ふたば系ゆっくりいじめ 991 綺麗な街づくりを

綺麗な街づくりを 21KB


虐待-普通 観察 理不尽 自業自得 自滅 追放 同族殺し 共食い 駆除 群れ 野良ゆ 赤子・子供 都会 現代 虐待人間 地味めです。設定が使えそうなら使って頂いて構いません


綺麗な街づくりを

割とありがちです
説明多いかも





『綺麗な街づくりを』
市が掲げたスローガンである。
ここ鬼意市(関東の何処か)ではある問題を抱えていた。それはゴミに関する問題である。
市ではゴミを漁るゆっくりが増え、景観が損なわれるという事態が起きていた。
更にゆっくりの散かしたゴミやゆっくりを狙ってカラスまで増加しているのである。
市はこれ以上街を汚されては堪らないという事で、対策を講じたのだった。

まず第一に、従来のゴミ置き場を撤去し新たにゴミ収集用の箱を設置した。
従来のゴミ置き場であれば、ネットを掛けてもその隙間からゴミを引きずり出す事ができた。
しかし設置された箱はステンレス製で尚且つきちんとフタがついているのだ。
フタが付いている事により、悪臭が洩れる事がなく、ゆっくりやカラスが入り込むこともないのである。
尤もゆっくりでは高さがあり過ぎるので元々入り込めないのではあるが。

そして次に、ゆっくりの餌付け禁止という条例を作った。
野良のゆっくりに餌付けする人間が多少なりとも存在する為、この条例を作ったのである。
この条例に違反すると、条例違反として5000円を払わなければならない。
これにより野良ゆっくりに餌付けする者が激減した。
ただの気まぐれの餌付けで5000円を取られて平気な人はそうそう居ないのである。

さらにゆっくりに関しては、もう一つ条例が作られた。
ゆっくりを潰した場合、ただちにそれを片付ける事。その際ゆっくりは燃えるゴミとして捨てる事。
また、生きたゆっくりも処分する際は燃えるゴミとして捨てる事。
その他にも清掃等に関する条例が多数作られたが、ここでは省略する。
これらの条例が施行されてから、ゆっくり達を取り巻く環境が大きく変わった。

ゆっくり達はいつも通りにゴミを漁りにきた。ふとそこに見慣れない箱があり、それに人間がゴミを入れていた。
ゆっくりはその箱からゴミを取り出そうと色々試したが、全て無駄に終わった。
そこでゆっくりは人間に頼んでみた。

「おいそこのばばあ!!しにたくなかったらごみをよこすんだぜ!!」
「かわいいれいむがおなかすいてるんだよ!!わからないの!?ばかなの!?しぬの!?」
「「「ばきゃなばばあはゆっくちちね!!」」」

お願い()笑された人間は箱のフタを空け、箱の横に掛けてあるホウキとちり取りを手に取り、そして

「ゆぐぇっ!!」
「ゆびぃっ!!」
「「「ゆべしっ!!」」」

右手に持ったホウキをまりさに振り下ろし、左手に持ったちり取りをれいむに突き立て、両足で子ゆっくりを踏み潰した。
潰れたゆっくりはそのまま箱の中に捨てられた。
ちなみにゆっくりを潰した人間は虐待・虐殺の趣味がある訳ではなく、ごく普通の主婦である。
ゆっくりに大して興味の無い主婦が、この様な行動に出たのはひとえに条例のせいである。
『ゆっくりに餌付けしたら5000円払わなければいけない』『ゴミはきちんと片付ける』ついでに『ウザい』
これがゆっくりが潰された原因である。
ゆっくりに構っていたら世話をしていると取られる可能性もあり、汚いゆっくりはゴミと同じであり、
何より喧しくて五月蝿い。ゴミを捨てにきたごく普通の主婦にとっては十分な理由である。

一方、駅前には小汚いゆっくりれいむ達が居た。
番のまりさに逃げられた、いわゆるしんぐるまざーとその子供である。
れいむは狩りは全てまりさにやらせていた為、まともに餌を集める事が出来なかった。
その為人前に出ておうたを歌って餌を貰おうと駅前までやってきたのだ。

「れいむたちのとくいなおうたをうたえばにんげんはめろめろだよ!!」
「そーちたらあみゃあみゃもいっぱいたべれりゅね!!」
「きっとちゃべきれないくらいむ~ちゃむ~ちゃできるね!!」

れいむ達は自分の歌が最高にゆっくり出来るものだと信じて疑わない。事実周りのゆっくり達には評判だった(と思い込んでいる)
実際は歌を歌うか子ゆっくりの世話と称して遊び呆けていた為、他のゆっくりから相手にされていなかっただけである。
そんなれいむだった為、番のまりさに逃げられたのである。
れいむ達が駅の一角に陣取り、下らない妄想をしていると駅の清掃員がれいむ達の前に現れた。

「ゆゆっ!!おじさんにれいむたちのすてきなおうたをきかせてあげるよ!!」
「おうたをきいちゃらあまあまをちょうだいね!!たくさんでいいよ!!」
「れいむたちのおうたでめりょめりょににゃっちぇね!!」

れいむたちはおうたと言う名の雑音を発しようとしたその時

ブスッ
「!?」

清掃員は子れいむに火ばさみを突き刺し、貫いた。そしてそのまま手に持ったゴミ袋へと放り込んだ。
一瞬の事でれいむ達は唖然としていたが、そうしている内にもう1匹の子れいむも同様に突き刺され、ゴミ袋へと消えていった。
れいむは言葉が出なかったが、子ゆっくりがどうなったかを足りない餡子脳でやっと理解した。

「あ゛ぁぁ~!!でいぶのおぢびぢゃッ!!!???」

清掃員はれいむが毎度の台詞を言い切る前に、れいむに火ばさみをお見舞いした。
子れいむより大きい為、火ばさみは捻りを加えて抉り込む様に突き刺し、貫いた。
しかしそれだけでは成体ゆっくりは死なない。なので清掃員は刺さっている火ばさみを限界まで開いた。
そうする事でゆっくりの体は引き裂け、確実に仕留める事が出来るのだ。

「?!?!!!???!!!」

凄まじい激痛に苛まれ、中枢餡も損傷した為れいむはあと僅かで死ぬ。
薄れゆく意識の中でれいむは思った。

(れいむがな…んでこんなめに…・・・も、っとゆ、っ……)

何故殺されるのか最後まで理解できないのは、流石れいむと言った所であろう。

これらのゆっくりが出会った人間はごく普通の主婦と清掃員である。
ゆっくりが運悪く危険人物と接触した訳ではない。いわゆる普通の人間の大半がこうなったのだ。



条例の施行から約2週間経った。
初めの3~4日はゆっくりも殺されるのは危険人物に運悪く接触したからだと考えていた。
しかしほぼ全ての人間が、ゆっくりを見つけると怒りも笑いもせずにごく普通に殺した。
また希少種を奴隷にしていたゆっくりは、希少種以外を皆殺しにされて希少種は連れ去られ、
加工所送りか拾った人間のものとなった。

餌集めであるゴミ漁りや物乞いが一切通用しなくなったゆっくり達は、強行手段に出る事にした。
人間の家に侵入し、直接餌に有り付こうと考えたのだ。
しかし人間はゆっくりが強行手段に出る事を予め予測し、対策を取っていた。
その対策とは、『対ゆっくり用特殊防犯フィルム』の配布である。
対ゆっくり用特殊防犯フィルムとは、ぶっちゃけてしまえば特殊加工を施した防犯フィルムである。
普通の防犯フィルムにカプサイシンをコーティングしただけである。
それにより、ゆっくりに対して忌避効果が発生するのである。
普通の防犯フィルムであれば、ゆっくりはガラスが割れないと諦めるまで粘るか、人間が帰ってくるまで辛抱強く待っていたりするが、
この防犯フィルムにより、ガラスにへばり付いたゆっくりの目や舌などの粘膜に痛みを与える事ができるのだ。
痛みとはいえ悶え苦しむ程のものではなく、人間にとっての静電気レベルであり、命に関わる程ではない。
ただ痛いのには変わらない為、ゆっくりできない場所としてゆっくりは逃げ出してしまうのだ。
ちなみに『対ゆっくり用特殊防犯フィルム』と言う仰々しい名前を付けたのは予算の関係からであり、大した意味は無い。
また、庭付きの家に住んでいる住人や、学校などの公共施設も、ゆっくりが侵入しない様にそれぞれ対策を取った。
対策と言っても殺したゆっくりの飾りを撒いておいたり、殺したゆっくりの飾りを水に溶かし、それを撒いたりする程度である。
ただそれだけでも絶大な効果があり、抜群の忌避効果があった。
その他にゆっくりが侵入しそうな場所にキャットカット(猫避けのトゲトゲしたプラスチックの網の様なもの)を
設置する事で更にゆっくりを遠ざける事ができたのだ。

「さいきんにんげんがにんげんのおうちにけっかいをはってるんだぜ!!」
「にんげんのくせになまいきだね!!れいむのまねをするなんて!!せいさいするよ!!」
「にんげんのおうちのまわりがなんだかとってもきもちわるいんだぜ!!いくとゆっくりできないぜ!!」

これらの対策を行った結果、住みやすかった街は最悪の環境ととなった。
急激な住環境の悪化に、ゆっくりの中でも動きがあった。

「もうこのまちじゃゆっくりできないんだねー。わかるよー!!」
「みょんはもうこのまちからでていくみょん!!」
「まりさはまたたびにでるのぜ!!いきてたらまたゆっくりしようぜ!!」
「ここはもうとかいじゃないわね!!ごはんのたべられるいなかにひっこすわ!!」
「これからきっともっとひどくなるわ…だからもうぱちぇはここからにげるわ!!」

狩りの上手なちぇん種やみょん種や一部のまりさ種、ある程度賢いありす種やぱちゅりー種は必要最低限の物以外は全て置いて街から出て行ったのだ。
残ったゆっくり達は出て行ったゆっくりはゆっくりできていないと内心馬鹿にしていた。
ただ、長生きしたいのであれば早々と逃げ出したゆっくり達は正解であると言える。
他へ移っても危険はいくらでもあるが、残っていても状況が良くなる事は無いのだ。
※ちなみに残っていた巣や中にある物は、残ったゆっくりがしっかりと頂きました。

有能なゆっくりが逃げ始めていた頃、普通のゆっくり達は餌を得る為に東奔西走していた。
並のゆっくりでも理解できるほど状況は悪くなっている。
ある所にゆっくりの親子がいた。親子は他のゆっくり同様に餌を探していた。
丸1日探し回っても大したものが無く、公園の僅かな雑草で我慢するしかないと諦めかけていたその時

「ゆゆっ!?あんにゃところにおしゃとうがあるよ!!」
「「!!??」」

子ゆっくりは人間の家の出入り口に砂糖があるのを発見した。

「よくみつけたね!!さすがはまりさとれいむのおちびちゃん!!」
「みんなでむ~しゃむ~しゃしようね!!」
「ゆわ~い!!」

ゆっくりの一家は歓喜した。ここ2週間まともな物が食べられず、人間も凶暴化し(ゆっくり視点で)非常に辛い思いをしていた。
これはそんな辛い思いをしているゆっくり達に対して、親切な人間が手を差し伸べてくれた。ゆっくり達はそう考えたのだ。

「いただきま~しゅ!!」

子ゆっくりは砂糖に齧り付いた。

「む~しゃ!!むッッ!?!?ゆぐぇ!!ゅぐぅ………っ…」

砂糖に齧り付いた子ゆっくりが突然悶え苦しみ、すぐに動かなくなった。

「「おちびちゃんどうしたの!?!?」」

慌てて子ゆっくりに駆け寄る親ゆっくり達だったが、その時にはもう子ゆっくりは事切れていた。

「「おちびちゃんがぁぁぁあああ!!!」」

子ゆっくりは砂糖を食べてあまりの美味さに昇天した訳ではない。

「もしかして……これは……!!」

親ゆっくりはほんの少しだけ、子ゆっくりの食べた砂糖を舐めてみた。

「ゆぎゃっ!?……ぺっ!!ぺっ!!これはおしおだよ!!」
「な、なんだってー!!」

ゆっくり達が砂糖だと思い込んでいた物は、実は塩であったのだ。
塩はゆっくりにとって有害なものであるが、誤って口に入れても即座に吐き出してしまう為、通常は死ぬ事は無い。
しかし死んでしまった子ゆっくりは、砂糖だと決め付けていた為舌が味を認識する前に大量の塩を飲み込んでしまったのだ。
有害物質を飲み込んでしまった場合、餡子ごと有害物質を吐き出すしかないが、子ゆっくりは餡子を吐く前に塩分により中枢餡を破壊されたのだ。
仮に中枢餡が無事でも、大量の餡子を吐き出して死んでいたのには変わりないのではあるが。

「こ、これはきっとにんげんがゆっくりをおとしいれるためのわななんだよ!!」
「にんげんはゆっくりからごはんをとるだけじゃなく、ひきょうなわなまでしかけるなんて!!」
「このままここにいたらあぶないよ!!いそいでにげるよ!!」
「きっとこのおうちはかこうじょかぎゃくたいおにいさんのいえなんだね!!」
「そうとわかればゆっくりしないでにげるよ!!」

勝手な結論が出たところでゆっくり達はそそくさと逃げ帰っていった。このままではいずれ人間に殺されるという判断からである。
ちなみにこの塩はゆっくり用の罠ではなくただの盛り塩であり、
盛り塩が置かれていたのは厳密には人間の家ではなく、開店前の居酒屋であった。
同じ様に盛り塩を砂糖と勘違いし、自滅するゆっくりも割と多かった。
そしてゆっくり達は盛り塩を危険な罠だと認識し、近寄る事も無くなった。
商売繁盛と厄除けの盛り塩が、思わぬ形で絶大な効果を発揮したのであった。



条例の施行から3ヶ月後

「「「ゆっゆ~ん♪」」」

他の土地からゆっくりの親子がやってきた。
今まで住んでいた場所が飽きた為、一念発起して引っ越す事にしたのだ。
鬼意市周辺に住んでいたゆっくりであれば、鬼意市はゆっくりできない場所だという情報を知っているが、この親子はそうではなかった。
それこそがこの親子の運の尽きであった。
ゆっくりの親子が暫く歩いていると、前方に人気の無い寂れた公園を見つけた。
寂れた公園はゆっくりにとっては非常に住みやすい快適な場所と相場が決まっている。
ゆっくりの親子はその公園へ入っていった。すると何処からとも無く数匹のゆっくり達が出てきた。
公園の先住者だと理解したゆっくりの親子は、市内に入ってから初めて出会うゆっくりだった為、気合を入れて挨拶をした。

「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」

ばっちりと完璧にキマった挨拶ができ、ゆっくりの親子は非常に満足した。しかし

「………」「………」「………」「………」

先住者の反応は無かった。

「「ゆゆっ??」」

ふと、顔を伏せていたゆっくり達が顔を上げ、満面の笑みでこう返した。

「「ひゃっはぁーーー!!しんせんなあんこだぁあぁぁ!!!!」」

叫ぶや否や一斉に親子に飛び掛った。

「ゆ!?ゆゆゆ!?!?」

ゆっくりの親子は急な展開に頭が付いていかなかった。そうしている内に

「ゆぎゃぁぁあああああ!!!」
「だぢげでぇぇぇぇえぇ!!!」

子ゆっくりが先住者達に食われていた。

「「あぁぁ!!おちびちゃんがぁぁぁ!!」」

親ゆっくりが子ゆっくりを助けようとしたが

バリッ

他の先住者が親ゆっくりの頬を喰い千切った。

「ぎゃぁああああああ!!」

親ゆっくりは叫び声を上げたが、先住者達はお構いなしに親ゆっくりを喰いちぎっている。

「やべで!!やべでぐだざいぃぃぃ!!」
「どぼじでごんなごどずるのぉぉぉ!!」

先住者達は親ゆっくり達の言葉に耳を貸さず、ただひたすら

「「「うっめっ!!めっちゃうめっ!!」」」
「「「ありがてぇ!!ありがてぇ!!」」」

と繰り返していた。
親子のゆっくりは、公園に入って3分と経たず餡子のシミとなった。

鬼意市のゆっくり達は、禁忌の1つである同属喰いを行う様になっていた。
その原因は言うまでもなく条例により餌が取れなくなった事であるが、市内のゆっくりの大半がこうなったのには訳がある。
通常ゆっくりが同属喰いを行うのは、冬篭りの失敗やゲスと呼ばれるゆっくりが行う程度である。
何故大半のゆっくりが一斉にこうなったかと言うと、ゆっくりにとって通常では絶対にありえない事が起こったからである。
餌の激減そのものは自然界では珍しい事では無い。
夏の餌の量を100とすると、冬の餌の量は5~7といった所である。
冬は餌となるものが激減する。その為に餌を蓄えて冬篭りをするのである。
ちなみに冬は餌が激減するとはいえ、いきなり冬になる訳ではない。徐々に餌が減って行き、最終的に餌が少なくなるだけである。
徐々に餌が減るのであれば準備次第でどうとでもなる。
しかし、条例前の餌の量を100とすると、条例後の餌の量は2~3といったところである。
しかも冬との違いは、徐々に徐々に餌が少なくなって行ったのではなくある日突然何の前触れもなく餌が冬以下の量となったのである。
その影響を受けたゆっくりは群れの1つや2つではない。
市内に生息する野良ゆっくりは2万匹程であるが、その全てが全く同時にその影響を受けたのである。
飢えたゆっくり達は必死に餌を探して市内を駆けずり回った。大半のゆっくりがそうした。
ある時、空腹に耐えかねたゆっくりが自分の子を喰った。そのゆっくりは口の中に広がる餡子の甘みと、空腹が満たされるという快感に酔いしれた。
気が付くと自分の子はおろか番まで食い殺していた。
そんなゆっくりが増え、元々は同属喰いを考えない様なゆっくりにも、同属は『喰える』『甘い』『すぐに捕まえられる』という情報が知れ渡った。
その結果として市内のゆっくりの実に6割が、同属喰いに目覚めたのだった。
それからは早いもので、弱いゆっくりや温厚なゆっくりは速攻で食い尽くされたのだった。
その他には市外から来たゆっくりなども餌食となった。
ただ、意外な事に鬼意市内の同属喰いのゆっくり達は、飼いゆっくりには一切手を出さなかった。
これは条例後から1ヶ月以内で、人間達が徹底的にゆっくりを弾圧(というか虐殺)したからである。
これがゆっくり達にはトラウマとなり、人間に近づこうとするものは居なくなった。
ただ、そんな環境でも市外へと逃げるゆっくりが少ないというのが、ある意味ではゆっくりらしいとも言えるのではあるが。

ちなみに同属喰いのゆっくりは、普通のゆっくりにとっては非常に質の悪い存在である。
それは何故かと言うと、身体能力がれいぱーと変わらない為である。
れいぱーも元々は並のゆっくりであるが、強すぎる性欲という本能を抑えきれずに暴走したものである。
同属喰いもほぼ似た様なものである。本能である食欲や生存本能が暴走した為にそうなったのだ。
尚、ゆっくり研究者(と言う名の暇人)達は鬼意市の同属喰いゆっくりを、いーたー(捕食者)又はれいだー(侵略者・略奪者)と呼んだ。

ある所で

「でいぶはしんぐるまざーなんだよ!!かわいそうなんだよ!!だからあまあまをちょうだいね!!」
「たくしゃんでいいよ!!」
「ぐじゅぐじゅしないでもってきてね!!」

お馴染みでいぶのしんぐるまざー宣言である。
並のゆっくり達もでいぶの性質を覚えた為か、この宣言を聞くとそそくさと逃げていってしまう。
しかし同属喰い達は

「ひゃっはあああああーーーー!!!しんせんなあんこだーーー!!!!」
「でいぶきたぁぁぁあああああ!!!これでかつる!!!」
「ありがてぇ!!ありがてぇ!!」

やたらとハイテンションである。

「な、なんなの!?ゆっくりできないゆっくりだね!!」

さすがのでいぶも彼らには引いていた。

「「「いただきまぁぁす!!!」」」

叫んだ彼らは一斉にでいぶ達に襲い掛かった。

「「「ゆぎゃぁぁ!?」」」

彼らはまず、子ゆっくりのあんよを食いちぎって逃げられなくした。

「「れいみゅのもちもちとしてうちゅくしいあんよがぁぁぁああ!!」」
「「いちゃいよぉぉぉぉぉぉ!!」」
「あぁぁぁ!!!でいぶのおぢびぢゃんがぁぁぁぁああ!!」

親でいぶが動揺したその時、彼らは親でいぶに攻撃を集中させた。

「ゆぎゃぁぁあぁぁ!!いだい!!やべでぇぇ!!おぢびちゃんはごろしていいからでいぶはだずげでぇぇ!!」

彼らはお構いなしにでいぶのあんよを喰いちぎり、頬を抉り、もみあげを毟り取り、両目を潰して食った。

「ゆぎゃぁぁぁあああ!!!ゆげぇぇぇぇ!!ぎょえぇぇえええええ!!」

でいぶの叫び声などお構いなしにひたすら喰った。その数分後

「「「げふぅ!!!」」」

でいぶは彼らの養分となった。
足を喰いちぎられた子ゆっくりは、母が解体され、喰われる様を見て気絶していた。
彼らはでいぶを喰い尽くして満腹になったが、子ゆっくりをそのままにする理由はない。
彼らは子ゆっくり達を巣に持ち帰り、後で喰うのである。ゆっくりとしては賢い選択と言えるだろう。

なぜ彼らはでいぶを好むのかと言うと、彼らの餌に対する認識からである。
通常ゆっくりは餌の質が高く、甘ければ甘いほど(旨ければ旨いほど)ゆっくりできる餌だと認識する。
しかし彼らはそうではない。質はどうでも良く、味も食えればそれで良し。重要なのは量と栄養価なのである。
でいぶは通常、あまり味の良いゆっくりとは言えない。それなり~レベルである。
捕食種もでいぶを殺す事は多々あるが、熱心に食べるという事はない。
しかしでいぶは餌を必要以上に喰いまくり、でっぷりと太っているのだ。
その体には大量の餡子と栄養分が蓄えられている。その事を同属喰い達はしっかりと理解しているのだった。
でいぶのしんぐるまざー宣言はもはや、良い餌が来た知らせでしか無かった。



条例の施行から半年後
鬼意市のゆっくり達は危機に瀕していた。理由は簡単、餌不足である。
市内に残っているゆっくりは殆どが同属喰いと化したが、その捕食対象の普通のゆっくりが居なくなってしまったのだ。
同属喰い同士で共食いをしようにも、お互いがゆっくりとしてはそれなりに強い為に上手くいかなかった。
その為に起こったのが、同属喰いゆっくり達の市外への流出である。
周囲の市では、ゆっくり対策が鬼意市に比べるとかなり緩い。その為、野良ゆっくりの数も豊富である。
そんな所に、喰うにも命がけの鬼意市のゆっくり達が流出すればどうなるかは一目瞭然である。

「ひゃっはー!!たべほうだいだぜぇぇぇ!!!!」
「ゆぎゃぁあぁぁあ!!!!」
「やべでぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
「ごのゆっぐりでなじぃぃぃぃぃ!!!」
「ゆびぃぃぃぃ!!!」
「ゆっぐりでぎないぃぃぃぃ!!!!」

餡祭り(血祭り)である。
同属喰いのゆっくりも元は普通のゆっくりであった為、ゆっくりの行動パターンなどお見通しである。
ゆっくり達の集まるゴミ置き場や人気の無い公園、路地裏などはあっという間に餡子食べ放題の天国と化した。
人間たちも最初は驚いたが、不快な野良ゆっくりが居なくなる事と、同属喰い達は喰い散かしたりしない為、誰も気にしなかった。

「ゆわぁぁぁぁああああ!!!にんげんさぁぁぁぁん!!!」
「うわっ!!なんだ!?」
「れいむをだずげでぇぇぇぇぇぇええ!!!」
「ひゃっはー!!!まつんだぜぇぇぇ!!!」
「あきらめてたべられるんだぜぇぇぇ!!!」

1匹の野良れいむが2匹の同属喰いのまりさに追われていた。
人間に助けを求めたが、人間が野良ゆっくりを助ける理由は何一つない。

「てゐっ!!」

ドゴッ!!

人間がれいむをまりさの元へ蹴飛ばした。

「どぼじでぇぇぇぇえ!!」

人間は答えない。

「「にんげんさん!!ありがとうなんだぜ!!」」

まりさ達は人間に礼を言うと、れいむを捕まえてそそくさと逃げ帰って行った。

「なんだかなぁ…」

こんな光景は珍しく無くなった。
それと同時にゴミを散かされたり、おうちせんげんによって人間が被害を蒙る事が激減した。
人間に限らずどんな生物でもそうだが、自分にとって有益なものには誰でも寛容になる。
その為同属喰いゆっくり達は、排除される事は無かった。



鬼意市のゆっくりが流出して1年、条例の施行からは1年半後

「ひゃっはー!!しんせんなあんこだぁぁぁ!!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁああ!!!」

彼らは生きていた。
彼ら同属喰いのゆっくり達は、特に人間から弾圧を受ける事なく生活出来ていた。
鬼意市外へと流出してからは、ほぼ安定した状況で平和に暮らしている。
彼らの状況で変わった事といえば、ゆっくりプレイスが増えた事である。
ゆっくりプレイスが増えたとは言っても、あくまで同属喰いのゆっくりにとってのゆっくりプレイスではあるのだが。
どうやって彼らがゆっくりプレイスを増やしたかと言うと、過去にやったことを繰り返しただけである。
餌となるゆっくりを粗方食い尽くしたら、他の場所へと移動する。ただそれだけである。
普通はそんな事を繰り返せば、あっという間に餌は枯渇するものだが、彼らの餌はゆっくりであり、
ゆっくりの生息域は日本全土に及ぶ。その為餌が枯渇する事はほぼ無いと言えるし、
元々は普通のゆっくりだったので普通の餌も食べられる。
加えて彼らは野良ゆっくりを喰う有益な存在な為、人間に狩られる事が無かったのも大きかった。

今では彼らの生息域が関東全域に広がっている。この調子で彼らが増えて行けば、10年もしない内に不快なゆっくりは喰い尽くされるだろう。
仮に餌のゆっくりを喰い尽くしたとしても、同属喰いもゆっくりには変わらない。
恐らくは最後の1匹になるまで喰い合うだろう。ゆっくりとはそういうモノである。

「ゆっくりしていってね!!」

人間が本腰を入れればいずれはこの台詞も聞けなくなるだろう。
たった1つの市の重役、それも高々数人が本気になっただけでこのザマである。
この先ゆっくり達はどれだけ人間を本気にさせないか、それだけが生き延びる為に必要な事である。
ゆっくりがもっと謙虚で冷静ならこうはならなかったかもしれない。
だが、そうでないのがゆっくりである。
ゆっくりがそうなるのが先か、ゆっくりが死滅するのが先かはゆっくり次第である。








後書き
書いてる内に色々浮かんで来て逆に困りました(;´Д`)
アイデアが変なタイミングで湧いてくるのも厄介ですねぇ
ちなみにゴミ収集箱ですが、隣の市で2月から撤去となりました。
撤去理由は不法投棄の増加だそうです。作中のゴミ箱は不法投棄対策がしてあると脳内補完お願いします。
隣の市ではゴミ収集箱を使っていたというのをネタにして膨らませてみました。
あと、途中で浮かんだネタも書いてますので近々うpします。






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感想

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  • フィクションごときに本気になるな。ついでに希少種優遇は当たり前 -- 2016-02-24 11:50:13
  • ヒャッハーwwww -- 2012-07-30 23:33:34
  • 同属喰いゆっくりって増えれるの??
    自分の子供すら食べそう……というか他の個体は番候補以前に餌だろうし
    普通の個体が真似して食べ始めるってこともないだろうから
    減る一方ですぐいなくなりそう -- 2011-09-06 15:48:14
  • ↓口は悪いが同感だな
    希少種だって野生だったら普通種と変わらんだろ -- 2011-08-04 17:49:08
  • ↓×8
    論拠がスカスカの自分設定のみで吹いたww
    希少種が好きなことだけはわかったが、希少種搾取が人間的に見てゆっくりできないとか希少種だけが人間様の役に立つとか、全部お前が勝手に妄想しただけの設定だからwwwwりきゃいできりゅ? -- 2011-02-11 17:34:31
  • ヒャッハー出来ました。おもしろかったです! -- 2010-12-18 04:06:26
  • 同族食いか。
    中々素敵なゆっくりだねー
    増えすぎたゆっくりの駆除に最適だよー -- 2010-12-02 19:49:02
  • すばらしい -- 2010-09-28 01:31:55
  • 食が安定してきたら、たまにはすっきりーもいいよね って感じで生むかもな
    たぶん生んだ後の母体は食って、子供もその母体を茎と一緒に普通に食うような同属喰いできる奴だけ育てそう -- 2010-09-13 03:38:29
  • 同属喰いは子育てできんのかね? -- 2010-09-03 02:03:55
  • もっと気楽にゆ虐を楽しもうよってことですね? -- 2010-09-01 10:46:48
  • なんでこう君らは、作品の中の世界という『仮想空間』と『現実世界』を全く同じ設定と決め付けて感想を書くのかなぁ?
    そんなに『世の理を完全理解している貴方様SUGEEEEEE!』と言ってほしいの?
    だったらちゃんとそういってちょうだいな!言ってくれなきゃわからないでしょぉぉぉぉぉ!? -- 2010-08-28 19:36:56
  • 希少種というからには、当然その種は希少=数が少ないんだわな
    社会のヒエラルキー構造に照らし合わせれば、支配者階級の数<奴隷階級の数だから、
    数の少ない希少種が無数に湧き出てくるような通常種に搾取されるのは、”人間的に”見てゆっくり出来ないことなんだろうな
    しかも人間様の役に立つのは往々にして希少種だけだから、希少種に対する人間の心情は良いと言わざるを得ない
    んでもって感想を書くのはあくまで人間だからな、そんな突っ込みは野暮ってもんだぜ -- 2010-08-09 23:44:13
  • ゆっくりどもにとっては希少種も同じゆっくりだろ?なんで希少種を奴隷にしたらゲスで駆除されて当然なんだ?通常種を奴隷にしてもゲスじゃないってか? -- 2010-08-08 23:24:55
  • 希少種を奴隷にするなんてゲスは駆除されて当然。希少種は優遇して当然。
    その他は…ちょっとかわいそう。 -- 2010-07-12 09:07:56
  • こんなに上手くはいかんと思うけどなあ
    同属喰い被害が増えれば市外の野良どもも団結して対抗するだろ -- 2010-07-11 00:48:38
  • 面白かった。 -- 2010-06-16 02:00:51
最終更新:2010年03月17日 10:06
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