ふたば系ゆっくりいじめ 130 数は罪 数は暴力 数は罰 上

数は罪 数は暴力 数は罰 上 22KB


※※CAUTION!!!!!!!!!!※※
このSSは観察系に属します
登場する人間はゆっくりに何もしません
全体的にゲス分控えめです
「悪いゆっくりほど最終的に よりひどい目にあう」というわけではありません(みんな平等です)
このSSはまだ完結していません 続きます
そういったものがお嫌いな方は 誠に申し訳ありませんが
このウィンドウを閉じていただきますようお願いします
以上を許容していただける方は ゆっくりご笑覧ください

追記
アップロードしたら餡子話に表示されるタイトルが変になってました
一度消して上げ直しますけど もう一度上げて直って無かったらもうそのままでいきます
なんでなんだろう?




数は罪 数は暴力 数は罰  上




シチュエーション
打ちっぱなしのコンクリートに囲まれた一室
透明な箱(サイズ大)
ゆっくりまりさ(成体)
ゆっくりれいむ(成体 植物型妊娠済み 出産間近)

ルール
餌は一日一回
ゆっくりはそれぞれ「餌を与えてほしいゆっくりのカテゴリ」を選ぶ
カテゴリは「大人ゆっくり」「子ゆっくり」「赤ゆっくり」「まりさ」「れいむ」のいずれかである
最大多数票を得たカテゴリに属するゆっくりに餌を与える
票数は一匹一票
餌をその場で食べない場合は没収 餌の譲渡 貯蔵は禁止する
最大多数票を得たカテゴリが二つ以上あった場合 全員餌無しとする
箱内の全てのゆっくりが対象となるカテゴリは無効とする

備考
ゆっくりに与えられる餌には成長促進剤が含まれているため、毎日きちんと餌を摂取し続ければ
およそ5日で子ゆっくりに 2週間で成体ゆっくりまで成長する


以上
赤ゆっくりが生まれた日から実験を開始する


1日目 観察

「「あかちゃん!ゆっくりしていってね!!」」
「「「「「「「ゆっきゅりしていってにぇ!!!」」」」」」」
赤ゆっくりが生まれた。まりさ種3匹 れいむ種4匹のようだ。

現在のゆっくり
親まりさ(成体) 1
親れいむ(成体) 1
赤まりさ 3
赤れいむ 4


赤ゆっくりが生まれた直後、男性が部屋に入ってきた。彼は餌係だ。
男性はれいむの頭から茎をむしり取ると、ゆっくりたちにルールを告げた。
親ゆっくりたちは当然餌係の男性を罵るが、男性は顔色一つ変えない。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も。
親ゆっくりがルールを理解するまでただルールを繰り返し続けた。


一日目 選択

 数時間。
ゆっくりはようやくルールの内容、そして男性に従わざるを得ないことを理解した。
 「どぼじでごんなごとにいいいいぃぃぃぃ!!!」
喚いているのは親まりさ。赤ちゃんができたらゆっくりできるはずだったのに。
なんで?どうして?そんな不満のオーラを全身から放出している。
 「しかたないよまりさ!おちびちゃんたちにごはんをあげようね!」
対照的にやや落ち着いているように見えるのが親れいむ。
種としての母性の強さのおかげだろうか、
生まれたての赤ゆっくりに餌を譲り渡すことをすでに決めているようだ。
赤ゆっくりたちは口々に
 「おにゃかすいた!」
だの
 「れーみゅにごはんちょーらいね!」
などと言いながら親の周りをうろうろとしている。まるで緊張感が無い。
生まれたての赤ゆっくりに、理性だの空気を読むことだのを期待する方が間違っているという話もある。
ただ、赤まりさと赤れいむが1匹ずつ。合計2匹だけは親の周りで
 「ゆっくりしていっちぇね!」
を楽しそうに繰り返していた。
 「おちびちゃんたち!ゆっくりきいてね!これからあのおじさんにおちびちゃんだけごはんもらうからね!
おじさんに『赤ちゃんにごはんちょうだい!』っていってね!!」
 「「「「「「「ゆっくりわかっちゃよ!」」」」」」」
赤ゆっくりに説明する親れいむと元気よく返事をする赤ゆっくりたち。
親まりさは不満そうにしているが、さすがに生まれたばかりの子供に餌をやらなければ
どうなってしまうのかは理解しているのだろう。口に出して異を唱えることは無かった。

一日目 決定

 「では、餌をやってほしいゆっくりのカテゴリを選べ」
男性が告げる。
親ゆっくりたちは
 「「あかちゃんにごはんあげてね!!」」
と言う。そして、赤ゆっくりたちは
「「「れーみゅにごはんちょーらいね!」」」
「「「まりしゃにごはんちょーらいね!」」」
「あかちゃんにごはんちょうらいね!」
      • と言った。

ゆっくりの選択
赤ゆっくり 3
れいむ 3
まりさ 3

 赤ゆっくりはルールを完全に理解していなかった。
赤ゆっくりの中では「赤ちゃんにご飯をあげる」は「自分がご飯をもらう」と同義であり、
よりゆっくりできる「自分にくれ」を言葉として選択することは当たり前のことだったのだ。
しかし、「赤ゆっくりに」ご飯を与えることと、「れいむ(まりさ)に」ご飯を与えることは、違う。
それは厳然たるルールである。
この時点で赤ゆっくりが全員餌にありつくことは不可能になった。
 加えて、一匹だけ親の言う事を正しく聞き、言葉を正しく使ったれいむがいたことが
最悪の結果を生んだ。
選択された「赤ゆっくり」「まりさ」「れいむ」が同数になってしまったのだ。
「最大多数票を得たカテゴリが二つ以上あった場合、全員餌無しとする」
一日目、ゆっくりたちは、誰も餌を得ることが出来なかった。

 「なにやっでるのおおおおおお!!!!れいむ『あかちゃんにごはんちょうだい』っていえって
いったでしょおおおおおおお!!!!」
激昂する親れいむ。当然だろう。自分たちは我慢して赤ゆっくりに餌をやろうとしたのに、
当の赤ゆっくりたちがあっさりとそれをフイにしてしまったのだから。
 「「そんにゃのちらにゃいよ!れーみゅたちちゃんとごはんちょうらいっていっちゃもん!」」
 「「「まりしゃもちゃんといっちゃもーん!」」」
 「はやくごはんもっちぇきちぇね!」
赤ゆっくりたちは、自分たちが何を間違ったのか分かっていない。「自分はちゃんとやった。餌をよこせ」
を繰り返すだけだ。
親まりさは砂糖細工の歯を噛みしめ、赤ゆっくりたちをものすごい目で睨んでいる。
唯一正しい選択をした赤れいむは、困った顔をして親と姉妹たちをきょときょとと見比べていた。
 「今日の選択は終わった。また明日だ」
男性は部屋を出ていこうとする。
 「まっでぐだざいいいいいいいいいいい!!!!!!」
 「おにいざあああああん!!!!ちびちゃんだぢはまぢがっだだけなんでずううううう!!!
やりなおざぜでぐだざいいいいい!!!!!」
親まりさと親れいむは何とかして男性を引きとめようとするが、男性は何も聞こえていないかのように
さっさと部屋を出て行ってしまった。

 「どぼじでごんなごどにいいいいいいいいい!!!」
 「おちびちゃんたちのばかああああああああぁぁぁ!!!!」 
 「「「「「ひどいこというおかーしゃんなんてもうちらないよ!」」」」」
 「おちびちゃんたちがわるいんでしょおおおおおおおお!!!!!」 
 「・・・・・・」
 「・・・・・・」
部屋の喧騒は、一家が床につくまで収まることは無かった。


「・・・ろーり・・・そろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ね!・・・・・・くりし・・・!」



2日目 観察

親れいむが目を覚ます。
 「ゆっくりしていってね!」
朝の挨拶をすると、
 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」
と、水槽の端の方から返事が返ってきた。親まりさと赤まりさたちだ。
親まりさと赤まりさは不自然に水槽の端に寄り、何かを話していたようだった。
赤れいむたちはまだ寝ているのに、なんでまりさだけでそんなところに集まっているんだろうか?
れいむは内心首(そんなものは無いが)を傾げながら、親まりさに思ったことをそのまま言う。
 「れいむ!たいへんなんだぜ!あそこをみるんだぜ!」
しかしまりさは、れいむの問いには答えず箱の一角を下膨れた顎で示した。
帰ってきた答えはれいむの望んだものとは違ったが、それでも素直にれいむは指定された場所を見る。
そこには、
 「れ、れいむのおちびちゃんがあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
物言わぬ饅頭となった二つの赤れいむがいた。


現在のゆっくり
親まりさ(成体) 1
親れいむ(成体) 1
赤まりさ 3
赤れいむ 4→2

 「ゆっぐ・・・ゆぐっ・・・おぢびじゃんが・・・でいぶのがわいいおちびじゃんがぁ・・・・・・」
親れいむが泣いている。それを慰める親まりさと赤ゆっくりたち
 「しかたないんだぜ!
きっとごはんたべられなかったから、おなかがすいてずっとゆっくりしちゃったんだぜ!!」
 「「「おかーしゃん!げんきだしてね!」」」
 「「れーみゅのいもうちょー!ゆわーん!!!」」
いや、親れいむを慰めている赤ゆっくりは、まりさ種のみだ。
れいむ種は姉妹が死んでしまったことを嘆き悲しむのみである。
家族は死んでしまった赤ゆっくりの亡骸を箱の隅に置き、
別れを惜しんで泣いた。

 「いつまでもかなしんでてもあかちゃんはかえってこないんだぜ!
きょうこそぜったいおちびちゃんにごはんもらうんだぜ!
ちびたちももうまちがえちゃだめなんだぜ?」
湿っぽい雰囲気の中、親まりさは気丈に言う。そのリーダーシップに溢れた振る舞いは、
親れいむを立ち直らせはしなかったものの、前向きな気持ちにさせることには成功したようだ。
 「ぞうだよおちびじゃんだぢ!ぜったいのぜったいにきょうはごはんもらおうね!
ぜったいのぜったいに『あかちゃんにごはんちょうだい』っていってね!
いまからみんなでいってみようね!さんはい!」
 「「「「「あかちゃんにごはんちょうらいね!!」」」」」
一斉に唱和する赤ゆっくりたち。当然だろう。今日ご飯にありつくことができなかったら、
餓死してしまうかもしれないのだ。

 親まりさと赤まりさが何を話していたのか?親れいむはそんな疑問はもう頭には残っていなかった。 
 赤まりさたちが不自然なまでの笑顔を見せていることにも、親れいむは気付かなかった。
 親れいむは親まりさが実の子供を殺したなどとは微塵も疑っていなかった。


2日目 選択

 「みんな!わかってるね!」
 「ちゃんというんだぜれいむ!まりさもちゃんというんだぜ!!」
 「「「「「ゆっくちりかいちちゃよ!!」」」」」
 「じゃあもういっかいいってみようね!せーの!」
 「「「「「あかちゃんにごはんちょーらいね!!」」」」」


2日目 決定

 「では、餌をやってほしいゆっくりのカテゴリを選べ」
男性が告げる。
親れいむは
 「あかちゃんにごはんをあげてね!!」
と言う。
赤れいむも
 「「あかちゃんにごはんちょーらいね!!」」
と言った。
そして、親まりさと赤まりさは、
 「まりさにごはんをよこすんだぜ!!」
 「「「まりさにごはんちょーらいね!!」」」
      • と言った。

ゆっくりの選択
まりさ 4
赤ゆっくり 3

餌は、まりさ種に与えられることになった。


 「なんで!どぼじで!!どういうごどなのおおおおぉぉぉ!!!!
どぼじでごんなごとずるのおおおおお!!!ばりざあああぁぁぁぁ!!!!!」
親れいむが半狂乱になりながら、箱に体当たりを続ける。
餌を与えられることが決まったゆっくりは水槽から出され、
各自の体の大きさに見合った量の餌を与えられている。
 「「「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー♪」」」
赤まりさたちは、親れいむのそんな声がまるで聞こえていないかのように
幸せそうに餌を食べている。
それは親まりさも同じだった。
餌皿に顔を突っ込み、反対に持ち上がった尻をふりふり一心不乱に餌をむさぼっている。
 「はっふ!むしゃむしゃ!まりさはふつかもごはんぬきなんてたえられないんだぜ!
ちゃんとあかちゃんにもごはんあげてるんだから、まりさはわるくないんだぜ!!」
 「れいむのあかちゃんはごはんもらってないでしょおおおおお!!!!!!
ぜんぶたべないでごはんもってきてねえええええええ!!!!!」
この後に及んでも、親れいむが気にしているのは赤ゆっくりのことだった。
 「むりなんだぜ!たべなかったらごはんはもっていかれちゃうんだぜ!!
れいむのあかちゃんにはあしたごはんあげたらいいんだぜ!!」
 「あじだになっだらあがぢゃんじんじゃうでじょおおおおおおおおおおおおお!!!!」
 「「ゆえーん!おとうしゃんひぢょいよー!れーみゅおにゃかしゅいたー!!」」
 「がっつがっつ!うるさいんだぜ!まりささまのすーぱーおしょくじたいむを
じゃまするんじゃないんだぜ!!」

たった一日で親まりさはゲス資質を発現してしまったようである。赤まりさを扇動し、
自分が餌にありつけるように画策したのだ。
その後も親れいむは親まりさを問い詰めるが、親まりさはもう何も答えることは無かった。


3日目 観察

 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」
ぺっかー、と、幸せいっぱいに朝の挨拶をする親まりさと赤まりさ。
親まりさは肌はもちもち髪もつやつやである。
赤まりさたちも、昨日より心なしか大きくなったようだ。
 「「「ゆっくり・・・していってね・・・」」」
対照的に元気が無いのが親れいむと赤れいむ。
赤れいむは皮が透け、餡子の黒みが外から見えそうである。
生まれてから何も食べずに二日。そろそろ限界なのかもしれない。
 「きょうは・・・あかちゃんっていっでねまりさ・・・わかってるの・・・?」
恨みの籠った目つきでまりさを睨みつつ、絞り出すような声で言う親れいむ。
 「んー?なにいってるんだぜれいむ。まりさはごはん」
 「まりざああああぁぁぁぁぁ!!!あかぢゃんをじなぜでみろおおおおお!!!!
ぜったいにゆるさないからねえええええ!!!!」
まりさの返事を遮りものすごい声量で叫ぶ親れいむ。
ものすごい気迫だ。
目は血走り、歯はぎりぎりと食いしばられている。
親まりさが拒否の言葉を吐こうものなら即座に飛びかかってやるという思念が目に見えるようだ。
2日何も食べていない上に運動能力ではまりさ種に敵わないれいむがまりさと戦えば、
れいむは負けるだろう。
しかし、その気迫にまりさは怯えた。
 「わ、わかったんだぜ!きょうはあかちゃんにゆずるんだぜ!!
おいちびども!きょうはあかちゃんにくれっていうんだぜ!!」
まりさは折れ、餌を赤ゆっくりに譲ることを約束した。


3日目 選択

 「あかちゃん・・・ごはんたべてゆっくりしていってね・・・」
 「ゆっくちわかっちゃよ・・・れーみゅごはんたべりゅよ・・・」
 「やぢゃぁ・・・れーみゅだけじゃやぢゃぁ・・・おかーしゃんもごはんたべないとやぢゃぁ・・・」
対照的な2匹の赤れいむ。殊勝なことを言っているほうが、初日に正しい答えをした赤れいむである。
この個体は頭がいい上に他をゆっくりさせようとする気持ちが強いようだ。
 「「まりしゃたちはきょうもゆっくちごはんたべりゅよ!」」
 「おかあしゃんごめんね!まりしゃごはんたべりゅね!」
赤まりさたちは自分が餌にありつければ何でもいいらしい。
 「・・・・・・ふんっ・・・まりささまにかんしゃするがいいんだぜっ・・・」
ふてくされる親まりさ。しかし親れいむがぎろりと睨むと、帽子を目深にかぶって親れいむの
視線が逃れようとした。


3日目 決定

 「では、餌をやってほしいゆっくりのカテゴリを選べ」
男性が告げる。
 「「あかちゃんにごはんあげてね!」」
これは親まりさと親れいむ。まりさはれいむが怖いのか、裏切ることはしなかった。
 「「「「「あかちゃんにごはんちょーらいね!!」」」」」
赤まりさと赤れいむの声も綺麗に揃った。あの赤れいむだけは俯いて悲しそうにしていた。

ゆっくりの選択
赤ゆっくり 7

今日は赤ゆっくりに餌が与えられることになった。

 「「「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー♪」」」
能天気に餌を食い荒らす赤まりさ
 「むーちゃ・・・むーちゃ・・・ち、ちあわちぇぇぇぇ!!」
生まれて初めて食べる餌に感動している赤れいむ
 「むーちゃ・・・むーちゃ・・・おかあしゃん・・・・・・」
ちらちらと透明な箱の方を振り返り、親れいむに申し訳なさそうにしている赤れいむ。
 「いいんだよ!おちびちゃん!れいむのことはきにしないでゆっくりたべてね!!」
そのれいむに向かって声をかける親れいむ。美しき親子愛である。
親まりさはふてくされて箱の隅で横になっていた。
自分がれいむに気迫で負けてしまったことを恥じているようでもあり、
ただ単純に餌が食べられないことが不満のようでもあった。


4日目 観察

 「「「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」」」
7匹の声が唱和する。
元気一杯赤まりさたち。
半眼でふてくされている親まりさ。
一回り縮んだように見えるが笑顔を絶やさない親れいむ。
そして、にこにこと笑っている赤れいむと親れいむを心配そうに見上げる赤れいむ。
家族は、危ういところでその均衡を保っていた。


現在のゆっくり
親まりさ(成体) 1
親れいむ(成体) 1
赤まりさ 3
赤れいむ 2


 「それで、今日はどうするんだぜ?」
いきなり切りだす親まりさ。親れいむのことを睨みつけている。
 「いっておくけどまりさは2かいもごはんぬきはいやなんだぜ!
まりさたちがまりさっていえば、れいむたちはごはんたべられないんだぜ!!」
ふふんっと胸を張る親まりさ。昨日の借りを返してやると言わんばかりである。
 「でも、おかーしゃんまりしゃたちがうまれてきゃらいっかいもごはんたべてにゃいよ?」
その時、くにょんと首(だから無いってば)を傾げて親まりさに言いつのる赤まりさが一匹いた。
長女の赤まりさだ。
 「ちびはだまってるんだぜ!ちゃんとごはんあげてるんだからまりさにさからうんじゃないぜ!」
 「でも、ごはんくれるのはにんげんさんでちょ?」
 「なにいってるんだぜええぇぇぇ!!!まりさががんばって、
おまえらにごはんあげてるんだぜえええ!!さからうことはゆるさないんだぜ!!!!!」
実の子を憎々しげに睨みつける親まりさ。赤まりさはその視線に耐えきれずにうつむいた。
 「「おねーちゃん、おとーしゃんはまりしゃにごはんくれちぇるよ?」」
妹まりさたちも親に追従する。
 「ちがうよ・・・おとーしゃんはおかーしゃんをいじめてるだけぢゃよ・・・
ごはんくれちぇるのはおとーしゃんじゃにゃいよ・・・」
長女まりさは、帽子を深くかぶると誰にも聞こえないように呟いた。

4日目 選択

 「とにかく、今日はまりさたちがごはんたべさせてもらうんだぜ!おなかがへったなられいむは
しんだあかちゃんでもたべたらいいんだぜ!!」
ふふんっと鼻を鳴らすと(そんなもの以下略)、親まりさは勝ち誇ったように笑った。
 「ごべんねええぇぇ!!おかあさん赤ちゃんにごはんあげられなくてごめんねええぇぇぇ!!!」
泣きじゃくる親れいむ。 
 「ひどいよおかーしゃん!れいみゅになんでごはんくれにゃいの!!!」
涙目で母に詰め寄る赤れいむ。
もう一匹の赤れいむは、何かに気づいたように姉妹の亡骸を見つめていた。

4日目 決定

 「では、餌をやってほしいゆっくりのカテゴリを選べ」
男性が告げる。
 「まりさによこすんだぜ!」
これは親まりさ。
 「「まりさにちょーらいね!!」」
これは赤まりさ。
 「赤ちゃんにあげてね・・・」
親れいむ。
 「れいむにちょうらいいい!!!!」
赤れいむ。
 「れいむおかーさんにあげてね!おかーさんちんじゃうよ!!」
赤れいむ。
 「・・・・・・まりさに・・・ちょうだいね・・・」
これは長女まりさだ。
結局今日は、「赤ゆっくり」のカテゴリは選ばれることはなかった。

ゆっくりの選択
まりさ 4
れいむ 3

今日は、まりさ種に餌が与えられることになった。

「「「「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー♪」」」」

まりさたちが餌を食べている。
親れいむは、赤れいむを慰めているが、赤れいむは親れいむを罵倒し続けている。
 「しょろーり、しょろーり・・・」
そんな中、初日に正しい選択をした赤れいむが、姉妹の亡骸に近づいて行った。
 「れーみゅはおなかしゅいたから、いもーちょたちをゆっくちたべりゅよ!!」
殊更に大きな声を出すと、赤れいむは親れいむに背を向け、姉妹の亡骸にかじりついた。
 「なにやっでるのおおおおおおおおおお!!??」
その声で親れいむが赤れいむのしていることに気づいた。ぽいんぽいんと・・・いや、
そんな勢いは無い。半ば這うようにして、親れいむは赤れいむの元へ向かう。
 「おねえちゃんじゅるい!!!れーみゅもたべりゅ!!」
もう一匹の赤れいむも姉妹の亡骸へと近づき始めた。足の速さで赤ゆっくりが成体に
敵うはずもないが、極度に疲弊した親れいむと前日に栄養たっぷりの餌を食べている
赤ゆっくり。速度は対して変わらなかった。
 ちなみに赤まりさの大きさはすでに生まれた時から比べると1・5~2倍程度になっている。
赤れいむも死んだ姉妹に比べれば違いが一目で分かる程度の成長を遂げていた。
加工所製の成長促進剤の効果である。
 「ゆっくちたべりゅよ!」
結局先に姉妹の亡骸の元へたどり着いたのは、赤れいむの方だった。
赤れいむは姉の食べているものの相伴に預かろうと口元を覗きこむが、
姉れいむは、亡骸を食べているふりをしているだけだった。
 「ゆ?」
妹れいむは混乱する。なんでだろう?何で姉は食べるふりなんてしているんだろう?
どうして・・・?
 その時、親れいむが追い付いてきた。
 「しまいをたべちゃうなんてなんてこなのおおおおおおおおおお!!!」
姉れいむに噛みついて、投げ飛ばそうとする。
姉れいむは、親れいむが口をあけ、突っ込んでくるタイミングに合わせて
姉妹の亡骸を口にくわえ、体を反転させた。
 「がぶーっ!・・・ゆゆ?むーしゃ、むーしゃ、しあわせー・・・ごっくん」
結果、親れいむは赤れいむの亡骸を食べてしまった。その際に、姉れいむのりぼんの
一部も一緒に噛みちぎられた。
 「ゆわああああああああああ!!!たべちゃったぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
身をよじり、何とか吐き出そうとする親れいむ。だが飢えた体は栄養を即座に
吸収してしまおうとする。結局亡骸は、吐き出されることは無かった。
 「どぼじで、なんでこんなことじだのおおおおおおおおおおおお!!!!」
泣きに泣く親れいむ。それに対して姉れいむ(以降このれいむを傷れいむと呼ぼう)は、
 「おがあざんじんじゃっだらどうじようっておぼっだにょおおおおお!!!!
れいみゅわるいこでごべんにゃざいいい!!でもおがあざんのごとがじんぱいだったのおお!!」
こちらも大泣きに泣いていた。
それを見て、親れいむはさらに涙を流した。
 「あがぢゃん・・・でいぶのごどじんばいじでぐれたの・・・?
ごべんねええぇぇぇぇ!!あがぢゃんにしんぱいかけるようなだめなおかあさんでごべんねえええ!!」
 「おかーしゃんはれーみゅのたいせちゅなおかーしゃんだよ!しゅーり!しゅーり!」
 「おちびじゃあああん!!おりぼんちぎっちゃってごべんねえええぇぇぇ!!おちびちゃんは
れいむのあかちゃんのなかでもいちばんゆっくりできるこだよおおおお!!!」
激しくすりすりを繰り返す二匹。もう一匹の赤れいむは、そんなことはどこ吹く風とばかりに
姉妹の亡骸をかきこんでいた。
 結局、赤ゆっくりの死骸は親れいむと妹れいむが全て食べた。
傷れいむは親れいむが何度言っても頑として姉妹を食べようとはしなかった。
 「おかーしゃんのほうがおなかすいちぇるからおかーしゃんがたべちぇね!
そのほうがいもーちょたちもよろこぶよ!!」
の一点張りだった。


5日目 観察

「「「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」」」
7匹の声が唱和する。結果として昨日はほぼ全員が餌を食べた形のため、声に張りがある。
昨日唯一餌を食べていない傷れいむもにこにこと笑っている。
皆が笑っているのが楽しいのだろう。
長女まりさは親れいむを見つめ、何か考えているようだ。

現在のゆっくり
親まりさ(成体) 1
親れいむ(成体) 1
赤まりさ 3→2
子まりさ 0→1
赤れいむ 2


5日目 選択

 「今日はおちびちゃんにごはんをあげるよ!」
親れいむが高らかに宣言する。
 「あかちゃんたべちゃったくせにまだははおやづらなのぜ?ひどいおやなのぜ!!」
親まりさはにやにやと笑いながら言う。
 「うるさいよ!まりさがごはんくれないのがわるいんでしょ!
きめたよ!れいむはこのれいむをまもるためならなんでもするよ!!」
傷れいむにすりすりしながら親れいむは親まりさを睨みつける。
親まりさは肩をすくめ(そんな以下略)親れいむに
 「おぉ、こわいこわい」
とだけ言うと、赤まりさたちに向かって
 「きょうはあかちゃんにごはんちょうだいっていえばいいんだぜ!きょうもまりささまが
ごはんをやるんだからよろこぶがいいんだぜ!!」
と言った。

5日目 決定
 「では、餌をやってほしいゆっくりのカテゴリを選べ」
男性が告げる。
「「「「「「「あかちゃんにごはんあげてね(ちょうだいね)!!」」」」」」」
全員の声が綺麗に揃った。

ゆっくりの選択
赤ゆっくり 7

今日の餌は、赤ゆっくりに与えられることになった。

 いつも通りに選ばれたゆっくりが透明な箱の外に出される。
しかし、今日は何かおかしかった。男性の用意した餌皿は、4つしかなかったのだ。
 最初に赤れいむと傷れいむがつまみ出される。その次に赤まりさ。そして、長女まりさ。
4匹は餌を与えられ、箱の中には親まりさと親れいむ、そして、一匹の子まりさが残った。
 「「どういうことなの(んだぜ)!?」」
男性に詰め寄る親二匹。
それに対して男性は、
 「そいつはもう、子ゆっくりだ。ずいぶん成長が早かったな」
とだけ言った。それだけで十分だろうと言わんばかりに。
 「そんなことどうでもいいからはやくまりさにごはんたべさせてね!ぷんぷん!!」
赤→子まりさは事態を把握しきっていないようだ。なぜ自分だけ餌を貰えないのか、と怒りも
露わにぷくーをしている。
 「おとーさん!まりさにごはんくれるんじゃなかったの!!はやくちょーだいね!!」
赤ちゃん言葉の抜けた子まりさは、今度は親まりさを責める。
この子まりさは、親まりさが餌をくれているのだと信じているのだ。
 「ち、ちがうんだぜちび!これはまちがいなんだぜ!!」
親まりさはしどろもどろだ。まさかこんなことになるとは。
 この箱の中で、重要なのは種の頭数だ。だからこそ親まりさは赤れいむを初日に2匹殺し、
数の上での優位を作りだした。
その上で赤まりさたちを掌握すれば、自分はずっと餌を食べ続けることができると踏んだのだ。
それは正しい判断だ。
あくまで、自分の子供たちを掌握し続けることができれば、の話ではあるが。
 結局4匹の赤ゆっくりが餌を食べる間、子まりさは親まりさを責め続けた。
なぜごはんをくれない。なぜゆっくりさせてくれない。おとーさんなんてきらいだ。

ずっと、ずっと、ずっと。子まりさは親まりさを責め続けた。





to be continued





あとがき
と言うわけで、前作のあとがきで言っていた多数決ものです。
2週間で成体になるなんて、ハツカネズミもびっくりですね。
赤ゆっくりの成長によるカテゴリの変化が主なイベントのトリガーになっているので、
××日 選択
特記事項なし
という中だるみの日を減らすために、成長速度を滅茶苦茶に速めました。
 文章を区切った方が読みやすいという意見を頂いたので、改行を多くして縦に長くしてみました。
このほうが確かに読みやすいかな?
 予想はしていたのですが、分量的にとても長くなってしまったので、いくつかに分けることにしました。
続きも読んでいただけると嬉しいです。
それにしても一本で7日目ぐらいまでは書けると思ったのに・・・あわわ。どうしよう・・・

それではここまで読んでくださったあなたに感謝をささげつつ、今日はさようなら


by ゆンテリアとか描いてる人



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感想

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  • いや、全員ゆっくりにしては頭良すぎなんじゃね?w
    初日のミスの原因とか理解できなさそうw -- 2010-09-14 01:13:34
  • 傷れいむ頭良すぎだろww -- 2010-08-10 00:01:50
最終更新:2009年10月18日 15:34
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