ふたば系ゆっくりいじめ 936 アフターバレンタイン

アフターバレンタイン 9KB


小ネタ 調理 赤子・子供 都会 現代 うんしー 2日遅れでごめんね!

本当はバレンタイン用の小ネタを書いていたんですが、間に合わず…。忙しくってごめんね!
仕方ないので、ちょっと変えましたら、内容が全然別物に。最初はギャグ書いてたのに…。
季節物の小ネタです。


あと、スレで森賢の挿絵を書いてくれた絵師様。本当にありがとうございます。
スレ落ちてから気付いて、亀レス過ぎるんでこっちでお礼をしたいと思います。
しっかり保存して、ニヤニヤしてます。




これからも、ゆっくりできたよと言ってもらえるように頑張ります。





「アフターバレンタイン」






「悪いけどこれは受け取れないよ…ごめん…俺…彼女がいるんだ…」

バレンタインデーの日、私はフられた。大学のサークルの憧れの先輩。
身の程知らずだったのは分かってた。
でも、先輩が優しいから、もしかしたらなんて期待しちゃった…。
私のバカ…。
日曜だったのが幸いだった。学校も無いから、誰とも顔をあわせなくていいし。
私は丁寧にラッピングした箱をギュッと抱きしめた。
ポツポツと箱の上に水滴が落ちる。今日は快晴なのに。
無理だって分かってたじゃん。
なんで私…泣いてるのかな?





3日前


「バレンタインの贈り物に、甘くてスイーツなちぇんはいかがですかー。わかるよー」
バレンタインが近づく中、送るチョコに悩んでいた私の耳にゆっくりショップの店員の呼び込みの声が聞こえる。
先輩は優しくてかっこよくて、ハッキリ言ってモテる。
普通のチョコじゃ、印象になんて残らないんじゃないか?
さりとて、特別親しかったわけでもないのに手作りチョコはさすがに重くて気持ち悪いって思われるだろう。
(そういえば、ちぇんの中身ってチョコだったよね…)
私は、ショップに入ってみることにする。
女性たちが、並べられた子ちぇんを物色していた。
「ゆっきゅりしていっちぇね!わきゃるよー!」
「おねーしゃん!ちぇんをゆっきゅりさせちぇよー!わきゃるよー!)
私も物色していると、赤ゆ言葉の抜けきらない、みかんサイズの子ちぇんが2匹話しかけてきた。
「ふふ」
この子たちは、バッチなどという物はついていないバレンタイン用に大量生産された子ちぇんたちだ。
生まれてすぐ、親ゆっくりから生えた茎を取ってオレンジジュースにつけて、親から余計な知識を受け継がせないように生産している。
それはほとんどが、食用となることを想定されて作られているからだ。
私は話しかけてきた子ちぇんたちを買うことにした。
(この子たちが先輩と私の恋のキューピットになってくれればいいな…なんてね)



さて、当日まではまだ3日ある。
それまでに、この子ちぇんを調理したり、ラッピングしなければならない。
うーんどうしよう?
家に着くと、袋から子ちぇんを取り出して適当な段ボールに入れる。
中には色々な調理方法の書いてあるハンドブックみたいなのが付いていた。

「おねーしゃん、ここをちぇんのあたらちいおうちにしゅるよー!わきゃるよー!」
「ちぇん、おにゃかしゅいたよ!あみゃあみゃたべちゃいよ!わきゃるよー!」

私は、ハンドブックを読んでみる。
「なになに…ちぇんフォンデュにちぇんケーキ…」
これらの凝った物は私には難しい。実はあまり料理は得意じゃないんだ…。

カリカリと段ボールの壁をかじる音がする。
「おねーしゃん!あしょんでにぇ!さみちいよー!わきゃらないよー!」
「ゆっきゅりしちゃいよ!わきゃってねー!」

どうやら1番シンプルで皆が選ぶのが、ちぇんを水飴でコーティングして固めて贈るというものらしい。
これのポイントは、いかに笑顔のまま固めるかということである。
恨みの表情や、苦痛の表情では、見た目が悪くて相手の気分を害してしまうからだ。
そして次に、いかにちぇんの身体を崩さずに絶命させるかということである。
方法として書いてあるのは、顔面を先に水飴で固め、背中を切って中枢チョコを取り除くか潰すというやり方である。

「これが、やっぱりいいのかな」
見た目もインパクトはあるし、失敗する可能性も低いだろう。
私はバレンタインちぇんセールのおまけの水飴を取り出す。
「さてと、ちぇんを笑わせないとね」
ちぇんを、笑顔の状態で固めねばならない。
段ボール内では、泣いてぐずる子ちぇんたち。
(私は器用な方じゃないし、失敗が怖いから1匹づつやろう)

ハンドブックのマニュアル通りに、子ちぇんに話しかける。
「えっと…ねえ、ちぇん。あまあまあげよっか?」
「ゆ!ほちいんだよー!わきゃるよー!」
「おねーしゃんは、ゆっきゅりしちぇるよー!わきゃるよー!」
あまあまをあげると言えば笑顔になる。

「今からあげるから、じっとしててね」
この後は、最初にちぇんの口に水飴を持っていき、舐めさせながら顔全体にコーティングしていく。
「ゆ!くすぐっちゃいよ!でも、おいちいよー!わきゃるよー!」
くすぐったそうだが笑顔だ。安心して、はけで顔に水飴を塗っていく。

「ちぇんにもはやきゅ、たべさせちぇよー!わきゃらにゃいよー!」
塗っていない方の子ちぇんは、自分も食べたくてぐずっている

すぐに固まるようになっているらしく、だんだんと笑顔の状態で顔が固まっていく。
薄く固まったら、一気にたっぷりと水飴をつけて上塗りする。
そして、完成だ。笑顔で完全に固まっている。
(良かったぁ…)
成功してホッとする。

息が出来ない状態で、ちぇんのお尻や背中がプリプリ震えている。
でも涙を流したり、苦痛に顔を歪めることは出来ない。
今もちゃんと、笑顔のまま固まっている。
あにゃるからはうんうんを漏らしてはいたが…。

私は、ナイフで背中を少し切断すると、中に箸を突っ込み中枢チョコを探す。
ほどなく、固い中枢チョコを見つけると箸でつまむ。
手の中のちぇんが激しく揺れる。
中枢チョコを箸でつまんで潰すと、ちぇんは一瞬大きく痙攣するとピクリとも動かなくなった
そして切断部分を戻し、水飴で背中も固めて完成。
にっこりほほ笑む、可愛いちぇんチョコの完成だ。

(うん!我ながらいい出来)
私は上手くいったので上機嫌で残りの子ちぇんも調理に取りかかろうとして手を伸ばすと
「おねーしゃんはきょわくて、ゆっきゅりできないよお”お”お”お”お”!!!!!!!」
脅えて、火のついたように泣きだした。
「ゆんやあああああ!!!!!やめぢぇよぉぉぉー!ゆっきゅりごろちは、ゆっきゅりできにゃいよー!わきゃらない”い”い”!!!!!!」
あああ…これじゃあ、笑顔にするなんて到底無理だよ…。
「え?え?ゆっくり殺し…?」
私は、泣いて私を責めるもう1匹のちぇんを見て、なんだか罪悪感を感じていた。
食用の生物を調理する。なんらおかしい事では無い。
魚をさばいたこともあるし、それと同じなはずなのに…。
こんなことなら、2匹同時に作業を進めれば良かったのかな…。
心が折れてしまった私には、もうこの子を調理できなくなっていた。

「ごめんね。もう、いじめないから泣きやんで」
こう、声をかけると大人しくなる。
「ほんちょ?いじめにゃい?」
「うん、いじめない、いじめない」
「どうちて、ちぇんをころちたの?」
「あの子は、ご病気だったの」
私は、嘘をつく。ちょっと胸が痛む。
ううん、そもそも会話とかしなきゃいいだけの話なのにね…。
なにやってるんだろ。
「ゆう、わきゃったよー…」
その後、生きている方の子ちぇんをなだめ寝かしつけると、調理した方を丁寧にラッピングして箱に入れた。
あとは、バレンタインデーを待つばかりだ。


そして、当日。
「いってきます!ゆっくりまっててね」
私は、出かける前に段ボール内の子ちぇんに声をかける。
「ゆっきゅりまちゅよ!わきゃるよー!」
キリっとした顔で、お返事する子ちぇん。
私は、そんな子ちぇんにほほ笑んで、先輩との待ち合わせ場所に向かった。






そして冒頭へ戻る、だ。






いつまでも立ちつくしてなんていられないので帰宅する。
家の前に着くと鍵が閉まってる。家族は出かけたらしい。
バックを探しても、鍵が無い。家の中に忘れたようだ。
(とことん、私ってバカだなあ…)
だんだん惨めになってきて、とめどなく涙があふれてくる。
「せんぱい…バカ…」

「ど、どうしたの?」
ふいに声をかけられて、顔をあげると心配そうな顔で私を見ている人がいた。
バイト先のコンビニの人だ。たしか私より年上で、フリーター。
深夜勤務が多く、あまり話したことはないけど。
「私なら平気です…」
「でも、泣いてたし…」
「それより、どうしてここにいるんですか?」
「え?ああ、うん、そのね、そう散歩、たまたま散歩で通りがかっただけだよ」
そっと私に、ハンカチが差し出される。
「とりあえず、これで涙を拭きなよ」
「ありがとうございます…」

涙を拭いていると、持っていた箱が目に入る。
そうだ、もうこれいらないし…。
「あの、良かったらこれ…バレンタインだから。どうぞ…」
「え?!もしかしてチョコ?あ、ありがとう!本当にありがとう!」

私はポケットをまさぐっていると、家の鍵が出てきた。
ポケットに入れていたらしい。間抜けもいいところだ。
(ああ…こんなんだから…私、ダメなんだろうな…)

「あ、あの、もう私、家に入りますんでいいですか?」
「え?うん。これ、本当にありがとうね!」
「あ、たいしたものじゃないんで」
私はそう言うと家に入った。



ちぇん、ちぇんはどうしているだろう?
癒されたかったのかもしれない。
慰めてほしかったのかもしれない。
とにかくこのままだと悲しくて耐えられそうになかったので、ちぇんに急いで会いに行く。



すると…



「おい!くしょどれい!おしょいんだよー!わきゃらないよー!」
「にゃんで、だまってりゅんだよ?ばきゃなのかよー?わきゃれよー!ちねよー!」
「きゃわいいちぇんの、はいぱーうんうんたいむはじまりゅよ!」
「くしゃいよー!ばばあは、しゃっしゃとうんうんかたじゅけろよー!」

食用ちぇんの商品の注意書きにはこう書いてあった。
『バレンタイン用子ちぇんは、ゆっくりしたいという本能が強く、自分本意な行動を取るようになります』
そして『著しく飼いゆには向きません。お早めにお食べください』とも。


「ふふ…ふふふ…ふふふふ…」
なぜだか笑いが止まらない…。私は、どうしてしまったんだろう?
「なにわらってりゅんだよー!わきゃらにゃいよー!」
「死ね!糞チョコ野郎!くたばれバレンタイン!リア充爆発しろ!!!」
私は拳を思い切り、目の前で騒ぐ忌々しい糞漏らしチョコに振り下ろした。


グチャ














そのころ、お兄さん。



「やったー!!!!!まさか、チョコまで貰えるなんて!彼女の家まで行って良かったぁ!!!」
家の中で騒ぐお兄さんに、飼いゆ(シュークリーム製造機)の森賢が一言。

「むきょきょ!ばれんたいんは、としでんせつなのよ!りあじゅうは、ばくはつでしょおおおおおおお!!!」


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感想

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  • ペット用じゃないとほぼ必ずゲス化する
    ってやっぱり生き物じゃないな、ゆっくりは。
    野生動物でもいくらか順応するのにww

    ↓「ゲスは自ゆんがゲスと理解してない」状態のゲスちぇんですね。わかるよ~。 -- 2018-02-23 14:19:37
  • ↓↓↓
    ちぇん「ちぇんはげすじゃないよーらんしゃまはわかれよー -- 2012-07-19 04:49:30
  • せっかく料理の工程を書いたならおにーさんの反応まで見たかったんだねー。
    わかるよー。 -- 2010-12-30 00:17:33
  • らん邪魔 -- 2010-09-05 23:39:50
  • らん「なんだこいつらは!?ちぇん…?いや!ちぇんがこんなげすのわけがない!!こいつらはちぇんのにせものだ!!ちぇんになりすますげすめ!!ちぇんをぼうとくしたつみでせいさいだ!!しねぇ!!!」 -- 2010-07-11 01:44:00
最終更新:2010年03月05日 18:05
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