料理好きとゆっくり 25KB
虐待-いじめ 愛護 観察 理不尽 共食い 飼いゆ 希少種 透明な箱 加工場 現代 愛護人間 独自設定 希少種は死にません。
料理好きとゆっくり ~あるゆっくりとの出会い~
・料理系?
・希少種優遇
・俺設定
・まりさはこしあん、れいむはつぶあん
・基本的に希少種は死にません
~第一章~
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ある日の朝、自分の家の布団の中にいるというのにあまりの寒さに目が覚めた。
周りを見渡してみると窓が開いていた。
今は十二月。こんな寒いのに窓を開けて寝るバカがどこにいるだろうか。いやいない。(反語)
昨日寝る前には閉まっていたし、いくら寝ぼけていたとしても私は、こんな世界のこんなご時世だというのにも関わらず、窓を開け放つなどという暴挙にでるような愚か者ではないはずだ。
「うおっ寒っ!!」
うえー、とにかくこんな思考は中断してなんとしても今は窓を閉めるという最重要任務を遂行させなくてはならん。
「畜生、粗方あいつ等の仕業なんだろうな。」
愚痴をこぼしながらも窓を閉める私。とはいえ進入してきたなら今見あたらないのは少しおかしい気もする。だがそれは後だ。
あー、部屋が完全に冷えきってる・・・・・・ストーブと暖房フル稼働しなきゃ風邪引くっての。
「と、その前に炬燵炬燵っと」
うし、炬燵の電源おk。後は時間が暖めてくれる・・・・・
「ああ炬燵、素晴らしきかな、ああ炬燵・・・・・・と、ご飯作んなきゃね。さて、今日の朝食のデザートはどれにしますかな?」
唐突だが私はゆっくりが大好きだ。食材としてだけど。
ちなみに家には常時何匹かのゆっくりが食材部屋にストックしてある。
大福やおはぎに使えるあんこのまりさ。
ケーキやスープに使える生クリームのぱちゅりー。
フルーツのパイやシュークリームに使えるカスタードのありす。
チュコレートフォンデュやケーキに使えるちぇん。
ちょっと蒸し器やレンジに入れれば暖かくなる肉まんのれみりゃ。この時期最高だ。
さすがに朝から何か複雑な加工して作るのは無理なので朝は無加工のままか作りおきしておいてある奴、五分程度でできるものをいただくことにしている。
「メインはラピュタトーストでいいとして・・・・・・うーん、まりさの赤ゆでの簡単お汁粉か暖めたちぇんかなー?・・・・・・・・・・寒いしお汁粉にしますか。」
そう決めた私は早速トーストと卵を焼く。
できあがったらさぁお楽しみ。食材部屋へ今日の収穫をしにいく。
「ふっふっふっふっふ、こいつらゆっくりしたところに連れていってくれるとか勘違いしてるから甘くするとき楽で助かるね♪」
そう、この食材部屋にいるゆっくり共は飯が出てきていつでも寝れるここを楽園とでも思っている様で、そこにいる俺を『ゆっくりできるにんげんさん』とか言って慕っているご様子。
そんな幸せの絶頂にいるこいつ等を虐めることで甘さゼロ状態から自分の好きな甘さに調節できるんだからこっちからしたら確かに楽園。
今まで自分たちは特別な存在とか思っていたであろうゆっくり共の不幸のどん底につき落とされた時の顔も愉快だしね。
『どおしてこんなことするのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』とか『ゆっくりできないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!』なんて言うのも楽しいし。
餌なんかも市販の一番安いゆっくりフードの賞味期限が切れたやつを知り合いの店からさらに安く売ってもらっているので痛くもかゆくもない。
俺は食材部屋の扉を開けて
「さあ、みんな!朝ご飯の時間だよ!!」
しーーん・・・・・・・・・・
「あら?」
おかしい、いつもならすぐに『ゆわーーーーーーい』とかいって集まってくるのに。
なにがあった?
虎穴に入らずんば虎子を得ず。まぁ危険はないとは思うけどね、用心に越したことはない。泥棒だったらどうしようかな。死ぬかな?
とか考えながら部屋の奥に入ってみるとゆっくりらしき陰が見つかった。
「はぁ、やっぱり捕食種が入り込んだのか・・・・・・でもれみりゃやふらんなら窓を開けるなんて行儀のいいことしないで叩き割ると思うんだけどな。それにアイツ等なら中身の吸い終わったゆっくりの皮がさんらんしてるはずだよな。」
ならこいつは何?別の捕食種?でも俺ゆっくりの捕食種なんてあとゆうか位しか知らねえ。なんか帽子被ってるしゆうかではないと思うんだが。
「ええい、まどろっこしい!電気つけりゃ分かるこったろうに!」
電気をつけるとそこには案の定私が見たこともないゆっくりがいた。
「寝てる・・・・・・・・」
見た目はれみりゃやふらんみたいなふわふわした帽子に幽霊が着けてそうな三角の変なの・・・・・あれなんて名前だっけ?まあいいや、それがついてて髪はくせっ毛、大きさは成体よりも少し小さい程度。
不覚にもかわいいとか思ってしまった自分がいる。
「こいつが侵入者か?」
とりあえずこいつはこのままほっといてどんなゆっくりなのかを調べないと。
ググるのより人に聞いた方が早いよね。ググレカスって言われるかもだけど。
とぅるるるるるるるるるる
『はい、ドッピオです。』
「はいはい、ドッピオドッピオ。ちょっとお前に聞きたいことあるんだけど、今大丈夫?」
『ボケを適当に流されて大丈夫じゃないけどお前から電話するのは珍しいから聞いてやるよ。』
「かくかくしかじか」
『ちょwwwwwおまwwwwwwwwwwそれ希少種wwwwwwwwゆゆこwwwwww』
「希少種ー?でもバッチとか付いてないけど・・・・・・」
『じゃあ信じられないけど野良なんだろ。ああ、お前だけずりーよぉ。ただで希少種手にはいるなんて・・・・・・・』
「で、こいつ・・・ゆゆこの特徴とか教えてくれない?」
『あー・・・・・そいつ多分お前と気が合うと思うよ?』
「なにそれどういう意味?」
『特徴、捕食種、もちろん甘いものが好物、話す個体と話さない個体がいる。よく食べる、うまそうになんでも食う、
その胃はブラックホールが如く、要するに食べるの大好きゆゆこちゃんな訳。お前も同じ様なもんじゃね?
市場調査では食べてるときの幸せそうな顔がかわいいってことで人気のある希少種だ。売れば中古でも数十万は少なくともいくぞ?』
食に夢中な希少種か・・・・確かに気が合いそうなゆっくりだ。とりあえずなんか食わせてみるか。
でもせっかく溜めておいたゆっくり食べたのアイツなんだろうな。トホホ・・・・・・・・・・
「ありがと、じゃあね」
なんか受話器を置く瞬間になんか言ってたかもだけど気にしない。
「とはいえ種族は違えど食を愛する同士であることは変わらん。うまいもんをごちそうしてやろう。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
冷蔵庫と冷凍庫の中には昨日作ったぱちぇクレープの材料がある。
これしかないな。
ぱちぇクレープとは名前の通りゆっくりぱちゅりーを使ったクレープである。
作り方は少々面倒だが、努力する価値のある美味さだ。
必要な材料は成体ぱちゅりーが数匹とお好みでカスタードクリームとして使うありす一匹やチョコソースになるちぇん一匹など、あとバナナとかイチゴとか。
というわけでここからは昨日の調理風景をお送りします。
昨日 だいたい四時頃
食材部屋にて
「ふふふ、それじゃあ今日もっとゆっくりした所に連れていってあげるのは、ぱちゅりー五匹とありす、ちぇんだよ。さあおいでー♪」
「むきゅん、にんげんさん、ほんとうにわたしたちでいいの?」
「もちろんだよ。」
うぜぇ、早くこいや。
「ありすたちがとってもとかいはだからえらばれたのよ!!もっとよろこんでいいといいとおもうわ!!!」
だからその都会派ってなんなんだよ!?
「そうだねー。よろこんだほうがいいんだねー。早くいってみたいんだねー。わかるよー。」
そうだねー。ちぇんは物わかりが良くて助かるんだよー。
「むきゅきゅ、さっさとどれいははやくつれていきなさいよ。」
「そんなこと言っちゃだめよ。にんげんさんに聞こえちゃうわ。」
うん、ばっちり聞こえてるよ。
ぱちゅりー種はゲスになり難いって聞いたんだけどなる奴はやっぱりなるもんだな。
「はーい、それじゃあこの台車に乗ってー。乗った子から先にあまあまあげるよー。」
「「「「「「「あまあま!!??」」」」」」」
まさにゆっくり相手にじゃ魔法の言葉だね。あまあま。
とはいえこの作業が一番精神的に来るね。あぁ、何でこいつ等に媚びなきゃいけないんだろうね。はぁ。
「はーい、じゃあ乗ったら上に向けて口を開けてねー」
「「「「「「「ゆー」」」」」」
はいラムネでねんねしましょうねー。
全員にラムネ投下してからすぐにおねむ。これで三十分は命に関わること以外ならなにやっても起きない。
「じゃあねーみんなーまた明日ー」
「「「「「「「「「「「ゆー」」」」」」」」」」」」」
―――――――――――――――――――――
調理開始
さてと、それじゃあまずは髪の毛と飾りが邪魔だな。
ここで毟るのはタブー。なにより食材が暴れちゃうし、皮が一緒に取れちゃったりして起きちゃう、なにより力も時間も手間もかかるからね。
ここは加工所製の口に入れても問題なしな揮発性で無臭、且つ消毒できるタイプのゆっくりの料理用除毛クリームを使いましょう。
「きれいな禿饅頭にしてやるからねー」
てけてんてんてんてんてん、てけてんてんてんてんてん、てけてんてんてんてん・てん・てん・てん♪
一時間とちょっとクッキングー。
「まずはぱちゅりー五匹を禿にしましょう。眉毛もですよ?適量のクリームを手に取り髪の毛に優しく擦り込んでいくとあら不思議♪簡単に禿饅頭の出来上がりー♪これを同じようにぱちゅりー全部に施していきましょう♪ポイントは優しくです。これは虐待じゃありませんよ?料理です。食材には敬意を持って接してください♪」
誰に言ってるのかは分からない。
テンションもおかしくなってる。
「はい、この通り五個全部禿になりました♪」
ぱちゅりーを清潔な台に乗っけるとありすとちぇんを台車からむんずとつかんで調理台に乗せる。
「今度はこれの下ごしらえですけど、形を整えます♪なるべく綺麗に見えるように。お飾りを綺麗にして、髪の毛を櫛ですいてあげましょう♪終える頃には先ほどのぱちゅりーに使った除毛クリームがきれいさっぱり消えていますので、まずはぱちゅりーの調理を始めます♪」
そういって取り出したのは小麦粉。
「はい♪それではこの小麦粉と水でぱちゅりーは目以外の穴全て、それ以外は目も塞いじゃいます♪慎重に丁寧にやらないと今までの苦労が水の泡ですよ?え?窒息して死んじゃうんじゃないのか?あはははは♪そんな訳ないじゃないですか♪これゆっくりですよ?息なんてしてませんよぉー。やだなぁ。」
この場にはこの人一人しかいません。別にカメラが回ってるわけでもありません。
「水を少な目にしてぺたぺたぺたっと塞いでいきまーす♪・・・・・・・宇宙戦艦やーまーとーっと、はい!できましたぁ!!いやぁ我ながら結構うまくできたんではないでしょうか。うへへ♪さて、ここからが本番です!まずぱちゅりーをこの調理台の上で行われる『調理』がよく見える所に透明な箱に入れて置いてください。ありすとちぇんも透明な箱に入れて調理台に置いておきます♪そうしましたらもうすぐ三十分ですので目を覚ますと思います。それまで待ちます♪普通ゆっくりが口を塞がれたり息ができない状況に陥るとまるで窒息したかのようにダメになっちゃいますが、眠ってる間に息が出来なくさせると何故か自分が呼吸してないってことが分かるみたいなんですよぉ♪不思議ですねー出鱈目ですねー♪」
そう言うこの人の声は楽しそうに弾んでる。
まるで楽しいおもちゃを見てるかのように鼻歌を歌いながらゆっくりを眺めている。
「ふんふんふーん、早く起きないかな?起きないかな?」
町ゆく人に見せたら百人中百人が直視できないような笑顔をしている。
ぱち
ぱちゅりー達が次々と目を開けていく。
ありすとちぇんは震えだした。
「きゃー♪やっとです!!このときです!!!ここからがお料理です!!!!THE COOKINGです!!!!!!」
そういって包丁を右手に持って振り回す。
危ない危ない。
「さぁ!ぱちゅりーちゃん!!良く見るのです!!!これがこの子の・・・・この子達の最後ですよ!!!!!!」
そういうとありすの入った箱をつかみ、ぱちゅりー達にはありすの顔が見れないように顔面を下にして置く。ただし飾りはよく見えるように。
先ほどこれらを綺麗にしてたのはちゃんとこいつ等だと認識させるため。
「うふふふふふ♪いざ!入刀~♪」
そう言うと後頭部の皮だけを取り除くかの様に浅く包丁を入れてゆく。
「っっっっっっっ!!!!!っ!!!!!!」
ビクンビクンしてる。
「うわぁ♪震えちゃってますねぇ。痛いんですか?それとも気持ちよくなってたりしてぇ♪ありすはHENTAIさんですもんね♪」
「っっっ!!!!っっっ!!!!!!!!!!!」
ゆっくり、ゆっくりと刃を進めていき円を作る。
「・・・ふう、このように丸く頭皮を切り取ってください♪そうしましたら次にだいたいお玉二杯分ぐらいの中身を取り出して捨てます♪」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!1」
「このとき中枢餡もとい中枢クリームをつぶさないようにしてくださいね♪取り出しましたらぱちゅりーの前にでも置いときましょうか。」
べしゃ
ビクッ!!
一斉にぱちゅりーが反応。
「いい反応してくれますね・・・・・うっとりです・・・・・次はこれです。ちょっと長目のスプーンで中枢を傷つけないように混ぜていきまーす♪ぐーるぐーる。」
「っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
先ほどとは比べものにならないほどに暴れ始める。
それこそ飛び跳ねるかのように。
「きゃっ!危ないですねぇ。さてどれほどの甘さになっているかですが・・・・・・・・・甘いです。うん、もう後はほおって置けば十分でしょう♪まだビクンビクンしてますがこのまま冷蔵庫に入れまーす♪ばいばーい。」
ばたん!
「さて、それではちぇんにも同じことしまーす♪」
ちぇんがそれを聞き箱の中で悶え、逃げようとするが叶わない。
「うふふふ、いい具合にできあがってますね・・・・・大丈夫ですよ?今度は痛くしないであげますから♪」
ちぇんが動かなくなり静かになる。
先ほどとは違い箱から出してから調理台にのせ顔面を下に向ける。
そして一言。
「嘘です♪」
それを聞いたちぇんはまた暴れ始める。
それを左手で押さえてからこう言った。
「みなさん。チョコって甘すぎると美味しくないですよね?だから今が丁度いいんです。処理の仕方ですが・・・・・中心に向け包丁を入れるだけにしてください。じらしたりすると甘くなりすぎますから、このようにまっぷたつにするような感じです♪」
包丁を振り下ろし、見事まっぷたつ。
「おっとっと。中身が漏れちゃもったいないですから包丁を入れたらすぐに断面を上にしてください♪このまま常温で置いておけば固まりませんのでボールにでも中身を移していってください♪」
そう言いながらへらでボールにチョコを流し込んでいく。
全て流しきると皮をゴミ箱に捨てる。
「さて、ぱちぇクレープの主役ぱちゅりーの出番ですね♪」
一斉にぱちゅりーがビクつく。
普段ならば口やうんうんの穴から内容物を出し絶命するところだがふさがれているのでそれは出来ない。
「生クリームは一匹分あれば十分です。それ以外の生クリームは飼いゆの餌や保存するなどして下さい♪捨てたければ捨ててもかまいませんよ?私の場合は飼いゆ用にしますー♪それではあまり時間をかけずにやります♪ぱちゅりーの目をボールに向けた状態で少しずつ、皮が破けないように絞っていきますと、目がはずれて中身が出てきます♪ぽんっ!といい音がしたら成功です♪」
ぽんっ!!
「はい、成功ですねー。後は目玉を捨てて中の生クリームを絞るだけです♪ぎゅー♪」
にゅるにゅる出てくる。
はじめの頃はビクビク震えていたのだがすぐに動かなくなった。さしずめ中枢が出ていったんだろう。
「この皮が主役で重要ですから捨てないでくださいねー♪」
そんなこんなしている内に五匹全てのぱちゅりーの絞りが終わった。
「生クリームを冷蔵庫に入れて、クレープの皮ををつくっていきまーす♪はい、ぱちゅりーの皮でクレープの皮を作りまーす♪まずぱちゅりーの皮を入れたボールに牛乳と卵を入れまして、溶かして行きます♪ここで注意するのは牛乳を入れすぎないことです。お好み焼きの生地と同じ位の濃度になれば成功です。ぱちゅりーの皮は液体に溶けやすいのでこうして生地にするにはもってこいなんです♪」
そうしてハンドミキサーでかき混ぜていくと次第にぱちゅりーの皮が牛乳に溶けて生地になった。
「成功です♪それでは早速焼いていきましょう。いくら何でもクレープを焼く機械は一般家庭にはないのでマーブルコーティングされたフライパンなど、くっつきにくいフライパンで作ると綺麗に出来ます♪軽くティッシュなどで油をひき、生地を流します♪たらーっと。綺麗に丸くなるようにフライパンを傾けながら整えて・・・・・・しっかり焼けたら生地の完成です♪後はこれで先ほどのカスタード、チョコソース、生クリームと果物を包めばぱちぇクレープの完成です!!!!!」
じゃーんとか口で言いながら両手を広げてどや顔でしばらく制止。
三十秒もすると
「・・・・・・・・・・・・調理器具片づけなきゃ・・・・・・・ああ、めんどくさい・・・・・・・」
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これまでが昨日の調理風景。
とりあえずはラピュタトーストを食べて、自分の分のクレープとゆゆこの分を作り先にクレープを食べている。
「ん~♪甘くておいし~♪やっぱりちゃんと作るよりゆっくり使ったほうが甘くなってカロリーも抑えられるしねー。・・・・・・・さて、行きますか。」
ゆゆこの分のクレープを手に食材部屋へ向かう。
とはいえどうやって起こすかだな。
クレープもっていったら匂いで起きるかな?
「ゆゆこー?起きてるかー?と、あらら、寝てるわな。」
寝てることを確認した私はクレープの乗った皿をゆゆこの前に置く。
「うりうり、起きるかー?」
人差し指でつつきながらしばらくは様子見だ。しゃがんでゆゆこの顔をのぞいていると口をムニャムニャし始めたと思ったらすぐに起きた。
「こぼねー♪」
「起きたか。ほれ飯だ、食え。」
そう言ってクレープを指さし催促する。
すると、「こぼねー」とか言いながら食べ始めた。もぎゅもぎゅ
おお、確かにこれは可愛らしいな。
こいつは話せない個体なのかな?こぼねとしか言わないし。
てかこぼねってなんだ?小骨?魚?
やっぱりゆっくりってよくわからねぇな。
早くも食べ終わり『けぷっ』とかげっぷみたいな事をして、まだ食べ足り無いのか催促するかのようにこっちに擦り寄ってきた。
「あはは♪お前なんだか可愛いな♪まだあるよ。後皮は二枚残ってるし生クリームとかチョコとかカスタードとかもあるぞ♪」
「こぼねー♪」
というわけでその可愛さに免じてもっとご馳走してやろう。
ゆゆこを抱き抱えリビングまで運びクレープを与える。もぎゅもぎゅ。
「美味そうによく食べるのなーお前。そういやあそこに居たゆっくりもお前が食べたのか?」
そう、それが一番の疑問。
こんな小さい体にはあの量が入りきるとは思わないし、こいつじゃないなら他になんか入り込んでるかもしれないし。
「こぼねー」もぎゅもぎゅ
あー?これは肯定の意なのか?うなずいてる様に見えたけど・・・・・・・・肯定だろうな。
まぁこれだけクレープ食ってるのに苦しそうな表情はおろか満腹って顔すらしないからな。
アレだけのゆっくりを食べたのだって何とか妥協は出来る。
だがよく食べることよく食べること。もうクレープ終わって、余ったカスタードに刺しておいたストロー吸ってるよ。ちゅるちゅる
普段お菓子を作ってもどうしてもゆっくりって何かしら余るんだよな・・・・・・こいつにそれを全部食べてもらえばそんな心配する必要ないんじゃ無いのかな。
「なぁ、ゆゆこ。お前うちにいないか?お菓子を毎日あげるから。」
「こぼねー♪」ちゅー。
なんか承諾されたっぽいし、結構簡単に決まっちゃったな。
「よしそれじゃあそれ食い終わったらゆっくりの補充とお前のバッチ申請に行くからな。」
「こぼねー」じるじるじる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
で、まず役所にバッチの申請しに行ってきた。
初めてだからよくわからなかったけどすぐ終わってとりあえず銅バッチになった。
そんなものにはゆゆこは興味がないようで、口に何か入ってないのが嫌なのかずっと口をモゴモゴ、まるで入れ歯のあわない老人みたいにしていたから飴を放り込んだら落ち着いた。
そこまでの食への執念はっもの凄いものがあるな。
その後知り合いのいる一番近くにある加工所に、食用ゆっくりの規格外品を売ってもらうため歩いて向う。
ここで一応ゆゆこに釘を刺しておく。
「いいか、これから加工所に行くけどつまみ食いとかしちゃダメだぞ。」
ゆゆこは元気よく「こぼねー」なんて返してくれたけど分かってるのかな?こいつ。と心配になる私。
ゆゆこは飴がなくなればまた催促し、口にあれば落ち着きってのを繰り返している。何とも暢気でいいね。
そんな様子を眺めていたら横からゆっくりの家族が子供を引き連れて現れた。れいむとまりさの典型的な番だ。
子供はれいむが1匹とまりさが2匹。
比較的体が綺麗なところを見ると山から降りてきたバカだろう。人間を見ても逃げようともしない。
「ゆゆ!!にんげんさんと見ない子だよ!!!みんな挨拶してね!」
「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!!!」」」
「ゆっくりしていくんだぜ!」
うわぁ、絡まれたよ。めんどくせぇ・・・・・・・
「ゆゆこ、無視して行くよ。」
返事がない。
「ゆゆこー?あ・・・・」
顔をのぞくと涎を垂らしていた。
おいおい、これを食べるつもりか?
「ゆゆ!?なんだかあまあまのにおいがするよ!!!!わかった!にんげんさんがあまあまをひとりじめしてるんでしょ!!!!!あまあまはみんなのものなんだよ!!!いたいめみたくなかったら、ひとりじめしないでさっさとまりささまたちによこすんだぜ!!!!!!」
「ゆゆ~ん、まりさはかっこいいよ!!!!」
「「「おちょーしゃんやっちゃえー!!!!!!」」」
声がでかいんだよお前等。それに言ってることも支離滅裂だし。
なにが独り占めだよ。お前等貰ったら全部食うだろうが。
「ゆ!!この見ない子からあまあまのにおいがするよ!!!!!さっさとださないとまりささまがせいっさい!!するよ!!!!!!」
そう言ってゆゆこに向かっていくまりさ。
ああ、ゆゆこに触れるなよ。
とはいえゆゆこの心配はいらないでしょ。なによりこいつ等だしゆゆこはまだ涎垂らしてるし、狩人の目してるし。
「ゆぷぷぷぷwwwwまりささまがこわくて動けなくなってるみたいだねwwwwwwww」
「まりさー!!!がんばってー!!!!!!」
「おちょーしゃんはつよいんだよ!!!!!」
「そんなゆっきゅりできにゃいやちゅはさっさとせいっさい!!しちぇにぇ!!!!!」
「ゆぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃwwwwww」
ああ、うるさい。だから声がでかいんだって。
「ゆううううううううううう!!!!!!さっさとあまあまだせって言ってるでしょおおおおおおおお!!!!!!!!もういいよ!!!!!せいっさい!!してやるよ!!!!!」
そう言ってゆゆこに体当たりしようとしたんだろうがゆゆこの方が早い。「こぼねー♪」という言葉とともに頬に噛みつき引きちぎる。ぶちっとメルヘンチックな音が聞こえた。
うん、いい音♪
「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
うん、いい声♪
あっちの子供らは状況がよく分かってないみたい。
全くもって状況把握能力が足りてないよねぇ?あいつ等。
「まりさのもちもちほっぺさんがああああああああああああ!!!!!!」
もちもちには見えなかったけどね。
「もうゆるさないよおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!ゆっくりしないでしねえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
そう言ってゆゆこに再度向かってくるまりさを足で帽子を上から軽く踏んで私が止める。
「ゆがあああああああああああああ!!!!!!!!!やめろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
だからうるさいって。
「ゆゆこ、味はどう?」
「こぼねー」
どうやら微妙だったご様子。
ま、こいつこんなんだし仕方ないか。
「はなせえええええええええええええええええ!!!!!!!!!くそにんげんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!!!」
「これまだいる?」
「こぼねー」
声が暗いから要らないってことか。
「じゃあ、あそこに居るあいつ等の味見でもしてこいよ。」
「こぼねー♪」
そう言って向かっていくゆゆこ。かわいい。
「ゆがあああああああああああああああ!!!!!!!!!はなせえええええええええ!!!!!!!!!」
「はいはい、離すっての。じゃあね。」
足をまりさから離して今度はシュートみたいにキック。
「ゆぎゃああああああああ!!!!!!!!おそらおとんですみたいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・」
「おお、よく飛んだよく飛んだ。さて、ゆゆこーそっちはー?」
「こぼねー!」
ゆゆこは丁度赤ゆ三匹を口に入れたところのようで口から
ゆっくりの飾りが三匹分見えた。
なんか口から「ゆぎゃ!」とか「もっちょゆっくちしちゃ」とか聞こえて軽くホラーなんだが。
「あ、そうだ。丁度良いから今言うけど、成体れいむは食べちゃだめだぞ。」
「こぼねー?」もぐもぐ
「理由は私が気持ち悪いからだ。粒あんのゆっくりなんて赤ゆだけあればいいよ。私、粒あんがそんなに好きじゃないんだよ。わるいね。」
「こぼねー」
納得はいかないようだけど了承してくれたみたいだ。ごめんね。わがままで。
「ゆがあああああああああああああ!!!!!!!!れいむはきもちわるくないいいいいいいいいい!!!!!!!」
おいおい、自分の子供が食われてるのに切れるところは自分のアイデンティティーに関わるところかよ。
「はいはい。きもいきもい」
私としては粒あんのせいってのは建て前で、純粋にれいむ種ってのが気に食わないってのが一番なんだよね。
そこらへんに落ちてた木の棒を拾って両目を突き刺してやった。
「ゆぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!れいむのかわいいおめめがあああああああああああああ!!!!!!!!!!」
「いやいや、可愛くない可愛くない。」
「ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」
ああ、もうキモいしこのままほっとこう。
「ゆゆこ、行くよ。」
「こぼねー」ごくん
「れいむはきもくないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
~加工所~
「やあ、今日もゆっくりが欲しいのかい?」
こいつはこの加工所の職員、私の友人でもある。
「そ、とりあえずいつもと同じ量だけお願い。」
「まいどー。」
部下らしき人に書類を手渡してゆっくりを取りに行かせる。結構偉いみたいだ。
「ところでそれ・・・・・・・ゆゆこだよね?」
「そうだね。ゆゆこだね。」
「もしかして買ったの?いやぁ君がゆっくりを飼うなんて思考を持ち合わせていたとは驚きでね。」
失礼なやっちゃな。
「どういう意味だよ。」
「いやぁ、僕は君はゆっくりを食材としてしか見れない人だと思っていたからさ、まさかゆっくりを飼うだなんて思考に達するとは思ってなかったんだよ。」
本当に失礼な奴ですね。
「それを言ったらこっちもだ。私はアンタをゆっくりは実験動物としか見れない人だと思っていたけど、その後ろにいる胴付きはなんだ?」
そう、先ほどから気になっていたのだが赤い髪をした台車を押しながらはしゃいでるあれはいったいなんだ?
「あの子はゆっくりおりんだよ。ちょっと実験で胴をつけてみたら成功して今では僕の研究所の壊れたゆっくりを運んでくれる大切なパートナーだよ。あとあの子の能力のゆっくりゾンビを作れるのも楽しいし。」
「なんだよ。お互い様じゃねぇか。」
「あはは、まったくで♪」
とはいえゾンビか・・・・・・・・食えるかな?
発酵食品・・・・・・・ゾンビは腐敗か?
自分の腹壊したくは無いし今日はやめておくか。
「ほら、地下の駐車場のトラックにいつも通り乗せたから行ってきな。そら、ゆゆこちゃーん?子ちぇんだよー。」
「こぼねー」
「わからっ!!」
もぐもぐ
「いつもありがと、じゃあまたくるよ。ゆゆこーいくぞー」
というわけであいつとは別れトラックの元へ。
「じゃあ運転よろしくねー。」
「はい。」
この加工所では一定量のゆっくりを購入するとこのようにトラックに積んで自宅まで運んでくれるのだ。
親切すぎる制度である。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
食材部屋にまで運んで貰って、適当に餌も与えてゆゆことリビングへ。
そこで改めて思った。ゆゆこが一人で窓を開けたり食材部屋の扉を開けたりできるのかと。
全くもって今更である。
「なあゆゆこ。おまえ誰かとここに入っただろ。」
単刀直入に聞いた。とはいえ言葉を話せないから明確な答えがでるとは思っていない。
「こーぼーねー!!」
ん?なにそのイントネーション。今まで聞いたことないね。
そんなことを思っていたら予想外のところから予想外なものが現れた。
テーブルの上に置いてあった新聞紙のスキマからゆっくりが出てきて開口一番。
「ゆっかりしていってね!!!!!!」
「は?」
続け
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これは自分の趣味。お菓子づくりとか料理って楽しいよね。出来合いのもの買うより安くできたり、自分で作ると楽しいし。
続きではもうちょっとお菓子とか料理とか詳しくできたらいいな、とか思ってます。作るのはお菓子だけじゃないんですよ?
全国のつぶあんファンのみなさん、ごめんなさい。僕本人はこしあんもつぶあんも大好きです。
それとみょんの中身って何なんですかね?
だれか教えてプリーズ。
宇宙戦艦は映画見に行ったから。おもしろかった。イス長かった。
ゆかりを胴付きにさせようか悩んでます。どっちが良いです?胴があれば料理の手伝いとかさせられたりできるんですよね。
あと、なにかこうして欲しいとかこれはやめろとかあったら書いてくれるとうれしいです。
ではでは
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過去作
てるよシリーズ
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てるよシリーズの続編はまだまだしばらくできそうにないです。
すみません。収拾つけるのが難しい・・・・・・
後二本で終わる予定ではあります。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- ホワイトチョコだったよ -- 2016-01-24 20:02:57
- ディアボロ「何故ドッピオが、あの男と話てるんだ!?」
DIO「裏切られたんじゃないの」
ドッピオ「もしもしドッピオです」
ディアボロ「おいドッピオ」
ドッピオ「あ、ボスですが」
ディアボロ「お前に電話していた奴は誰だ!?」
ドッピオ「僕の友達です」
ディアボロ「何!」
DIO「ドッピオの友達だったのか」 -- 2015-01-11 18:21:06
- ゆゆこ可愛いwwww
「こぼねー」じるじるじる
wwwwwww -- 2013-06-20 09:25:31
- ところで作者名はどこに書かれてるんですか?
-- 2013-06-01 23:46:31
- やべぇ、楽しい、やべぇ、おもしろい、やべぇ、ドストライク -- 2013-06-01 23:44:32
- みょんって、かしわ餅か、中身がホワイトチョコじゃなかったかな -- 2012-07-03 22:27:47
- 匹ってなんで数えるか分からん 個じゃないの? -- 2011-07-26 09:46:27
- 可愛いけど飼うのは金かかるよなゆゆこw -- 2011-06-11 07:31:40
- こぼねw -- 2010-10-30 14:43:29
- ゆゆことゆかりんのコンビか。
料理も楽しそうでいいなー^^ -- 2010-10-24 18:05:07
- 楽しい。ゆゆこかわいい。ゆかりん結婚してくれ。 -- 2010-07-26 14:54:02
最終更新:2010年01月08日 18:27