料理好きとゆっくりⅢ 35KB
愛で ギャグ 差別・格差 変態 飼いゆ 希少種 現代 愛護人間 独自設定 愛でHENTAIです。苦手な方は見ないほうがいいです。
料理好きとゆっくり? ~てんこは何がしたい?~
―――――――――――――――――――――――――――――
~お兄さんたちがてんこにオレンジジュースをかけてた時間~
加工所
「さて、おりん。今日も廃棄処分が決まったゆっくりを片づけに行こうか。今日はゾンビにしちゃってもいいよ。」
「はいはーい♪」
私と、おりんが台車を押しながら実験室に向かう。
前までは私が廃棄の決定したゆっくりを自分で捨てさせられていたのだが、このおりんが偶然生まれてからはその仕事をおりんに任せることにしている。
精神崩壊したゆっくりなんて触りたがる人間はそういないだろう?
そんなものを好き好んで運んでくれるのだから嬉しいものだ。
ただ問題は、ゆっくりをゾンビにしてしまう特異な能力。
私個人の意見から言えばとてもおもしろい能力だと思う。
あのゾンビ、あれはあれで調べたらおもしろいことが分かりそうだが、見るからに腐っているからあまりさわりたいものではない。
一度廃棄待ちのゆっくり二百匹がゾンビにされた事があったが、あれは地獄絵図そのものだった。
臭い、汚い、気持ち悪いの三拍子。
あれのせいで減給になったのは苦い思い出だ。
とはいえゾンビを作ることを全面禁止してしまうとストレスで死んでしまうらしいから定期的にゾンビを作ることを許可してるのだ。
そうこうしているうちに実験室に着いて、おりんに作業させる。
こんな面倒な事を笑顔でやってくれるなんてなんていい子なんだろうねー。
しばらく作業をしていたおりんが首を傾げて不思議そうにしている。
するとこちらに走ってきてこう言った。
「お姉さんお姉さん。なんだか聞いてた数と違うよ?おっきいのとちっちゃいのは全部あるけど、中位のがなんだか足りないよ?」
「ん~?ちょっとリスト見せてねー。」
リストを確認するといるはずのぱちゅりー2匹とまりさ1匹れいむ1匹が居なかった。
「あっれー?なんでだ?」
疑問に思いながら実験室の他の在庫を確認していく。
「免疫実験用・・・・・・・いる。交配実験用・・・・・・・いる。強度実験用・・・・・・・・いる。」
こうして確認をしていくが見つからない。
実験用のゆっくりに混ざってるって事はないようだ。
「まさかとは思うけど、あいつ用に増やしてる食用に紛れてるって事は無いよねー?」
「食用ゆっくり4匹余分だよ?」
まずいよね。免疫実験用とか強度実験用とかっていろいろ薬使ってるし、人体に影響無いだなんて言いきれないもんね。
「おりん。いないゆっくりはどの実験で使われてた奴?」
「4匹とも交配実験で生まれたやつみたい」
「ああ、それなら安し」
「ただし、希少種との交配実験のやつ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どの?」
「ぱちゅりー2匹はてんことの、まりさとれいむは泥酔したお姉さんが『酒饅頭とかできたら旨そうだよねー』って言いながら酔った勢いで作った、すいかとかゆうぎをとにかく混ぜまくったやつだよ。」
てんこと混ぜたら思った以上にドMで、気持ち悪くて捨てることにしたぱちゅりーの一部とよりによってあの酒饅頭共か・・・・・・・・・・・・・・
マゾは実害無いだろうけどあの酒饅頭はなぁ・・・・・・・・・・
「廃棄が決まってるんだから酒饅頭の濃度はかなり危ないレベルだろうしな・・・・・・・」
「下手すると出来ちゃうかもしれないよ?」
「そうなんだよなぁ・・・・・・・・・・でもまああいつはゆっくり食べるだけだろうから大丈夫でしょう。明日一応連絡入れておく事にするか。それじゃあ、この件は内密にね。残った奴らは廃棄場まで連れていったらゾンビにして燃やしておいてね。」
「はいはーい♪」
にこやかな顔で廃棄場に向かうおりん。
「のうてんきでいいねー。羨ましー。あたしゃまた心配ごとが増えたってのに。そんじゃまぁ、帰りますかな。」
―――――――――――――――――――――――――――――
~翌朝~
お兄さん宅
(お兄さんは寝ぼけています。従って会話の内容を理解できません。)
うえーい。まぶしい朝だよ。布団から出ないとね。
でもなんか体が重いよ?
「はぁはぁ・・・・・・ご主人様・・・」ぴちゃぴちゃ
うぅーん?しかもぬるぬるする?
「ちょっとてんこ!!!!お兄さんに何してるの!?」
「何って、ナニに何しようと勝手じゃない。」
「ナ、ナニって・・・・・・下品な事言ってるんじゃ無いわよ!早く離れなさいって!」
「いやよ!ご主人様に朝のご奉仕は夢だったんだから!!お姉さまに許可だってもらってるわ!ねぇ?お姉さま?」
「そ、そんな。ゆゆこ・・・・・・ホント・・なの・・・?」
「こぼねー。(ケーキを食べればいいじゃない?むにゃむにゃ)」
「・・・・・・寝ぼけてるだけじゃないのよ!!!」
「うるさいわね。さっき聞いたらいいって言って」
「だぁ!!!うるさい!!!!!!」
ここでお兄さんの右ストレート!!!!
てんこにこうかはばつぐんだ。
「ぐふぅ!」
吹き飛ぶてんこを目の前で見ているゆかり。
恍惚の表情に一瞬で彩られたてんこの表情に対し驚愕の表情に歪むゆかり。
べしゃぁ!という音と共に壁に当たり四肢が飛び散るてんこ。
それを見たゆかりは
「きゃああああああああああああ!!!!!!!!!」
ただ叫ぶことしか出来なかった。
「ん、んん?なんだなんだ?朝からうるさいぞゆか、ってうわぁ・・・・・・・・・」
お兄さんが朝一番最初に見た光景はゆかりが泣き叫びながら飛び散ったてんこを見ている姿だった。
「はいはい、オレンジジュースね・・・・・・・・・」
朝からいやなもの見たな、と思いながらもお兄さんの朝は始まった。
―――――――――――――――――――――――――――――
「いやぁ、よくあの状態から元に戻ったよな。」
「てんこは頑丈ですから♪でも・・・・・あんなに強く殴られると次は死んじゃうかもしれません♪」
そう言うてんこは顔をほんのり朱に染め、腰をクネクネさせている。
全く持って異常者である。
「あー・・・・・・ゆかりー?大丈夫かー?」
「・・・・・・・はい・・・・・・・・」
ゆかりは先ほどから放心状態。
しょうがないかな?あれは昨日のもそうだけどあれはホラーだよ。
「で、君はてんこっていうのね。」
「はい♪気軽にブタとか汚物とかって呼んでもらえると嬉しいです♪」
「・・・・・・・・・・・・・・・・てんこって呼ぶよ?」
「そうですかぁ・・・・・」
いやぁ、そこで悲しそうになるのっておかしくない?
なんかもう軸がぶれてるっていうか何というか。
俺はてんこを殺しかけたのになんでこんなに懐かれてんの?
「なんで昨日は飛んできたの?ってかなんでここにきたの?事故かなんか?」
一番最初に聞かなければならないことがかなり後になってしまっていた。
ゆっくりってのはこう・・・・脈絡も何もなく人間の家に侵入するもんかね。
「それはですね。かくかくしかじか。」
てんこに夢の話やらを聞かされた。
端から聞いてればてんでおかしな話だが、わざわざ俺を訪ねて来たってなら話は別だ。
「つまり、ここに住みたいと?」
「はい・・・・・構いませんか?」
「いいよ。」
せっかく来たんだからちゃんと受け入れなきゃね。なによりあの桃ジャムは美味しかったし。
「いいよね。ゆゆこ。ゆかり。」
「こぼねー」
「私もかまいませんよ?」
どうやらゆゆこもゆかりも構わないらしい。
「ああ、ありがとうございます。ご主人様・・・・・・・・・」
なんだか動きがどんどん気持ち悪くなってくるてんこ。
あんまり気にしないことにしよう。
「さて、それじゃあ朝食だね。普通に食パンと目玉焼きでいいよね?」
「かまいません。」
「こぼね。」
「ご主人様!!こんな時こそてんこの出番です!!!!」
そう言ったてんこは一人キッチンへ走っていく。
元気だねー、とか考えていたら何か持ってきた。
「こ、これで・・・・てんこを召し上がってくださいっ!!・・・・・・・ポッ・・・・」
てんこが手にしていたのは家にある中で一番大きな出刃包丁。
「・・・・・・・・・・・まぁ、考えておくよ。」
とりあえず危ないから包丁は没収。
「それじゃあ、ゆゆこはテーブル拭いて、ゆかりとてんこは食器出しておいて。俺はパンと目玉焼き用意するよ。」
―――――――――――――――――――――――――――――
「はいはーい、焼きあがったから食べよー。」
「ご主人様!!お願いです!!!私を召し上がってください!!!」
てんこに任せた仕事が終わってからずっとこの調子。
正直桃ジャム美味しかったからまた食べたいけど倫理的にちょっとね。
でも、これだけ懇願されたんだからやらなきゃ失礼だよね。
「はいはい。ゆゆことゆかりは先に食べてて。てんこ捌いてくるから」
「こぼねー♪」
「さ、捌くって・・・・・・」
ゆゆこは嬉しいらしい。美味しかったもんね。
でもゆかりはなんだか複雑みたい。桃ジャム食べて無いもんね。
「あっ・・・・・ご主人様・・恥ずかしいですぅ・・・・・・」
てんこを抱き抱えて調理台に運ぶ。
「はい。じゃあそこに仰向けでもうつ伏せでも座っててもいいから、楽な姿勢になってー」
そう言うとてんこはまな板の上で仰向けになる。
「んー?じゃあどこ切ろっか?」
「お腹・・・・・・お腹がいいです・・・・・・・・・・」
てんこが服をまくってお腹を出す。うーん、つるつるしてる。
「それじゃあいくよ。」
一応合図は出しておく。気分の問題だよね。
出刃包丁の先っぽがてんこの中に埋まっていく。
「あっ・・・・・・ご主人様が・・・・・・・・てんこ、の・・んっ!!なかに・・はぁ・・・入ってぇ!!・・・く・・・・る・・・・・・」
「ほら、てんこ。やっと(包丁が)半分入ったよ・・・・・・・・でももう(汗と桃ジャムで)ぐちゃぐちゃじゃないか。」
「ごめんなさい・・・・・・てんこ・・・うれしくて・・・」
「ふふ。嬉しいこと言ってくれるじゃないか。それじゃあ、(包丁を)動かすよ。」
「はい・・・・・んっ!・・・あっ!!!」
てんこの中に埋まっている硬いもの(包丁)を(切り口を広げるため)動かす。
てんこの中に出たり入ったりする度におくから暖かいもの(ジャム)が溢れ、嬌声が響く。
「あ・・あっ・・・・もう・・・・(あの世に)逝っちゃいますぅ・・・・」
「だめだよ。まだまだ逝かせてあげないからね。」
「うぅ・・・・いじわるです・・・・・あぁ」
てんこの中から硬いもの(包丁)を抜く。
そしててんこの中に別の硬いもの(スプーン)を入れ、てんこの体液を採った。
「ほらみて、てんこ。こんなにてんこのがとれたんだよ。」
「いやぁ・・見せないでください・・・・・恥ずかしいです・・・・それに、汚いです・・・・」
てんこは頬をより一層赤く染めて拒絶を示す。
が、それが本当に拒んでいるわけでは無いということを俺はわかっている。
「汚くなんて無いよ。こんなに綺麗なんだもん。」
そう言って、てんこの割れ目(切り口)に口を付ける。
顔を近づけただけでてんこのとても良い匂いが鼻をくすぐる。
そんな魅惑的で情熱的な匂いを発する場所に口を付けている。
ただそれだけで頭がどうにかなってしまいそうになる。
このまま中身を吸い出したらどれほどの快感がこみ上げるのだろう。
それを考える悦びをを俺は手にしている。そしてそれを出来る悦びもまた俺の手の中にある。
そんな悦びを噛みしめながらてんこのとても甘い汁を吸った。
「あ、あぁぁぁぁぁぁ!だめっ・・ですっ!・・・・・・ホントに逝っちゃいますぅ!!(あの世に)」
てんこの甘い嬌声聞きながら、彼女のあまりのおいしさに我を忘れるれ吸い続
「何やってるんですか!?お兄さん!!!???」
「ホウァ!お、俺はいったい何を・・・・・・・・・・・」
俺は先ほどまで何をやっていたのか思い出せなかった。
「確か・・・てんこジャムをもらおうと包丁を持ち出したところまでは覚えているんだよな・・・・・・・う~ん?」
「お兄さん!お兄さん!!てんこが虫の息ですよ!?」
「うふ・・うふふふ・・・・・・・ふふふ・・・・ふふ・・ふふ・・・・・・・・」
うわぁ・・・・・・なんかとんでもなくスプラッターなてんこだよ。
てんこは腹から中身の流出し、気が狂ったように笑みを浮かべてる。
「お兄さん!!オ、オレンジジュースですよ!!!」
「あ、ああ・・・・・・・・・・・」
ゆかりに言われた通りオレンジジュースをかけないとかなり危ない状況だよね。
冷蔵庫の中からオレンジジュースを取り出し、キャップを空けようとした時、ゆかりがとても素っ頓狂な声を出した。
「ひゃあ!!ゆ、ゆ、ゆゆこ・・・・・」
「こぼねー?」じゅるじゅる
ゆゆこの声となにやらいやな予感を彷彿とさせる音が聞こえたので振り返る。
するとそこには案の定、ゆゆこがてんこの腹に口を付けて中身を吸っていた。
「ゆゆこ!やめなさいよ!!」
ゆかりが何とかしてゆゆこをてんこから離そうとするが、ゆゆこは離れようとしない。それどころか吸う力をさらに強くしてより多くの中身を吸い出そうとしていた。
これはさすがに止めなきゃならん。なんだかてんこが心なしか干からび始めてきてるし。
「はいはい。ここまでねー」
そう言ってゆゆこを抱き上げる俺。
ちゅぽん!という音を立てながらゆゆこがてんこから離れる。
「こぼねー・・・・・」
不満そうなゆゆこ。口元はてんこのジャムでべたべたしてテカテカ光ってる。
「はぁはぁ・・・・・」
満身創痍なゆかり。冷や汗なのかゆゆこを引っ張っているときにかいた汗なのかはわからないが、とんでもなく汗だくだ。
「・・・・・・・・・」
何も喋らないてんこ。傷口からはジャムが流れ出し、頬は痩せこけ肌もガサガサしてる。ただし表情は恍惚そのもの。
端から見れば変な光景だよね・・・・・・
「とりあえずまずはオレンジジュースだね・・」
ドボドボとオレンジジュースをてんこにかけていく。
かけたそばからてんこは回復していく。十秒もかけていたら意識を取り戻した。
「ああ・・・ご主人様・・・・・・・・ぽっ・・・・・・」
なんかトリップしてる。
「あー、ゆかりもゆゆこもてんこも体がべたべたでしょう?とりあえずお風呂入って来なさい。」
いくら水をかけると溶けるゆっくりと言えど、ここまで体がべたべたしてたらお風呂に入ってもらう。
それにこいつらは希少種だ。通常種よりは水への耐性も強い。
「シャワーあんまり強くしちゃだめだよ。湯船にもつからないこと。いいね。」
「はい・・・・・」
「こぼね。」
「ご主人様・・・・・」
ゆゆこははねながら浴室へ向かい、ゆかりはてんこを引きずるようにして浴槽へ入っていった。
「ふう、この惨状を片づけないとな・・・・・・」
―――――――――――――――――――――――――――――
片づけを終えた俺はテーブルに向かっててんこジャムに舌鼓を打っていた。
「うまいね。」
浴槽の方からはキャッキャとふざけあっているような声が聞こえてくる。
「うん。仲がいいことは良いことだ。」
(実際)
「ああ、なんかシャワーさんを浴びてるととっても気持ちよくなってくるわ・・・・・・」
「ちょっと!?何やってるのよ!!!溶け始めてるわよ!!!!!!ゆゆこも溶けてるてんこを舐めるのやめなさいよぉ!!」
ゆかりがとっても苦労している。
そんなこととは露知らず。仲良くお風呂に入ってると勘違いするお兄さんはとってもにこやか。
幸せな時間を満喫しているところだが加工所の研究所から電話が入る。
『やあ』
「お前から連絡が在るなんて珍しいな。」
『まぁ、そういう時も在るのさ。君が買っていったゆっくりにちょっとばかし不具合が在ってね。それを伝えるためにだよ。』
「不具合って何だよ・・・・・・・食用じゃないのが混ざってたとかか?もういくつか食っちまったぞ。」
『いやいや、別に食べられないゆっくりが在る訳じゃないんだよ。』
「じゃあ何だ?」
『交配実験の実験体がいくつか混ざってるみたいなんだよ。ぱちゅりー二匹とまりさとれいむ。ぱちゅりーは性格がおかしくなってるだけで何の問題もない。れいむとまりさがねー。ちょっとばかし不安なんだよ。』
「不安?意味分からんぞ?」
『希少種の血?いや餡か、それが濃すぎるんだよ。』
「・・・・・何と混ぜたんだよ。」
『ゆうぎとすいか。結果酒饅頭だよ。中身はアルコール60%っていう馬鹿みたいなアルコール濃度。』
「・・・・・・・・それは食いたくねえな。それ以外はなんか問題在るか?」
『先祖がえり・・・・・・するかも・・・・・親が通常種だから、出来たとしても足りない希少種ができるはずだけど。』
「?通常種が親だとなんか足りなくなるのか?」
『そうだよ。本来希少種は子供を作ろうとはしなくてね、作っても一生に一匹作るだけなんだよ。なぜかわかる?』
「しらねーよ。」
『考える気ないね。まぁいいや。希少種ってのは通常種から常に排他されるだろ。見たことない子がいるよー、とか、みんなと違う子はゆっくり出来ないー、とか言ってね。』
「希少種は通常種と違って強いだろうに。」
『能力を持っていればね。希少種の能力ってのは一子相伝の秘技みたいなものなんだよ。一部の例外を除いて。親が子を生めばその子に能力を託すために自分の命を捧げる。仕組みはよくわかってないけどとにかく希少種自体に能力が備わる訳じゃないみたいなんだ。強い能力ならなおさらね。』
「もこうの火を噴いたりする能力とか?」
『そうだね。あとはてるよのくろっくあっぷとかかな?減ることは在ってもほとんど増えない能力って訳だ。』
「そういえば希少種って量産すれば兵器転用できるとか一時期言われてたらしいけど無理なの?」
『無理だね。希少種は人の悪意に敏感っていわれてるし。悪用しようとすれば返り討ちにあうのが関の山だよ。過去にめでぃすんとかもこうを使った爆弾作ろうとした国が在ったんだけど、開発チームが見事に全員めでぃすんの毒にやられて死んだり、研究所ごと爆発起こして中止になったり、って事が在ったよ。あたかも悪用されることに気づいてるかのようだろ?』
「希少種こえーな。」
『確かにね。一回だけ希少種を絶滅に追い込んでやろうって動きが今から何十年も前に出たらしいんだけど、それまで希少種に害をなそうとした連中の末路とか希少種がいることのメリットを考えた結果、やめになったって事も在ったらしいよ。』
「ま、国のエネルギー事情なんかは完全におくうに頼りっぱなしだったりするし、えーりんを何匹所有するかで製薬会社の質がわかるような時代だもんな。」
『まさにゆっくり様様だよ。』
「ところでさっき言ってた例外って何だよ。」
『取り替え子だよ。あれは本当に意味わからん。能力は親から受け継ぐはずなのに、取り替え子として生まれてきた希少種にはなぜか能力が備わっている。とは言っても希少種の取り替え子なんてゆっくり出現初期に一匹確認されたのが最初で、それからは二、三匹しか生まれてないけど。』
「お前の言ってた先祖帰りとは違うのか?」
『似てるけど別物。今回のれいむとまりさは人工的に中身を極限まですいかとかゆうぎに近づけてあるから起こり得る事であって、中身が全く違うのに番の種類じゃない別種が生まれるなんてのは、考えられないことなんだよ。』
「ふーん。足りないってのは能力のことか。」
『それだけじゃなくて頭もだよ。昔っから希少種を何とか人工的に生み出せないか試行錯誤されてきたけど、どれもみんな姿までは似せることが出来る。でも何でか頭が足りないゆっくりが生まれてくるんだよね。』
「あれだろ。希少種が人間の悪意に気がついてるから生まれてこないだけじゃないか?」
『気に食わないけどそうだろうね。』
「とにかく、話が脱線したけど俺はどうすりゃいいんだ?」
『んー。・・・・もし希少種モドキが生まれたら知らせてくれ。返品したいってなら受け取って新しいのを用意するよ。』
「んー。別にいいよ。わざわざ面倒だし。」
『そうか?それじゃあここらで失礼するよ。』
「おう、じゃーな。」
あいつが言ってた酒饅頭・・・・・・薄めれば旨いだろうに。
電話を切ってから少ししてゆかりたちが戻ってきた。
「全くっ!てんこがせっかく気持ちよく浴槽につかろうとしていたのになんで邪魔するの!?」
「当たり前でしょう!?あんなに肌が柔らかくなってたのにお水の中になんて入ったら溶けちゃうでしょう!!ゆゆこもなんか言ってあげてよ!!!」
「こぼねー?」
三人よればかしましいと言うが正にそれだな。
「ほらほら、喧嘩しないの。ほら、てんこは朝食まだでしょ。さっさと食べた食べた。」
「はーい。」
てんこは思っていたよりも行儀よく食べている。
うん、汚さないのはいいことだよ。
ゆゆこを見てみるとなんだか涎がもの凄いことになっていたのでびっくりした。
「・・・・お前・・まだ食べるのか?」
「こぼね!」
「はぁ・・・・じゃあ好きなだけ食ってこい。ゆかりはもういいのか?」
「ええ、もうお腹いっぱいです。」
「そうか。それじゃあこいつら見ててくれ。俺は食材部屋行ってくるから。」
食材部屋に行くのは無論、先ほどの電話の確認だ。
問題はないらしいが、念には念を押してということだ。
「はいはーいみんな集まってねー。ご飯だよー」
ゆっくりは完全に一新されたが、いつものように同じ台詞を言う。
「ゆゆ?ごはんさん?」
「まりさ!!お兄さんがごはんさんもってきてくれたわよ!!」
「ごはんはゆっくりできるんだねーわかるよー。」
「むきゅ!ぱちぇ。はやくいくわよ?どうしたの?」
「むっきゅん!ぱちぇはきょう、ごはんさんいらないわ!!きょうはぎじぎゃくたいぷれいをたのしむことにするわ!!!」
「ちーんぽ!」
・・・・・・・・・なんかもう早速見つけちゃったよね。
ん?なんか中には子供作ってる奴がいるの・・・・・か・・・・・・・・・
「ゆゆーん。とってもゆっくりしたあかちゃんだよおおおお!!!おいわいに氷角さんちょうだいね!!!キリンさんでもいいよ!!!」
「れいむはにんっしんしてるんだぜ!!ただのごはんさんじゃたりないのぜ!!!!スピリッツさんちょうだいね!!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
見間違いじゃなきゃ、あの頭にくっついてんのすいかとゆうぎじゃ無いのか?
見れば見るほどすいかとゆうぎ・・・・・・・・まさか本当にできるとは・・・・・・
ドアが突然開いた。
「あら?上手くできてたみたいね。」
出てきたのはゆかり。
ん?上手くできてた?
「あの・・・・・・ゆかり・・・?これ、ゆかりがやったの?」
「ええそうですよ。」
なんで?意味分からんよ。てかなぜに?
「お兄さんが喜ぶと思ってやったのだけど・・・・迷惑でした?」
上目遣いで涙目になった瞳を向けるゆかり。
あぁ、駄目だよ・・・その顔は・・・・なんだか引き込まれちゃうよ・・・・・
「いや。迷惑なんかじゃないよ。ただ、何でこいつらでこれができるって分かったんだ?」
「?明らかに変じゃないですか?あれ・・・・」
「いやまぁ、変だけど・・・さ・・・・・」
まさか変だからって理由で番にさせたって事か?
その行動力は賞賛に値するものだね。でも、ちょっときもい。
「ご主人様ー。食べ終わりましたーあ!!??。」
てんこが部屋に入ってきてなんだか驚いたご様子。
「むきゅ?なんだか同じ臭いがするわ!!!」
ぱちゅりーがてんこに反応してるところをみると、どマゾ同士なんか通じるものでもあったんだろうか。
「わた・・・性奴隷・・じゅうぶ・・・・必要・・・・・」
ぱちゅりーはなんだか嬉しがってるのに対しててんこはブツブツ言ってゆっくりしていない。
「どうしたてんこ?腹でも痛いのか?」
ちょっと心配なのでどこか痛いのかと思って聞いてみると、先ほどまであんなに暗かったてんこが突然満面の笑顔になった。
「いやですよぉ。ご主人様ぁ♪今日安全日かだなんててんこはずかしいですよぉ。あ、でもてんこはいつでもバッチ来いですよ?」
クネクネしてる。
きもい。
「・・・・・・・・・ゆかり、とりあえずここから出ようか。」
「・・はい・・・・・・」
「あん♪また放置ですか?待ってくださいよぉ♪」
『はぁ・・・・早速かい?君はゆっくりに縁のある運命なのかもね・・・・』
「かもしれないな・・・・でもまぁ、出来たもんは出来ちまったんだからしょうがないでしょ。」
『それじゃあ今から君の家に向かうから、外出とかしないで待っててくれ。』
「あいよ、じゃあまた。」
早速あいつに電話する羽目になってしまった。
なんだかもう色々ありすぎて頭が痛くなってきた。
「お兄さん。大丈夫ですか?」
ゆかりが心配したのか気にかけてくれた。
「ああ、大丈夫だよ。」
ありがとう。俺の事を考えてくれるのはお前だけだよ。ゆゆことてんこなんてさっきからずっとじゃれついて遊んでるし。
「ああ、お姉さま・・・・この卑しい豚を罵ってください・・・・」
「こぼねー?」
「ああっ!そんな事言わないでお姉さまっ!!てんこは悪い子なんです。だから、叱ってください!!」
・・・・・・・・聞かなかったことにしよう。うん。
「そんなことよりこれから人が来るからちょっと片づけしようか。」
「はい♪お手伝いしますよ。」
「じゃじゃーん!!」
玄関のチャイムが鳴ったからドアをあけたらそこにはゆっくりおりんがいた。
無言でドアを閉めようとするとあいつがドアに足を挟んで閉められないようにした。
「おいおい、あんまりじゃないか。いきなり閉めるなんて。」
やれやれとでも言いたげに両手を肩の位置にあげる。
「おりんを連れてくるのは構わん。だがな、玄関を開けて最初に目にはいるのがお前じゃなくておりんなのはどうかと思う。」
「まぁまぁ、そんなのどうでもいいじゃないか。そんなことよりも、随分と賑やかになったものだね。ゆかりまでいるじゃないか。私、初めて生で見たよ。」
そう言いながらゆかりの頭を撫でている。
ゆかりは気持ちよさそうに目をつぶっていて、とても愛らしい。
「さて、それじゃあ問題の奴らを見せてもらおうかね。」
というわけで、食材部屋に向かう俺ら御一行。向かうと言っても徒歩にして四歩だが。
食材部屋をあけると中のゆっくり共が近づいてきた。
その中にはしっかりとあのれいむとまりさがいる。
「ゆふっ♪やっと氷角さんくれるきになったんだね!!!ウィスキーさんでもいいよ!!!」
「さっきもいったけどスピリッツさんが欲しいよ!!!!」
相変わらず酒をねだる饅頭共。スピリッツなんておれ、飲んだことねえよ。
「いやー、これはヒドいね。じゃあ早速、採取っと。」
おもむろにゆっくりれいむの頭に生えてる茎に手を伸ばし、引っこ抜いた。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・?」」
れいむとまりさはどうやら何をされたのか理解できていないようだ。あんこ脳だから仕方ないか。
そして引っこ抜いたそれをどこからか取り出したペットボトルに指した。
「うん。これでちょっと置いとけば問題ないね。」
何が問題ないんだ?
「「どおしてあかちゃんぬいちゃったのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
ああ、忌々しいな。やっと理解したと思ったらいきなり大声かよ!!!
もう面倒だからゆゆこに食べてもらおうと思ったら、もうすでに食べてた。
「「ゆぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」」
二匹丸ごと口に収まるのかよ!驚くほどに口が開くのね。
「こ~ぼ~ね~?」
食べ終わるとなんだかゆゆこの様子がおかしくなっていた。
「ああ、酔っぱらったんだね。ゆゆこでも酔っぱらう時は酔っぱらうみたいだからね。」
冷静に状況を説明してくれた。
「おい、ゆゆこに害は無いよな?」
「ゆゆこの消化能力をなめちゃいけないよ。金属だろうがプラスチックだろうが消化するんだから。さて、それじゃあおりん。ここのゆっくりをこの子たちとで残りの奴らの問題がないか見ておいてくれ。」
「はいはーい♪」
何でも俺の周りにゆっくりが集まりすぎてるから、もしかしたらまだ何か出てくるかもしれないと言うことで、おりん達に確認をとらせるのだそうだ。
ゆっくりの事はゆっくりに聞くのが一番なのだそうだ。
「さてさて、それじゃあ面白いものを見せてあげるよ。」
そう言いながら取り出したのは何やら変な粉。それを先ほど採った茎のが浸かっているペットボトルに入れる。」
すると驚くことに茎についた胎ゆがみるみる大きくなっていった。
「成長促進剤?砂糖か?」
「いいや、ズルチンって言う人工甘味料だよ。砂糖の250倍の甘さを持ってるんだ。人体に有害だから食べちゃだめだよ。でもゆっくりは取り込んだところで分解しちゃうから後で食べることになっても人間に害は無いよ。。自立してる個体に与えたら精神崩壊したけど・・・・・・・・」
なかなかに怖いことを言う人だね。甘いもの食べて精神崩壊ってどんだけだよ・・・・・・・
「でもまぁ、副作用として食べた物の消化が出来なくなるんだけど・・・・・・・そら、もうすぐ生まれるんじゃないかな?」
確かに大きさ的にはもう生まれ落ちてもおかしくない大きさだ。
そういやさっき言ってた面白い事って、足りないゆっくりになってるってことか?
とか考えてるうちに一匹目のすいかが落ちてきた。
「(ぷるぷるぷるぷるぷる・・・・)ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!!!!!れいみゅはれいみゅだよ!!!!!!」
「・・・・・・・は?れいむ?」
「ね?面白いでしょ?」
面白いか面白くないかは別にして、なんだこいつ・・・・・・れいむっって言ったよな・・・・・
「電話で言っただろう?希少種を人工的に作るのは無理だって。だいたいがこうなるんだよ。」
続いてゆうぎが落ちてくる。
「(ぷるぷるぷるぷるぷる・・・・・・・)ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!!!!まりしゃしゃまはおなかがすいたんだじぇ!!!!!!!さっさとあみゃあみゃもっちぇくりゅんだじぇ!!!!!!!!!」
まりさだ・・・・しかもまごう事なきゲス。
「中身と姿が合ってないだけなら商品化も出来るんだけど、この通り出来るのは全部ゲス。産まれたときからだから矯正のしようもないしね。」
「中身はあんこなのか?」
「いや、アルコール濃度のかなり高い何かだね。あんこでもないしすいかやゆうぎの中身でもない。これまたよくわからない物質。でもお酒を飲ませればそれが中身になるね。液体だから傷が付けば全部外に中身が流出するよ。」
「じゃあこいつらって何なんだよ・・・・・」
「こうやってれいむだまりさだ言ってるって事は一応、それの亜種って位置づけになるかな?」
その後もポコポコ産まれてきて、すいかモドキにゆうぎモドキは合計5匹も産まれてきた。ちなみに一匹産まれる前になぜか干からびて死んでいた。
それから何やらあいつが注射をすべてのゆっくりにやってやるとまたもや大きくなって、子ゆっくりぐらいのサイズになっていた。
「ゆゆーん♪れいむはのどがかわいたよ!!!梅酒さんちょうだいね!!!!!!」
「まりさにはテキーラさんがほしいのぜ!!!!!」
「「ゆゆー!!!お酒なら何でもいいよ!!!!!!」」
「白酒がほしいのぜ!!!」
「「「「「さっさともってこい!!!!!じじい!!ばばぁ!!!!!!!」」」」」
酒をせびるゆっくり共、これが本物のすいかやゆうぎだったらどれほど可愛らしいんだろうか・・・・・
ああ、本当に悔やまれるよ・・・・・・・・
てかさっきの悪口聞いてからこいつの顔が怖いんだけど・・・
「ばばぁ・・・ばばぁか・・・・・・・」
ああ、結構そういうの気にするのね。
無言で今度はまた別の注射機を取り出し希少種モドキに何かを注入した。
「今度は何を入れたんだ・・・・・・・・」
「ラム酒・・・・・」
「何でまた酒を・・・・・・中身が液体になるからやめた方がいいんじゃないのか?」
「いや・・・今日は元々君にケーキでも作ってもらおうと思って来たんだよ。」
おいおい、ゆっくりが気になるから来たんじゃないのかよ。
「パウンドケーキみたいなのをお願いしたいね。ラム酒漬けのドライフルーツ入った奴。」
またしっかりとしたリクエストですこと。
「ラム酒漬けのドライフルーツなんて家に常備してな・・・・・・こいつら使うのか・・・・」
「そう、ドライフルーツは私が買ってきたからこれを食べさせれば完成って事だよ。」
ゆっくりの有効活用って訳だ。ゆっくりのとんでもパワーで多分味がつくスピードも変わってくるんだろう。
「でも食べるときに噛んじゃうじゃん?それはどうする?」
物を食べるとき、そのまま飲み込むなんてのはこいつ等はしないだろう。
しかもドライフルーツなんて甘いものだ。ぐちゃぐちゃに噛み砕いてから飲み込むだろうな。
「?口を閉じさせなければいいだけの事だろう?」
ああ、力技ですか・・・・・・・・・
「もしかして手で押さえながら口に押し込むとか言うんじゃ無いよね?」
「まさか、これを使うよ。」
そう言って取り出したのはゴム手袋と両端が洗濯バサミみたいになってる金属の棒。
よく見ると洗濯バサミみたいな所の丁度挟むところがかなりギザギザしている。
「さぁ、ゴム手袋をはめてやるよ♪私も手伝うから急いでくれ♪」
ああ、その作業俺もやるんだ。
―――――――――――――――――――――――――――――
時は少し戻り、お兄さん達が食材部屋に来た時。
「―――――――――」
「――――――――――――」
ふっふっふ。お兄さん達は今あのれいむとまりさに気を取られている・・・・
ならば今こそがチャンス!!!
この家に雌豚は私だけで十分なのよ!!!!!!!!!
「むきゅ?あなたはてんこね!!!なんだかはじめてあったきがしなかったのよ!!!!!!!わたしたちはなかよくなれるわね!!!!!!!!」
なれねーよ・・・・・・・
具体的にどうすればいい・・マゾ的に殴るのはNGだし、悦ばすだけ。
殺すにしても痛めつけるのは時間がかかるし、これまた悦ばせる・・・・・・
ご主人様に料理してもらうのも消す為の手の内だけど結果的にご主人様に痛めつけられることになるから絶対にダメ!
「むっきゅん!!!!へんじをしてくれないの?・・・わかったわ!!!これは放置プレイさんなのね!!!!!!!むきゅーーー・・なかなかにしげきてきだわ・・・・・」
「違うわよ!!!!」
「むきゅん?ちがうの?かんじぞんだわ!!!!」
ムカつく・・・・・・・
こうなったら追い出すのが一番の得策か・・・・・・
だけど一匹でも逃がしたらご主人様は悲しむんじゃないの?怒るんじゃないの?
・・・ん?怒る?
逃がす、怒る、お仕置き、てんこは悪い子・・・・・・・・
あれ?来たんじゃね?これ、私の時代来たんじゃないの!?
ご主人様からのお仕置き・・・・・・ああん♪想像しただけでイっちゃいそう・・・・・・
そうと決まれば話は早い、何とかしてこいつを追い出すわ!!!!
「はいはーい♪」
ん?なにやらご主人様達に動きがあったみたいね。
この部屋から出ていく?
・・・・・・天が味方してるのかも・・・・
さて、それじゃあどうやって逃がすかね・・・・・
窓から捨てても良い気がするけど、それじゃあ直接的すぎるわ。
どうしたものか・・・・・
「それじゃあお姉さんに言われた通り変なゆっくりが居ないか探すよー。」
「そんなの居ないわよ。昨日私が全部見たんだもの。この家にいる変なゆっくりはあそこのぱちゅりーとあのてんこだけよ。」
「あれま。そうなの?それじゃあどうしよっか?」
ゆかりとおりんが何やらやってるわね。でも私には関係ないわ。
そうね・・・・・外の世界は嗜虐にあふれてるって事を吹き込んでやれば逃げるんじゃないかしら?
「ねぇ、ぱちぇ?」
「むきゅ?なにかしら?」
「あなたは私と似てる気がするの。だから特別に良いことを教えてあげるわよ?」
「むきゅー!!!それはうれしいわ!!!!わたしもあなたとにてるきがしてたのよ!!!!!!!」
うぜぇ・・・・・・・・・・・
「私はね・・・・もともと外に居たのよ。だからその外の話を少し教えてあげるわ。」
「むきゅ。どんなはなしかとってもきになるわ!!!!!!」
「外はね。いっぱいのHENTAIお兄さんと虐待お兄さん達で溢れているのよ!」
「むきゃぁあああああああああああ!!!!!!!!なによそのとうげんきょう!!!!!!それじゃあなに!?わたしはいままですぐそばでぎゃくったいやHENTAIこういがおこなわれていたというのにきづかなかったというの!!!!!!」
うわっ・・・・食いつきよすぎでしょ・・・・・
「ちょっとてんこ!!!!!うるさいわよ!静かに居られないの!?」
外野がうるさい。てか今のは私じゃないっての!!
もう、無視よ。今はゆかりに構ってる場合じゃないの。
「そうよ・・・私はそんな夢のような場所に居たの。でもね、私は思ったのよ。こんな素晴らしい世界を私たちだけで味わって良いのだろうかって。私はあなたを助けに来たのよ。」
「むきゅ!!てんこはとってもやさしいのね!」
無論よ。クズ。
「ありがとう。それじゃあここから出る手はずを教えるわね・・・・・」
「むきゅ!わかったわ!!!!」
「だからうるさいって言ってるでしょ!!!」
「っていう作戦よ。」
私は森の賢者(笑)でもわかるようにしっかりと説明した。
「むきゅー。でもそれじゃああなたがにげられないわ・・・・」
いいんだよ。私がここから出ていってどうするってのよ。
「いいのよ。私はまだこの家でやることがあるの。」
「むきゅん。わかったわ。それじゃあぱちぇはやるわ!!!」
「あら?ねぇおりん?あの例のぱちゅりーがドアに向かってるわよ?」
「ほんとだ。ねぇぱちゅりー?どうしたの?もしかして出ようとしてる?」
「むきゅん!!!ここからはでないわ!!!!ちょっとしたうんどうよ!!!!むきゅぅ。だんだん苦しくなってきたわ!!!」
そういいながら走り回るぱちゅりーとても晴れやかな顔をしていた。
「・・・あのぱちゅりーなら仕方ないわね・・・・」
「・・・そうだね・・・・・・・・」
ふっふっふ。全て計画通りよ。
あの二人はマゾの底力ってものを理解していない。
いくらぱちゅりーとは言えあれもマゾの端くれ。本気になったら何でもできるのよ?
さぁ、マゾの脱走劇の始まりよ!
そう思いながら私はこの部屋に一つしかない、私よりも少し高い位置にある窓を開ける。
「?てんこ、どうしたの?何で窓を開けているの?」
ゆかりが気になったのだろう。
「ええ、ちょっとこの部屋のにおいが気に入らなかったのよ。」
とりあえず嘘は付かない。実際この部屋の甘ったるい饅頭のにおいはかなり不愉快だった。
でもお姉さまはさっきから涎を垂らして口周りがとんでもないことになってるけど。
「そうね。確かにこのにおいは気に入らないわね。」
「そうかな?私は平気だけど?」
「こ、こぼね・・・・・・」
ゆかりは同意してくれたけどおりんは気にならないらしい。
それにしてもお姉さまにとってはここ、生き地獄みたいね。後で好きなだけ私を食べてもらおうかしら?
それはいったん置いておいて。準備はできたわ。
後はキッカケさえできればぱちゅりーがここから逃げる手はずになってる。
その時運良くお姉さんがドアを開けた。
「おりん、ゆかり、てんこ、ゆゆこ。どうだった?」
「あら、お姉さん。何にも問題は無かったわよ。」
「そうか。まぁ。ゆかりが言うんだからそうなんだろうね。それじゃあみんなのお兄さんがお菓子を作ってくれるみたいだからおいで。」
チャンス到来!!私はすかさずぱちゅりーに目配せする。
「むきゅ・・・・・!!」
どうやら理解したようだ。こちらにゆっくり特有のかけ声もなく走ってくる。
そしてぱちゅりーは飛翔する。私を踏み台にして!
「わ、私を踏み台に!!!」
「むきゅううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!」
はぁ・・はぁ・・・・何の躊躇いも無く私を踏み台にしたわね・・・・・・・ぱちゅりー如きにちょっと感じちゃったわ!!!!
「だ、大丈夫か?てんこ・・・」
お姉さんがこっちに来たわね・・・・・計画通りよ。
「大丈夫よ・・・・・でもぱちゅりーが逃げちゃったわ・・・・・・・」
「お姉さん!!!あのぱちゅりーが居ないよ!!」
「え・・・・・あー、うん。大丈夫でしょ。明日にでも別のぱちゅりー届けさせるつもりだったし。あれから希少種モドキが産まれるって事もないだろうし。うん。どうせ処分するはずの個体だったし。」
あら?なんかいろいろ言われると思ったのだけれど杞憂だったみたい?
―――――――――――――――――――――――――――――
一方ぱちゅりー
「むきゅうううううううう―――ゆべっ!!・・・・・・いたいわ!!!!」
とりあえず元気だった。
「むきゅん。きょうからはじまるのね!!わたしの恥辱にまみれたゆん生が!!!!!!!!!とりあえずにんげんさんのいっぱいいるところにいくわ!!!!!!」
そういって街の中心に向かっていくぱちゅりー。
このときの彼女は思いもよらなかった。
まさか自分が人間との間に子をもうけ、マゾでなくなるだなんて。
しかし、それはまた別のお話。
―――――――――――――――――――――――――――――
「へ!?あのぱちゅりー逃げたの?」
何かやらかすだろうとは思っていたけど、まさか逃げるとは・・・・
「ああ、すまない。私がしっかり見てなかったばっかりに・・・・・・」
「お姉さん違うわ!悪いのはてんこよ!!私が窓を開けてあんな所に立ってたから・・・・・」
「いやいや。別に構わないよ。逃げて困るのはお前の方じゃ無いのか?あれ、実験体だったんだろ?」
「いや、特殊な事は全くやってないから特に問題は無いんだ。ただ、てんこと交配させ続けたってだけだから。でも、明日新しいぱちゅりー持ってくるよ。」
「ふーん。でも、てんこに何か傷が無かっただけでもよかったよ。」
そういっててんこの頭を撫でてやる。
「あん♪ご主人様ったらぁ♪てんこはいつでもご主人様に傷物にされてもいいんですよぉ♪」
・・・・・・・・なんか毎度の如く気持ち悪くうねうねし始めた。
「・・・うん。怪我が無くてよかったよ。」
「さて、それじゃあ、ケーキ作るからみんな手伝ってねー。」
「「「「はーい」」」」
「こぼね!!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
後書き
どうも、キモかった人です。とっても遅くなりました。
遅くなった理由はてんこの解剖のところが原因です。
とりあえず料理は次に持ち越しです。ちなみに次で最後です。グダグダ続けて終わりどころが見えなくなっても困るからです。
てかもうこの話もグダグダだし、飽き始めてるし。なんかもう俺ダメだね。
話は変わりますが、私名前がほしいです。
誰か私に素敵かつHENTAIチックな名前をください。
コメント欄に私の名前候補と、何かこんなのを書いてほしいとか要望ありましたら書いてください。
採用した名前を考えていただけた方の要望を叶えたいと思います。
たとえば『とんでもなくHENTAIなれいむが胴付きになる話』とか、『希少種チートじゃ無い希少種が出てくるHENTAIな話』とかです。
それとコレをあげた後すぐにもう一作、別のSSをあげます。
『HENTAIは世界を救う』です。
そちらも読んでいただけたらうれしいです。
それでは、今回はここいらで。
ではでは。
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このSSへの感想
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- 変態裸将軍 裸のお兄さん 森の裸助平 -- 2014-10-06 01:08:25
- てんこェ… -- 2011-10-12 00:36:07
- マゾ饅頭に幸あれ -- 2010-11-04 11:57:31
最終更新:2010年05月15日 14:02