ふたば系ゆっくりいじめ 996 最善の物達

最善の物達 11KB


小ネタ 悲劇 飼いゆ 捕食種 現代 独自設定 バッジシステムの黎明とかそんな何か


唐突に思い立った小ネタ
ゆっくり火葬戦記&バッジシステムについての独自設定?






「ガッデム!ジャップの野郎はあんな餓鬼まで戦場に駆り出してんのか!」
「無駄口叩いてる暇があったら撃て、死にたいのか!」
「やってるよ、お前こそ死ぬなよ」
『餓鬼』が奇妙な叫び声とともに突っ込んでくる
しかし妙だ、ジャップの顔がみんなにたような顔だっていってもありゃちっと同じすぎないか?
「へへへ、一丁上がりだ。イエロー・モンキーごときが俺たちに逆らおうたあ…」
胴体を真っ二つにした日本兵を踏みつけ勝利宣言をかまそうとしてる新兵
「危ないジョージ!」
「へ?」
「シネ!」
哀れジョージ、少年兵もろとも肉片へ
「ジョージ…」

最近米軍司令部には奇妙な報告が入っていた
日本兵の闘志が異様に旺盛なのは前からだが最近の報告はそれだけではない
機関銃等で胴が粉砕された状態で首だけになって日本兵が襲いかかってくると言うのだ
最初は馬鹿馬鹿しいと誰も相手にはしなかった
だがしかし、戦闘の進行に連れ報告が増えている
カミカゼアタックやバンザイアタックによる精神病が疑われ、ステーツで新設された師団と交代してみたがまるで減る様子はない
更に加わったのは回収された死体を調査した報告だった
彼ら曰く「奴らは人間ではない」
馬鹿馬鹿しい、肌が黄色かろうが赤かろうが人間でない訳がない
司令官は一笑に付した
だが続々と挙げられる報告についに根を上げ訓示を出した
『日本兵の生命力は異常である、完全に死体を粉砕するまで近づくな』
というものだ

種を知っているものから見れば安物のホラーを見ているようなものだ
無論この兵とはゆっくりのことだ
胴付きは、ゆっくりは頭が生命の源だ
それも半分に断ち割る位でないと死には至らない
人間に対する射撃法ではゆっくりは死なない
それが為に撃っても撃っても死なない不死身の兵隊が現れたと錯覚したのだ
その風潮を存分に行かしこの島の防衛を続けてきたがもう限界か
本土にゆっくり部隊の善戦ぶりを連絡させた後司令部は玉砕した



時は大東亜戦争末期、あの方は第一総軍指揮下の独立兵団『饅頭』を指揮していた
兵団て言っても今風に言えばゆっくりの調教みたいなもんだ
不足する労働力を補うために胴付きゆっくり、特に量産、捕獲しやすいれみりゃを矯正してあちこちに送り込む部隊だ
とは言っても複雑なことが出来る訳じゃない、大体は農村での単純労働が主だったな
確か管轄も最初は商工省だった
その後、組織改編で軍需省に移動して
そしていよいよ戦局が悪化して本土決戦間近となった頃には不死身の兵士に利用出来ると言うことで陸軍省管轄に移行したんだ

「そうか…あいつら死んだか…」
「はい。守備隊は全滅だそうです」
「それで、それ以外の連絡はないか?」
「ありません」
「ご苦労、下がってよし!」
「はっ!失礼します」

「この装備で戦えってことか…」
簡易銃に地雷にタ号弾、あとは竹槍。ボンジョビでも連れてきたいものだ
…ボンジョビって誰だ?まあいい
勇猛さをたたえる電文を送ってくるなら武器でも予算でも良いから増強して欲しい
先に逝ってしまった部隊と比べると装備の劣悪さは隠しようがない
質はともかくせめて数位間に合わせてくれんと戦いにならんぞ…

「何やってるんだ、もっとまじめにやれ!!」
「うー」
「うーじゃない、『はい』だ」
「う、ははい」
「そうだ、良し。もっと低くするんだ」
「でもいたいんだどぉ!」
「馬鹿野郎、撃たれたら痛いんじゃすまないんだぞ!」
拳骨が落とされる
「いぢゃいいいいい!!」
「玉に当たればこんなものじゃないんだぞ、そうなりたくなかったらしっかりやれ」
「うーわかったんだど」
ギロっとにらまれる
「わわかりました」
「それで良いんだ」

まったく…
精鋭達を送り込んでしまったから残留しているゆっくり達は新兵が多い
言葉遣いや軍事行動はまだまだ不慣れだ
とは言っても元々労働用に育て上げた奴らだ、言うことはそれなりに聞く
もうしばらく訓練を続けていれば大丈夫だろうきっと、きっと!うん、大丈夫、うん
「ふらん…」
南海へ部隊を率いた今は無きゆっくりを思い出す
あれは元は私物だった
子供の頃から一緒に育ったかけがえのない存在だった
喪失感と頼りなさでなんだか酷く弱気な気分になる
どこかは分からないがまた一つ拠点を失ったのか…我が国は大丈夫なのだろうか?
自分が考えても仕方ない、雑念を振り払い軍務に集中しようとする
コンコン
「開いてるぞ」
「しつれいします」
「お前か」
「はい、なにかようですか?おにいさま」
ふらんととも私物であったれみりゃだ
十年単位で育て上げたゆっくりだ、なかなか他のゆっくりどもでは追い越せない
当時としては珍しく小家族であった彼は二体と兄弟同然に育ったのだ
「お兄様は止めろ、少佐と呼べ」
「はい、しょうさどの。それでごようは…」
「…ふらんが死んだ」
「!…!……はぃ…ではほかのこも…」
「ああ、文字通りの全滅だそうだ」
「うぅ…ではくんれんをいそがないといけませんね」
「その事だがどうだ?」
「それがですが…」

現在、饅頭部隊第二分隊…いや饅頭部隊の編成は三階級に分かれている
一、二、三等兵と呼称している
正式な軍籍にある訳ではない、彼女らは分類では軍の備品扱いだ、あくまで部隊内での呼称に過ぎない
一等兵が司令部を構成し二等兵が戦闘要員、三等兵が後方支援要員くらいの分類だ
これ以上多くてもゆっくりの頭では理解させるのに時間が掛かる
それに待機して突撃する、そんな砲弾程度の役割しか振られないのだから複雑な組織構成は必要ではないと言える
第一分隊は一等兵が五分、二等兵が七割五分、三等兵が二割の編成であった
だが第二分隊の構成は一等兵がれみりゃ一体に数体の二等兵、残りは全て三等兵という有様であった
これでは戦闘にならない…

「率直に言って第一分隊と同程度になるまでどれ程時間が掛かると思うか?」
「2、いえ3かげつはまちがいなくかかるとおもいます。ゆうしゅうなこがひきぬかれましたからそれいじょうかもしれません」
「三ヶ月、か…」
大本営が米軍の上陸を予想していたのは今年の秋
末端である少佐にはこの情報は当然ながら伝えられてはいなかったがそれまでに部隊編成を終えるよう強く求められていた
間に合いそうなそうでもないような微妙な時期だ
「分かった、だがなるべく急ぐように」
「はい」
「では下がってよろしい」
「しつれいしました」
「ちょっとまて、これが届いてたんだ」
「これは?」
「サッカリンだ、適当に分けてやれ」
「おにいさまがちょくせつわたせばいいのに…」
「要らん気を回すな、お兄様言うな」
「はいはいわかりました、しょうさどの。れみりゃいっとーへいありがたくちょうだいいたしまーす」
いぢゃいいいい!!
また拳骨を貰ったれみりゃの声があちらこちらから響く
何とも間に合わなそうな雰囲気を醸していた

そしてその日も何時ものようにやってきた
自然界は人間の都合など斟酌してくれない
ましてゆっくりの都合など言うまでもない
「…只…今より重…大な…る放送がありま…す。全…国聴取…者の皆…様御起立願…います」

……

「しょうさどの、いまのほうそうはなんだったの?」
「…」

「少佐殿、その、命令は…」
「…夜まで待て。それと全ての物資を持ち出せるよう準備させとけ。盗まれるなよ。」
「はっ!」

その日の深夜
「…ばんざ…!!」
パン!
兵舎に響く声と音

「なんだど?いまのこえ!」
「ててて、てきだど!」
「いっとーへーがみてくるからおまえらはじっとしていろ!」
(でもいまのこえはなんだかすごくゆっくりできなかったんだど!)
「しょうさどの!」
眼下に広がるは真紅の海
そしてそこにおぼれる男が一人
「うあああああ、おにいざまあああああ」
「…馬鹿、少佐殿って呼べってあれほど教えただろ…」
「あああ、じゃべっじゃだめだんだどお。ぺーろぺーろ。」
「人間は舐めた位じゃこの傷は治らないぞ…」
「ぺーろぺーろ…」
「止めろ、気持ち悪くなるぞ。うくっ、し損じまった…一等兵、銃を拾ってくれ…」
頭部を撃ち抜き自決すると随分酷い有様になる
それを嫌って胸を撃ったのだがどうやら少しずれてしまったらしい
(く、れみりゃの射撃を笑えんなこれじゃ)
「いやだど!」
「命令が聞けんのか?潰すぞ!」
「それでもやなものはやなんだどお!!じんじゃやなんだどおお!!」
(ふう、やっぱりこいつらに人殺しさせようとしたのは間違いだったな…)
「れ…みりゃ…」
「なんだど!?」
「悪かった…これからはゆっくりしろ」
「?」
そう言い渡すなり軍刀を抜き払い首筋を?き切り今度こそ自決した
「おにいざまああああ!!!」
笛の音のような音をかき鳴らしながらその赤の奔流はれみりゃの全身をくまなく朱に染め上げていく
「餡子さん出ちゃ駄目なんだど!お兄さまゆっくりして!」
何を血迷ったか手で押さえようとするのではなく血を吹き出し続ける首筋に口をつけて止血しようとする
「止まって!止まってね!」
無論止まる訳など無く、なくなるまでそれは続いた
「と、止まった?お兄様、すぐに軍医殿を呼んできますからそれまでしっかりしていて下さいね!」
返事はない。ある訳ない、だって死人に口はない
「大尉殿大変です!お兄様、いえ少佐殿が!」
騒ぎを聞きつけてやってきた人物と出会す
その紅に染まった軍衣を見ると彼はすぐさま何が起きたか悟ったようだ
「分かった。後は私に任せて君は着替えてきなさい」
「しかし…」
「行け!」
「はっ!」
全く手が掛かる…ん?何だ今のあいつの話し方?
まあいい、今はそれどころじゃない
「失礼します!」
返事を待たずして入る、どうせ返ってくることはない
目に飛び込んでくるのは先ほどよりも悲惨に溺れる男の姿
(やはりですか少佐殿…)
手を軽く合わせた後机上にある置き手紙を見る
一つは今後の行動の指示を記した公的なもの
一つは家族宛の私的なもの
そして最後のが…私宛?
2通を懐に仕舞い込み、自分宛を要点だけ掻い摘んで読んでみた

恥を知りながら、お前に頼みたい事がある
1,あいつらは良く戦ってくれた。命令とは言え兵器として処分するにはあまりに忍びない。
  お前の権限でこそっと逃がしてやって欲しい。責任は全て私に被せてくれ。
2,もしこの後何かしら軍人に補償があったとしてもあいつらは対象ではないだろう。
  だからここにある物資はなるべくあいつらにやってくれ。お前らには悪いがな。
3,出来る範囲で構わないからお前らでなるべく面倒を見てやってくれ。
  野生から無理矢理引き離したのは俺たちだからな、きっと辛い目に遭うだろう。
4,時が来たらこの部隊のことを公表してくれ。
  俺たちの努力を、あいつらの努力を無駄にしたくない。

…無茶言いやがる
と言うか死ねないじゃないか、これじゃあ
ああそうかい、生きろって事かい
仰せの通りに、少佐殿

軍事物資という名目で各地にゆっくりを移送する手はずが整った日、出発前に隊長が演説を行っていた
ここ最近のあいつの変貌ぶりは目を見張るものがある
頭脳の変化だけではない見た目も明らかに変わっていた
そこで私は思わず物陰に隠れて立ち聞きしていた。ゆっくりが餡子脳などと揶揄されるほどの頭脳がどれ程のことを言うのかと興味があった

「諸君!戦争は終わった!だがしかし、まだ戦いが終わった訳ではない!いやむしろ我々の戦いはこれからが本番と言っても過言ではない!
 思い出して欲しい、我々が何故ここに集められたのかを。そう、そうだ!農村で、市街で、軍隊で、人間さんのお手伝いをするためだ!
 ならば我々が今後取るべき道は一体何か。答えは一つ、空襲で荒れた皇土を復興し再び人間さんをゆっくりさせるのだ!違うか?諸君!」
「ちがわないど!」
「我々は今まさに振り下ろさんとして止められた握り拳だ。だが振り下ろす場所はまだある!各員死力を尽くそう、待望の戦いの幕開けだ!
 えい、えい、おー!」
「えい、えい、うー!」
「よろしい。全隊、大尉殿の指揮に従い状況を開始せよ!」
気、気づかれていた参ったなぁ、こりゃ…
……

「あいつら…少佐殿の最後の命令だってのに、糞…」

「みんな、みんな死んじまいやがった」
戦後間もない不況時、徐々に軌道に乗り成長速度を増し続けた高度経済成長時代、一夜の栄華から覚めた低成長時代
彼女らは戦いと称して人間も躊躇うような職場に次々と飛び込んでいき、そして多くは物言わぬ本来の姿へと還っていった

「ではひょっとして今のバッジシステムは…」
「ああ、俺じゃないがな。同じ部隊にいた別の奴が始めた。ゆっくりを救いたいとか言ってな」
「バッジシステム創設者にはそんな過去が…」
「はは、流石に一等兵二等兵と呼ぶ訳にはいかないからな。
 だが今の金バッジやら銀バッジやら…今はその上も付いてるんだったかな?あんなものは紛い物だ。あいつらはあんなではなかった」
「…」
無言で相槌を打ち先を促す
「使命に燃えて、気高く、それにとにかく、とにかく良い奴らだった!それこそそこらの人間なんて及びも付かない位に!!」
傍らに控えていた少女がそっとハンカチを渡す
お約束のように鼻をかむじいさんに対してティッシュを使うように小言をくれている
日本人らしからぬ容貌をした美少女だ、くそ良い生活しやがって

「最良の物達は全て朽ちて果てた。今居るのはただの抜け殻だ」
一拍置かれて放たれたその言葉は多少気取ってはいたがその老人の現在のゆっくりへの思いが余すことなく表されていた
「お爺様、お体に触りますよ。記者さんもこの辺でどうかお引き取り下さいまし」
「はい。今日はありがたいお話を多数お聞かせ頂きありがとうございました」

屋敷を出て近くへ止めていた車に乗り込む
あたりはすっかり夜の帳に包まれまばらな街灯だけがわずかにその存在を主張するばかりであった

国内有数のれみりゃマニアのじいさんが居るからって取材に来たが、すげえ話を聞いたな
よし、これで特集くもう!

「それはちょっと困りますよ?」

え?
人間の気配なんてどこにm

おしまい




何故かこんな夢を見た
自分病気かな?
多分、食った物の能力を獲得出来るれみりゃあきさんのあれのリスペクツ


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このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
感想

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  • なるほど、カリスマ覚醒か -- 2011-11-16 11:16:52
  • 血は魂の通貨。少佐殿の魂は血液を通じてれみりゃへと染み渡り、れみりゃはれみりあへと成ったのだ!! -- 2011-09-27 14:43:14
最終更新:2010年03月17日 17:13
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