ご立派さまとゆっくり 8KB
ギャグ パロディ 小ネタ 自滅 自然界 人間なし ぺにまむ 第二作目となります、一部ぺに注意をば。
まずは最初に、感謝の言葉を述べさせていただきます。
前作、『
ふたば系ゆっくりいじめ 872 横バンジー』におきまして、閲覧・コメント等を下さった皆様に対して、
この場を借りてお礼申し上げます。
今作において、皆様にご指摘いただいた箇所を活かせることが出来ていれば幸いです。
また、今作を書くにあたり、きっかけと先陣を切って下さいました、
ゆっくりメガテンSS作者様に、無上の感謝を。
一部、悪魔の台詞部分の括弧などを引用させていただいております。
それでは、暫し稚拙な文にお付き合いいただけましたら、之幸い。
―――
「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!!」
一匹のれいむが、懸命に跳ねている。
ゆっくりならば、ゆっくりとしていて当然であろうに、
何がそこまでれいむを急がせているのだろうか。
ふと、れいむが後ろを振り返ってみると、
「んほおおおおおお!!とかいはなれいむねええぇぇぇ!!!
ありすがとかいはなあいをあげるわああぁぁぁ!!!」
れいぱーありすの集団に追われているではないか。
「ゆひぃー―!!れいぱーはゆっくりできないよおぉぉ!!!」
捕まればゆっくりできない目に遭わされる。
本能でそれを理解している以上、決して立ち止まるわけにはいかない。
「だれかれいむをたすけてよぉー!!……ゆっ?」
ふとれいむが前方を見ると、樹の下の陰に、小さく簡素なドアがあり、
中から微かにゆっくりの声が聞こえる。
「ゆゆっ!なかからゆっくりのこえがするよ!ゆっくりいそいで
なかにひなんするよ!!」
れいむは持てる力を振り絞り、先程までの1.2倍のスピードで
樹の下のドアに向かって跳ねた。
やっとの思いでドアに飛び込んだれいむは、背後かられいぱーが
迫っていないか、耳(?)をすませてじっとしている。
しばらくそのままの体勢でいたが、れいぱーの声が聞こえないことに気付くと、
「ゆふぅー…れいぱーはいなくなったみたいだよ。
やっぱりれいむがとくべつだから、たすかったんだね!
かわいくってごめんねっ☆ミ」
安心と同時に、誰も見ていないにもかかわらず、
媚びたポージングもしてみせた。
一通りの戯言を終えた後、れいむは現状確認をする。
「ゆぅん…それにしても、ここはどこなの?くらくてずいぶんゆっくり
してないし、さっきこえがきこえたゆっくりはどこにいるの?
れいむがせっかくきてあげたのに、気がきかないね!ぷんぷん!」
れいぱーに追われて逃げ込んだことなど、既に忘却の彼方だ。
今では、わざわざ遠方から来てやったことになっている、さすがは餡子脳。
「ゆっ……したのほうからゆっくりのこえがするね、ゆっくりいってみるよ!」
れいむはぽよんぽよんと、ドアを入った奥、地下に到る道を跳ねていった。
れいむが下に潜って少し経つと、開けた空間が目前に広がった。
地面には木の枝で描いたのであろう円のようなものがあり、
部屋の最奥には、葉っぱの上に芋虫が乗せられたものが4つ並んでいる。
その芋虫が置かれた前の位置、円の外周面に、1匹のゆっくりぱちゅりーがいる。
周りを見回してみると、ありすが2匹、ぱちゅりーから少し離れた位置に並んでいた。
ありすが先程のれいぱーの仲間かもしれないと思い、一瞬身体が強張ったが、
「ゆっくりしていってね!!」
口の動きだけは、れいむの意思に反して、勝手に言葉を紡いでいた。
「ゆん?ゆっくりしていってね!!」
「むっきゅっきゅ、ゆっくりしていくといいわ…。」
幸い、普通に返事をした所を見ると、どうやられいぱーではないらしい。
一安心して、れいむはこの3匹が何をしているのか尋ねる。
「れいむはれいむだよ!ありすやぱちゅりーはここでなにしてるの?」
「ありすはありすよ!ありすたちはぱちゅりーにおねがいして、
れいぱーをたおす『あくまさん』をしょうかんしてもらおうとしてるのよ!」
「ぱちゅはぱちゅよ……むっきゅっきゅ。」
肯定の意なのか、挨拶の後にぱちゅりーが含み笑いをする。
悪魔の意味は分からなかったが、れいぱーを倒すときいて、
れいむは自然とテンション高めで、目を輝かせながら話に飛びついた。
「ゆわあぁぁ…!れいぱーをたおすなんて、『あくまさん』は
ゆっくりしてるんだね!」
「そうよれいむ!そこにきづくなんてなかなかとかいはね!!
わかったら、れいむからもぱちゅりーにおねがいしてくれないかしら?」
このありす達、れいぱーと同じありす種という理由だけで群のゆっくりに迫害され、
ついには群を追放されてしまったのだ。
あてもなく森を彷徨っていると、通りすがりのちぇんから、
「すごいちからをもったゆっくりがいる」という噂を聞き、
こうしてぱちゅりーのもとを訪れたという訳だ。
「ゆん!れいむからもおねがいするよ!!
ぱちゅりーははやく『あくまさん』をしょうかんしてね!!
それとれいむにあまあまちょうだいね!たくさんでいいよ!!」
どさくさに紛れて自分の要求もしっかり言っているところが、
れいむらしいといえばらしいのであろう。ゲス素質が見え隠れしているが。
「そうよそうよ!はやく『ごりっぱなあくまさん』をしょうかんしてね!!
……ありがたやー。」
3匹に頼まれ、ぱちゅりーは少し目を閉じて考え込み、そして言った。
「………むっきゅっきゅ、さっきからいってるように、まだ
『あくまさん』をしょうかんするときじゃないのよ。
あの『あくまさん』は『ごりっぱなあくまさん』……かんっぺきっな
ときにしょうかんしないと、おそろしいことになるのよ。」
ぱちゅりーのやんわりとした否定の言葉に、ありす達が怒り狂う。
「なにいってるのお゛お゛お゛!!!
はやくしょうかんしなさいっていってるでしょお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!
ありすとおなじれいぱーなんて、1びょうもいきてちゃ
いけないことをりかいしなさい!!このいなかものお゛お゛ぉ゛ぉ゛!!!」
「ほら、れいむもはやくおねがいして!『ごりっぱなあくまさん』をしょうかんして、
れいぱーたちをえいえんにゆっくりさせてって!!」
れいむは少し考え込み、すぐにれいぱーに追い回されたことを思い出し、
ぱちゅりーに早くするよう催促する。
「ゆううう!ぱちゅりーはさっさと『ごりっぱなあくまさん』をしょうかんしてね!!
ぐずはきらいだよ!!」
「ほら、れいむもこういってるわ!ぱちゅりーははやく
『ごりっぱなあくまさん』をしょうかんしてちょうだい!!」
れいむの発言に少しイラッとしたが、ぱちゅりーは不適に笑いながら告げる。
「……むっきゅっきゅ、どうなってもぱちぇはしらないわよ?」
そう言うと、ぱちゅりーは呪言の詠唱を始めた……。
「えるえろひむえろほえろひむさばおとへいおねいえちあぎえれえかあどないじゃあ
しゃだいてとらぐらまとんしゃだいあぎおすおせおすいすくひろさたんとん…
あぐら…あーめん…きえぇえぃ!」
ぱちゅりーの最後の叫び声と同時に、雷が円(魔方陣)の中央に落ち、
皆が待望の『ごりっぱなあくまさん』…マーラ(様)が召喚された。
…が、
【…ウジュル………ウジュルジュル……ググ……ギギ………】
予想していた『ごりっぱ』な姿ではなく、ふにゃふにゃの頼りない姿であった。
予想外のマーラ(様)の姿に、これにはありすも大激怒。
「ばぢゅりいい゛ぃ゛ぃ゛!!これはどういうごどなのお゛お゛ぉ゛ぉ゛!!!」
左右に振り回され、クリームを吐きつつパチュリーは答える。
「えれえれえれ……むきゅ、どうやらあわててしょうかんしちゃったから、
かんっぺきっじゃない『あくまさん』をしょうかんしちゃったみたいね……えれえれえれ。」
ありす達の希望の光とも言うべき悪魔、マーラ(様)が失敗作と聞いて、
自分達の悲願を達成できないと知ってしまって、
そして、目前の『ごりっぱ』ではない失敗作を恐れ、怯えた。
「「「ゆ、ゆわあああああああ!!!
きもちわるいあくまさんはかえってねええぇぇぇ!!!」」」
勝手に召喚した挙句、今度は気持ち悪いから帰れとは、なんと自分勝手な。
その感情を口にするべく、マーラ(様)は口を開く。
【ググ………ギ………オマ…エラ……ヨク…モ……!】
そこまで言って、マーラ(様)は突如身体を伸ばし、
一時的に『ごりっぱ』な姿を取り戻した。
すると今度は身体を縦横無尽に振り回し、狭い空間にいるゆっくりたちを
押し潰すべく、暴れまわりだした。
「ゆんやあぁぁー――!!れいむはかわいいからゆるしぐべらっ!」
話の途中で、入り口付近にいたれいむは、上半身を吹き飛ばされた状態で即死した。
「「あああ、ありすはとかいはなのよ!きもちわるい『あくまさん』でも、
ありすにかかればとかいはなこーでぃねーとをぶぎゅっ!」」
マーラ(様)を再度挑発してしまったことで、ありす達はまとめて
カスタード塊に変えられてしまった。
自分以外のゆっくりがすべて永遠にゆっくりさせられたことで、
召喚主たるぱちゅりーは、焦りながらもマーラ(様)を説得しようとする。
「む、むきゅー!ぱちゅは『あくまさん』をしょうかんしたしゅじんさんなのよ!
わかったら『あくまさん』はぱちゅのいうことをえぶふぇっ!」
不完全な姿で召喚した者の言うことなど聞く必要はないとばかりに、
ぱちゅりーはマーラ(様)の突進をまともに受け、爆ぜた。
悪魔を召喚する以上、対価は必要になる。
供物として芋虫を用意したはいいが、その程度でかの魔王は満足しなかったようだ。
犠牲になったゆっくり4匹程度でその穴は埋められたのだろうか。
それは、彼以外誰にも分からないのであった…。
完
―――
少しの後書き
いかがだったでしょうか、少しでも楽しんでいただければこれ以上の喜びはありません。
とはいえ、ターゲット層を絞った作品ではありますが…。
最後に再度、ゆっくりメガテンSS作者様に感謝を。
もし迷惑でしたら、コメントに気付き次第削除させていただきます。
それでは、ありがとうございました。
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このSSへの感想
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- ナニが御立派かって?
カリにも魔王マーラ様だぞ?
お釈迦様でもない限り誰にも勝てんよ。 -- 2018-01-05 18:32:15
- カリにも魔王だぞ? 許すわけないだろう・・・ -- 2014-08-04 15:03:29
- マーラ様は瞬殺派らしいな。 -- 2013-05-30 00:01:51
- マーラさんは、ゲス野郎4っつと、芋虫4匹で許すって…心が広いな -- 2010-12-11 16:17:30
最終更新:2010年03月27日 17:05