おうち宣言! 18KB
虐待-普通 制裁 現代 テンプレ展開
『おうち宣言!』
一、
ようやく家に帰りついた。今日も長かった一日が終わった。俺はアパートのちょっと急な階段を一段一段登りながら、
明日の仕事の内容を頭の中で整理していた。社会人二年目。少しは世の中のなんたるかがわかったような、わからないよ
うな…とにもかくにも、退屈な日々の繰り返しに少しだけ飽きながらも、部屋と職場を往復する日々。
「なんか面白いことねーかなぁ…」
大学時代の友人がよく言っていたセリフを真似てみる。こんなことを呟くと、すぐに大学時代の楽しかった日々を思い
出し、少しばかりセンチメンタルな気分になる。まぁ、感情のアップダウンをあえて楽しむのも、人生を楽しく生きるコ
ツだと言い聞かせて、俺は部屋のカギを回した。
簡素な作りのドアのカギを外して、一歩足を踏み入れる。やはり、自分の部屋はいい。落ち着く。一人暮らしだとは言
え、なんとなくほっとするものだ。俺はとりあえず、手に持っていたカバンを置いて、部屋の電気を点けた。
「ゆゆっ!」
何か、聞こえた。俺は、とっさに身構えた。俺は、今、カギを開けて部屋に入ってきた。そのはずなのに、部屋の奥か
ら声が聞こえてくる。
(おいおい…シャレになんねーぞ…)
とりあえず、深呼吸。部屋のドアは全開にしといて、靴も履いたまま音を立てないように一歩踏み出す。
「ゆぅ…まぶしくてゆっくちできにゃいよ…」
今のセリフを聞いて確信した。ゆっくりだ。ゆっくりがいる。
(~~~~~ってことは何か?!)
俺は、ばたばたと部屋の奥へと走っていき、窓ガラスの状態を確認した。案の定、下のほうが割れている。そのとき。
俺の足になんか柔らかいものがぶつかってきた。俺は、そいつを見下ろした。
大きさにしてバスケットボール。人を馬鹿にしてるかのような、生意気そうな目つきと口元。さらさらの金髪には、左
にだけおさげがぶら下がっており、黒くて小さなリボンが結われている。…まりさ種だ。大きな黒い帽子をかぶっている。
まりさは、俺を見上げて“ゆふふん”と何か得意気な表情をしている。
「ゆっくりしていってね!!!」
まりさが俺に挨拶をしてきた。俺は、とりあえずまりさを蹴り飛ばした。
「ゆんぐっ?!」
まりさは一直線に飛んでいき、洗濯機の側面に叩きつけられて、床に落ちた。すると、どうだろう。ベッドの下に隠れ
ていたのか、同じような大きさのれいむ種と、その間に生まれたガキ共と思われるピンポン玉ほどの赤れいむと赤まりさ
がぞろぞろと出てきて、親まりさの元に集結した。親れいむは、親まりさの顔を舌でぺろぺろと舐めながら、
「ま…まりさっ!ゆっくりしてねっ!ゆっくりしてねっ!!!」
何か必死に声を掛けている。赤ゆたちは………四、五、六…七。多いな。七匹も赤ゆを連れてよく今まで生きてこれた
もんだ…。俺は素直に感心しながら、その九匹家族のれいむ一家を見下ろしていた。それに気付いた赤れいむが、俺の方
を見上げ、揉み上げをわさわささせながら、
「にんげんしゃんっ!れーみゅ、おこっちぇりゅよっ!!!」
なんか喋ってきた。それを聞いた残りの赤ゆたちが、同じような角度で俺を見上げ、一様に頬に空気を溜め始める。
「おかーしゃんにひじょいこちょしゅりゅ、げしゅなにんげんしゃんはゆっくちしにゃいでしんじぇにぇっ!!」
おお、おお、口が悪いこと。このサイズの赤ゆでもうそんな言葉遣いなら、将来が思いやられるな…。
「ゆ…にんげんさんっ!!!」
さっきまで痛みに呻いていたまりさが、ようやく顔を上げた。涙目じゃねーか。何、睨みつけてんだこいつ…。
「ここは…まりさたちのおうちだよっ!!ゆっくりできないにんげんさんはすぐにでていってね!!!」
「でちぇいっちぇにぇっ!!!」
「ゆっくちぃ!!!ゆっくちぃっ!!!!」
「おきゃーしゃんはちゅよいんだよっ!!!」
「あやまりゅなら、いまにょうちだよっ!!!ゆっへん!!!」
ゆっくりによる、おうち宣言。話にはよく聞くが、実際にされたのは初めてだ。まぁ、そうだろうな。そうしょっちゅ
う、ゆっくりが部屋に侵入してくるわけなんてないし…。おうち宣言はいいんだが、なんでこの赤ゆ共はこんなに偉そう
なだろうなぁ…。遠まわしに謝れ、みたいなことも言われてるし…。
親れいむは、割と賢いのか怖いのか、とにかく警戒して口を一文字につぐんでいる。何も言わないだけマシだが、なん
かその眉毛がうざい。俺はなんとなくその親れいむを両手で持ち上げた。
「ゆっ?!や…やめてねっ!ゆっくりできないよっ!おろしてねっ!ぷんぷんっ!!!」
ゆっくりの顔、初めて手で触ってみたが思ったより柔らかい。俺は、そのまま親れいむの口の端に両手の親指を引っ掛
けて、広げてみた。親れいむの口が伸びる。
「ゆ゛ぅぅぅぅぅっ!!!!!」
親れいむのウザ眉毛がハの字に折れ、情けない表情で目に涙を浮かべた。泣くの早いな、こいつ…。まだなんにもして
ないんだが…。親まりさが再び俺の足に体当たりをしてきた。今度は、数匹の赤ゆたちも一緒にぽむぽむ俺にぶつかって
くる。
俺はそいつらを無視して、この中では一番まともに話ができそうな親れいむに話しかけた。
「ここは、俺の家だ」
親れいむは、口を広げられているため、喋ることはできないが顔を横に振った。…違う、とでも言いたいのだろうか。
「お前らの家なのか?」
今度は顔を縦に振る。…ふぅむ…こいつならまだわかってくれると思っていたんだが…。とりあえず、親れいむを降ろ
してやる。親れいむは、親まりさの元にあんよを這わせて泣きついている。
「まりさぁ…こわかったよぅ…!!ゆぅん…ゆぅん…!!!」
どうやら、こいつらは俺の部屋を完全に自分たちのものにしたと思いこんでいるらしい。実にゆっくりらしい。後でゴ
ミ袋にでも詰めて捨てるか…明日、燃えるゴミの日だし…。なんてことを考えてて、今の今まで気付かなかったが本棚の
本が根こそぎ床に落ちている。そして、それはなぜかびりびりに破られている。
(え…?)
俺は慌てて、本を拾い上げる。これも…これも…これもかっ?!馬鹿なっ!!!俺の『ゆうかにゃんの秘密の花園』ま
でが…っ!!!!俺は呆然としながら、後ろにいるであろうゆっくりたちに問いかけた。
「お前らが…やったのか…?」
「しゅっごくたのしかっちゃよっ!!!」
「またびーりびーりさしぇちぇにぇっ!!!」
…赤ゆ共の仕業か…。
「びーりびーりしてるときのちびちゃんたち、すっごくゆっくりしてたよ。にんげんさんにもこんどみせてあげるね!」
今度はねーよ、この馬鹿饅頭共が…っ。『ゆうかにゃんの(ry』はともかく…俺の持ってる本ってのは大体、需要が
なくて基本的にお値段高めの本ばっかりだって言うのに…それを…ここまでやってくれるとは…。…ああ、転職しろ、っ
ていう神の思し召しなのかねぇ…。
深いため息を吐く。横目でちらっとゆっくり一家を見る。なんで、そんな楽しそうな顔してるんだこいつら…。
ゆっくりから、コタツの上に置いてあったノートパソコンに視線を移した時、俺は思わず声を上げた。俺の声に驚いた
のか、親れいむが親まりさの頬に自分の頬をくっつけていたが、それはどうでもいい。
「ぱ…パソコンが………」
十中八九、というか間違いなくこいつらの仕業には違いないのだが…開きっぱなしだったとはいえ、ディスプレイやら
キーボードやらが壊れてるのはなぜだ…っ?!!
「ゆゆっ!!!おちびちゃんたちがそのうえでころがってあそんでたよっ!!!」
「ころがりゅとじめんしゃんがへこんじぇ、しゅっごくたのちかっちゃんだよっ!!!」
地面さん…、とやらはキーボードのことか。確かにこの上を転がればキーボードを押していくような感じで凹んで行く
わな…。
「おちびちゃんがあんまりたのしそうだったから、れいむもそのうえにのってあそんだよっ!!!」
最終的には破壊したのはお前か…親れいむ…っ!!!!
ふぅ…被害状況の確認だ。とりあえず、ガラスが割られている。本棚の本がほぼ全滅。ノートパソコンもおじゃん…と。
「よし。お前ら死ね」
二、
「どぼじでぞんな゛ごどい゛う゛の゛ぉ゛ぉ゛??!!!」
親れいむと親まりさが本当にショックそうな顔をしてるのはなんでだ?ああ、死ね、って言われたからか。でも、死ね。
俺は親まりさのお下げをわざと荒々しく掴んで、親まりさを宙にぶら下げた。
「ゆ゛ぎい゛い゛い゛い゛ぃ゛…っ!!い…い゛だい…よぅ…っ!!!!」
当然だろう。この細いお下げがバスケットボールぐらいもある、親まりさの全体重を支えているんだ。今にも引きちぎ
れんばかりの勢いだ。俺は、その状態のまま、もう一度親まりさに問いかけた。
「ここは誰の家だ?」
「ここは…まりさたちのおうちだよっ」
こんな状態でよくそんな口が聞けたもんだ…。俺は親まりさを床に叩きつけてやった。
「びゅべっ!!!!」
「ぴぎゅっ!!!!!!」
親まりさは、床に叩きつけられたときに餡子を吐き出した。しかし、悲鳴は二つ聞こえた。親まりさは、自分の下腹部(?)
あたりを見て、真っ青になっている。どうやら、親まりさの下敷きになった赤ゆがいるらしい。親まりさはそこを動こう
とはしない。俺は、そんな親まりさの頭頂部の髪を掴んで持ち上げた。
「ゆ…ゆ゛あ゛っ…」
親まりさの口の下あたりに、紙みたいになってへばりついてる赤ゆがいた。髪の色からして赤れいむだろう。ど根性ガ
エルみたいな状態になっている。
「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!れいむ゛の…かわいいちびちゃんがああああああ!!!!」
真っ先に悲鳴を上げたのは親れいむだった。確か、れいむ種は精神的にもろい。直接的なダメージを与えるよりも、精
神的に苦しめた方がこたえる…っていうのを何かのブログで見た記憶があるな。親れいむは、がたがた震えていた。赤ゆ
共も姉妹の変わり果てた姿を見て、完全に硬直している。
俺は、親まりさを持ち上げたまま、何度も何度もグーで殴りつけた。どうしたものか。拳にめり込む親まりさの皮が柔
らかくて大変心地よい。親まりさはというと、当たり前だが殴られるたびに、短く“ゆ゛っ!”と声を漏らした。親まり
さの顔の形がちょっとずつ変わっていく。殴るときの衝撃で張り付いていた赤ゆが床にぺしゃりと音を立てて落ちた。
「も…もうやべでぇぇぇぇぇ!!!まりさが…ゆっくりできなくなっちゃうよぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「まりしゃおきゃーしゃんを…いじめりゅにゃああああ!!!!」
姉妹を殺された恐怖を乗り越えでもしたのか、忘れたのか、赤ゆ共が数匹俺の足にぶつかってくる。戯れにそのうちの
一匹を踏みつぶしてやった。これまた何とも言えない感覚が足の裏にじんわりと広がる。踏みつぶされたのは赤まりさだ
ったが、なんという素晴らしい弾力。新世代のプチプチとして世に送りたいぐらいの気分だ。
「ぴっぎゅああああああ!!!!」
目の前で赤まりさを潰された、赤れいむが涙、涎、汗、しーしーと、脱水症状になるんじゃないかと思うぐらいに水分
をぶちまけて叫び声を上げる。
「ち…ちびちゃあああああああん!!!!!」
続いて親れいむが絶叫した。親まりさはそんな一連のやり取りに反応する余裕がない。
「かひゅっ…こひゅっ…」
切れ切れに呼吸をするので精一杯だ。まぁ、確かに執拗に殴ったけども。途中から反応しなくなってきたしな。
さて、これで、親まりさは瀕死。親れいむはまだ元気だけど発狂寸前。赤れいむが三匹。赤まりさが二匹。七匹家族に
なりました…っと。
俺はもうボロボロになっている親まりさを床に放り投げると、今度は一番近くにいた赤れいむをリボンの部分を親指と
人差し指でつまみあげた。
「ゆっ!おしゃらをとんでりゅみちゃいっ!!!!」
涙を浮かべながら、そのセリフを吐く根性には素直に感心するところだ。俺は、チャッカマンを取り出し、定番のあん
よ焼きを…あえてしない。代わりにチャッカマンを赤れいむの口の中にねじこんでやった。
「…っ!!!…っ!!!」
赤れいむが悲鳴を上げようとするが、チャッカマンの先端で口を塞がれているため、声にならない。無視していたが、
親れいむが俺にずっと体当たりを続けている。ちょうどいい足のマッサージ機だ。
俺は、赤れいむを見つめた。赤れいむは、ぼろぼろと涙を流しながら俺を見つめている。声には出せないが、表情で大
体何を言ってるかわかるな。
“やめちぇ”
だ。俺は、チャッカマンのトリガーに人差し指を引っ掛けて、ためらいなくそれを引いた。ガスの量はあえてのマイナ
スだ。口の中で火がついたのか、赤れいむは目玉が飛び出さんばかりの勢いで目を見開き、しーしーを漏らし始めた。顔
が真っ赤だ。よほど苦しいんだろう。当然だが。
揉み上げがすごいスピードで動く。れいむの揉み上げぴこぴこ選手権みたいなのがあったら、こいつは優勝するんじゃ
ないだろうかと思うぐらいの速さだ。親れいむは、俺と赤れいむを不安そうに見上げている。親れいむにはわからないの
だろう。今、赤れいむがどういう状態になっているか。赤れいむが叫べないから。でも、表情から察するにゆっくりでき
てない、っていうのだけはわかるようだ。
「や…やめてねっ!!!にんげんさんっ!!!!ちびちゃんがいやがってるよっ!!!ゆっくりおろしてあげてねっ!!」
じっくり約一分。顔の内側から焼かれるのはさぞかし熱くて痛くて苦しかったことだろう。俺は、赤れいむをようやく
解放した。真っ逆さまに落下する赤れいむは顔面から床に落ちて動かなくなった。親れいむは気づいていないだろうが、
赤れいむは既に死んでいる。途中から揉み上げが動かなくなったからな…。
親れいむがすぐさま赤れいむの元に駆け寄る。
「ちびちゃん…ゆっくりなおってね…っ!ぺーろぺーろ…!!!」
もう動かない赤れいむを舌で舐める。親れいむは舌で器用に赤れいむを仰向け(?)に起こした。
「ゆ゛…あ゛…ああ゛……」
赤れいむの凄惨な姿を目の当たりにし、親れいむは思わず後ずさった。当然だろう。焼かれた過程で体中の水分が蒸発
し、目玉は飛び出かけている。だらりと垂れ下がった黒ずんだ舌は、そこを重点的に炙られた証だ。後頭部からは髪で隠
れてわからなかったのだろうが、赤れいむはほぼ炭化している。そこにかつての面影などはない。
精神的に弱い親れいむは、顔をくしゃくしゃにしていた。目に涙を浮かべている。泣きたいけど、恐ろしくて涙も流せ
ない…みたいな状態なのだろうか。しかし、親れいむ自体はまだノーダメージだ。
さて、これで赤れいむ二匹と赤まりさ二匹。分かりやすい数字になって何よりだ。その赤ゆ共はどこに行ったかと部屋
見回すと…いた。部屋の角に四匹が身を寄せ合って、ぶるぶる震えている。奥にいる二匹は俺に対して背中を向けている。
目の前で起こる出来事を視界に入れたくないんだろうな。手前の二匹は、逆に俺のことを怯えた目で見上げている。俺と
目が合うと、手前の二匹はぎゅっと目を閉じた。
俺はあえて、奥でを向けていた赤れいむを掴んだ。
「ゆゆっ?!!」
するとどうだ。この赤れいむ、赤まりさの髪の毛に噛みついて抵抗しようとしている。しかし、それはどう考えても無
駄な行為なわけで結局、赤れいむと一緒に、赤まりさも巻き添えを食らって持ち上げられた。赤まりさは、
「ゆんやああ!!!れーみゅ、はなちちぇぇ!!!!」
赤れいむは、必死に赤まりさの髪を掴んで離さない。俺は、棚の奥に眠っていたジューサーミキサーを取り出すと、そ
の中に二匹を投げ込んだ。上の蓋を閉める。ガラス越しに、赤れいむと赤まりさが必死になって叫んでいるが、声は聞こ
えてこない。親れいむはすでに大粒の涙を流しながら、
「にんげんさん…おねがいだよっ!!!ちびちゃんたちをだしてあげてねっ!!!」
俺は、親れいむの訴えは無視して、プラグをコンセントに差し込んだ。そして、ミキサーをコタツの上に置く。
「そういえば…お前ら、びーりびーりするのが楽しい、って言ってたよな…?」
「ゆゆっ!そうだよっ!おちびちゃんたちにびーりびーりさせてあげてねっ!!!すごくかわいいよっ!!!」
気が動転してるのか、その可愛い赤ゆ共を見れば許してもらえるとでも思っているのか…。なんか期待した目をしてい
るから恐らく後者なのだろう。
「じゃ、俺もびーりびーりするわ」
そう言って、ミキサーのスイッチを一瞬だけ入れた。ギュウゥン…!!!!という音が一瞬だけ響く。
「ゆあああああああ!!!!!!!!」
それだけでも十分だ。まだ原形をとどめている状態で顔を半壊させられているので、苦悶の表情もしっかり見て取れる。
砕けた皮や餡子、髪の毛がミキサーのガラスにべっとりと張り付いており、当の赤ゆたちはあまりの痛みに滅茶苦茶に暴
れ続けている。中身が飛び出すだけだというのに…。
「やべでぇ!!ちびちゃ…ゆげぇっ!!ゆべぇっ…しんじゃ…ちびちゃん…しんじゃうっ!!!!」
もう、半分死んでいるようなものだが、まだ助かるとでも思っているのだろうか。俺は、もう一度ミキサーのスイッチ
を入れた。中が回転を始める。ガラスが飛び出した餡子で真っ黒に染まっている。中を確認することはできない。親れい
むは音を立て続けるミキサーを見ながら、がたがた震えている。ていうか、こいつ、結構精神的にタフだな…。
「ちび…ちゃ…」
ようやく回転が止まった。しかし、そこには何もない。俺はミキサーの蓋を開けて中身を親れいむに見せてやった。
「ん゛ぐっ……ゆ゛ぅ゛…ゆ゛げぇっ!ゆ゛げぇっ!!!!」
俺には、ただの餡子にしか見えないんだが、親れいむには相当なグロい映像が映っているのだろう…。まぁ、スプラッ
タ状態にされた自分の子供を見せられると思えば当然の反応、か…。俺が中身を見て、この中にゆっくりがいたというこ
とが分かる判断材料は、赤れいむのリボンの切れっぱしがあることぐらいかな…。
「ゆ゛っ…ゆ゛っ…」
おお、おお…とうとう壊れたか…。この親れいむ。壊れるまで赤ゆ五匹分とはなかなか頑張った方だと思うのは俺だけ
だろうか。
「ゆっぐり…じねぇ…っ!!!」
ようやくお目覚め、か。親まりさ。何、泣きながらぷくーしてんの?何もできない、ってわかってるのに向かってくる
勇気だけは褒めてやろうかな…。俺は、親まりさを再び掴み上げる。抵抗する力は残ってないのだろう。しつこいようだ
が、俺はもう一度だけ尋ねてみた。
「ここは誰の家?」
「まりさたt」
言い終わる前に左頬を殴ってやった。親まりさが力なくうなだれる。俺は、二匹になっても同じ場所でがたがた震えて
いる赤ゆのうちの一匹…赤まりさをつまみあげると、それを親まりさの口の中に放り込んだ。親まりさは、千載一遇のチ
ャンスとでも言わんばかりの表情を浮かべ、口を固く閉じた。中では急に強気になった赤まりさが、くぐもった声で、
「まりしゃおきゃーしゃんのおくちのにゃかにいれば、あんっしんっ!だにぇっ!もうきょわくにゃいよっ!!!」
親まりさも、なんかもう勝った、みたいな表情を浮かべている。俺は、親まりさの口を無理矢理こじ開けた。親まりさ
が苦しそうな表情を浮かべる。中では一転して赤まりさががたがた震えていた。最強と思っていた鎧があっさりこじ開け
られてしまったせいか絶句している。俺は、親まりさの口を開いたまま、親まりさを傾けた。赤まりさが転がってくる。
親まりさの舌に噛みつき、口から出ないようにしている。俺はニヤリと笑った。
「はい噛む!!!」
ちょっとハイになってきた。俺は、口の入り口あたりで汚い尻をぷりんぷりんと振っていた赤まりさの位置を確認して、
親まりさの口を勢いよく閉じた。ガチィッ!!!と親まりさの歯と歯がぶつかる音がする。そのときの衝撃で、親まりさ
の歯は何本か折れてしまったようだ。もう一度、親まりさの口をこじ開ける。口の中から親まりさの歯によって、切断さ
れた赤まりさの下半身がぽろりと落ちてきた。
「~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」
親れいむもそれに気付いたのだろう。俺は、親まりさを親れいむの前に持って行き、
「噛む!噛む!噛む!噛む!」
何度も何度も親まりさの口を開いたり閉じたりした。もう親まりさの歯はぼろぼろだ。痛みに耐えかね、餡子も少量吐
いている。口の中の赤まりさは、ただのふやけた皮になってしまっている。変わり果てた赤まりさの姿を見て、親れいむ
が声にならない悲鳴を上げる。親まりさはただただ、泣いていた。俺は辛気臭い二匹の親ゆを放置して、最後の赤れいむ
をつまみあげた。
「ゆっくちやめちぇにぇっ!!おろしちぇにぇっ!!!!」
じたじたと顔を振る。既に、涙もしーしーも全開だ。俺は、その赤れいむをトイレに持って行くと、
「しーしーは…トイレでするもんだ」
と、だけ言って、赤れいむを便器の水の溜まってる場所に投げ込んだ。ボチャンという音と共に、赤れいむが水の中で
もがき始めた。溺れている。
「た…たちゅけ…ゆぼっ…ぐぼっ…ゆっくち…さしぇ…ゆぐっ…」
俺は、トイレのレバーを引いた。便器の中が一斉に大量の水で流される。俺は、赤れいむが完全に流されたのを見届け…
「た…ちゅ………け…」
流されていなかった…。水圧が弱かったのだろうか。赤れいむは体の半分以上が溶けており、中の餡子が水面に漏れ出
している。俺は、力なく見上げる赤れいむを見下ろし、もう一度レバーを引いた。
「………っ!!!!!」
今度こそ、赤れいむが便器の底に消えた。
三、
部屋に残ったのは、親れいむと親まりさだけだ。親まりさはいつ死んでもおかしくない状態だ。親れいむは虚ろな視線
を宙に向けている。赤ゆ共が全滅したおかげで静かになった。
親まりさは、たまにびくんっ、と痙攣を起こしているがもうほとんど死んだようなものだろう。俺は、親れいむに尋ねた。
「ここは誰の家?」
「………………」
親れいむは答えない。俺は親れいむの頬を平手で打った。それでも何も喋らない。
(反応ナシか…つまらんな…)
俺は、死にかけの親まりさと放心状態の親れいむを掴むと、ベランダから外に放り投げた。そして、このとき、大変な
ことに気がついた。
「おい……ここ、2階なんだが…どうやってこいつらは部屋に入ってきたんだ…?」
俺は一瞬だけ、背筋が震えた。だが、ゆっくり相手に常識など求めるだけ無駄だと思いなおし、再び部屋に戻る。
静かだ。これから部屋の片づけをしなければならないと思うと鬱にもなるが…感情のアップダウンも人生を楽しむコツ
さ、と言い聞かせて…まずは破られた本を一冊、ゴミ箱の中に投げ入れた。
おわり
日常起こりうるゆっくりたちの悲劇をこよなく愛する余白あきでした。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 飼いレミリャ うー!お兄さんの物を壊すゲスゆっくりは食われるんだどー!
ゲス一同 どぼぢでぞんなごどいうのぉーーーーーーーーーーーーーーーー????????!!
ゲス一同は仲良く食われましたとさ♪お終い☆ -- 2018-07-27 18:22:50
- このお兄さん優しいね
懐の深さに憧れちゃうなぁ -- 2017-11-11 05:54:21
- ミキサー・・・脳や内臓まみれ、血みどろの小麦粉・・・人間だったらと想像してみ -- 2017-07-05 12:33:58
- れいむ「にんげんさんのぱそこんさんをこわしたげすはしねえええええええ」
糞家族「どうしてそんなこというのおおおお」
数時間後 糞家族はバラバラにされました よかったね -- 2017-04-01 17:30:19
- ゆっくりの癖に調子にのるからだってのミキサーは凄かったな笑 -- 2016-08-18 22:48:06
- むかしどこかで隣の部屋のやつが嫌からせでゆっくりを侵入させるSSみたわ -- 2015-01-31 11:32:58
- 自分がやった事を理解させてじっくり反省させてから殺せよ。もちろん赤ゆもな。 -- 2014-10-17 23:09:42
- 自分がやった事を理解させてじっくり反省させてから殺せよ。もちろん赤ゆもな。 -- 2014-10-17 23:08:50
- 良ゆっくりは可愛いし頭良いし、純粋ゆっくり(赤ゆ)は教えれば大丈夫だけど
ゲス、確信犯ゆっくりは本当にゆっくりできないね。 -- 2014-05-11 10:05:44
- いいね! -- 2014-02-15 19:27:41
- 「よし、お前ら死ね」とコメした奴へ、「お前が死ね」 -- 2013-12-31 01:00:29
- ゆっくりが発売されたらお知らせして -- 2013-10-14 19:30:49
- マジで面白かった。ゆっくりを虐殺したいと思う。
-- 2013-10-14 19:27:53
- 被害の割に虐待があっさりしてるな、お兄さん優しすぎ -- 2013-08-20 02:38:06
- 最後少しホラー... -- 2013-08-19 22:06:39
- 最後が怖い…
だがそれがいい -- 2013-08-12 14:46:00
- ミキサーええなあ。でもやっぱりおうち宣言する奴は徹底的に制裁すべきかと。 -- 2013-06-25 01:38:33
- 本とPCは俺の命 -- 2013-03-02 17:37:06
- よし、お前ら死ね -- 2012-12-24 00:10:50
- ちっ・・・れいむめ・・・うまく生き延びたな -- 2012-08-22 01:55:14
最終更新:2010年01月15日 22:02