
おそらく、さっきの不良がガソリンに火をつけたんだろう。
火事にならないように消火はしたようだが、中は結構黒ずんでいる場所もある。
(なんで、火なんか…)
火元と思われる部屋に声の主がいるようだった。会話が聞こえる。
「まりさぁ…、おちびちゃんがみあたらないよ…」
「こげくさいのぜ…。きっと、さっきのにんげんさんのしわざなのぜ…」
(ゆっくり?!なんで、こんなところに…)
息をひそめ、2匹の会話に耳を傾ける。
「ありすもいないよ…。こんなのおかしいよ、ありすは、あんなにゆっくりした、やさしいありすだったのに…」
「みんなの、ざんがいさんがあるのぜ…」
2匹は分かっていた。ゆっくりしていない人間さんが現れると、どうなるかを。
ただ、それを認めたくなかったのだ。
「れいむと、まりさの、だいじなだいじなおちびちゃんなんだよ…」
「れいむ…、ここはもうだめなのぜ…」
「ゆううぅ…、おちびちゃん…、ゆわああああああああああん!!!」
俺は、加工所の日常を思い出し、胸を痛める。
ふと目を上に逸らすと、棚の上に何かいる。
赤ゆっくりだろうか?死んでるのか、気絶しているのか、ピクリとも動かない。
2匹は気付いていないようだ。
俺は、意を決して
「ゆっくりしていってね」
と声をかけてみる。
「「ゆ?ゆっくりしていってね!」」
2匹は条件反射的に返事をするが、俺が人間であるためか、警戒してひどく怯えている。
2匹の事情は何となく察しが付く。無理もないだろう。
「に、にんげんさん…。れいむたちをいじめないでね…。ゆっくりしていってね…」
「まりさたちが、かじさんをおこしたわけじゃないのぜ…」
俺は棚まで歩み寄ると、
「お前たちに何かしようってわけじゃない」
つま先立ちになり、棚の上に手を伸ばし、2匹の赤ゆっくりをそっと掴む。
生きているようだが、泣きはらした後がある。憔悴しきって気絶してるようだ。
1匹はまりさ種。おぼうしは避妊用ゴム製品に変えられ、接着剤でくっつけられていた。
額には肉と落書きされている。おさげも毟られて見当たらない。
1匹はれいむ種。
目玉がくりぬかれ、空洞になって餡子が見えている。ぴこぴこは毟られてやはり無い。おりぼんも無い。
体中に、便所の落書きのような卑猥な落書きが書かれていた。
とりあえず、棚に置くと他のも見てみる。
それ以外の赤ゆっくりも何匹かいたが、生きてはいないようだった。
ある赤ゆは、煙草を何度も押しつけられ、体中が焦げており、たくさん餡子を吐いてしまったようだった。
ある赤ゆは、身体を捻ってねじ切られていた。
ある赤ゆは、体中に刺し傷があり、顔がぐちゃぐちゃにされていた。
部屋を見渡すと、ぱちゅりー種の潰れた残骸。
身体の餡子を抜かれたまりさ種。
壁で子ゆがなぜか身体に埋まったまま潰れているれいむ種。
種不明の成体ゆっくりの焼け焦げた残骸もある。
その他にも、潰れた子ゆ・赤ゆが何匹かいるようだった。
「こいつらは、お前らの子供か?」
かろうじて生きていた赤ゆを2匹に見せる。
「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」
「おちびちゃん!いきてるのかぜ!へんじしてほしいのぜ!」
どうやら、やはり親のようだ。子供の状態を考えると心が痛む。
(こっちはもうだめだな)
死んだ赤ゆは見せないで、そのままにしておくことにする。
俺は、鞄からオレンジジュースを取り出すと、生きている赤ゆの上からかける。
2匹が目を覚ます。
「ゆあああああ、おきゃーしゃん!きゃわいいれいみゅをたちゅけちぇにぇ!くりゃいくりゃいこわいこわいしゃんで、みえにゃいよう!」
「まりしゃのしゅてきにゃおぼうちと、ありしゅおにぇいしゃん、もえにゃいで!ひしゃんは、ゆっくちしにゃいじぇ、とみゃるのじぇ!」
赤ゆ2匹は、まだ現状が認識できず、錯乱している。
その様子を見て、親ゆ2匹は涙を流す。
「おちびちゃんは、おかーさんはここにいるよ!ぺーろぺーろしてあげるね!」
「おちびちゃん!ひさんはもうないのぜ、すーりすーりしてあげるのぜ!」
赤ゆ2匹をなだめ、ぺーろぺーろやすーりすーりをする親ゆ。色々な感情が渦巻いているのだろうか。
赤ゆや友人を失った悲しみ。全滅していたと思った中で、会えた生き残り。
(先輩は餡子脳はもっと単純だといっていたけれど…)
そんな中、赤ゆたちは自分のお飾りが無いことに気づいたようだ。
「れいみゅの、ぴこぴこしゃんとおりぼんしゃんのきゃんきゃくがにゃいよ!ゆっくちできにゃい!ゆわああああん!」
「ゆんやああああああ!まりしゃのおぼうちがにゃいと、おかーしゃんたちにきらわれてしまうのじぇ!」
そうなのだ。ゆっくりにとって、命の次に大事なのがお飾り。
これがないと、他のゆっくりからは「ゆっくりできない」と馬鹿にされ、迫害されるらしい。
下手をすると、捨てる親もいるとか…。バカバカしい、餡子脳の極みだ。
こういう態度を目の前でしてくれると加工所の仕事も精神的に楽になるのだが…。
しかし、予想を裏切る光景が目の前にはあった。
「おかざりなんかより、おちびちゃんがぶじでいてくれれば、おかーさんはそれでしあわせだよ」
「きらうはずなんてないのぜ。おかざりがなくたって、れいむとまりさのじまんの、ゆっくりしたおちびちゃんなのぜ」
「でみょ…、れいみゅ、おめめしゃんもみえにゃいよ…」
「こんにゃ、ゆっくちできにゃい、へんにゃおぼうちでもいいにょじぇ?」
「おかーさんが、おちびちゃんのおめめさんのかわりになるよ。ずっとそばにいてあげるよ」
「おちびちゃんが、かぶっていればすてきなおぼうしなのぜ」
いや、それはどうだろう。さすがにコンドー…。
「おちびちゃん、いもうとのおぼうしがないと、いもうとのことはゆっくりできない?」
「そんにゃこちょにゃいよ!まりしゃは、れいみゅのかわいいいもうちょだよ!」
「おねーしゃん…。まりちゃも、おねーしゃんのおめめしゃんになるのじぇ!」
「かぞくみんなでいれば、しあわせでゆっくりできるのぜ」
俺は驚きを隠せなかった。野良ゆの親子と言えば、「あまあまちょうだいね」だの言ってくる連中だとばかり…。
「お前ら、住むところはあるのか?」
「ゆ?」
いきなり話しかけられて、戸惑うゆっくり一家。俺の事は忘れていたかな?
「ゆう…。ここがおうちだったけど、もうここはこわくていられないよ…」
「だから、べつのおうちをさがすしかないんだぜ」
そう言ったかと思うと、その後、またこいつらは俺を驚かせた。
「おにいさん、おちびちゃんをみつけてくれて、ゆっくりありがとう」
「このこたちだけでも、さいかいできたのは、おにいさんのおかげなのぜ」
お礼…だと…。
俺は打ちのめされたような気分になる。今まで、加工所で自分がしてきたことについて…。
このとき、この有給の正しい使い方が思い浮かぶ。
「お前たち、うちに来ないか。無理にとは言わない。ただ、お前たちがしばらくいいこにしてたら、俺の飼いゆっくりにしてもいいと思ってるんだ」
一家は顔を見合わせる。突然の提案に驚いている。
「まりさ、おちびちゃんのこともあるし、このおにいさんのおうちにいこうよ」
「たしかに、ほかのゆっくりにおちびちゃんはみせられないのぜ」
承諾してくれるようだ。俺は、こいつらを飼ってゆっくりを見定める。
もし、こいつらがいい子にしてたら、加工所を辞めてこいつらと暮らそう。
俺は、車に一家を乗せると廃ラブホを後にした。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
次女れいむは幸せだった。
助かったおちびちゃんたちと、ゆっくりしたおにいさん、暖かいおうち、おいしいごはん、そして愛するまりさ。
(ありすたちや、しんだおちびちゃんのぶんも、しあわせになるよ)
おちびちゃんたちの落書きさんは、おにいさんが上から消してくれた。
さすがに、おめめやお飾りやおさげやぴこぴこさんは、元に戻らなかったが。
ちなみに、おにいさんは卑猥だからとおちびちゃんのお帽子もどきを外そうとしたが、おちびちゃんが泣いて嫌がったのでそのままだ。
「おかーしゃん、しゅーりしゅーりしちぇにぇ!」
目が見えないおちびちゃんは、安心させてあげるために、だいたいの時間はすーりすーりしてあげている。
新しいお兄さんは、昔の鬼意山と違って、あまあまくれたり、おちびちゃんと遊んでくれたり、そして何より優しい。
「れいむ、まりさ、これは親の形見なんだ」
おちびちゃんを寝かしつけた後、まりさと2匹でお兄さんの話を聞く。
とても、ゆっくりとしたひととき。
お兄さんは、ガラスさんで出来た置きものと、お写真さんを見せてくれた。
「交通事故で両親を失ったんだ。写真嫌いな親だったから、これくらいしか家族で写ってるのは無いんだけどね」
次女れいむは、まりさと顔を見合わせる。お兄さんも家族を失っているんだと。
「こっちは、両親が大切にしていたものなんだ」
きらきら光ったガラスさんは、とってもきれいな宝物さん。
「おしゃしんのにんげんさんは、とってもゆっくりしたにんげんさんなのぜ」
「おにいさん…」
「何だい、れいむ?」
「れいむは、おにいさんのかぞくさんになるよ!おにいさんに、さびしいおもいをさせたくないよ」
「ゆっくりしたおにいさんの、ごおんにむくいるのぜ」
「お前たち…」
お兄さんは、次女れいむたちを抱きしめた。
「お前たちも辛かったんだよな。俺には甘えていいんだぞ」
「「おにーさん、ゆっくりしていってね!」」
次女れいむは思った。
ようやく、自分たちの”美しきゆっくりプレイス”に辿りつけたのだと。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
愛であきは困っていた。
また、会社から長期の出張を言い渡されていた。
この前の時のように、友人の鬼意山に飼いゆを預けようと思ったのだが、子ゆを失ったからか必死で嫌がるのだ。
「やめてね!めであきおにーさん!あそこはゆっくりできないよ!」とそれはもう、ぐずるぐずる。
こいつらが、俺にここまで拒否反応を示したのは初めてだ。
仕方がないので、別の人間に預けなければならない。
そういえば最近、昔の友人から、ゆっくりの飼い方について教えてほしいと連絡があったっけ。
ダメもとで頼んでみるか。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「ちょっと聞いてくれ、れいむ、まりさ」
お兄さんが、話があると言ってきた。
「実は、友人の飼いゆっくりを預かることになったんだ」
「「ゆ?!」」
次女れいむと、まりさは不安げだ。
「ゆぅ、おちびちゃんはおかざりがないから、いじめられないかふあんなのぜ…」
次女れいむにはトラウマがある。
赤ゆのころ、同じような状況で、預かった飼いゆっくりの子供に偶然、体当たりをしてしまい、逆に酷い目に遭わされた。
そして何より、そのあとの当時の飼い主の鬼意山の恐ろしさといったら…。
不安で震える次女れいむ。
それを見たお兄さんは、
「大丈夫さ、そいつの話だと2匹とも10万円もする金バッチの飼いゆっくりだというし、躾けもばっちりで品行方正だってさ」
「きんばっちさんなら、だいじょうなのぜ」
「きんばっちしゃんなら、れいみゅをいじめにゃいよにぇ」
「きんばっちしゃんなら、まりしゃのおぼうちもばかにしないんだじぇ」
(いや、それはどうだろう…。何せコンドー…)
次女れいむは金バッチと聞いて、またうかない顔に戻る。
(だいじょうぶだよ…。きんばっちさんは、いっぱいいるよ…。こんどは、いいゆっくりたちにきまってるよ…)
次女れいむは自分に言い聞かせる。
ついにその日がやってきた。
愛であきと、あの金ゲスまりさと金ゲスありすの番が。
「ここだぞ、いい子にして待ってるんだぞ」
『いいこでまってるよ、めであきおにーさん』
(くはー、きったないいえなのぜ。ゆっくりできない、くそしゅうがするのぜ)
『とかいはな、れでぃーとしてふるまうわ』
(なんなの、このいなかものくさい、ものおきみたいないえさんは)
満面の笑みで、愛であきにお答えしつつ、心でお世話になる家をコケにする金ゲス番たち。
愛であきは、お兄さんに金ゲスを預けて去っていった。
「「ゆっくり、よろしくおねがいします」」
しばらくお世話になる家主に”形だけの”丁寧なご挨拶。
「ようこそ、うちのれいむたちとも仲良くしてやってくれよな」
お兄さんも、笑顔で向かいいれる。
(はあ?ばっちなしの、くされげすゆっくりなんかとは、なかよくなんてできないのぜ)
(ああやだ、いなかものぷれいすで、いなかものゆっくりとすごすなんて、ぜんぜんとかいはじゃないわ)
そこへ、次女れいむ一家も顔を出す。
「!!!」
次女れいむは一発で気がついた。あの金ゲスだ。
(ゆぅ…、どうしよう…)
次女れいむは、まりさの後ろに隠れる。
「まりさはまりさだぜ!ゆっくりしていってね!」
「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」
まりさと子供たちは、金ゲスの本性を知らないので、笑顔でご挨拶。
お兄さんも仲良くやれそうだと、にこにこ顔だ。
『『ゆっくりしていってね!』』
金ゲスたちも、ご挨拶。
大丈夫。お兄さんもいるし、まりさもいる。自分もあのときのように赤ゆでは無い。
それにきっと、自分があの時の赤ゆだと気づくはずもない。
次女れいむは、警戒しつつも、一応平穏に接している金ゲスを見て、とりあえず平静を保つ。
おちびちゃんたちが、不安がるので自分がしっかりせねば。
「ゆっくりしていってね」と挨拶をする。
その後、金ゲスたちは、普通にお返事してきた。
うん、問題無いはずだ。
さしあたって、問題は起きなかった。
金ゲスも学習し、人間さんに逆らわずに行儀よくしていた。
翌日、朝からお兄さんにお客さんが来た。
「どうしたんですか、先輩?」
「ちょっといいか?」
二人は何やら話している。そして、
「お前たち、ちょっと聞いてくれ。一日ちょっと出かけることにした。帰りは遅くなるから、いいこで留守番してるんだぞ」
「ゆっくりりかいしたのぜ」
まりさが返事をする。
これまで、次女れいむ一家が家に来てから、お兄さんが長く家を空けたことは無い。
(大丈夫だよな。問題行動も起こさないし、ちょっと留守番くらい)
「「ゆっくりいってらっしゃい」」と次女れいむとまりさが見送る。
お兄さんは出かけて行った。
「みんな、ごはんのじかんなのぜ」
まりさと次女れいむは玄関から、居間へ戻る。すると、
「ゆぴゃああああああああああ!!はなしちぇにぇ!はなしちぇにぇ!」
「ゆっくちちないじぇ、やめるのじぇ!」
子ゆたちの悲痛な叫び声が聞こえてくる。
『この、くそきたない、おかざりのない、いなかものは、せいっさいするわ』
「ゆゆ?!きんばっちさんたち、おちびちゃんになにするのぜ!」
見ると、金まりさが子れいむを咥えている。
『それに、なにこのひわいでくさそうな、おぼうしは。いなかもののきわみね!』
泣いて抗議する子まりさを、金ありすが小突く。
『こいつは、ゆんじちなのぜ。きんばっちで、こうきゅうな、まりささまにさからったら、つぶしてやるのぜ』
金まりさが、いつでも子れいむを潰せる体勢で威嚇する。
「ゆんやぁぁぁ!!!おかーしゃん、きょわいようぅぅぅ!!!」
「やめてね!おちびちゃんに、ひどいことしないでね!」
次女れいむが、詰め寄ろうとする。
『おまえ、おぼえてるのぜ。あのときのくそがきなのぜ』
次女れいむは、驚いて止まる。(おぼえていたよ…)
「れいむ、このきんばっちさんのことしってるのぜ?」
「れいむがおちびちゃんだったころ、いじめられたことがあるよ…」
『ずいぶんおおきくなったのぜ。なんでここにいるかはしらないけど、こうつごうなのぜ。しんだおちびちゃんのぶんも、いじめてやるのぜ』
子供たちをゆん質に捕られて、2匹は手出しができない。
金ありすと金まりさが交替で、まりさをボコる。基本的に体当たりだ。
されるがままに、痛めつけられる。
「やめちぇにぇ!おとーしゃんに、ひどいことするなじぇ!」
子まりさが、泣きながら非難する。
「だいじょうぶだよ、おちびちゃん…。まりさ、つよいからぜんぜんへいきだよ…」
全然、平気そうには見えない。
『くそばっちなし、げすまりさが、やせがまんとはわらわせるのぜ。これでも、なめたくちできるのかぜ』
ぼよんと跳ねると、上から一撃をかます。
「ゆぎぎぎぎぎ」
悲鳴を上げないよう、目をつぶって耐える。
そのすきにお帽子が奪われる。
『ゆぷぷ、おぼうしのないゆっくりだよ。おお、あわれあわれ』
「やめ…て…ね、まりさ…の…おぼうし…かえすん…だぜ…」
ダメージが酷いまりさは、金まりさに向かう元気はもう無い。気絶してしまった。
「やめてね!まりさがいたがってるよ!もう、もう、ゆるしてね!」
次女れいむが泣きながら、懇願する。
『げすのくせに、そそるのぜ』
金まりさが次女れいむに近づいてくる。
『ありがたくおもうのぜ』
と言うと、金まりさが次女れいむにのしかかる。
はぁはぁ言いながら、砂糖水のよだれをたらし、ぺにぺにを次女れいむに挿そうとする。
「いやあああああ!!!まりさいがいと、すっきりーなんていやあああああああ!!!!!」
『ていこうすると、がきをつぶすのぜ』
金まりさが無情な宣告をする。
『さっそくあじわうのぜ』
ぬぷぬぷぬぷ
次女れいむのまむまむに金まりさのぺにぺにが突き刺さる。
「いやぁぁ…、まりさぁ…」
『んほおおお、とかいはねえええ!つぎはわたしがつかうわよ、まりさ!』
『わかってるのぜ。めであきおにいさんのてまえ、すっきりーをじゆうにできないのぜ。たまってるのぜ』
『そうなのよ、ぺにぺにがうずくわぁ!つがいのまえで、れいむをおかすのたまらないわぁ!』
(ひどい、ひどいよ…)
次女れいむは絶望に打ちひしがれる。
『すっきりーーーーー!!』
「すっきりしたくないーーー!!」
頭から生えてきた茎は、生えてすぐに金ありすに食べられた。
『ゆふん、しょうこいんめつよ』
金ゲスどもに汚され、次女れいむは心の中でひたすら番のまりさに謝罪する。汚れてごめんなさいと。
『おまえは、きんばっちでゆうしゅうなまりさとありすの、あかちゃんあんこべんじょさんにしてやるから、ありがたくおもうのぜ』
それから、永遠とも思える地獄の時間が続いた。
金ありすと金まりさが、交替で次女れいむを強制すっきりーの毒牙にかけた。
潰れたり、干からびたりしないように、栄養を与えられながら。
生える茎は、片っぱしから食べられた。
特に、金ありすとの行為は最悪だった。
れいぱーにならないように自制しながらも、やはりありす種。
ねちっこく、不快極まりないすっきりーをさせられた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
気絶から目は覚めていたいたものの、身体が満足に動かない。
犯されて泣く、最愛のれいむの声を聞きながら、自分の無力を呪う。
(れいむ、たすけるのぜ)
しかし、何も考えずに動けば、おちびちゃんもゆん質だし、助けられない。
チャンスは1度きりだろう。
幸いにも、金ゲスどもはすっきりーに夢中でこちらを気にしていない。
薄目で周りを見る。すると、棚の上にナイフがある。
(あれをつかえれば…。でも、とどかないのぜ…)
しかし、他に方法は無い。
体当たりで棚からナイフさんを落とすしか無い。
失敗すれば、おちびちゃんを潰されるかもしれない。
でも、これ以上、次女れいむが犯されるのを黙っているわけにはいかない。
(まりさは、れいむの”おっと”なのぜ!)
意を決し、まりさが棚へ体当たりをかます。
首尾よく、棚がぐらついて倒れると、すかさずナイフを拾う。
『な、なんなのぜ!?』
金げすたちが慌てる。金まりさは次女れいむとすっきりー中だ。
「くらうのぜ!!」
まりさの渾身の一撃が金まりさに突き刺さる。
『ゆんやあああああああああああ!!!』
箱入りで、痛みに非常に弱い金まりさが泣き喚く。
金ありすも、おろおろしている。
まりさは、金ありすにも一撃。
やはり、こちらも痛みに耐えかねて、泣き喚く。
この隙に、おちびちゃんたちを助けると、次女れいむを助け起こす。
「たすけるのが、おくれてごめんなのぜ…」
「まりさぁ…」
金ゲスどもは、まだ痛みにのたうち回っている。
まりさは、ナイフを持って金ゲスの反撃に備えるが、金ゲスたちはもう戦意を喪失したようだ。
なんとか、助かった。地獄は終わったのだ。
連中をせいっさいしたいのは、やまやまだが、お客様で飼いゆっくり。これ以上は無理だろう。
それにもう、身体は限界だ。
今は、次女れいむとおちびちゃんの傷ついた心を癒すことが先決だと思った。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
帰宅すると、信じられない光景があった。
家の中はぐちゃぐちゃだった。
棚は倒れ、居間はべとべとで酷いとしかいいようがない。
まるで、野良に入られたかのようだ。
次女れいむたち一家は部屋の隅でひと塊りになって、すーりすーりしている。
(そうだ、愛であきから預かった金バッチゆっくりは無事か?!)
預かりものに傷でもつけたら最悪だ。そのとき、
『ゆんやあああああ!!おにいさんたすけてね!たすけてね!』
『あの、いなかものたちにいじめられたのようぅ!』
え?そんな…。良く見ると、金バッチたちの身体には刃物での刺し傷がある。
(治療しないと…)
俺は、少なからずショックを受けていた。
それと同時に先輩の言葉を思い出す。今日は、先輩に慰留されていたのだ。ゲスゆっくりの生態を見せられて。
「ゆっくりの言葉は人間の言葉のようだが、意味の無い鳴き声だ」と言われ、れいむたちを思い出し、そんなことはないと思った。
俺は、こいつらを過大評価していたのか…?
そのとき、俺の目にとんでもないものが映る。
(は…、はは…、そうだよな…、こいつらは…)
た だ の 饅 頭 だ よ な
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
どうやら、やっとお兄さんが帰ってきたようだ。
(おかえりなさい、いわないとね…)
辛い状態ではあったが、おにいさんには挨拶しないと。
次女れいむが、お兄さんの方を向く。お兄さんがこっちへ向かってくる。そして、
ぐしゃ
「ゆ?」
何が起こったか分からなかった。
お兄さんの足元を見ると、子まりさが潰れてしまっていた。
無残に潰され、何も言うこと無く、果てた。
「ゆんやあああああああああああ!!!おちびちゃん!!おちびちゃん!!おにーざん、どぼぢでぇぇーーー!!!」
冷たい目のお兄さん。こんな表情初めてだ。
「どうしてじゃねえよ、クソ饅頭」
お兄さんが、ある方向を指さす。
そこには、破れたお写真と木っ端微塵になったお兄さんの宝物があった。
「これは、俺の大事な親の形見だっていったよなあ」
お兄さんの声は震えている、怒りで。
「お前らはてっきり理解してると思ってたよ。でもなあ、所詮ゆっくりだもんなあ。会話した気になってた俺がバカだったんだな」
お兄さんは泣いていた。
「俺の家族になるだって?饅頭風情が何言ってんだ?ああ、あれも鳴き声か」
お兄さんは、まりさからナイフを奪い取ると、まりさに突き刺す。
「ゆぎゃあああああああ!!!いたいいいいいいいいいいいいい!!!」
「おにいさん!ごめんなさい!たからものさん、こわしてごめんなさい!」
次女れいむは必死に謝る。
「鳴き声だろ、それも!うっせえんだよ、クソ饅頭!」
お兄さんのナイフが金ゲスたちに散々蹂躙されたまむまむを切り刻む。
「ゆああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「饅頭が家族ごっこしてんじゃねえよ!!」
まむまむをグズグズに切り刻まれた。これでもう赤ちゃんを産むことは永遠に不可能になった。
そして、子れいむも潰された。
焼けるような、まむまむの痛みで思考することもままならない中、お兄さんの声がする。
「これでもう、おまえは永遠におちびちゃん(笑)と暮らせないな」
次女れいむは、涙を流す。痛みが原因では無い涙を。
そして、外へ放り出される。
「一生後悔して、苦しんで生きろ」
「れいむううううううううううううううううううううううう!!!!!」
断末魔の声をあげながら、まりさも潰された。
幸せだったはずの”美しきゆっくりプレイス”で見た最後の光景と、お兄さんの声がこれだった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
鬼意山は、愛であきに頼まれて、ある場所に来ていた。
金ゲスどもの子ゆがゆっくりスクールを卒業して、金バッチを獲得したそうだ。
それで、そいつを引き取り、金ゲスの預け先に届けに来たというわけだ。
(まったく、面倒くせえ)
預け先の奴が外出の用事が出来た為、俺が行くはめになってしまった。
そいつに金ゲスのガキを渡す。
なんだか興奮していたようだったが、俺にはどうでもいい。
そのとき、「ゆ…、ゆ…」と声がする。
野良か?
潰そうと思い近づくと、リボンに見覚えのあるバッチが。
2と書いてある。
「お前…、なんでこんなとこにいんの?てか、生きてたの?」
良く見ると、まむまむが潰れ、衰弱している。
「お、おにーさん…?おかーさんにあいたいようぅ…」
うわごとのように、次女れいむが呟く。
俺は、無造作に次女れいむを抱えると車に乗せる。
(なんか面白そうだし、連れて帰ろう)
次女れいむは、うつろな意識の中で銅れいむを思い出していた。
(おかーさん…。あいたいよ…、あいたいよ…)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
お兄さんは加工所で今も、精力的に働いている。
昔と違い、加工所での仕事にストレスは無い。
「先輩、やっぱりゆっくりの言葉は意味の無い鳴き声ですね」
お兄さんは思う。
加工所こそが、ゆっくりどもにふさわしい、美しきゆっくりプレイスだと。
第4作目終わり
これからも続きます
よろしくお願いします
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 加工所お兄さんがバカすぎる
もはやサイコパス -- 2023-05-19 23:33:17
- 金バッジがゲスと気付かれないのは猫被ってるから。(飼い主に気付かれないのは違和感あるが。)
そして自分が助かりたいが為に、お兄さんの宝物を壊した元・野良まりさはバカ。
お兄さんも両者の話を訊かない点で、圧倒的バカ。
・・・結論。作者の技量が足りてない。全ての行動や設定が都合良過ぎ。
子供向け絵本を書くように短編で技術を磨くべき。 -- 2018-02-12 11:01:16
- このシリーズ最高です やっぱり糞饅頭は虐待されて当然ですよね! -- 2016-01-04 10:52:55
- うーん、なんてゆうか文章の構成がへただな -- 2014-06-27 20:28:17
- ゲス金バッチはいつ死ぬの? -- 2012-02-25 18:29:14
- いやあこの金どもうまくやってるなあ……
むかつくだけで俺には合わないわ -- 2011-05-18 22:12:10
- シリーズの最後に金ゲスを潰そうと思ってるんだろうけどさ
そんなんでだらだらとシリーズを続けたって全く面白くねえから
出てくる人間が馬鹿過ぎるというか作者が馬鹿過ぎる -- 2011-03-08 12:19:36
- 作りたい話にするために、いきなり捻じ曲げるイベント作ってる感じだな
ここを違和感なく話を運べるようになれば上手い書き手になるんだろうけど
この話だと批判書かれてもしょうがないレベルの作り方だし
まあ作者は次書く機会があればがんばれ
-- 2010-11-26 03:11:41
- >次女れいむたちの怪我を見て何も思わなかったんだろうか。
ざまあとしか思わんな。 -- 2010-11-03 09:38:16
- 人間が頭悪すぎて気持ち悪いな…
次女れいむたちの怪我を見て何も思わなかったんだろうか。
まぁとりあえず、この似非金バッチ共に怒り心頭なのだが…
こいつら愛でてるお兄さんいい加減にしろよと思うな。
人間にまで不幸を運ぶなよ -- 2010-10-20 09:00:37
- 人間はみんなバカなんです。お兄さんはわかりやすいバカ像に書かれているだけでしょう
お兄さんの中ではゆっくりについての答えが既に出ていたんだと思います
あの変わり身の早さ、思考停止っぷりは結論ありきだからだと思います
目の前にゆっくりが「悪」だという状況が転がっている。だがその状況に至るまでの過程は分からない
しかし何故そんな状況になったのかを確かめない。それはその第一印象こそがお兄さんの望む結果だからではないでしょうか
ゆっくりに同情しているのではなく仕事で罪悪感を感じないための免罪符が欲しかっただけでしょう
最初から職を賭する覚悟など無く、ただ自分が悪いことをしていないことを担保したかっただけ
状況を見ただけでは本当のことが分からないことなど人生の中でいくらでも遭遇します
本気で一家の本質を見極めるならば検証が必要でしょう。しかしそんなことはしていません
この一家はお兄さんのオナニーに付き合わされただけに見えます
人間は基本的にバカな生き物なので、
自分がバカだと自覚してないと、自分に都合のよい情報にすぐ飛びついて思考停止してしまうんでしょう
そんな風に感じました。
でも使用済みゴムかぶってるような汚物は私なら処分します -- 2010-09-06 19:41:13
- うむむむ。
やはり加工所お兄さんがお馬鹿な印象はぬぐえない。
加工所お兄さんは、自分の人生の方向性を決める判断材料にするためにゆっくり達を飼育するとの記述がある。
人生の方向性を決定するための判断材料に対して、あの行動はあまりに短慮かつ短絡的なのではなかろうか。
『あの状況を見て金ゲスが悪玉だとは気付けないだろう』との意見もあるが、
仮に、飼いゆたちがゲス性を隠していたのだとするなら、お兄さんは「ゆっくりに騙された」ということになる。
実際、お兄さんはそのように判断してあの結末になってしまった。
最終的にお兄さんは「ゆっくりは度し難い愚かなモノ」と結論付けている。
なら何故、「金ゲスに騙されているかもしれない」との可能性は考慮しなかったのか?
金バッチに対する信頼?人間ですら聖職者による犯罪が起こっているのに、ゆっくり相手に金とはいえバッジを
取得している程度で全面的に信頼したのか?一種の権威主義だろうか。盲信的だ。
そのうえ「どうしてそうなったのか」を全く鑑みていない。
当事者の一方の意見しか聞いていないし、状況を精査もしていない。
他人から与えられた情報に盲目的に従っている。結論ありきの出来レース会議のような判断だ。
自分の人生において職を辞する覚悟さえしていたようなのに(大げさだな)その判断において、表面だけを見て、
なんら検証も考察もせずに第一印象のみによって即断するというのは短絡的・思考停止のそしりは免れない。
自分の人生に将来に関わることなのだ。思想を変えるほどのことなのだ。もっと慎重に判断すべきだったと思う。
ゆっくりの偽装工作や嘘を見抜くなど、ゆっくりが餡子脳生物なだけに簡単なのだから。
と、まぁ厳しく書いてみたが「その時は気が動転していたから仕方がないか」とも思ったよ。
でもその後、時間が経って冷静に考えられる状況になっても、何も考えてないみたいだね。
当時の状況を多角的に検証してみるとか、バッジ制度の信頼性を調べるとかした様子がまるで無い・・・
思い込んだらまっしぐらか。
職業選択や自身の思想の問題だぞ?最初はスゴイ苦悩してたじゃないか・・・こんな考えなしで大丈夫か?
お兄さんの将来が心配だ。特に結婚や女性問題などで破滅しそうだ。 -- 2010-08-25 12:46:12
- ようは金ゲスが狡猾すぎるってこったな -- 2010-08-18 15:17:42
- いや、良く読めよ
この状況でどうやったら金がゲスって気付くんだよ
飼いゆ家族がやった様にしか見えんだろ
想像力の無いお兄さんのコメントばっかだな -- 2010-08-03 00:28:40
- 登場する人間が頭悪すぎて気持ち悪い。
人間の行動が、非論理的・思考停止・短絡・想像力の欠如・etc…とにかく低能すぎる。
このお兄さんは、ちゃんと小学校を卒業したのだろうか?
-- 2010-06-30 00:35:56
- ちょっと金取得緩くないか? こんなゲス試験で一発でばれないのかな -- 2010-06-26 23:02:51
- ストレスマッハでえんけいだつもうヒャハー!!!! -- 2010-06-15 22:19:24
- きんゲスはゆっくりできないんだねー。わかるよー。 -- 2010-05-18 20:39:29
- 人間が馬鹿すぎる -- 2010-05-09 23:50:52
- 話は面白いけどゲスガーディアンな馬鹿人間にストレスマッハ -- 2010-04-04 14:30:08
最終更新:2009年12月26日 15:17