あなたの町のお医者さん 7KB
愛で 小ネタ 飾り 越冬 飼いゆ 野良ゆ ゲス 希少種 都会 初投稿ですがよろしくお願いします。
初投稿です。
駄文です。
ハイスペック希少種が出てきます。
描写が薄いです。
なんだこれ………
上記全ておkという神のようなお方だけゆっくりしていってね!!
やあ、私はDr.ノインツェーン、じゃなくてドクターお兄さん。
町の隅で小さな病院をやっているごくごく普通のお医者さんだ。
でも患者さんは人じゃない。そう、お察しのとおりあいてはゆっくり。
飼われてるゆっくりでも怪我をするときはする。
机の上から落ちた、とか割れた花瓶を落っことした、とか。
そんなゆっくりのための救命施設、それがここ「ゆっくり総合病院」というわけなんだ。
まあ、急患なんてほとんどいないし、いつもゆっくりやって
「せんせい!せんせい!きゅうかんですっ!」
そうも言ってられないみたいだね………。
「さて、えーりん?どんな患者さんが来たんだい?」
白衣に袖を通しながら私の助手、えーりんに話を聞く。
ああ、言い忘れていたね。この子はえーりん。胴付きだ。
詳しい話はまた今度にするとして簡単に説明すると苛められてたところを助けたらなつかれて今に至るってとこかな。
色々と気が利く大切な家族だ。
「かいぬしさんがめをはなしたすきにゆっくりにおそわれたそうです!」
やれやれ、またか。このごろ同じ理由で来るゆっくりが多い。
野良ゆも冬が終わって気持ちが緩んでるんだろうか。
飼いゆっくりに手を出したらただじゃすまないのはわかっているだろうに。
さて、そんなこんなで手術室だ。部屋の真ん中に置かれた台に一匹のゆっくりが置かれている。
「うわぁ、これはひどい………。」
そのゆっくりは正しく満身創痍だった。種類はまりさ、だろうか。
あちこち肌を食いちぎられていて元は綺麗だっただろう金髪もボロボロ。
お帽子もとんがった先っぽがなくなっていてまあゆっくり風に言うとゆっくりできない風貌をさらしている。
これはとっとと処置を施さなければ………
「えーりん、補修用の皮と水溶き小麦粉、こし餡もってきて。」
「はいっ!」
トテトテと走っていくえーりんを見送りながら応急処置を始める。
とりあえず濃縮還元オレンジジュースを口の中に叩き込んで様子を診る。
とりあえずこれで生命力を回復させなければ手術に耐えられないかもしれない。
「…………ゆ゛っ………ゆ゛っ………」
よかった。手遅れじゃなかったみたいだな。あとはラムネでも食って寝てろ。
「せんせいっ!とってきました!」
えーりんがすぃーを改造した荷車で頼んだものを運んできた。
これで準備は整った。傍らにおいてあったメスを取る。
まりさ、お前の命………私が預かった。
スッ、とまりさの肌にメスを走らせる。傷口を囲むようにくりぬく。
そこにのりとなる水溶き小麦粉をぬり補修用の皮をはめ込んでいく。
口で言うのは簡単だが実際やるとなると非常に難しい。
餡子を傷つけないようにメスの込める力を加減しなければならないし、皮自体の強度も非常にもろくなっている。
ゆっくりは思い込みの生き物だ。だから思考がネガティブに傾くと自ら皮の強度を下げてしまう。
そのため無理に力を込めるとボロリと皮が落ちてしまうのだ。
そんな危ない橋を渡りながらも全ての傷の補修を終える。
「ふぅ」
と額の汗をぬぐう。とりあえずは峠は越えたみたいだ。
あとは皮がなじむのを待って餡子を注入するだけだ。
視線を壁に向ければもうすでに昼近い。
皮がくっつくまで小休憩としますか。
お昼はえーりんがつくってくれた弁当。
仲良く並んで食べる。それにしてもうまい。
出汁巻き卵はふんわりやわらかいし、煮物はしっかり味がしみている。
きっといいお嫁さんになるだろう。まあどこにもやらんがな。
「あの………せんせい?あのまりさ、なおりますよね?」
不安そうなおももちで上目遣いできいてくるえーりん。
ヤバイ、これはクルものがある。でも今はふざける空気じゃないな。
そんなえーりんの頭に安心させるように手を置く。
「なあえーりん。私が今まで手術に失敗したことがあったかい?だから私を信じろ。」
それからおどけたような笑みをつくり
「それとも私の腕が信用ならないかい?」
それをきいたえーりんの体から力が抜けていく。それからひざの上に載ってきて体重をこちらに預けてきた。
心地よい重みが暖かさとともにひろがりなんともいえない気分だ。
「ふふふっ、そうでしたね。わたしをなおしてくれたのもせんせいでした。だからだいじょうぶですね!」
「ああだいじょうぶだ。じゃあとっとと飯を食べて残ったのを終わらせよう。」
「はいっ、せんせい!」
ところ変わって再び手術室。まず初めにやることは餡子の注入だ。
あらかじめ後頭部に開けておいた穴からチューブで流し込んでいく。
おお、そうだ忘れるところだった。
「えーりん、アレ調合しといてくれ。」
今はまだ必要ないが全てが終わった後に必要になる薬。
造っておけば良いじゃないかと思うかもしれないがそうはいかない。
じつはその薬、時間がたつと効果がなくなってしまうのだ。
そのためわざわざえーりんに頼んでいる、というわけだ。
えーりんが作業に入るのを見届けるとこちらも手術を再開する。
次にやることは髪の毛の補修。といっても繊細な飴細工を造るような腕は持っていない。
ならばどうするか。簡単だ。完成品を移植してしまえばそれで済む。
「ということで君の髪の毛、いただきます。」
「うがぁぁぁぁぁぁぁ!やめろぉぉぉぉぉぉぉ!じじいはとっととまりささまをはなすんだぜぇぇぇぇぇ!!」
こいつはゲス化して加工所に引き渡された元飼いゆっくり。
こういうときのために何匹かストックしてあるのだ。
こいつも死ぬ直前に仲間のためになることができてうれしいだろう。
メスをさくっと後頭部あたりに入れる。
「ゆっぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!い゛だい゛んだぜぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!
やべろぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」
うん、いい声で鳴いている。これだけ元気ならばきっちりと癒着してくれるだろう。
グネグネと体を捩じらせて手から逃げようとするゲスまりさをを押さえつけて
メスで頭部を囲うように切っていく。もちろんお帽子を取り上げておくのも忘れない。
「ばでぃざのおぼうじがえぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え!!
あだまをスーパスーパずるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
さすがゆっくりというべきか、頭のことよりお帽子のことを先に心配している。
頭がなくなってしまったら自慢のお帽子もかぶれないというのに。
「はいっと、これで綺麗に切れました。」
そのまま髪を上にひっぱてやるとなべの蓋をあげるように綺麗に外れた。
ゲスまりさは自分の身に起きたことが理解できないのか目を白黒させている。
そうだ、ついでにこいつの目もいただいておこうか。
あのまりさの目が見えなくなっていると困るし。
まぶたの少し下からスプーンをいれ、円を描くように慎重にくりぬいていく。
「やべろぉ゛、ばでぃざのおべべどるな゛ぁ゛……………。」
一周まわしたら目の周りの皮をはがして目玉が落ちないようにゆっくりとスプーンをぬきだす。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、ばでぃざのおべべざんがぁ、おぼうじざんがぁ、あだまざんもな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!」
さてこいつはもう用済みだ。あとは畑の肥やしになってもらうか。
ゲスを引っつかむとビニール袋の中に放り込んでおく。
さて、オペ再開だ。
まりさの頭をさっき切り取った頭部に合うように切っていく。
切り口に水溶き小麦粉をぬってくっつける。
「これでよし、と。」
ふうっ、手術は終了だ。しかしまだ仕上げが残っている。
「えーりん、薬はできたかい?」
「ええ、できていますよせんせい!」
はいっ、と手を伸ばしてくるえーりんから薬を受け取る。
この薬、ゆっくり用の催眠薬みたいなものでこれをかがされるとちょっとの間頭を働かせなくなる。
つまり、言われたことを無条件に信じてしまうのだ。
そしてゆっくりは思い込みの生き物。一度信じれば疑うことはなくなる。
これを使ってさっきのゲスのお帽子を自分のものだと信じ込ませるのだ。
気付け薬を嗅がせてまずは意識をはっきりさせる。
「………ゆっ、ゆぅぅぅぅ………ここはどこ、おにいさん?」
まあ答える義理もないのでとっととえーりん印の催眠薬をかがせる。
「ゆっ……ゆっ……ゆっ」
よし、いい具合に目から光がなくなってきた。
お帽子を目の前においてやる。まりさはじっとそれを眺めている。
「まりさ、これはお前のお帽子だ。いいな、もう一度言うぞ。これはお前のお帽子だ。」
「………ゆぅ?……まりさの………おぼうし。まり……さのまりさのおぼうし!」
まりさの瞳に光が戻った。お帽子をかぶってぴょんぴょん跳ね回っている。
よし、この様子ならもう大丈夫そうだな。手術は成功だ。
「ありがとうございます!」
「おにいさん!ゆっくりありがとうね!!」
「もう来るんじゃないぞー」
飼い主とまりさが笑いながら帰っていく。
元気よく跳ねるその姿からは初めの満身創痍な状態は想像できない。
「さて、帰りますかね。」
そのまま病院とつながった自宅に帰る。
そこには
「おかえりなさい!せんせい!」
温かい笑顔が咲いていた。
続くかも
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- いやーゲスだけ成敗される話は一番イイネ!(・∀・) -- 2013-05-23 08:54:38
- ちょっ、ノインツェーンさん! 何やってはるんすか!! -- 2010-12-24 19:25:56
- いいね -- 2010-06-20 00:36:23
最終更新:2010年05月15日 11:23