ふたば系ゆっくりいじめ 141 ゆっくりにあったこわいはなし

ゆっくりにあったこわいはなし 13KB


※独自設定垂れ流し


○ある日、森の中、ゆっくりと出会っていた

ある日、男が森を歩いていると、クマに出会ってしまった。
最悪なのは、クマを見た途端、恐怖のあまり悲鳴を上げて走り出してしまったことだ。そ
の音と動きにひかれ、クマは男を追いかける。
男は走った。死ぬほど走った。
しかし、限界は来る。疲れも溜まるし、足下もなぜだかぬかるんでいるようだ。
ついに足はもつれ、男は転んでしまう。

「もうダメだ……!」

男は絶望した。
だが、クマが襲って来る気配はない。
おそるおそる男が後ろを見ると、そこにクマはいなかった。
ただ、その足はべっとりと、餡子で汚れていた。
餡子ばかりではなく、ひとつ、リボンが絡まっていた。
男は気がついた。逃げるのに必死で気がつかなかったが、途中でゆっくりの群れに突っ込
んだに違いない。何匹ものゆっくりを踏みつぶし、クマはそちらの方に惹かれた。男を追
いかけるより簡単に捕まえることができ、饅頭であるゆっくりを選んだのだ。
男はほっと息を吐き、今頃は阿鼻叫喚の地獄絵図を繰り広げているであろうゆっくりの群
れに、黙祷するのでした。


「ゆぎゃああああ!」
「きょわい、きょわい、きょわいよおおお!」
「ゆんやあああ! おかあーしゃあああん!」

おねえさんが話し終えると、水槽の中の赤ゆっくり達は一斉に泣き出した。
だが、同じく聞いていたおにいさんは首を傾げる。

「なんだ? なんでこいつらあんな話で泣きわめいてるんだ? ちっとも恐くないだろ」
「そんなことないわ。ポイントは、男についた餡子ね。人間で言えば血がベッタリ、って
感じだから、それがまず恐いのよ。それにクマに全滅させられる群れなんて、想像したら
恐いでしょ。事前にビデオでクマを見せてやったからなおさら、よ」
「そんなもんかねえ……」

おにいさんはまだ納得いかないようだ。そんなおにいさんに、おねえさんはゆっくりと微
笑んだ。

「ほらほら、そんなことでどうするの? 今日の虐待は、ゆっくりに恐い話をすることな
んだから」




ゆっくりにあったこわいはなし




おにいさんとおねえさんは趣味を同じくする同志だ。趣味――すなわち、ゆっくりの虐待
だ。
今回は成体のゆっくりれいむとゆっくりまりさを捕まえ、強制すっきりーをなんども繰り
返させた。途中朽ち果てそうになったが、そのたびにオレンジジュースとあまあまを投与
して蘇生させた。
結果、三十匹近くの赤ゆっくりが産まれた。
赤ゆっくりの数が揃ったところで、虐待した。親となったれいむもまりさもとてもいい声
で鳴いてくれたし、赤ゆっくりの悲鳴もいいBGMになった。ついつい調子に乗り、気づ
けばれいむもまりさも「永遠にゆっくり」してしまった。
二匹のゆっくりをつかまえたのは昼過ぎだが、もう陽もとっぷりと暮れていた。
蛍光灯に照らされる、水槽。その中の三十匹の赤ゆっくり。
そこでちょっと計画が必要になった。
赤ゆっくりをどう虐待するか、だ。
数は用意したものの、赤ゆっくりは体が弱い。今のテンションで突っ走ったらあっという
間に全滅してしまうだろう。それではつまらないしもったいない。
そこで、おねえさんが提案したのは「ゆっくりに怪談をする」という虐待だ。
ゆっくりが怖がる話をし、吐餡させ「永遠にゆっくり」させる。その数を競う虐待ゲーム
だ。
「いち、にい……ええと、今ので四匹死んだわ」

おねえさんが自分のスコアを確認した。
ゆっくりは強いショックによって吐餡し、その量が多ければ絶命する。
直接的な刺激を与えず殺すほどの吐餡させることは簡単ではない。だが、身体の弱い赤ゆ
っくりなら別だ。ちょうどいい難易度になる。

「さ、次はあなたの番よ。さ、どうぞ」
「よし、とっておきの話をしてやろう」

おにいさんがニヤリと微笑むと、赤ゆっくり達は脅えて震えだした。
だが、聞くしかない。手も足もないゆっくりには耳を塞ぐことないのだ。



○手がゆっくりしてしまった男

「ゆぐふぅ……ゆげふぇえ……」

ある日のことだ。男はゆっくりを捕まえたものの、どう虐待したものかと思いあぐねてい
た。
ゆっくりは放っておくとうるさい。あいにくと防音機能のある透明な箱もなかったので、
男は仕方なくゆっくりの喉の奥に手を突っ込んでいた。
こうすると、ゆっくりは喋れない。苦しんでづくだけだ。ゆっくりは呼吸を必要としない
が、それでも息が出来ないと苦しむというよくわからない性質がある。
苦しさの余り餡子を吐きだしても手に邪魔されて再び呑み込むしかない。だからそうそう
死ぬこともない。これはこれでなかなか優れた虐待だった。
手から伝わる感触でゆっくりの苦しみを楽しんでいた男だったが、ふと、妙な手応えを感
じた。なんだか手が気持ち悪いのだ。
ゆっくりから手を引き抜くと、餡子でベッタリとくるまれていた。どうやら長く入れすぎ
たらしい。気持ち悪く感じるのも当然だろう。
払うと、ぼろぼろと餡子が落ちていく。ところが一向に指が見えない。
餡子を払って拭って、男の足下には握り拳一つ分ほどの餡子がつもった。
そこで、男はようやく思い出した。
食べたものを何でも餡子に変換してしまうと言う、ゆっくりの不思議能力を。

ゆっくりに入れていた男の片手。
そこには、手首から先が無くなっていた。




「ゆうう……?」
「やっちゃあ! ばきゃなにんげんしゃんをやっちゅけたよぉ!」
「ゆっゆおーっ! しゅっごくゆっくちできるにぇ!」

男の話が終わると、赤ゆっくり達は喜びだした。

「あっれぇ? 仲間内じゃけっこう恐い話ってことで好評だったんだけどなあ……なあ、
恐かったろ?」

男が目をやると、そこには眉をしかめたおねえさんがいる。

「ねえ……今の話、マジ?」
「いいや、ウソウソ。与太話だよ。ゆっくりは確かに喰った物をなんでも餡子にしちまう
けど、生きているものはダメなんだ。ゆっくりのドジョウとか躍り食いさせると面白いぞ。
身体のなか食い破って出てくるんだ」

おにいいさんがおどけてにょろにょろとドジョウのパントマイムをするが、おねえさんは
更に眉をしかめるばかりだ。

「あなたねぇ! 今回の虐待はゆっくりを怖がらせること! 人間を怖がらせてどうする
のよっ!?」
「ああ、やっぱり恐かったか?」
「ちょ、ちょっとだけ恐かったわよ……って、そうじゃなくって! 人間がゆっくりにや
られる話じゃだめでしょおおおお!? どぼじでぞんな話するのおおお!? ばかなの?
 しぬの?」
「ゆっくりの口真似はやめれ」
「とにかく……死んだ赤ゆっくりはいないようね。はい、零点。じゃあ、次はわたしが話
するわよ」

そして、おねえさんは話し始めた。


○ゆっくりでいっぱいの箱

ある夏の日のことだ。
男の子は山で遊んだ。ゆっくりの巣を暴いては、赤ゆっくりを次々と捕まえていった。
男の子は水槽を持っていなかったので、捕まえたゆっくりは長方形のアルミのお菓子箱に
つめていった。
一日がかりでその箱はいっぱいになった。男の子はその日はすっかり疲れてしまい、赤ゆ
っくりで遊ぶのは翌日から、ということにして床についた。
ところが翌日、男の子は朝から遊びに来た友達と出かけてしまい、赤ゆっくりの箱のこと
を忘れてしまった。
男の子が箱のことを思い出したのは、一週間も過ぎてからだった。
箱をいざ開けようとしたが、少し憂鬱になった。
きっと開けた途端、ゆっくりどものやかましい声を聞くハメになるだろう。あるいは、全
部死んでいるかも知れない。それはそれでイヤな光景だ。
それでも意を決し、男の子は箱を開けた。
そこには、男の子が想像したやかましい赤ゆっくりの姿はなかった。かと言って、赤ゆっ
くりの死体だってひとつもなかった。

「ゆっくりしていってね!」

響いた元気な声は、たった一つ。
そして、箱の中で起きた出来事を想像し、男の子は怖気だった。

箱の中にはゆっくりが詰まっていた。。
他の仲間を食らいつくし、成体まで急成長したゆっくりが、たった一匹。みっちりと、詰
まっているだけだったのだ。





「ゆあああああっ!?」
「ゆげえ、ゆげえ、ゆげえええええ!」
「ゆんやあ! ゆんやあ! ゆんやああ! きょわいよおおお! おかーしゃああああん!」

おねえさんの話が終わると、赤ゆっくり達は火が点いたみたいに泣き出した。よだれをま
き散らし叫ぶ赤ゆっくり、目を剥く赤ゆっくり。おそろしーしーを漏らしている赤ゆっく
りも何匹もいる。
吐餡で絶命した赤ゆっくりは、実に十匹以上に及んだ。

「どーんなもんですか!」

おねえさんは薄い胸を精一杯大きく張り、おにいさんに自慢げに問いかける。
おにいさんの憎々しげな視線を後目に、おねえさんは意気揚々と絶命した赤ゆっくりを数
えた。

「死んだ赤ゆっくりは十匹! さあ、残るゆっくりは十六匹! この分じゃわたしの勝ち
は動かないようね!」

赤ゆっくりの数は全部で三十。その半数近くを既に絶命させたのだから、確かにおねえさ
んが勝ち誇るのも当然と言えた。

「しかたないな。例の奥の手使うぞ。それじゃあ……」

おにいさんが話し始めようとしたとき。
ふっと、明かりが消えた。




「ゆ? ゆ? ゆ?」
「くりゃいよ。みえにゃいよ?」
「きょわいよぉぉぉ! ゆえええええん!」

突然暗闇の中に投げ出され、赤ゆっくり達は脅え戸惑い、泣きわめく。
だが、水槽の中に閉じこめられているのだから何ができるというものでもない。
押し合いへし合い、うっかり赤ゆっくりの死体を踏んでしまったり、おそろしーしーを辺
り構わずまき散らしたり、それを浴びてまた騒いだりと、混乱は加速するばかりと思われ
た。
だが。

「おちびちゃああん……」

地の底から響くようなくぐもった声。
そして現れたものに、赤ゆっくり達は言葉を失った。

「おかーしゃん……?」

見上げた宙に浮かぶのは、親れいむと親まりさだ。
あり得ない光景だった。なぜなら二匹とも赤ゆっくり達の目の前で苦しみ抜いた上で「永
遠にゆっくり」したのだ。
だが、赤ゆっくり達が見まごうはずもない。
あのゆっくりとしたリボンとおぼうし。間違いなく親れいむと親まりさだ。
しかしなんと異常な有様だろう。
まず、そのいる場所だ。二匹とも赤ゆっくり達の頭上、何もないはずのばしょにぷかぷか
と浮いているのだ。
それにその顔色。真っ青だ。それもぼうっと暗闇から浮かび上がるように淡く光っている
のである。まるで人魂のようだった。

「おちびぢゃんだちぃぃぃ……ゆっぐりさぜであげられなぐでごべんねぇぇぇ……」

ゆらゆらと揺れながら、くぐもった声で呟くのは親れいむだ。
死してなお、子を想う。母性の強いれいむ種ならではと言えるだろう。
親の愛に感動し、赤ゆっくり達は涙する。うれしーしーをする赤ゆっくりもいた。

「ゆっくちしちぇいっちぇね!」

喜びに弾けそうだ。赤ゆっくり達は愛すべき親ゆっくり達に向かい、精一杯のゆっくりを
送った。
不思議だが、不気味だが、確かに暖かな家族の絆がそこにはあった。
それが、


「ゆっくりするなあああああ……!」

地の底から響く声に壊された。
その声は親まりさの方からした。

「お、おとーしゃん……」
「どーちて? どーちてゆっくちしちゃらいけにゃいの……?」

戸惑う赤ゆっくり達に、親まりさはふわふわと大きく揺れながら怨嗟の声を上げた。

「まりさはおちびちゃんたちをむりやりうまされて、すごくいたいおもいをしたんだよぉ
ぉぉ……おちびちゃんたちはみてただけでしょおおお……たすけてくれなかったでしょお
お……そんなおちびちゃんたちがゆっくりしてるなんてぇ……ばかなのおおおおお……?
 しぬのおおお……?」
「ゆわああああ! ごめんなしゃーい!」
「ゆるちて、ゆるちてくだしゃあああい!」

先ほどから一変、再び恐慌状態が甦る。
元々不気味な状況だ。つかの間、親れいむの優しい言葉に忘れていたが、とてもゆっくり
できたものではないのだ。
ゆんゆんと泣きわめく赤ゆっくり達。

「ゆるさないいいい……ゆっくりするなああ……!」

親まりさはふわふわと漂い、親れいむと共に水槽の前まで近づいてくる。

「ゆわああああ!? こにゃいでえええええ!」
「ゆんやあ! ゆんやああ! ごめんなしゃあああいい!」

水槽の中はもう蜂の巣をつついたようなパニック状態だ。押し合いへし合い、少しでも親
まりさから離れようとする。そのたびに親まりさは赤ゆっくりの集まっている方に回り込
む。
水槽の中は赤ゆっくりの死体が踏み荒らされ、涙やしーしーで濡れていたこともありグチ
ャグチャになっていた。
やがて脆弱な足は濡れてふやけて、赤ゆっくり達は動けなくなる。
そこに、親まりさは接近し、

「ゆっくりするなあああ……!」

怨嗟の声を上げる。
赤ゆっくり達は震えるばかりだ。
だが、赤ゆっくり達のおびえは唐突に止まった。いや、止められた。
それは、強烈な音のためだ。
炸裂音それは、親まりさが弾け散った音だ。
強烈なその音は、ビリビリと赤ゆっくり達の体を震わせ、餡子脳の中を真っ白にさせた。

赤ゆっくり達はそこから立ち直る暇も与えられなかった。
なぜなら続いて、親れいむもまた弾け散ったからだ。
恐怖の突然の終焉。身を震わす強烈な炸裂音。
それらあまりにもゆっくりできない出来事は、まさに致命的だった。
悲鳴すら上げられず、コロリ、コロリと。赤ゆっくり達は、ことごとく絶命した。



「全滅したな……と言うことは、俺の勝ちだな」

明かりがつけられ、部屋の中を照らし出す。
簡単な仕掛けだった。
まず、部屋の明かりを消す。そして、あらかじめ親ゆっくりの飾りをつけた風船を、懐中
電灯で照らしたのだ。青白く見えたのは風船が青かったからだ。
ゆっくりの個体認識は飾りによって行われる。赤ゆっくり達は、特殊な状況もあいまって
懐中電灯で照らされた風船を親ゆっくりと誤認したのだ。
声の方は全ておにいさんの演技だ。親ゆっくりとは似ても似つかない声だったが、子ゆっ
くり達が聞いたことのある親の声と言えば苦痛の絶叫だけだったから問題なかった。
それらを使って怖がらせ、最後には針で破裂させてショックを与えたのだ。

「でも、あれはズルイと思うなー。絶対風船の破裂した音でショック死しただけだよー…
…」

おねえさんは納得いかないようだった。

「なんだよ。負けてから文句言うなよ。お前だって、この方法俺が提案したときに文句言
わなかっただろう?」

そう言われるとおねえさんは黙るしかない。
最初に怪談での勝負を提案したのはおねえさん。当然ゆっくりが怖がる話のストックがあ
り、勝算があったから仕掛けた勝負だ。
だからおにいさんのこの奇策も、事前に受け入れた。そもそもおにいさんの合図で部屋の
明かりを消したのはおねえさんなのだ。

「さて……負けた方がどうするかはおぼえてるよな?」
「はいはい! おぼえてますよ! 負けた方は、死んだ赤ゆっくりを全部食べること、で
しょ?」

これまた言い出したのはおねえさんの方だった。ちょっとした罰ゲームのつもりだった。
赤ゆっくりの三十匹程度、ゆっくり虐待を趣味にする人間なら十分食べきれる量だ。
だが、とおねえさんは躊躇う。
水槽の中は酷い有様だった。
なにしろ、既に半数が死んだ中を赤ゆっくり達が逃げ回ったのだ。死んでいたゆっくりは
踏みつぶされてぐちゃぐちゃ。おまけに赤ゆっくり達は盛大に涙を流し、しーしーを漏ら
していたものだから、それらが混ざって更に酷いことになっている。
それでも約束は約束。食べなくてはならない。

「最後は饅頭が恐い、か。これじゃ怪談じゃなくて落語よ……」

意を決し、おねえさんは赤ゆっくりを口にした。
すると、おねえさんのしかめっつらは、すぐに綻んだ。
見た目こそ悪かったが、恐怖を存分に味わった赤ゆっくりは極上のおいしさだったのだ。




by触発あき



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感想

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  • はははは -- 2016-07-15 21:36:33
  • 薄い胸をってwww -- 2012-11-29 01:35:32
  • 顔がビクトリアだったらどうする気だ -- 2011-03-08 15:41:07
  • ↓貴様、ひんぬー派か! -- 2011-01-12 01:33:36
  • ゆ虐が趣味ってだけで、こんなお姉さんと知り合えるとか…



    ちょっとゆっくり虐ってくる -- 2010-09-12 05:10:33
  • ウマいオチだな -- 2010-08-31 05:04:16
最終更新:2009年10月18日 16:07
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