ふたば系ゆっくりいじめ 107 ご用事なあに?

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ご用事なあに? 

季節は晩秋。俺はある目的のために、山を登っていた。
藪をかき分けかき分け歩いていると、前から必死な顔をした饅頭がぽいんぽいんと跳ねてきた。
毎度おなじみ不思議饅頭ゆっくりである。種類はまりさ種のようだ。どうしたものかと思っていると、
 「おにいさああああぁぁぁぁん!!まりさをたすけてねええぇぇぇぇ!!!」
まりさが話しかけてきた・・・というかこっちに突っ込んできた。
 涙でぐしょぐしょの顔で縋ってくるまりさ。捕食種にでも追われているのだろうか?
そう思いながら足もとにすりすりしてくるまりさを眺めていると、茂みの向こうからさらに三匹のゆっくりが現れた。
まりさ、れいむ、ちぇんのようだ。
 「おにいさん!そいつをひきわたしてほしいんだぜ!」
 「そいつはえっとうのためのだいじなしょくりょうをぬすみぐいしちゃったわるいゆっくりだよ!」
 「えっとうのためのしょくりょうをたべちゃったわるいまりさはせいさいなんだねーわかるよー」

なるほどな。

 状況は分かった。とりあえずゆぐゆぐ泣くまりさを抱えあげ、撫でまわしながら三匹と少し会話をすることにする。
四匹は、もともと幼なじみで四匹一緒に生活していたそうだ。つがいではないらしい。
越冬直前の大事な時期でもあり食料集めを頑張っていたが、ある日起きるとまりさがいない。
三匹は必死で探し回すが見つからない。とりあえず朝ごはんを食べてから本格的にさがそうとして食糧庫に行くと、
食糧庫の中でお腹をぽんぽんにして幸せそうに寝ているまりさを見つけた・・・と。
へぇー・・・いつも仲良しで助け合ってるまりさが、越冬の困難さを知っているまりさが、その日に限って盗み食いをしちゃったと。何がまりさの理性を飛ばしたんだろうね?
 「しかしだね、まりさはこんなにボロボロじゃないか、勝手に食べるのはそんなに悪いことなのかい?」
 「おにいさんなにいってるの!?ふゆさんをこすためにしょくりょうはいくらあってもたりないんだぜ!」
 「ひとりじめはゆっくりできないよ!!」
 「だいじなじきなんだねーわかるよー」
 「ぢょっとのづもりだったのおおおぉぉぉぉ!!やべられながったのおおぉぉぉ!!」
 「だからおにいさん!そのまりさをゆっくりひきわたしてね!!」
三匹は俺の手に抱えられているまりさを渡すように要求してくる。ふむ、俺の用事も八割がた済んでしまったことだし、少しだけ遊んでやるか。 
 「なるほど・・・君たちの言うことはわかるよ、でも俺としては、こんなに怯えてるまりさをそのまま引き渡してしまうことはできないな」
 「おにいざんありがとおおおぉぉぉ!!」
手の中のまりさは涙でぐちょぐちょになりながら俺にすりすりしてくる。やめんか砂糖水でべたべたになる。
 「なにいってるのおにいさん!まりさをかばうならおにいさんもどうざいだよ!!」
 「いやいや、まりさが悪いことをしたというのは分かってるよ、でも、自分の目で見てないからなぁ・・・
そうだ、きみたちの巣に案内してくれないか?このまりさがどれだけたくさんの餌を食べちゃったのか見たいんだ」
 「ゆぅ・・・?にんげんさんをすにあんないするのはゆっk」
 「案内してくれたら、美味しい野菜をあげるよ?」
 「こっちだぜおにいさん!」
 「ゆっくりしないではやくついてきてね!ついたらおやさいちょうだいね!!」
 「こっちなんだよー!わかるよー!」
一瞬警戒するようなそぶりを見せたが、持っていた人参をちらつかせるとすぐに態度を変えた。だめだこいつら。
 青年がゆっくりに見せた人参には何故か人が噛んだような痕があったが、ゆっくりには見えないように巧妙に手で隠されていた。
 「おにいざん!!ばりざをだずげでねええぇぇぇ!?」
まりさは必死に俺にすりすりしたり可愛さアピールをしたりしていたが、誰もそんなもの見ていなかった。

 「ふむ・・・これはひどいね」
巣まで案内された俺は、「ちょぞうこ」を覗きこんでいた。
ちょぞうこには、虫、野草、キノコ、人参などがちょっとした小山のように積まれていたが、その山は、3分の1ほどが欠けていた。
1人でこれだけの量を食べてしまったらそりゃ追われるだろうな。
 「おにいさん!あんないしてあげたんだからおやさいちょうだいね!」
 「あとあまあまもちょうだいね!」
 「ついでにまりさをおいていくんだよー!わかるねー!」 
ぽいんぽいんと跳ねながら催促してくる三匹。手の中のまりさはがたがたと震えている。
俺は手の中のまりさに話しかけた。
「なぁ、まりさは何をつまみぐいしたんだ?」
「ゆ・・・?ご、ごはんだよ?」
「うん、ごはんは分かってるんだ、何を食べたのかなって思ってさ」
「ごはんはごはんだよ?」
「なにいってるのおにいさん!それよりはやくおやさいちょうだいね!!」
「なぁ、まりさ、まりさが食べたのって・・・これだろ?」
俺は人参を取り出し、まりさに見せてやる。
 「ゆゆっそうだよ!どうしておにいさんわかったの?あとそのおやさいちょうだいね!」
あっさりと答えるまりさ。だろうなぁ・・・。ちょぞうことやらに、まだ人参あったもんなぁ・・・。
 「おやさいさん!そのおやさいさんはやくちょうだいね!」
 「はやくたべたいよ!」
 「まりさばっかりおやさいさんたべてずるかったんだねー!わかるよー!!」
OK。これでおれの用事は9割済んだ。後の1割をさっさと済まそう。
俺は山のふもとで農業を営んでいる。俺の用事とは、畑を荒らしたゆっくりを見つけてぶっ潰すことだ。
生首饅頭どもめ・・・のこのこと俺の前に現れてくれやがったことを後悔させてやるわ!!
掴んだ人参をくるりと裏向け、噛み痕を見せてやる。
 「なぁみんな、これ見てくれよ」
 「まりさのおやさいさんがたべられてるんだぜ!?」
 「ゆるせないよ!れいむのおやさいさんをかってにたべたげすはせいさいしてやるよ!」
 「ゆるせないんだねー!わかるよー!!」
 「いやね、昨日俺の畑に泥棒が入ってさぁ、これ、泥棒に齧られたんだよね」
 「かわいそうなんだぜ!きをおとさないでほしいんだぜ!」
 「でもかじられたのをれいむにくれるなんてひどいよ!!」
 「おわびとしてあまあまももってくるべきなんだねー!わかるよー!!」
 「はやくしてね!いっぱいちょうだいね!!」
手の中のまりさまで調子に乗ったこと言ってきやがる・・・。そろそろこいつらにも種明かししてやるか。
 「まりさ、口開けてちょっといーってして?」
人参をひらひらさせながら、手の中のまりさに言う。まりさはおやさいさんを食べさせてくれるのかと目を輝かせながら、歯ぐきを見せた。
俺はまりさが口を開けられないように小脇に抱え込んだ後、まりさの口に人参を当ててやる。
 「ぴったりー!!」
まりさが叫ぶ。あぁ、こいつで当たりだったか。というかどうやって喋ってんだよ。
 「ぴったりだねぇ・・・」
 「どろぼうさんはまりさだったんだぜ!?」
 「やっぱりまりさはゆっくりできないよ!!」
 「せいさいけっていなんだねー!わかるよー!!」
それだけで、俺の意図に気づいた三匹。以外と頭はいいが、中途半端だな・・・。まぁ面倒が無くて良い。
 「そっかー、昨日俺の家に来た泥棒さんはまりさだったんだー」
言いながら、小脇に抱えたまりさを潰していく。
 「ねぇ、まりさ、れいむ、ちぇん、人の物を盗っちゃう悪いゆっくりはどうするんだっけ?」
 「しけいだぜ!」
 「ぜったいにゆるさないよ!」
 「ゆうざいなんだねー!わかるよー!!」
 「ゆぶぶぶぶぶ・・・・・・やべてね・・・・・・ばりざをはなじでね・・・・・・つぶれぢゃう・・・・・・はなぜええええぇぇぇ!!!」
力を入れてやると、ぶるんぶにょんと脇の下で暴れるまりさ。だが人間の力に敵うはずは無い。
三匹は俺をやんややんやと応援してくる。仲良しの幼なじみだったそうだが、まりさが人参を独り占めにし、泥棒をするわるいゆっくりであり、
さらに俺が野菜をやると言ったことで完全に順位が俺>まりさになってしまっている。
お前らも一緒に泥棒したんだろうにねぇ・・・。このゲスどもめ。
 「ゆ・・・ゆぶぇ・・・ぼあええぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
服が汚れないように、潰さずに絞るようにしてやると、口から大量の餡子を吐いてまりさはぺらぺらの皮だけになった。
 「わるいゆっくりはせいさいなんだぜ!」
 「おにいさんおやさいちょうだいね!!」
 「せいぎはかつんだねー!わかるよー!!」

 まりさが潰れた後も三匹はおおはしゃぎである。さて、こいつらはどうしたものかな。
 「じゃあ、お野菜あげるけど、その前にちょっとごめんね」
貯蔵庫に手を突っ込み、人参を取り出す。
 「なにするんだぜ!そこはまりさたちのちょぞうこなんだぜ!!」
 「かってにさわったらおこるよ!ぷんぷん!!」
 「おにいさんでもゆるせないんだよー!わかってねー!!」
 「これ、同じお野菜だよね?」
貯蔵庫から取った人参と、歯形のついた人参を並べる。
 「おなじだからなんだっていうんだぜ?」
 「そんなことよりはやくおやさいちょうだいね!」
 「まちきれないんだねー!わかってねー!!」
 「これは、まりさが昨日盗んだ野菜だから、俺のだよね?持って帰るよ?」
歯形のついたほうを三匹に放ってやると、貯蔵庫の中に残っている人参を、わざと一本ずつ取っていく。
 「なにやってるんだぜえええ!!?」
 「それはれいむたちのおやさいなんだよおおぉぉ!?」
 「かえしてねー!!わかってねー!!」
 「その野菜とこの野菜は同じでしょ?まりさが昨日盗んできたんでしょ?だったらこれはもともと俺のだよね?」
ほぼ同じ内容をゆっくり言ってやりながら、これまたゆっくりと人参を取り出していく。
 「ゆぎぎぎぎぎ・・・あのおやさいはまりさたちの・・・?でもおにいさんの・・・?」
 「まりさがどろぼうさんだったけど、れいむはどろぼうさんじゃないからあのおやさいさんはおにいさんのもの・・・?」
 「わからないよー!」
刻一刻と減っていく貯蔵庫の人参。三匹は煙を吹きそうになりながら俺を凝視している。
 「やめてね!そのおやさいはぜんぶまりさたちのだぜ!!」
 「れいむたちもどろぼうさんだよ!だったらそのおやさいはれいむたちのだよね!ゆっへん!!わかったらあまあまもってきてね!」
 「わかったよー!そのおやさいさんはやっぱりちぇんたちのだったんだよー!!」
泥棒を認める=お野菜を貰えるという思考になったらしいゆっくりたちは、自分たちが泥棒であるとあっさり認めた。
 「へぇ!そうだったの?あのまりさだけが泥棒じゃなかったんだ!」
大げさに驚いてやる。
 「人の物を盗る悪いゆっくりは・・・どうなるんだっけ?」
人参をぶらぶらさせながら聞いてやると、ゆっくりたちは
 「そんなことかんけいないんだぜえええぇぇぇ!!!まりさたちのおやさいをとろうとするげすにんげんはゆっくりしねえぇぇぇ!!」
 「れいむたちにかかればにんげんなんていちげきだよおおおぉぉ!!」
 「おさななじみのまりさをゆっくりさせなくしたわるいにんげんさんをせいさいなんだねー!わかるよー!!」
などと言いながら一斉に襲いかかってきた。一瞬で俺は悪いまりさを制裁してくれた優しい人間から、
野菜を強奪しに巣まで押しかけ、まりさを殺した極悪人になってしまったようだ。
ひたすら自分たちに都合の良い事しか見えない餡子脳。人語を解すとは言え、理を持ってこいつらと交渉するのはほとんど不可能だ。
よって、
 「ゆ゛っ・・・・・・・ゆ゛っ・・・・・・」
 「でいぶを・・・・・・でいぶをだずげでぐだざい・・・・・・」
 「わがらないよ・・・・・・」
結局は暴力に訴えることになる。
 さて、どうしたものかな。加工所に持っていって少しでも金にしようかとも思っていたが、こんなボロボロでは引き取ってもらえないだろう。
少しだけ迷ったが、やはり潰すことにした。
 「じゃあなクソ饅頭ども」
足を振りあげると、三個のボロぞうきんが命乞いをしてくる。それを無視して俺は、ぐしゃり、と饅頭どもを潰していった。




end





あとがき
ゲス制裁もののつもりで書き始めたSSがあんまりゲス制裁っぽくならなかったので、ストレートなゲス制裁を目指して書いてみました。
畑とおやさいは勝手に生えてくるうんぬんのやりとりは意図的にカットしました。
あんまり長くしたくなかったので、考えを根本から変えるほどの暴力は与えられないだろうなぁということで。
それでもやっぱりある程度罪を自覚させる方が好みなので、こんな感じになりました。
制裁描写が薄い・・・?ごめんなさい!


ここまで読んでくださったあなたに感謝をささげつつ、今日はさようなら。



byゆンテリアとか描いてる人



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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • ザwマwあwwwwwww -- 2016-01-31 12:43:30
  • ゆっくりは最後に燃やしたい俺が居る、実際にいないのが残念でしかたがない -- 2012-12-13 06:48:57
  • ぴったりー!てっとこで潰したくなった -- 2012-04-23 23:54:47
  • れいむとまりさはゲスなんだねー わかるよー -- 2012-02-11 15:13:15
  • ちぇんがゲスになるとは… -- 2011-10-08 00:46:15
  • わかるよーは穿った見方をすれば媚を売っている行為だからな。ちぇんが元々ゆっくりの中ではかなり一般的な可愛さをもって描かれる分、ゲス化した時その魅力が全て負の方向へと一転する。
    でもこのちぇんは都合が悪くなった時にらんに助けを請わなかっただけ、その一点だけはちょっとマシかもな -- 2010-09-25 10:15:25
  • ちぇんは素直なイメージがある分、ゲスちぇんのムカつきがひどい。れいむ・まりさ・ぱちゅりーはゲスでも可愛げがあるのに。 でいぶやゲスまりさなんて愛でたくなることすらあるよ。

    「勝手に生えてくる」を無くすとゆっくり側に言い訳する材料がなくなって、
    逆ギレしかなくなるんだな。 新鮮なssだった。 -- 2010-08-25 19:41:51
  • 泥棒は死ぬべき。特にゆっくりは -- 2010-07-26 15:17:39
最終更新:2009年10月18日 13:36
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