ゆっくりの関節を極めてみた 5KB
虐待-普通 考証 小ネタ 現代 虐待人間 独自設定 前作の続きを書かねば
スレ内で肉体言語の話があったので思わず。
2作目。
一般的なイメージとはかけ離れるが、ゆっくりの体は頑丈だ。
柔らかい餡を、柔らかく弾力に富む皮が覆っている。打撃を通すのは困難だ。
丸い体躯は、最も衝撃に強いスタイル。餡子さえ吐かなければ、そう簡単に死ぬことは無い。
唯一生命に関わる急所となる中枢餡は、大量の餡子に守られている。
体機能を司るものはただの餡子。内臓損傷など起きようがない。
痛みとストレスに弱いゆっくりの精神が今日の脆弱さを招いているだけで、
肉体そのものは決して弱いものではなかった。
虐待お兄さん御用達の情報誌、"月刊ゆ虐"のインタビュー。
ゆっくり虐待に目覚めたという、高齢の柔術家が今回のゲスト。
彼の打ち上げた新説は、これまでのゆ虐を覆すほど衝撃的なものだった。
「刃物や棒を使うのならばともかく、打撃系の鬼意山は愚かに過ぎる。
真に苦痛をもたらすならば、殴る蹴るなど下策の極み。
ゆ虐に最も適するは、わしら柔術家じゃよ」
ゆっくりの身体について知り尽くした老人は、そう言ってかかかと笑う。
「そうは言いますが先生、ゆっくりに関節技が掛けられるのでしょうか」
インタビュアーの言うことももっともだ。頭しか無い生物に、どうして関節が極められよう。
「確かに素人さんには信じられぬじゃろうな。分かりやすく実演してみせようかの」
用意されたのはゆっくりれいむ。
でっぷりと肥えたその体躯は、確かに打撃に強そうに見える。
「おいくそじじい!ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!さっさとでてってね!あとあまあまもってきてね!」
取材費が多めに出たのだろうか。良い虐待用ゆっくりを使っている。
こんな雑誌に携わるインタビュアーももちろん虐待鬼意山。よく潰さずに持ってこれたものだ。
「ほっほ、生きがいいのう。だがそれもここまでじゃ」
そう言うと、老人はれいむのもみあげを手に取った。
「きたないじじいはれいむにさわらないでね!げすはゆっくりせいっさいっするよ!」
れいむが老人に飛び掛かる。
いや、飛び掛ろうとした。
「ゆぎぃ!?」
体を走る激痛に、れいむは思わず声を上げる。
「ぐぞじじいいいい!でいぶになにをしたあああああ!」
「何もしとらんよ。ただ関節を極めておるだけじゃ」
老人の手には大して力がこもっているようには見えない。
だが、れいむが少しでも体を動かせば激痛が襲う。
老人の何気ない動作が、れいむの動きを完全に封じていた。
「生意気にも最近のゆっくりは髪を動かしよるでの。だがそれが命取りじゃ。
腕と同じで曲がらぬ方向があるんじゃよ」
逆関節。
便利だ便利だと進化させたはずのもみあげが、新たな弱点を生み出していた。
「お次はこうじゃ」
「ゆべぇ!!」
老人が少し手首をひねると、れいむは抵抗もできずにすっ転ぶ。
「ドスとか言ったかあのでかいの。こうすれば奴とて簡単に転がせるよってな」
無様に逆さに返されたれいむ。底面がうねうね動いている。
「ヒャッハー!足焼きだあ!」
あまりの醜さについ地が出るインタビュアー。
「まあ待ちなされ。裏を焼くのも粗雑な虐待じゃ。記者さんよ、こいつをよーく見たことがあるかの?」
我に返ったインタビュアーが、じっと底面を見る。
「これは……!」
一見不規則に見えた不気味なうねりも、良く見れば規則性があることに気付く。
「わかったかの。こいつらが跳ねるのに使う部分は全体のごく一部じゃ。
そこだけこうして押さえてやれば、動きを止めるなど朝飯前じゃよ」
底面のうちほんの数箇所だけ画鋲を刺して、老人はれいむを起き上がらせる。
「ゆっぐりにげるよ!おぼえでろぐぞじじいいい!!」
捨て台詞を残して逃げようとしたところまでは良かったが、まったく跳ねる気配がない。
「どぼぢであんよざんうごかないのおおおお!!!」
画鋲と言ってもれいむの分厚い面の皮は貫けない。
故に痛みは無いものの、まるで足焼きでもされたかのように跳ねることができなくなっていた。
「人も足の裏にはツボが集まっとるが、こいつらも似たようなもんじゃ。
もちろん画鋲を抜けば元に戻るが、どうじゃ?一々焼くより便利じゃろ?」
「いよいよここからが本番じゃ」
「ふん!じじいごときにれいむがころされるとおもったらおおまちがいだよ!」
減らず口を叩きながらも動けないれいむのこめかみ付近を、がっちり両腕でホールドする。
ヘッドロック。
「これは……潰れてしまうのではないですか?」
潰すだけならば踏めば十分。本番というにはあまりに地味な技ではなかろうか。
「地味な技じゃと?おめでたいのう」
老人が少しずつ力を込める。サイズの差はあれ、ゆっくりチキンを作る工程に似ている。
だが、ひょうたん型になるかと思われたゆっくりは、未だほぼ原型を保っていた。
「やっぱりじじいはよわいね!よわいじじいはどれいになればゆるしてあげるよ!……ゆっ?」
そのとき変化が訪れた。
「ゆぎいいいいいいい!!!あたまがわれるううううう!!!」
急に苦しみだすれいむ。
「ちゅぶれるうううううううう!!!!」
傍目からは潰れているようには見えないが、よほどのことが起こっているようだ。
「あ、あの……これは何をなさっているのですか?」
インタビュアーにも理解ができない。ほぼ原型を保ったれいむが、今まさに死に瀕している。
「ゆっくりの餡子は、部位によって様々な性質を持っておる。
僅かに硬さが違う部位が集まって、まるで頭蓋骨の継ぎ目のような境界があるんじゃ」
「いだいいだいいい!!だいじなあんござんがごわれるううううう!!!」
直接傷つけてしまえば僅かな傷でもゆっくりを死に至らしめる中枢餡。
しかしこうして周囲の餡子を使って少しずつ締め上げることで、最高の苦痛を与えることができる。
「真の苦痛といったのはこれじゃよ。こんな真似が殴る蹴るだけの能無しどもにできるかの?」
ぐり、と老人は腕をひねる。
「ゆがああああ!!!」
今ので餡子を吐く機能を壊された。もう餡子を吐いて死ぬことは叶わない。
後は死ぬまで、あらゆる痛みを体験するだけだった。
「ゆっ……ゆっ……」
外傷は一切見当たらない。だが、既にこのれいむは壊し尽くされている。
「大変参考になりました。この度は本当にありがとうございました」
「かっかっか。これでもっと多くのゆっくりを苦しめられると良いのう!」
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- この雑誌欲しい!!
※べ、別に、付録DVDが目的じゃないよ?本当だよ? -- 2018-01-05 02:08:08
- ↓ゲスにするための餌代とかでは? -- 2011-09-01 05:27:54
- >「おいくそじじい!ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!さっさとでてってね!あとあまあまもってきてね!」
取材費が多めに出たのだろうか。良い虐待用ゆっくりを使っている。
…ゲスって高額なの? -- 2011-06-16 13:28:16
- くそれいむもそうだけどこの師範もなかなか口が悪いな -- 2010-07-21 01:16:26
- 面白かった -- 2010-03-26 18:26:28
最終更新:2010年01月27日 17:34