仮面ライダーユギャック 01 19KB
虐待-普通 パロディ 理不尽 飾り 群れ れいぱー 捕食種 ドスまりさ 現代 虐待人間 初投稿です。
※初投稿です。まず初めに、全世界のライダー好きの皆さん、謝罪します、ごめんなさい。
ディケイドよりもディエンドが好きで仕方なかったんです。
そして、色々拙いかも知れませんが、生温かい目で御覧下さいますよう、お願い致します。
とある山中の森にて。
必死の形相を浮かべ、砂糖水の汗を流しながら、ドスまりさは走っていた。
辺りは既に夜の領域に入っており、加えてこの森はれみりゃの住処にもなっている。
いくらドスとは言え、単騎駆けするにはあまりにも無謀であると言えよう。
「ゆひぃ…ゆひぃ…!!」
息を切らせながらも、それでも跳ねるのを止めずに、森の奥へ奥へと向かっていく。
まるで何かから逃げるかのように。
今から数十分前。
このドスは山の麓付近に存在する群れの長であった。
近くに人間も住んでおらず、比較的温暖な気候、豊富な森の恵みのおかげで、200前後の群れを形成していた。
住んでいるゆっくりたちも皆温厚な性格で、ドスの指導もよく聞き、実にドスにとって理想の群れであった。
ドスにはこれといって秀でた所はなかったが、1つだけ特徴があった。
それはお帽子に星のマークが付いていたことである。
幼少期の頃はただの黒無地の帽子だったのに、ドスになった途端お帽子に星マークが幾つも浮かび上がったのである。
ドスの補佐役のぱちゅりーも、流れ者で色々な情報に通じているまりさも、見た事が無いと首を横に振った。
他のドスに無く、自分にしかない。これはきっと、自分が選ばれたゆっくりだからだ。
ドスとはいえ所詮は餡子脳。
そんな程度しか考えられず暫く過ごして、ある時自分が夜でも周りが見える事に気がついた。
暗視ゴーグル的な視覚、とでも言うべき夜目が発達していたのだ。
これにより、夜の闇に紛れて襲撃してきたれみりゃ達捕食種の集団を、
同様に夜目が利くちぇん達と共に的確に撃退することが出来、
以降、そんなドスの勇名を聞きつけて庇護下に入るゆっくりが増えていき、
次第に群れの規模は大きくなっていった。
もう夜にしか動けない捕食種なんか怖くない。夜でも変わらない力を発揮できるドスのほうが強いんだ。
そんな自信と共に、星マークのおぼうしを誇らしく思うドスまりさは、この平穏が何時までも続くと信じていた。
ついさっきまでは。
(なんなの…あのゆっくりは!?…全然ゆっくりしてなかったよ…!)
必死に飛び跳ねながら、ドスはゆっくりと思い返していた。
寝ていたらいきなりゆっくりできない爆発が起きて寝床にしていた洞窟から飛び出すと、
樹の根元を巣にしていたゆっくり達のおうちが、樹ごと燃えていた。
『あづいいいいいいいいい!!だずげでえええええええええ!!』
『ぼっどゆっぐりじだがっだあああああああ!!』
火だるまになりながら巣から飛び出してきたゆっくり達は、
断末魔と共に地面を転がり回るが、すぐに動かなくなった。
ゆっくりできない事態に、ドスの周囲へ逃げてきたゆっくり達はパニックを起こしかけるが、ドスは冷静だった。
雷でも落ちたのかと、辺りを見回せば、見慣れないゆっくりがいた。
炎に燃え盛る樹を背にしているので良く分からない。
胴付きのような体を持ち、頭部のシルエットからまりさのようであるのはわかった。
『ゆゆっ!!そこにいるまりさは誰!?この群れの子じゃないね!!』
ドスは見た事の無いまりさに向かって呼びかける。だが返事は無い。
≪yukkuride≫
『ゆゆ?』
代わりに聞こえてきたのは変な声。何だかとてもゆっくりできないような声が響き。
≪Raper Arisu≫
そして突然ドス達の目の前に、れいぱーありすが3匹出現した。
『『『んほおおおおおおおおおおおおおっ!!!!』』』
雄叫びと共に、れいぱーありす達はそれぞれに近くにいたゆっくりに襲い掛かる。
『ゆびゃっ?!』
『すっきりー!!』
『ゆぎいっ!?』
『すっきりー!!』
『ゆぎゅっ?!』
『すっきりー!!』
瞬く間にすっきりーをすると、襲われたゆっくりは見る見るうちに頭から茎を生やし黒ずんで死んでいく。
『…れ、れいぱーだああああああああああああああ!?』
『ゆぎゃあああああああああっ!?』
『ゆっくちできないいいいいいいい!?』
仲間があっという間にすっきりで殺された事により、
ようやく事態にきづいたゆっくり達はドスの元へと跳ねて避難しようとする。
だが、
≪attackride blast≫
『ゆぎゅ?!』
ゆっくり出来ない声がまた響き、連続した破裂音と共に逃げようとしたゆっくり達が次々と転ぶ。否、
『ゆぎゃあああああああああ?!ばりざのあんよさんがあああああ?!』
『うごいてね!?れいむのあんよさん、うごいてね?!…どおしてうごかないのおおおおおおおお?!』
地面を転がったゆっくり達の底部は爆ぜて、あんよとしての機能を失っていた。
まるで、何かに撃ち抜かれでもしたかのように。
『『『んほおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!』』』
そんな身動きすら出来ないゆっくり達に容赦無く襲い掛かるれいぱーありす達。
『いやああああああっ!れいぱーはゆっくりできないいいいいいい!!』
『やべでええええええええ!!すっきりしたくないいいいいいい!!』
『むぎゅううううううううううう!!…エレエレエレ…』
れいむが、まりさが、ぱちゅりーが。
群れの仲間達が次々とれいぱーに襲われてすっきり殺されていく。
そんなゆっくりにとっての地獄絵図の脇をすり抜けて、
一歩一歩ドスに向かって近づいていく胴付き(?)のまりさ。
れいぱー達がそのまりさを無視して群れのゆっくりだけを襲っている様子から、
このれいぱー達の仲間だと判断したドスはキッと睨みつける。
『よくも群れの子達を永遠にゆっくりさせたね!!ゲスなまりさをせいさいするよ!!』
『わかるよおおおおおおおおおおおお!!!!』×30
ドスの言葉に応じて、ドスの親衛隊にして対夜戦のエキスパートのちぇん達がドスの帽子の中から飛び出し、
近づいてきていた胴付きのまりさを包囲すると、その周りを飛び跳ね回り始める。
『対胴付きふらん用ふぉーめーしょん!!』
『わかるよおおおおおおおお!!!!』×30
ドスの命令のまま、さらに回転速度を速めるちぇん達。
素早く移動するちぇん達による、全方位からの時間差不意討ち攻撃。
仮に上に逃げても、その時は口の中に常にいれてあるキノコを食べてドススパークを撃てばいい。
これがドスの考えた、対胴付きふらん用のゆっ殺ふぉーめーしょん。
『ゆ?』
いざ攻撃を命令しようとしたドスの目に、包囲したまりさが妙な行動をするのが映った。
腰の部分に左手をやって、そこから長方形の紙のようなものを取り出すと、
それを右手に持った変な四角い形で持ち手のある物体へ入れる。
そして、その四角い所を左手でスライドさせると、
≪yukkuride≫
先程から聞こえてきていたゆっくり出来ない声が発せられて、
≪kimeemaru≫
それを天に向けると何かがそこから飛び出して、
『わがだっ?!』
『にゃぶうっ?!』
『にぎゃあっ?!』
まりさの周囲を跳ね回るちぇん達を次々と弾き飛ばして蹴散らし、あっという間に包囲網を瓦解させる。
『ゆゆううううううっ?!』
驚愕の声を上げるドスまりさ。
包囲を解いたまりさの周囲を、何かが高速で飛び回っている。
『どうも』
『清く正しい』
『きめえ丸です』
それは、三匹のきめえ丸だった。
『わ、わからにゃいよおおおおお!!?』×30
ゆっくりしていない存在筆頭のきめえ丸を見て、恐慌を来たす親衛隊ちぇん達。
そんな慌てふためくちぇん達を見て、『おお、あわれあわれ』と至極ご満悦に左右シェイクするきめえ丸。
そんな様を一瞥して、さらに一歩、ドスに向けて近づく、ゆっくりしていない胴付きまりさ。
『ゆ、ゆわ…』
自分の育て上げた親衛隊(笑)のゆっくりできない様子。
そして、先程から一切の言葉を話さずに黙々とこちらに向かって近づいてくる、得体の知れない胴付きまりさ。
これまでそれほど労せずに捕食種を撃退してきたドスは、こういう危機的状況に慣れていなかった。
そんなドスの前に現れた、圧倒的な力をもつ存在。
口の中からキノコを落とした事にも気づかず、胴付きまりさが近づく毎にずりずりと後退していく。
『ゆ、ゆわあああああああああああああああああああ!!!』
緊張に耐えられなくなったか、ドスは大声を上げて逃げ出した。
群れの仲間も、親衛隊も、目の前の胴付きまりさにも、全てに背を向けて逃げ出すのだった。
『まってえええええええ!!!どすううううううううう!!!おいてがないでえええええ!!!』
『れいむもにげるよっ!!にげ…いやああああああ!!すっきりしたくないいいいい!!』
『わかだだいよおおおおおおおおお!!!ゆぎゃあああああああああ!!』
背後からそんな断末魔が聞こえてきたが、恐怖に駆られたドスは振り返る事無く山奥の森へと逃げて行く。
そんな背をみつめる胴付きまりさは、惨状が繰り広げられる地獄と化した群れを一瞥すると、
その場をれいぱーありすときめえ丸に任せて、ゆっくりとした足取りでドスを追っていくのだった。
そして、現在に至る。
「ゆわあああああああああああ?!」
否、現在から少し経過した頃。
「うー、うー!」
「大きいあまあまだどー!!」
案の定、ドスは捕食種・れみりゃ達に包囲されていた。
「うー、こいつ、山の麓のドスだどぅ!」
「こいつにはれみぃのまぁまが殺されたんだどー…」
「れみぃはいもうとが殺されたど。許さないんだどー!!」
しかも以前ドスの群れを襲って親姉妹が返り討ちにあった個体も混じっている模様。
まさに、絶体絶命である。
「たーべちゃーうぞー!!」
そして、1匹のれみりゃが待ち切れずにドスに向かって直上から急降下突撃をしようとして、
「うー、べびゅ?!」
響き渡る破裂音と共に盛大に弾き飛ばされて、近くの木に激突する。
そして、重力に従ってずり落ちながら、そのまま肉まんの中身を口からぼろぼろと零して失神する。
「うー、どうしたんだどぅべりゃ?!」
「なんなんだ、どびゅ?!」
さらに、それに続こうとして静止したれみりゃ達も、
連続する破裂音と共に次々と弾き飛ばされては、木々や地面に激突し、
中身を吐いて、痙攣しながら気絶していく。
「ゆゆうううっ?!」
何が起こっているのか分からないドスは吹き飛ばされていくれみりゃ達を見て狼狽する。
まだ生き残って空中にいるれみりゃ達もドスから一定の距離を取って様子を見る。
するとそこへ、第三者の声が響き渡る。
「困るんだよねぇ、れみりゃ達。勝手に人の獲物を横取りするのは、さ」
その場にいるゆっくり達が声のほうを振り向けば、そこには1人の人間の姿があった。
黒っぽい野球帽を被って目元を隠し、黒い革のジャケットと白のシャツ、
そしてデニム地のジーパンを穿いた人間の男性が、ゆっくりとした足取りで近づいてくる。
「ゆゆっ?!に、にんげんさん?!」
「な、なんでにんげんさんがここにいるんだどー?!」
ドスもれみりゃ達も驚きの声を上げる。
先にも説明したが、この辺りは人間の住む場所からかなり離れているので、滅多に人間と遭遇しないのだ。
ドスもれみりゃも、この森林地帯で生まれ育ったので、人間を直接目にするのは初めてだった。
「細かい事はどうでもいい。…僕が用事があるのは、そこの星ドスまりさだ。君ら捕食種に用はない」
「ほしドスまりさ…?…それって、ドスのこと?」
恐る恐る、人間に聞き返すドス。その返答に、人間は肩を竦め、
「やれやれ、ここまで何も知らないとは…。通りで一目散に逃げ出す訳だ」
「ど、どおして…ゆゆっ?!」
その事を知ってるのか、と言おうとしたドスの視線は、人間のある一点を見て驚愕に見開く。
具体的には、その右手に持っている、四角い形の持ち手が付いた物体。
それは、さっき群れを壊滅させた、ゆっくり出来ない胴付きまりさが持っていたものと同じ物。
「な、な、なんでにんげんさんがそれをもってるのおおおおおおおおおお?!」
絶叫するドスに、人間は口元をニヤリと歪ませて笑うと一歩近づく。
後ずさるドスと、そんなドスと人間の様子を空中で見守るれみりゃ達
「言わなくても、分かるんじゃないか?…それから、人間さんというのは正しくない。僕は…」
言いながら、右手の物体――銃をくるりと一回転させると、左手に持った先程の胴付きまりさが描かれたカードを見せる。
「通りすがりの虐待鬼意山だ。…覚えておけ」
右手の銃にカードを装填し銃身をスライドさせてカードリーダーにカードを読み込ませる。
≪Kamen Ride≫
機械的な電子音声が銃から響き、そのまま銃を天に向ける。
「変身」
そう告げると共に、銃のトリガーを引く。
≪Yugyac!!≫
「おそらをとんでるみたいーー!!」
電子音声と共に銃口から飛び出したのはゆっくりまりさ。
味わう浮遊感に至福の声をあげるが、
「ゆぎゃ?!」
一瞬にしてその身が縦に10分割される。
「ぼっど…ゆっ…」
断末魔を上げる間もなく永遠にゆっくりしたまりさ。
上空で静止し回転すると同時に、足元の青年のほうでは黒っぽいアーマーが、
ゆっくり的にはゆっくり出来ない動きで交錯し、青年と一体となる。
その後、10分割されたゆっくりまりさが青年の頭部にヘルム化として装着され、
黒っぽいアーマーに白いラインが入る。
そして、そこにゆっくりを模したマスクをしたライダー・ユギャックが出現する。
「ゆぎゃあああああああああああああああ!!!!!!」
まるで天敵でも目にしたかのようにドスはあらん限りの絶叫をあげる。
そんなドスを一瞥すると、胴付きまりさ――ユギャックは瞬時にドスへと接近し、
「うるさい」
体の捻りを加えた後ろ回し蹴りを、ドスの横顔に叩きつける。
「ゆぼおおおおおおおおおおおおおお!?!?」
ダルマ落としの胴体部分の様に、帽子だけをその場に残して、
3m近い巨体はサッカーボールの如く軽く吹き飛び、
そのまま吹っ飛ぶ直線上にあった木の幹に激突する。
「ゆぶばっ?!」
激突の衝撃に、口元からボロボロと粒餡を零す。
ユギャックは足元に落ちた星マーク付きのおぼうしに目を向ける。
「お、丁度いいや。手間が省けた…ん?」
「ゅ……ゆ、ゆゆ?!お、おぼうし…どすの、おぼうし……」
ユギャックが振り向けば、先程吹き飛ばしたドスが自分のほうへやってくる姿が見える。
よろよろと立ち上がるドス。吹き飛ばされながらも、自分のおかざりを取り戻さんと、
ずーりずーりと地面を這いながら、ユギャックの元にやってくる。
「…希少なゆっくりでも、所詮は基本種か」
「どすの…おぼうし、返してね…それがないと…」
「ゆっくりできない、って?…聞き飽きた台詞だね。ま、どうでもいいか」
そしてユギャックは、左腰のカードスロットから何も描かれていないカードを取り出すと、
足元の星マーク付きのおぼうしに投げつける。吸い込まれる様にカードが帽子に突き刺さる。
「ゆぎゃああああああ!!どすのおぼうしになにするんだあああああ!!…ゆ?!」
残り少ない体力を消費して絶叫をあげるドスの目に、信じられない光景が映る。
先程おぼうしに突き刺さったカードに、おぼうしが見る見るうちに吸い込まれていくのだ。
「ゆがああああああああああああああ!!!!どすのおぼうしいいいいいいいいいいいい?!?!」
渦を巻くように変形しながら、見る見るうちに消えていくドスのおぼうし。
必死に這いずって来た時にはもう手遅れで、カードに完全に吸収され、
カードはクルクルと回転しながらユギャックの手元に戻る。
何も描かれていなかったカードには、星マークのおぼうしが描かれていた。
「星ドスまりさのおぼうし、確かにいただいたよ」
「がえせえええええええええええええ!!!どすのおぼうしがえせえええええええ!!」
怒りの声を上げるドスなど何処吹く風で聞き流してカードを仕舞うと、
瞬間移動したかのように掻き消えて、ドスから充分に距離を取る。
「これは、君のおぼうしをくれたお礼だ。受け取ってくれ給え」
そして、別のカードを取り出して銃に装填し、銃身をスライドさせる。
≪Final Yukkuride Yu Yu Yu Yugyac!!≫
そんな機械音声が響き渡ると、下げていた銃をゆっくりとドスに向ける。
すると、何処からとも無く銃の先に無数のカードが円を描いて集結し、
10枚辺りで1つの円を描くとターゲットサイトを作り、ゆっくり出来ない速度で回転する。
それを見て目を白黒させるドスを尻目に、ユギャックは引き金を引く。
銃口から発射されたエネルギー弾がターゲットサイトを通過する毎に、
次々とそれらを吸収して収束し、1つの強力なビームになってドスに直撃する。
「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!?」
「うああああああああああああああああああああああああ!?」
どすの背後の射線上に居たれみりゃ数匹諸共に、程よく焼け上がったどすは、
そのままどさりと仰向けに倒れ伏す。
「……ゅ……」
小さな呻き声が倒れたドスの口から漏れる。
まだ息はあるようだが、全身火傷では最早助かる事はないだろう。
このまま放置でもいいが、資源は有効活用しないと勿体無い。
「どすの丸焼き、一丁上がりってね…さあ、れみりゃ達!」
「「「「ううー?!」」」」
目の前で繰り広げられた有り得ない様な光景に、自分達もそうなってしまうのかと、
必殺技発動時に上空で生き延びていたれみりゃ数匹は、突然の呼びかけに恐怖した。
だが、
「ここに、極上の痛みを味わった、焼きあまあまがある。好きなだけ食べていいぞ」
「「「「うー?!あまあま?!」」」」
そう言われれば、先程の恐怖も何処へやら。現金なものである。
確かに、辺りには餡子を焼いたような匂いが充満していた。
それを漂わせているのは、先程ビームで焼かれたドス。
「「「「うー!!おぜうさまのごくじょうでなーにするんだどー!!」」」」
よだれを垂らしながら一斉にドスへと殺到するれみりゃ達。
「ゅ…っ…ゅっ……」
喰らい付かれながらも、まだ生きているドスには地獄の苦しみだった。
「このこげこげの皮さんいらないんだどー。かーりかーり、ぺっ!」
(ゆぎゃああああああ!!やべてね!!どすの皮さんけずらないでええええええええ!!)
自分の外側の皮が徐々に削られていく痛みに何度も意識を呼び覚まされ、
「うー♪このあまあま、ぷっでぃーんみたいにとろとろなんだどー」
(ゆぎゃがあああああああああ!!おめめ!!どすのおめめ食べないでえええええええええ!!)
ぷりんみたいだと齧りつかれた寒天の目を失って、どすは何も見えなくなる。
その所為で、他の部位への意識が増したので、かえって痛みが激しくなり。
「食べれば食べるほどあまいんだどー♪」
(ゆああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!)
中枢餡を喰らい尽くされるまで、ドスはそんな痛みを味わいながら死んでいった。
「ついに手に入った…幻の希少ゆっくり、星ドスまりさのおぼうし」
元の姿に戻ったユギャックは、先程手に入れたカードを満足げに眺めながら山中を歩いている。
「その戦闘力は通常種のドスを凌ぎ、ドススパークの他に星にまつわる攻撃方法を持つ。
また、夜目がちぇん種以上に発達して、月の無い夜でも星の光を何倍にもして見る事が可能。
その力の源が、星マークのおぼうしで、星の数が多ければ多いほど希少価値が高い。
…って、世界チートゆっくり大全にはあったけど、当てにならないもんだ。
でも、その戦闘力の所為で少ない数はさらに少なくなりついには絶滅したとばかり思っていたけど、
こんなところで巡り合えるとは思わなかった…これだから、旅は止められない」
そんな事を呟きながら戻ってきたのは、先程の星ドスまりさの群れがあった場所。
「んほおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「やべでええええええ!!!でいぶはじんぐるまざーだんだよおおおおおお!!」
最後の1匹になったれいむが、れいぱーありすに襲われていた。
他のゆっくりを見れば、その殆どが黒ずんだり、致死量以上の中身を吐き出して死亡していた。
上空ではきめえ丸達が左右シェイクし、残り二匹のれいぱーありすも黒ずんだゆっくりにすーりすーりしている。
「やべでね!!やべでね?!でいぶは、でいぶはがわいぞうだんだよ?!
むれのびんなもじんじゃっで、ばでぃざもじんじゃっで、おじびじゃんもえいえんにゆっぐりじで、
どっでもどっでもがわいぞうだんだよ?!やざじぐじないどだべな…」
「すっきりいいいいいいいいいいい!!!!!!」
犯されながらも必死に訴えたが聞き入れられずにすっきりされ、
見る見るうちに頭に茎を生やして黒ずんでいくれいむ。
「……ぼ、ぼっど……ゆっぐ、り……」
断末魔さえまともに言えずに永遠にゆっくりしたれいむ。
ここに、星ドスまりさの群れは全滅した。
「ご苦労さん」
ユギャックが声をかければ、
「御主人御主人」
「お疲れお疲れ」
「帰還帰還」
上空からきめえ丸達がユギャックの元へと降りてくる。
そして、そのまますうっとその姿をかき消した。
「……お前らもさっさと戻れ」
「んぼっ?!」
「どがいっ?!」
「べにぃ?!」
延々と黒ずんだゆっくりにまですーりすーり続けていたのが鬱陶しかったので、
銃で脳天をぶち抜くと、カスタードクリームを撒き散らしながら、
先程のきめえ丸達と同様に、その姿をかき消す。
「…倒されるまで周辺のゆっくりをすっきりーするのはいいけど、
一々回収するのが面倒だな、こいつらは」
そんな事を呟いて銃を仕舞う。
「さて、『この世界』での用事も済んだし、旅を続けるとしますか」
そんな事を言って野球帽を被り直したユギャックの前に、突如として灰色の壁が現れる。
灰色の壁がユギャックにぶつかると、そこにユギャックの姿は無く、壁も消え失せて、
後にはゆっくりだったものの残骸が散らばる森が、再び静寂を取り戻すのだった。
ゆっくりの略奪者、ユギャック。幾つもの世界を巡り、その瞳は何を見る。
つづく…?
次回、仮面ライダーユギャック。
「ドスれいむ…チートゆっくりの大御所か」
次にユギャックの訪れた世界は、ゆっくりだけの現代世界。
「おかえりなさいにんげんさん!!ドスれいむはゆっくりまってたんだよ!!」
遭遇したドスれいむに何故か歓待されるユギャック。
「ドスれいむ、ゆーざい!!」
そして、迫り来るえいき率いるチートゆっくり帝国。
「ゆっくり大戦争…」
果たしてユギャックはこの世界から何を奪うのか。
あとがき
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。
こんな思いつき文章を見て貰えただけでも幸いです。
感想・ご意見・批判・評論・虐待・愛で・ひゃっはー等、
甘んじて拝聴する所存ですので、よろしくお願い致します。
最後に1つだけ…ユギャックあき、とでも名乗るべきでしょうか?
挿絵 by全裸あき
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 「ディケイド」やら「ドスれいむ」やら言ってる辺り、かなりの若造か?
どこぞの赤い国みたく、
「マネしてないアル。ワタシのオリジナルネ?著作権侵害で訴えるアルヨ!」
と逆ギレしないのは清々しくていい。
ただ、もう一押し何か欲しかったwww -- 2018-02-20 05:51:19
- 最初は抵抗覚えてたけど、こういう希少種とは少し違ったレア種なんかがいて、それを回収するっていうストーリーは面白いと思う、自分は次回作を楽しみにまってます!! -- 2013-12-05 21:56:50
- 俺は面白かったがな -- 2013-08-14 18:53:54
- おぉ、あわれあわれ -- 2011-10-23 21:01:34
- ↓実に共感できる -- 2011-02-02 17:20:13
- ライダーをゆっくりとネタにするのはマジやめて。ライダーファンとして物凄く殺意をおぼえますから・・・ -- 2010-09-05 14:59:30
- 続きはいらない。打ち切りで。 -- 2010-07-13 09:27:21
- 微妙 -- 2010-06-28 16:44:09
最終更新:2010年02月22日 18:42