<悪い奴>―――後日談という名の真相――― 7KB
最初に、36番あき様ならびに批判をしていただきました皆様方に、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
私自身としては、36番あき様の作品を見て、こういう展開も面白いんじゃないかなと好奇心で書いてしまったのですが、結果として36番あき様にご迷惑をかける形になってしまいました。
このような問題を起こしたしまった以上、私自身深く反省したいと思います。
今後は、この投稿を最後に、4ヶ月間の投稿謹慎を自身に科す形で責任を取りたいと思います。どういった内容で、どうすれば、相手に不快な思いをさせずに済むか、反省の意味を 込めて、謹慎4ヶ月間の中で考えてみたいと思います。
最後に、私は36番あき様の作品が大好きです。今後も頑張ってください。
注意
・虐め分は薄め
・悪い人間がでます。
あれから1週間後―――
「ゆっくり…おきたぜ…」
片目がつぶれた親まりさは、自分ひとりだけのおうちとなった段ボール箱で寂しく過ごしていた。
妻のれいむと子まりさは、あの男に無残に殺され、生き残った子れいむも、男によって踏切に挟まれたまま置き去りにされ、親まりさの目の前で助けを求めながら、電車に引き潰された。
「どぼぢで、ごんなごどに…」
今、思い出しても忘れられない。
餡子脳に焼きついてしまった映像を。
自分に助けを求めた続けた子れいむの叫び声が途切れた瞬間を。
そして、その光景を周囲に気付かれないよう、笑いながら見ていた男の姿を。
「でいぶ、おぢびぢゃん…いっでぐるよ…」
嘆きながら、親まりさは、いつものように狩り―――ゴミあさりに出かけた。
誰もいないおうちから返事はなかった。
そして、もう二度とここに戻ってこれなくなることを、親まりさが知る由もなかった。
<悪い奴>―――後日談という名の真相―――
数分後、いつものゴミ捨て場に辿り着いた親まりさは―――
「いたぞぉー!!そっちに逃げたぞー!!」
「やめでええええ!!どぼぢで、でいぶをいじめ、ゆがぁ!!」
「待ちやがれ、この糞饅頭ううううう!!!」
「ゆっ、ゆっ!!ご、ごんなの、どが、ぎゃばちゃ!!」
「潰せ!!潰せぇ!!!」
「ゆぇーん!!みゃーみゃー!!たちゅげぇ!!」
「ばりざのおちびぢゃんがあああああ!!!」
「ど、どうなってるの…!?」
阿鼻叫喚の地獄絵図を見る羽目になった。
逃げるもの、命乞いするもの、助けを求めるものなどがいるが、3人の人間―――加工場職員は、聞く耳を持たず、全てのゆっくりを容赦なく、捕獲し、叩き潰していた。
「み、みんな…どぼぢで、ごんなひどいごと…」
「…なに、いってるの、まりさ」
ただ状況を物陰から見るしかなかった親まりさは、背後から近づいてきた痛々しい生傷だらけのぱちゅりー…この近隣のリーダーが恨むような声で呟いた。
そして、人間に聞こえるのも構わず、ぱちゅりーは大声で怒鳴りつけた。
「おばえが!!おばえが、にんげんさんから、あまあまをぬすんだからでしょおおお!!」
「ゆっ!!どうっして、それをしってるの!!」
1週間前の出来事をなぜ、ぱちゅりーが知っているのか、親まりさは思わず驚いたが、これがいけなかった。
ぱちゅりーは、やはりという確信を得た表情で、親まりさを睨みつけた。
「やっぱりね…あおいにんげんさんが、ほかのにんげんさんにいってたのよ…ばりざのいっかが、にんげんさんからあまあまさんをぬすんだって…。
おかげで、にんげんさんたちはおこって、てあたりしだいにせっさいしだしたのよ!!ばぢゅりーのだーりんも!!おぢびぢゃんだぢも、ぼかのみんなも、みんな、えいえんにゆっぐりじだのよ!!」
「ゆ、ま、まっで…ぢがうよ、ばりざは…」
「おばえのぜいだああああああ!!ゲスなおばえのぜいで、みんな、じんだんだあああああ!!!おばえ、おばえがああああああ、ゆびぃ!!!」
激しい剣幕で親まりさを責め立てていたぱちゅり―だったが、次の瞬間、親まりさ達に気付いた加工場の職員の一人が、まりさの目の前で、ぱちゅりーを踏みつぶした。
「たく、うるせぇっての…ん?おい、お前、ひょっとして…」
「ゆ、ゆ、ゆあああああああああああ!!」
「あ、おい!!いたぞ!!あいつが、そうだ!!間違いない!!」
ぱちゅりーを踏みつぶされ、ガタガタと震える親まりさだったが、ぱちゅりーを踏みつぶした職員と目があった瞬間、親まりさは、あらん限りの叫び声を上げ、その場から逃げだした。
職員の方も、逃げ出した親まりさが、人間から盗みを働いたゆっくりだと分かり、仲間を呼びつけると、親まりさの後を追いかけ始めた。
「ゆっー!!どぼぢで、ごんなごどに!!ばりざがわるいんじゃないのに!!」
逃げ出した親まりさは、あまあまを盗んだ犯人に仕立て上げられたことを知り、泣きながら、必死になってある人間を探していた。
ぱちゅりーは言っていた。
あおいにんげんさん―――あの時の警察官が、まりさがあまあまさんを盗んだと話していたことを。
あの時は、信じてもらえなかったけど、ちゃんと事情を話せばきっと…そんな淡い期待に縋りながら、親まりさは、必死に飛び跳ねていた。
と次の角を曲がった時、こちらに近づいてくるあおいにんげんさん―――警察官の姿をついに見つけることができた。
「ゆぅううううう!!みづげだよ、あおいおにいざん!!ばりざじゃないんだよ!!わるいのは、ばりざじゃないんだよ!!」
親まりさは、喜び勇んで、こちらに向かってくる警察官に近づいっていった。
これでもう、安心だ…ちゃんと話せば、あの悪い人間さんが悪いんだと証明してくれる―――安堵の期待を抱いた親まりさは、警察官の足元に縋りつくと、必死になってお願いした。
「だずげでぐだざい!!ばりざじゃないんです!!わるいのは…ゆ?」
その警察官の顔を見た瞬間、親まりさは驚きのあまり、凍りついた。
親まりさの見た警察官の表情は笑顔だった…
「へぇ…悪いのは、誰なんだって、まりさ?」
「ど、どうして、どぼちて…」
だが、その警察官の笑顔は、親まりさがもっとも見たくないあの時と同じ笑顔―――
「なあ、誰が悪いんだって…まりさv」
「どぼぢで、おばえがぁ、あおいにんげんざんのまねじでるのおおおおおおおおおお!!」
そう、まりさ一家のドーナッツを奪ったあげく、親まりさの家族を無残に殺したあの男の笑顔が、絶叫する親まりさの目の前に映っていた。
世の中には、色々な悪い奴がいる。
もっとも善悪の観念を除けば、大なり小なり皆、何か<悪い奴>なのだ。
あのバイトの青年だって、接客業を完ぺきにこなしてはいたが、勤務時間に達の悪い饅頭一家にいびられた<間の悪い奴>だ。
そして、<間の悪い奴>に<もし、電話が掛かってきたら、俺のドーナッツがさっきの饅頭一家に盗まれたと言ってくれ>と頼んで、店を出て、後を追い、饅頭一家の幸せをぶち壊し、
あげく人間からドーナッツを盗んだ悪い饅頭という罪を着せたアロハシャツの男は、相当<意地の悪い奴>だ。
まあ、普通の人間なら、アロハシャツの男の言い分はともかくとして、饅頭の言い分など聞きはしないだろう。
なにしろ、アロハシャツの男は正真正銘の、市民に愛される<警察官>なのだから。
嫌われ者の野良饅頭とは、わけが違う。
もっとも、非番で遊びに出ていたとはいえ、まさか、アロハシャツ着ている男が、現役の警察官だとは、警察官仲間や後輩以外気付く奴はいないだろうが。
予想外だったのは、街の人たちに、この話を言いふらしたら、街のあちこちで、大規模な野良ゆっくり駆除が起こったことぐらいか。
「っと、そういう訳なんだよ。まさか、こんな大事になるなんて、思いもしなかったよ」
「―――!!!―――!!!」
「あーごめん。何言ってるのか、分かんない。まあ、舌もいだの俺だけどね」
まりさの全てをぶち壊した<意地の悪い>警察官によって舌をもがれた親まりさは、髪の毛を引っ張られ、引き摺りながら、声なき嘆きを上げていた。
どぼぢで、どぼぢで!!あおいにんげんさんは、わるいにんげんさんをづがまえるんじゃないの!!どぼぢで、おばえみだいな、わるいにんげんさんがああああああ!!
「まあ、大体は想像つくよ。でも、まあ、考えたら当たり前なんだよ。お前ら、ゆっくりの中にゲスがいるように、警察って中にも、少数だけど<悪い奴>ってのはいるもんなのさ。
ま、一般人は先入観ってやつで、そこんとこをぼかしているのがいるみたいだけどね」
「――――――――――――――!!!」
「でも、まあ、お前も充分、<悪い奴>なんだよ、まりさ。だって、お前は―――」
そう、この出来事には<悪い奴>が出てきた。
一つは、<間の悪い奴>だったバイトの青年。
もう一つは、<意地の悪い奴>であるアロハシャツの男改め警察官。
そして、最後は、たまたま、<意地の悪い奴>がいたドーナッツ屋で、<間の悪い奴>をいびりながら、ドーナッツを買ってしまったために、
<意地の悪い奴>に目をつけられ、暇つぶし感覚で、大事な家族を惨殺され、仲間や街の人間に恨まれる羽目になった―――
「―――<運の悪い奴>なんだよ」
「――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!」
声なき絶叫をあげる親まりさをしり目に、警察官は職務を全うするために、加工場の職員に声をかけた。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- お汁粉パーンチwww! -- 2016-02-23 13:14:39
- オレ正解したアロハさんが警察官(刑事)だってこの前のssで言ったも
やったーーーーーーーーーーーー\(^o^)/ -- 2011-10-03 21:46:57
- なるほど、全員<悪い奴>だったのかwwうめぇww -- 2010-11-21 19:41:14
- どう考えてもまりさの自業自得
人間がやっても、その後うわさを立てられたりするような態度なのに
饅頭ごときがやったら潰されて当然 -- 2010-09-16 13:25:31
- みじめに生き長らえて死ぬか
一斉駆除を巻き起こして死ぬか
アロハ警察官の追撃虐待で死ぬか
この三つの中じゃ他のゆっくりを巻き込む最悪のパターン選んでるな
やっぱり<運の悪い奴>だったのかもしれない -- 2010-09-11 18:30:03
- あくまで少しだけだろうね。どの道最後はぶち殺されるんだもん。 -- 2010-09-11 09:53:21
- なにしろゆっくりに生まれて来るって時点で地球上のどんな生物より運が無いしな
その中から最も運の無い奴が出てきてもおかしくない
<意地の悪い奴>がいたドーナッツ屋で、<間の悪い奴>をいびりながら、ドーナッツを買ってしまったために
↓
<意地の悪い奴>がいたドーナッツ屋で、ドーナッツを買ってしまったために、
こうなるだけでまた結末は少しだけ違ったかもしれない -- 2010-09-11 04:06:48
- 運の悪い奴 これ程ゆっくりというものを的確に表現してる言葉はないな・・・ -- 2010-09-05 15:08:04
- ゆっくりは街の景観を汚す糞饅頭だよ。何をしてもいいんだよ。その点、この警官は偉いよ -- 2010-09-02 14:11:32
- 面白くてイイ話しだと思うよ。ゆっくりの末路なんてこんなもんじゃん。もっとゆっくりをふしあわせーにしてやって下さい。 -- 2010-09-01 19:40:56
- 国民を守るのが警察の役目だからなんら問題はないと思うぞ。作者は自分の作品を誇っていいよ! -- 2010-08-25 02:57:01
- 面白がった.話としてならこういうのガンガンやっていいと思うよ。区別すんのは個人だし。 -- 2010-08-20 21:44:30
- なんでコメントが長文になるんだよ~?
おもしろかったで済むんじゃないの~?わかんないよ~ -- 2010-08-19 02:10:50
- どうであれゆっくりが酷い目にあって泣き喚いて一切報われずに苦しみぬいてくたばってくれりゃ俺は話の内容や人物描写、モラルなんかにはこだわらん。不幸なゆっくりが見られればそれでいい。 -- 2010-08-18 13:13:52
- 自分でやれば~w
-- 2010-07-27 22:14:44
- >小うるさいだけ、とも言うがな~
ぬるい。もっと酷いこと言え。全然たりない。そんなんじゃ効かない。ダメだ。 -- 2010-07-27 20:32:33
- >放り出せない真面目な人たちなんだよ。
小うるさいだけ、とも言うがな~
-- 2010-07-27 17:11:29
- いいじゃん。偽善って気持ちいいんだよ。それに善・偽善を0か100かでスッパリ割り切れるほど人間って単純な生き物じゃないんだよ。
自身の行為や発言が偽善だとわかっていても、何もしないことの居心地の悪さや、倫理観という脳内警察官の働きで、正論を吐いたり、手を差し伸べたりしちゃうものなんだよ。
何にでも理由や大義を求めちゃうのって文明人の性なんだと思うよ。「めんどくせぇ。どーでもいいじゃん。」って放り出せない真面目な人たちなんだよ。
それに、批判する人たちって、「ゆっくりがヒドイ目にあう」のが見たいのであって、「人間の醜い精神や行動」を見たいわけじゃないって性質もあるんじゃないかな。
ゆっくりに同情しているんじゃなくて、人間の醜さに対して拒否反応が生じてしまい、それが作品の批判って形で具現化しちゃってるんではなかろうかな?
ゆっくりはフィクションだよ。でもフィクションに本気になれるのは人間だけに可能な高等な精神活動だと思うよ。
どうでもいいことや、非生産的なことに必死になれるって贅沢なことだよ。ステキなことだよ。
肯定する人も、否定する人も、どっちもアリだと思うよ。それぞれのスタンスで批判でも批評でもすればいいじゃん。交わることなんてないし、わかり合うこともないし、仲良くなんてできるわけない。罵り合うのって楽しいよね。こっちの主張を絶対に受け入れないであろう相手にぶつけて、相手も同じように肯定不能な主張をぶつけてくる。達観したように「所詮、フィクションじゃん」と言う奴もいる。
そうやって罵り合い、否定し合い、けなし合う。とっても楽しいよ。スゴク楽しい。 -- 2010-07-27 16:19:38
- 饅頭如きに必死だなホントに…
いじめss読みに来てんだから、ちょっとくらい理不尽に苛められてるゆっくりがいてもそれはそれで面白いじゃないか
ホントに偽善者ばっかりだな
もっと理不尽なssでも面白いからな、頑張れよ~ -- 2010-07-27 12:58:27
- 野良、店員に迷惑をかけた、しかもゴミ漁りをして町の景観を汚そうとした
せいっさいされるには充分なんだぜ
みんなはもっとよくゆっくりの行動を考えてみるといいんだぜ
というより、作者さんが最初に書いた注意書きを読んで、予め覚悟しておいたほうがいいんだぜ
で、このssさんの感想なんだけど
あの漫画のラストを見てまだすっきりーできなかった自分にとって、
これ以上ないくらいすっきりーできた制裁なんだったんだぜ
警察官GJなんだぜ -- 2010-07-08 18:54:55
最終更新:2010年02月23日 18:48